名古屋の家売却
名古屋市名東区の不動産売却|マンション相場2,600万円・成約910件
編集部
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結論から 名古屋市名東区で家を売るなら、まず国が公開する実際の取引データを確認します。中古マンションは中央値2,600万円(910件)、戸建て(土地建物)は中央値4,600万円(568件)。地下鉄東山線沿線の分譲マンションと、区画整理で造成された戸建て団地とでは売り方の勘所が違うため、自分の物件がどちらに近いかを踏まえたうえで、複数社に無料査定を依頼して比べる方法があります。査定額は売り出しの参考価格で、その額でそのまま売れるとは限りません。
見本(愛知県豊橋市の戸建ての例)
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名古屋市名東区で売るなら、いくらくらいか
名古屋市名東区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。
① 名東区の不動産相場(実データ)
名東区の中古マンション910件の成約価格は、中央値2600万円、価格帯の中心(よくある価格帯(真ん中の半分))は1100万円〜3900万円に収まります。㎡単価で見ると中央値は32.3万円/㎡、幅は16.7万円/㎡〜47.8万円/㎡です。
名東区は地下鉄東山線が区内を横断し、終点・藤が丘駅をはじめ本郷駅、上社駅、一社駅など沿線に分譲マンションが集中しているエリアで、駅からの距離と築年数の差が価格の幅に直結しています。
戸建て(土地建物)568件は、中央値4,600万円、価格帯の中心は3600万円〜6000万円です。土地の㎡単価は中央値23万円/㎡(18万円/㎡〜31万円/㎡)で、こちらも一定のレンジにまとまっています。
データの中には最大11億円という取引が1件含まれていますが、国交省データは土地と建物のセット取引を集計する性質上、店舗や事務所など商業用途の建物が紛れ込むことがあります。中央値・よくある価格帯(真ん中の半分)の範囲は3600万円〜6000万円という現実的な住宅レンジに収まっており、住宅地としての実需をおおむね反映していると見てよい数字です。
名東区の価格水準を近隣区と比べると、同じ東山線沿線でも都心寄りの千種区(マンション中央値約3100万円・戸建て約5200万円)より低く、終点側の天白区(マンション中央値1900万円・戸建て4300万円)より高い位置にあります。昭和50年に千種区から分区独立した名東区は、都心と郊外の中間に位置するベッドタウンとして発展してきた経緯が、この価格帯にそのまま表れています。
② 中古マンションを売る場合
名東区は地下鉄東山線の沿線に分譲マンションが多く並ぶエリアで、910件という取引件数の多さが流通量そのものの厚さを表しています。㎡単価の幅が16.7万円/㎡〜47.8万円/㎡と広いのは、藤が丘・本郷・上社・一社といった各駅からの距離、築年数、管理状態で価格が変わることの裏返しです。
売る側が見ておきたいのは3点です。①同じ建物・同じ間取りタイプの直近成約と比べる。②管理費・修繕積立金の額と大規模修繕の実施履歴を先に開示する。
③築年数が古いマンションは、旧耐震基準(昭和56年5月31日以前の建築確認)かどうかを確認しておく。東山線沿線は駅ごとに供給時期が違うため、この3点が揃っているかどうかで査定の説明のしやすさが変わってきます。
③ 戸建てを売る場合
名東区の戸建ては568件の実績があり、中央値4500万円、価格帯の中心は3600万円〜6000万円です。名東区はもともと田園地帯でしたが、大規模な土地区画整理と地下鉄・高速道路の整備で市内屈指のベッドタウンへと発展した区で、高針・引山・平和が丘・牧の原など計画的に造成された住宅団地が区内各所に立地しています。
同じ時期・同じ工法の家がまとまって並ぶのが特徴で、土地の㎡単価は中央値23万円/㎡(18万円/㎡〜31万円/㎡)です。
建築士の視点
区画整理エリアの戸建ては、同じ団地内の直近成約事例と比べるのが最も説明力のある査定根拠になります。ベッドタウン化が進んだ昭和50年代前後の住宅も区内に残っており、旧耐震基準(昭和56年5月31日以前)かどうかは、耐震診断の有無とあわせて売却前に確認したい点です。
分譲当時の間取りが今の暮らし方に合わない場合もありますが、大規模リフォームの前に、まず「同じ団地・同じ築年帯の成約価格」と見比べることが先です。
築年数で見ると、下げ止まりが見えてくる
名東区の戸建てを築年数別の中央値でみると、築10年以内が4,600万円(279件)、築11〜20年が4,600万円(82件)、築21〜30年が4,850万円(72件)、築31〜45年が5,000万円(76件)とほぼ横ばいで推移し、築46年以上になって2,600万円(53件)まで下がります。
一般的には築年数とともに徐々に下がっていくと思われがちですが、名東区のデータは横ばいのあと築46年で段差がつく形です。件数は55〜305件と年代によって幅があり、区画整理地は同じ時期に建てられた家がまとまっているぶん、そのときどきの土地条件(区画の大きさ・道路付け)が中央値を動かしやすい点は差し引いて見る必要があります。
木造住宅の法定耐用年数は22年です。この年数を超えると、税務上は建物の評価がほとんど残らず、価格は土地の値段が軸になっていきます。築46年以上でも中央値が2,600万円残っているのは、建物というより、土地の㎡単価(中央値23万円)に対応する分と見るのが実態に近いところです。
古い家だから価格がつかない、というわけではありません。
間口・前面道路・土地の形――あとから変えられない条件
名東区の戸建てを間口別にみると、5m未満が中央値3,700万円(27件)、10m以上が7,350万円(126件)です。前面道路の幅でも、4〜6mが4,300万円(55件)、6m以上が4,800万円(470件)と差が出ています。
土地の形でみると、長方形が5,150万円(118件)、袋地等(道路に接する部分が狭い旗竿地に近い形)が3,700万円(26件)です。
建築士の視点
間口・前面道路の幅・土地の形は、リフォームでは変えられない条件です。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります(接道義務)。前面道路が4m未満だと、建て替えのときに道路の中心から2mの位置まで敷地を後退させる「セットバック」が必要になることがあり、建てられる面積が減ります。
間口が狭い土地や袋地は、駐車のしやすさや工事車両の入りやすさに影響します。買い手が「買った後にかかる費用」を気にしやすくなるぶん、査定額は控えめになりがちです。査定を受けるときは、間口の広さと接道の状況を先に伝えると、根拠のある価格が返ってきやすくなります。
売る前にやること、やらなくていいこと
間口の広さと前面道路の幅は、法務局で取れる公図・地積測量図か、購入時の重要事項説明書で確認できます。前面道路が4m未満でセットバック済みの土地は、その事実を先に伝えておくほうが得策です。あとから発覚すると、値引きの材料にされやすくなります。
やらなくていいことが多いのはリフォームです。名東区の中古マンションでは、改装済みの中央値(2,200万円)が未改装(3,000万円)を下回っています。改装費用がそのまま価格を下げているというより、もともと築年数の古い部屋のほうが改装されやすいという事情も考えられます。数十万円かけて直すかどうかは、査定時に「直した場合と現況のままで、価格がいくら変わるか」を聞いてから判断すれば十分です。
④ 名東区の地域特性
名東区は昭和50年(1975年)2月に千種区から分区独立して誕生した区です。かつては田園地帯でしたが、大規模な土地区画整理や地下鉄路線、高速道路の整備によって、市内屈指のベッドタウンへと発展してきました。
人口は161,704人、世帯数は78,546世帯(令和8年6月1日現在・前月比-38人、+7世帯)。面積は19.45平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり8,327人(令和7年10月1日現在)と、名古屋市平均の7,186人を上回り、隣接する天白区の7,520人よりも高くなっています。
交通面では地下鉄東山線が区内を横断し、終点・藤が丘駅の周辺は郊外の落ち着きと都市機能をあわせ持つまちづくりが進められています。平成17年(2005年)には愛知万博会場への輸送手段として、リニモ(東部丘陵線)が藤が丘駅を起点に開通し、近隣の市や町との交通結節点になっています。
区内には猪高緑地・明徳公園などの緑地もあり、「つながるまち、ひろがるまち名東」をキャッチフレーズに地域のつながりを軸にしたまちづくりが進められています。
学区は区内に19学区(西山・名東・高針・猪高・藤が丘・香流・猪子石・梅森坂・蓬来・本郷・貴船・極楽・上社・豊が丘・引山・平和が丘・前山・北一社・牧の原)あり、各学区が地域活動の単位になっています。実際の通学区域は町名・番地で決まるため、名古屋市の通学区域一覧で確認するのが確実です。
地盤・防災については、名古屋市が名東区版の洪水・内水氾濫・地震・ため池の各ハザードマップと指定避難所マップを公開しています。地盤特性は物件ごとに差があるため、売却前・購入前とも該当エリアのハザードマップで個別に確認しておく必要があります。
地下鉄沿線に分譲されたマンションと、区画整理で造成された戸建て団地。この2つが名東区の住宅地としての骨格です。
同じ路線・同じ団地内であれば、築年数や間取りが近い成約事例を見つけやすく、査定額の根拠も説明しやすくなります。沿線や団地をまたいで価格を比べても参考になりにくい点は、押さえておきたいところです。
名東区のマンション価格を、自分の部屋に当てはめる方法
区全体の中央値2600万円は、名東区のマンション価格の目安にはなります。ただ、そのまま自分の部屋の値段にはなりません。部屋の広さがそれぞれ違うからです。
自分の部屋に引き付けるには、㎡単価を使います。名東区の中古マンションの㎡単価は中央値32.3万円/㎡です。
これに専有面積を掛けると、区の平均並みの物件だった場合の概算が出ます。専有面積は登記簿か、購入時の売買契約書で確認できます。
ただし㎡単価の幅は16.7万円/㎡〜47.8万円/㎡と広く、どこに入るかで概算は大きく動きます。位置を決めるのは、駅からの距離・築年数・管理状態の3つです。絞り込むには、同じ建物か同じ駅の徒歩圏で、面積と築年の近い成約事例を探します。
国交省の不動産情報ライブラリで、実際の成約価格を無料で検索できます。手順は不動産の相場の調べ方にまとめています。
もう1つ、ポータルサイトに出ている売出し価格と、成約価格は別物です。売出し価格は売主の希望額で、値引き交渉の前の数字です。成約価格より高めに出ることが多いので、売出し価格だけを見て相場と思い込まない方がいいです。
売る側なら、この差を分かったうえで査定額の根拠を聞くと話が早くなります。売る準備の全体は中古マンションを売るで解説しています。
⑤ 売却の進め方と相談先
名東区で家を売る流れは4ステップです。①国交省の実データで自分の物件に近い価格帯を確認する(本記事①〜③)。②無料査定を複数社に依頼し、価格と根拠の説明を比べる。
③相続・築古・住み替えなど自分の状況に合った進め方を選ぶ。④媒介契約を結び、売り出す。
相談先を選ぶときは、金額の大きさだけで決めないことが大切です。名東区の実際の成約事例を持っているか、査定額の根拠を数字で示せるか、専任媒介と一般媒介の違いや「囲い込み」のリスクを正直に説明してくれるか。
東山線沿線のマンションか区画整理エリアの戸建てかで相場感が変わる区だからこそ、地域の取引を把握している会社かどうかが見極めのポイントになります。
名古屋市名東区のマンション売却だけを詳しく知りたい場合は、名古屋市名東区のマンション売却 にまとめています。