PR 本サイトはアフィリエイト広告を含みます

空き家を、壊すか貸すか売るか

持ち続けると、年にいくらかかるか。空き家の固定資産税・保険・草刈りを数える【建築士監修】

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

持ち続ける費用は、固定資産税だけではありません。空き家の火災保険は住宅とは別扱いで断られることがあり、草刈りと通風のために月に1〜2回通う時間も費用です。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。固定資産税は、住宅が建っている土地の特例で6分の1に減っています。市から勧告を受けて改善しないと、翌年からその特例が外れます。

持ち続けると、年にいくらかかるか

「置いておけばおくほど、税金や電気代も管理に手間もかかった」。実家を売った人が、調査でそう答えています。

置いている間にかかっているものを、数えてみます。固定資産税、火災保険、草刈りと通風に通う時間、そして直さないままにしている傷み。どれも1年ごとに積み上がります。

いくらかは、家によって違います。ただ、数え方は同じです。この記事は、その数え方を書きます。

持ち続ける間にかかる4つを、金額がどこで分かるかと、空き家のままにすると何が変わるかで並べました。

かかるもの金額が分かる場所空き家のままだと
固定資産税・都市計画税毎年4月から6月ごろ届く納税通知書勧告を受けて1月1日を迎えると、翌年度から特例が外れる
火災保険いま入っている保険会社住宅ではない建物の扱いになり、保険料が上がるか更新を断られることがある
通う時間回数 × 交通費月2回なら、年に24日の休みが消える
直さないままの傷み見積もりを取るまで分からない柱や土台が傷んで壊す前提になり、解体費が上がることがある

固定資産税は、いまいくら払っているか

毎年4月から6月ごろに、市から納税通知書が届きます。そこに書いてある金額が、いま払っている固定資産税です。家が建っている土地の税金と、建物の税金が、合わさっています。

土地の税金は、家が建っていることで安くなっています。200㎡までの部分は、評価額の6分の1で計算されます。

200㎡を超える部分は3分の1です。都市計画税がある市なら、こちらも3分の1と3分の2に減っています。

つまり、いまの税額は「家が建っているから」の金額です。家を壊して更地にすると、この特例が外れます。壊す前に知っておく数字です。

評価額は、通知書についてくる課税明細書に書いてあります。土地の評価額に6分の1を掛けて、税率を掛けたものが土地の税額です。税率は市町村ごとに決めているので、通知書か市の窓口で確かめてください。

「6倍」の正体は、勧告を受けた翌年から

「空き家 固定資産税 6倍」という言葉で調べる人がいます。壊さなくても税金が上がる場合がある、という話です。

順番があります。まず市が、倒れそう、周りに迷惑がかかっている、といった空き家を「特定空家」と決めます。放っておくと特定空家になりそうな家は「管理不全空家」です。

次に、市から助言や指導が来ます。それでも直らないと、勧告が出ます。

勧告を受けたあと改善がないまま、その年の1月1日を迎えると、翌年度の固定資産税から特例が外れます。6分の1だった土地の税額が、特例なしの金額に戻る。これが「6倍」と言われる中身です。

いきなり6倍になるわけではありません。助言、指導、勧告と段階があります。市から手紙が来ていなければ、いまは上がっていません。

ただし、勧告が出てから慌てても、その年の1月1日を過ぎていれば翌年は上がります。手紙が来たら、放置しないことです。

特定空家と管理不全空家の違い、どんな家が指定されるかは 特定空家に指定されるとどうなるか で扱っています。

空き家だと、火災保険は別扱いになる

親が住んでいたときの火災保険を、そのまま続けている人が多いです。ただし、人が住んでいない家は、保険会社の扱いが変わります。

住宅として契約していた保険が、空き家になると「住宅ではない建物」の扱いになることがあります。その場合、保険料が上がるか、更新を断られるかのどちらかです。

転勤で空けている、別荘として家財を置いている、といった事情があれば住宅扱いのままのこともあります。条件は保険会社ごとに違います。

いま入っている保険会社に、「空き家になった」と伝えて確かめてください。伝えないまま火事が起きると、払われないことがあります。

空き家の火災保険の入り方は 空き家に火災保険はかけられるか にまとめました。

草刈りと通風に、年に何日使っているか

税金と保険は、通知や請求で金額が見えます。見えないのが、自分の時間です。

「月に1回か2回、往復3時間以上のドライブ。そして掃除の時間やゴミ捨ての手間」。実家を売った人が、ブログにそう書いています。

月2回なら、年に24回。往復3時間と現地で半日なら、1回でほぼ1日です。年に24日、休みがそこに消えます。

国土交通省の調査では、使っていない土地を持つ人の41.8%が「草刈りなどの管理作業に負担を感じる」と答えています。金銭の負担より先に、この項目が出てきます。

自分で通えなくなったとき、管理を頼む道もあります。何を頼めて、いくらかかるかは業者によって違うので、ここでは書きません。遠くの空き家をどう管理するかは 遠方の空き家管理 で扱っています。

直さないままの傷みは、あとで解体費に乗る

瓦が1枚落ちた、雨樋が外れた、床が沈んできた。そのままにすると、次に来る費用が変わります。

雨漏りを放置すると、柱や土台が傷みます。傷んだ家は、そのまま売る道が狭くなり、壊す前提になります。壊すときも、崩れかけた家は手間がかかるぶん、費用が上がることがあります。

いまいくらで直るかは、見積もりを取らないと分かりません。ここで言えるのは、順番だけです。

先に見積もりを取って、直すか、そのまま売るか、壊すかを決める。放置だけは、3つのどれも選んでいないのに費用が進みます。

雨漏りしている家をどう売るかは 雨漏りしている家を売る にまとめました。

5年持ったら、いくらになるか

ここまでの4つを、年単位で並べます。

  • 固定資産税と都市計画税(通知書の金額)
  • 火災保険(空き家扱いになった後の保険料)
  • 通う時間(回数 × 交通費。それに休日の日数)
  • 傷みの進行(放置した分だけ、あとの修繕か解体に乗る)

上の3つは、通知書と請求書で数字が出ます。5年分なら、通知書の金額を5倍する。そこに保険と交通費が乗ります。

実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は「50〜100万円」でした。500万円かかった人もいます。

空き家の期間が3か月未満だった人は「特にかからなかった」が最多です。期間が長いほど、かかっています。

数字が出たら、それが決める材料です。売る、貸す、壊す、持ち続ける。

壊すなら、更地にして特例が外れたあとの土地の税額も出しておきます。どれにするかは、この数字を見てからで遅くありません。

次に読むもの

持ち続ける費用が分かったら、次は分かれ道です。まず1本だけなら、空き家の解体補助金 一覧。 壊すならお金が出る市があり、締切があります。

貸す道を見るなら 空き家バンクは、うちの市にあるか。壊す・貸す・売るを並べて考えるなら 空き家の活用方法。貸す・売る・解体、選び方の全体像 です。

よくある質問

空き家の固定資産税は、住んでいる家より高いのですか。

家が建っていれば、住んでいてもいなくても同じ特例が使えます。土地の200㎡までが6分の1、超える部分が3分の1です。違いが出るのは、市から勧告を受けて改善しなかった場合と、家を壊して更地にした場合です。どちらも特例が外れて、土地の税額が上がります。

「6倍になる」のは、いつからですか。

市から勧告を受け、改善しないまま1月1日を迎えると、翌年度の固定資産税から特例が外れます。助言や指導の段階では変わりません。勧告の手紙が来たら、その年のうちに動くかどうかで翌年が決まります。

火災保険は、空き家でもそのまま続けられますか。

契約は続いていても、空き家になったことを伝えていないと、火事のときに払われないことがあります。人が住んでいない家は住宅とは別の扱いになることが多く、保険料が上がるか、更新を断られることがあります。いまの保険会社に「空き家になった」と伝えて確かめてください。

参照した情報源

  1. 住宅用地に対する課税標準の特例について(岩倉市)・確認日 2026-09-06
  2. 特定空家・管理不全空家等の敷地の固定資産税について(越生町)・確認日 2026-09-06
  3. 空き家対策 特設サイト(国土交通省)・確認日 2026-09-06
  4. 土地問題に関する国民の意識調査 令和5年11月(国土交通省)・確認日 2026-09-06
  5. 実家じまい経験者調査(株式会社すむたす)・確認日 2026-09-06

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

無料・4冊 売る前に読んでおく資料