京都の家売却
京都府京都市南区の不動産売却|マンションと戸建てがほぼ同数の区。築年・地区・用途地域で値段がどう動くか
編集部
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結論から 京都市南区の実成約は、中古マンション713件、戸建て615件、土地129件です(国交省データ)。中央値はマンション1,900万円、戸建て3,000万円です。戸建ては築31〜45年から築46年以上へ移る境目でいちばん下がります。マンションは築21〜30年から築31〜45年へ移る境目です。直近1年はどちらの中央値もやや上がりました。改装済みマンションの中央値は未改装より高くありません。
京都市南区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか
南区で売れた家は、中古マンションが49%、戸建てが42%です。マンションの買い手は、ひとり〜ふたりの世帯と家族の両方だと私たちは見ています。
京都市南区で売れた不動産の件数(約3年)戸建て615件
中古マンション713件
土地だけ129件
中古マンションの間取りは、ひとり〜ふたり向けが43%、家族向けが39%です。いちばん多い間取りは3LDKです。この分かれ方から、マンションを買う世帯の形は一つに絞れないと私たちは考えています。なお、売れた戸建ては築10年以内が32%、築31年以上が41%でした。
2だから、この値段
真ん中の値段は戸建てが3,000万円、マンションが1,900万円です。どちらも、ある築年数を境に大きく下がります。
築年数ごとの、売れた値段の真ん中(戸建て)3,600万10年以内
3,000万11〜20年
2,500万21〜30年
2,550万31〜45年
1,400万46年以上
戸建ては築31〜45年の2,550万円から、築46年以上で1,400万円に下がります。マンションは築21〜30年の2,700万円から、築31〜45年で1,600万円に下がります。改装済みのマンションは2,000万円、未改装は2,000万円で、同じ値段です。改装の有無より築年数で値段が分かれていると私たちは見ています。
3この先、上がりそうか、下がりそうか
地価は上がっていますが、この先も上がり続けるとは言い切れないと私たちは見ています。家を買う年代が減る見込みだからです。
住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)2025年2.7万人
2035年2.5万人
2045年2.3万人
住宅地の地価は、15地点のうち15地点が去年より上がりました。直近1年の真ん中の値段は、マンションが+5.3%、戸建てが−3.2%で、動きが分かれています。国の推計では、家を買う年代の人数は2045年までに−14%の見込みです。買う人が減れば、値段の上がり方は弱まると私たちは考えています。
「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。
見本(愛知県豊橋市の戸建ての例)
値段の目安レポート(無料)
京都市南区で売るなら、いくらくらいか
京都市南区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。
南区はマンションと戸建てがほぼ同数。713件と615件
京都市南区で成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで集計しました。中古マンションが713件、戸建てが615件です。土地だけの取引は129件で、三つのなかでいちばん少ない区です。
中央値は、中古マンションが1,900万円、戸建てが3,000万円です。戸建てのよくある価格帯(真ん中の半分)は1,700万円から4,100万円でした。
面積あたりで見ると、マンションの単価は中央値43万円/㎡です。土地は27万円/㎡でした。広さの違う物件を比べるときは、この単価が物差しになります。
マンションと戸建ての件数がここまで近い区では、どちらを売るかで見る数字が変わります。この記事では両方を分けて、南区のデータで目立つ点だけを書きます。売却全体の段取りは 家を売る流れは7ステップ にまとめてあります。
久世上久世町は戸建てもマンションも上位。地区で主役が入れ替わる
戸建ての成約が多い地区は、多い順に久世大藪町・久世上久世町・八条内田町・久世中久世町・久世築山町です。上位5地区のうち4つに「久世」が付きます。南区の戸建て市場は、久世の各町に厚みがあります。
中古マンションの成約が多い地区は、東九条南河辺町・久世上久世町・吉祥院西ノ庄向田町・吉祥院石原長田町・東九条西河辺町です。こちらは東九条と吉祥院が2地区ずつ入ります。両方の上位に入るのは久世上久世町だけです。
自分の家がどの地区にあるかで、比べられる成約の数が変わります。上に挙げた地区なら同じ町内の成約を集めやすく、査定の根拠も具体的になります。そうでない地区は、隣の町まで範囲を広げて事例を集めてもらいます。
戸建ての中央値がいちばん高いのは唐橋花園町、低いのは上鳥羽西浦町
同じ南区の戸建てでも、地区によって中央値は大きく違います。データ上で中央値がいちばん高いのは唐橋花園町、いちばん低いのは上鳥羽西浦町でした。区全体の中央値3,000万円は、この両端のあいだにある数字です。
査定額が区の中央値と離れていても、それだけでは高い安いを判断できません。自分の町の成約と見比べて、初めて位置がわかります。査定書には、区全体ではなく町名で絞った成約を載せてもらってください。
南区の戸建ては築45年まで値が残る。落ちるのはその先
南区の戸建てを築年帯で並べると、築46年以上の中央値は築10年以内の半分を下回ります。ただし、下がり方は一定ではありません。いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年の帯から築46年以上の帯へ移るところです。
築46年以上は、1981年5月までの旧耐震基準で建てられた時期と重なります。1981年6月に耐震基準が改正され、それより前の家は買い手側の融資や控除の条件が厳しくなります。この境目に値段の段差ができるのは、そのためです。
築30年台の家なら、まだ段差の手前にいると読めます。築46年以上の家は、建物より土地の条件で値段が決まります。道路幅や間口を先に整理しておくと、査定の根拠がはっきりします。
第1種住居地域が、成約数も中央値もいちばん高い
戸建ての成約を用途地域で分けると、いちばん多いのは第1種住居地域です。中央値がいちばん高いのも第1種住居地域でした。件数と価格の両方で、南区の戸建て市場の中心にあたります。
中央値がいちばん低いのは商業地域です。商業地域は店舗や事務所を含めて建てられる地域で、住宅専用の地域とは買い手の層が違います。同じ築年・同じ広さでも、用途地域が違えば比べる相手を変える必要があります。
自分の土地の用途地域は、京都市の都市計画情報で調べられます。査定を頼む前に確かめておくと、担当者との話が早く進みます。
前面道路が4m未満の戸建ては、セットバックの有無を先に調べる
南区の戸建ては、前面道路の幅が6m以上・4〜6m・4m未満のどれかで中央値が違います。道路の幅は後から変えられない条件です。建物の状態より先に、この条件で値段の枠が決まります。
建築基準法では、幅4m以上の道路に2m以上接していないと建物を建てられません。4m未満の道路に面した家は、建て替えのときに道路の中心線から2m下がる必要があります。下がった分だけ敷地が狭くなるため、買い手はそこを織り込んで値段を見ます。
建築士の視点
道路幅4m未満の家を売るとき、セットバック済みかどうかで話が変わります。すでに後退していれば、買い手に不利な条件はほぼ残りません。未了なら、後退後に残る敷地の広さを図面で示せると、値引きの材料にされにくくなります。
後退の有無は、地積測量図や購入時の重要事項説明書で確認できます。手元になければ、法務局で取り寄せられます。
間口と道路幅が値段にどう影響するかは 間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか で詳しく書いています。
マンションは築30年が分かれ目。戸建てより15年早く落ちる
南区の中古マンションも、築46年以上の中央値は築10年以内の半分を下回ります。ただし、いちばん大きく落ちる境目は戸建てと違います。マンションは築21〜30年の帯から築31〜45年の帯へ移るところで、いちばん下がります。
戸建ての大きな段差が築46年の手前にあるのに対し、マンションは築31年の手前にあります。築20年台のマンションを持っている人は、次の帯に入る前に売るかどうかを考える材料になります。急ぐ必要はありませんが、査定は同じ築年帯の成約だけで比べてもらってください。
間取りは3LDKと1Kの二本柱。買い手の層が別物
南区のマンションでいちばん多い間取りは3LDKです。次に多いのは1Kでした。家族向けの3LDKと一人暮らし向けの1Kが、同じ区の上位2つに並びます。
3LDKと1Kでは、買い手も値段の決まり方も別物です。3LDKは住む人が買うことが多く、1Kは住む人以外が買うこともあります。査定では区全体の中央値1,900万円ではなく、自分と同じ間取りの成約で比べる必要があります。
マンション特有の準備(管理費・修繕積立金・管理規約の用意)は 中古マンションを売る。戸建てと違う準備と進め方 で整理しています。南区でも、聞かれる項目は同じです。
改装済みマンションの中央値は、未改装より高くない
南区の中古マンションでは、改装済みの中央値が未改装を上回っていません。改装にかけたお金が、そのまま売値に乗る市場ではないということです。売る前のリフォームは、費用を回収できない前提で考えたほうが安全です。
傷んだ箇所を直すかどうかは、査定のときに判断材料をもらえます。現況のままと修繕後とで値段がいくら変わるかを聞き、その差と費用を比べれば足ります。迷うときは 売る前にリフォームすべきか を先に読んでください。
直近1年は戸建てもマンションもやや上がった
直近1年の中央値は、戸建てもマンションも前の1年よりやや上がりました。どちらか一方だけが動いた区ではなく、両方が同じ向きに動いています。ただし「やや」であって、大きく上がったわけではありません。
区全体の中央値が上がっても、自分の物件が同じだけ上がるとは限りません。築年帯や地区の差のほうが、1年の変化より大きいからです。査定では、直近1年の成約を使っているかを確かめてください。
南区で売るときに、先に決めておく3つのこと
一つ目は、戸建てかマンションかで査定の比べ方を分けることです。戸建てなら町名・築年帯・道路幅で絞った成約を出してもらいます。マンションなら築年帯・間取りで絞った成約です。
二つ目は、仲介で売るか買取で売るかです。築46年以上の戸建てや、道路幅4m未満の家は、買い手が限られることがあります。両方の値段を並べてから決めると、迷いが減ります。
三つ目は、かかるお金の把握です。仲介手数料・登記費用・税金は、売値が決まれば計算できます。内訳は 不動産売却でかかる費用の一覧 にまとめています。
査定は無料で、複数社に同時に頼めます。南区の町名と築年帯を伝えたうえで、根拠となる成約を出してもらってください。