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神奈川の家売却

神奈川県横浜市都筑区の不動産売却|成約の中心は築11〜30年のマンション。築30年の線で段が変わる区

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結論から

横浜市都筑区の実成約は、中古マンションが1,233件、戸建てが494件です(国交省データ)。中央値はマンションが5,000万円、戸建てが6,500万円です。マンションの成約は築11〜30年の帯に集まり、築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中央値がいちばん大きく落ちます。戸建ては築45年まで中央値がほとんど下がらず、築46年以上で半分以下になります。改装済みのマンションの中央値は未改装を上回っていません。直近1年はどちらもほぼ横ばいでした。

横浜市都筑区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

売り手が多く持つのは家族向けの中古マンションで、買うのは家族で住む部屋を探す世帯が中心だと私たちは見ています。

横浜市都筑区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て494件
中古マンション1,233件
土地だけ153件

横浜市都筑区の成約の66%が中古マンションです。間取りの記録がある部屋のうち79%が家族向けの広さで、いちばん多いのは3LDKです。ひとり〜ふたり向けの部屋は4%にとどまります。この間取りの偏りから、買い手の中心は家族で住む人たちだと考えています。

2だから、この値段

部屋が古くなるほど値段は下がり、築31〜45年の帯に入るところでいちばん大きく下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

真ん中の値段は、築11〜20年が5,700万円、築21〜30年が4,800万円、築31〜45年が3,100万円です。築年の帯どうしの差は、築21〜30年から築31〜45年へ移るところがいちばん大きくなっています。改装済みの真ん中の値段は4,800万円で、未改装の5,200万円を上回っていません。改装した部屋ほど高く売れている、とはこのデータからは言えないと私たちは見ています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

いまのデータに大きく下がる兆しは見えず、当面は横ばいからゆるやかな上向きだと私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった36か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年5万人
2035年5.2万人
2045年5万人

住宅地の地価は36地点のうち36地点が去年より上がり、下がった地点は0でした。中古マンションの真ん中の値段は、前の年と比べて+3.1%です。家を買う年代の人数は、2045年までに−1%とほぼ変わらない推計です。一方で高齢の人は+61%と増えるので、売りに出る部屋が増えることもありうると考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

神奈川県横浜市都筑区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+3.1%・戸建て+0.8%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
04,0008,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション5,000万円3,800万円〜6,100万円約63.5万円1,233
戸建て等(土地+建物)6,500万円4,600万円〜8,500万円—494
土地——約31.0万円153

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内5,900万円1836,100万円179
築11〜20年5,700万円3676,800万円94
築21〜30年4,800万円4337,300万円107
築31〜45年3,100万円2017,000万円79
築46年〜1,700万円132,500万円26

参考: 改装済み中古マンションの中央値は4,800万円(163件)、未改装は5,200万円(236件)。 改装済みのほうが高いとは限りません。改装して売られる物件は築年数が経っていることが多いためで、リフォーム費用がそのまま価格に乗るわけではない実態が読み取れます。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

横浜市都筑区で売るなら、いくらくらいか

横浜市都筑区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「神奈川県の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

横浜市都筑区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 横浜市都筑区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は中川が8,500万円、池辺町が3,950万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
川和町4,000万円55築18年
中川8,500万円37築19年
荏田南7,000万円35築15年
東山田町4,500万円30築1年
茅ケ崎南6,550万円30築7年
池辺町3,950万円26築10年
東山田6,100万円25築24年
北山田8,450万円24築20年

中古マンション

地区中央値件数築年数
茅ケ崎南6,300万円131築13年
中川7,100万円110築18年
北山田5,700万円89築21年
仲町台4,950万円88築23年
茅ケ崎中央5,750万円78築19年
南山田4,500万円60築28年
大丸4,500万円53築24年
川和町3,500万円53築9年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
池辺町68万円/㎡17
東山田町68万円/㎡13
早渕88万円/㎡11
牛久保東180万円/㎡9
茅ケ崎南150万円/㎡9
北山田140万円/㎡8
川和町76万円/㎡8

川和町(4,000万円・55件・築18年)

市内の地区の真ん中より39%低い水準です。売れているのは築18年前後です。

中川(8,500万円・37件・築19年)

市内の地区の真ん中より30%高い水準です。売れているのは築19年前後です。

荏田南(7,000万円・35件・築15年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築15年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約2,100万円の差
  • 5m未満5,800万円23件
  • 5〜7m5,800万円36件
  • 7〜10m6,000万円69件
  • 10m以上7,900万円139件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約2,900万円の差
  • 4m未満5,100万円24件
  • 4〜6m4,300万円104件
  • 6m以上7,200万円330件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,600万円の差
  • 長方形7,100万円85件
  • 不整形6,500万円24件
  • ほぼ長方形6,300万円89件
  • ほぼ台形6,000万円34件
  • 袋地等5,500万円19件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約3,200万円の差
  • 第1種低層住居専用地域7,000万円299件
  • 第2種中高層住居専用地域6,200万円33件
  • 市街化調整区域5,700万円36件
  • 準工業地域5,000万円24件
  • 工業地域3,850万円34件
  • 第1種住居地域3,800万円17件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約16,100万円の差
  • RC22,000万円19件
  • 鉄骨造13,000万円25件
  • 軽量鉄骨造8,500万円49件
  • 木造5,900万円385件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約2,900万円の差
  • 公道6,800万円154件
  • 市道6,700万円256件
  • 私道3,900万円36件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,800万円の差
  • 商業地域6,200万円103件
  • 第2種中高層住居専用地域5,800万円325件
  • 近隣商業地域5,500万円94件
  • 準住居地域4,800万円132件
  • 第1種低層住居専用地域4,650万円92件
  • 第1種中高層住居専用地域4,400万円242件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

横浜市都筑区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。横浜市都筑区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
センター北横浜市 3号線53,839人
センター南横浜市 3号線53,643人
仲町台横浜市 3号線30,465人
北山田横浜市 4号線25,364人
都筑ふれあいの丘横浜市 4号線20,273人
中川横浜市 3号線17,239人
東山田横浜市 4号線9,972人
川和町横浜市 4号線8,868人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
センター北37.7万円5
センター南36万円4
仲町台33.9万円3
中川32.1万円5
北山田30.5万円5
江田28.1万円2
都筑ふれあいの丘26.5万円4
川和町24.9万円3

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 22校・中学校 10校・高等学校 5校
  • 幼稚園・認定こども園15か所

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

横浜市都筑区の空き家の数

横浜市都筑区では、住宅のうち6.0%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,160戸あります。

住宅の数92,110戸
空き家5,510戸(6.0%)
売りに出ている空き家300戸
使う予定のない空き家2,160戸(住宅の2.3%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て610戸
そのうち傷みや壊れがある270戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

横浜市都筑区で実際に売れた土地は、㎡あたり31万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

横浜市都筑区はマンション1,233件、戸建て494件。成約の中心は築11〜30年のマンションにある区

この記事の数字は、国土交通省の不動産情報ライブラリから横浜市都筑区の成約を抜き出して集計したものです。成約がいちばん多いのは中古マンションで、1,233件です。

戸建ては494件で、マンションの半分に届きません。土地だけの取引は153件にとどまり、三つの中で最少でした。

中央値で見ると、マンションは5,000万円、戸建ては6,500万円でした。マンションの㎡単価は中央値で64万円です。戸建ての真ん中半分は、4,600万円から8,500万円の間に入ります。

都筑区は1994年に、港北区と緑区の一部から生まれた区です。港北ニュータウンの街区を含みます。

この区のマンションを築年帯で並べると、築11〜20年と築21〜30年の二つの帯に成約が集まります。築46年以上の成約はごくわずかです。

つまり都筑区のマンションの多くは、これから築30年の線を越えていきます。そして中央値がいちばん大きく落ちるのが、その線です。この記事はその線の話を先に書き、戸建てと土地を後ろに回します。

マンションの成約がいちばん厚いのは築21〜30年の帯。その帯を出た直後に、いちばん深い段がある

都筑区の中古マンションは、築10年以内と築11〜20年で中央値が近い水準にあります。築21〜30年で一段下がります。

築31〜45年に入ると、築10年以内からはっきり離れた水準になります。帯ごとの落ち幅を比べると、築21〜30年から築31〜45年へ移るところがいちばん深い段です。

成約がいちばん多い帯のすぐ先に、いちばん深い段がある。これが都筑区のマンションの形です。築25年の部屋なら、いま比べられているのは築21〜30年の成約です。

築31年を過ぎた時点で、引き合いに出される成約が築31〜45年のものに入れ替わります。部屋は何も変わらないのに、比べる相手が変わります。

建築士の視点

築30年の線で買い手の見方が変わるのには、建物側の理由があります。築30年を過ぎると、給排水管の更新や2回目以降の大規模修繕が、現実の費用として見えてきます。積立金で足りるかどうかを、買い手は部屋の値段から差し引いて考えます。

売る側ができるのは、その費用を先に示すことです。そろえる書面は、長期修繕計画・修繕積立金の残高・直近の総会議事録の三つです。工事が済んでいるなら、その記録も出します。「将来いくらかかるか分からない部屋」は、買い手が安全側に値引きして考えます。

この帯で売る準備と資料は、中古マンションを売る にまとめています。

3LDKが最多で、2番目は4LDK。都筑区のマンションは、2LDKより4LDKのほうが多く売れている

都筑区のマンションで成約がいちばん多い間取りは3LDKです。2番目は4LDKで、2LDKより多く売れています。3LDKと4LDKの中央値は近く、2LDKはそこから一段低い水準です。

「広い部屋は買い手が少ない」という言い方は、都筑区の成約には当てはまりません。4LDKの成約は2LDKより多く、値段も3LDKに近い帯で動いています。

4LDKを売る人が比べる相手は、同じ棟や近くの3LDKと4LDKです。2LDKの成約を引き合いに出されたら、間取りがそろっていない査定です。

逆に2LDKを売る人は、3LDKの中央値を見て期待を上げないほうが安全です。都筑区では間取りの差が、そのまま中央値の差として出ています。査定のときは、間取りと築年帯の両方がそろった成約で比べてもらってください。

改装済みの中央値は未改装より高くない。都筑区では「直してから売る」が工事費を回収できる前提にならない

改装の有無が記録された都筑区のマンションの成約で、改装済みの中央値は未改装を上回っていません。直してから売った部屋が、直していない部屋より高く売れているとは言えない数字です。

理由として考えられることを、推測と断ったうえで書きます。都筑区のマンションは築11〜30年の帯に成約が集まります。この帯の部屋は、内装を直さなくても住める状態で売りに出ることが多い帯です。

買い手は内装の新しさより、築年帯・間取り・棟の管理状態で値段を判断します。内装の工事費は、買い手の側で「自分の好みで直す費用」に置き換えられます。

だから都筑区では、先に工事をしないでください。まず現状のまま査定を取ります。そのうえで、壊れている設備だけを直すかどうかを決めます。

「直せばいくら上がるか」を成約で示せない提案は、受けない判断で問題ありません。判断の手順は、売る前にリフォームすべきか で実成約データを使って整理しています。

直近1年、マンションの中央値は前の1年と同じ水準。成約が多い区の横ばいは、誤差ではなく横ばいと読む

都筑区の中古マンションの直近1年の中央値は、前の1年とほぼ同じです。戸建ても、ほぼ横ばいでした。

件数が少ない地域では、1年の中央値が数件の成約で動くことがあります。都筑区のマンションはそうではありません。

年ごとの成約が多いので、中央値は個別の取引に引きずられにくい数字です。この区で「横ばい」と出たなら、相場が動いていないと読んでかまいません。

横ばいの市場で、中央値から離れた査定額が出ることがあります。それが悪い査定とは限りません。築年帯・間取り・階数・棟の条件で、中央値から離れる理由がある部屋はあります。

聞くべきなのは、離れた理由を成約で説明できるかどうかです。「これから上がる」という説明だけなら、都筑区のデータはそれを支えていません。

戸建ては築45年まで中央値がほとんど下がらず、築46年以上で半分以下になる。その帯には新耐震より前の家しか入らない

ここから戸建ての話です。都筑区の戸建てを築年帯で並べると、マンションとは違う形が出ます。築11年から築45年までの三つの帯は、どれも築10年以内と同じか、それより高い中央値です。

ところが築46年以上になると、築10年以内の半分以下まで落ちます。落ち幅がいちばん大きいのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。

築45年まで平らで、そこから一気に落ちる。この形になるのには、建物の側の事情があります。

建築士の視点

建築基準法の耐震基準は、1981年6月に大きく改正されました。いわゆる新耐震基準です。この集計の期間で築46年以上にあたる家は、すべてその改正より前に建った家です。築31〜45年の帯には、新耐震の家と旧耐震の家が混ざっています。

旧耐震の家は、買い手の住宅ローンや税の優遇で条件が付くことがあります。耐震診断や補強の費用も、買い手は値段から差し引いて考えます。建物の評価がほぼ残らない帯に入る、ということです。

一方、築45年までの中央値が平らなのは、敷地の値段が建物の減り分を埋めているからだと読めます。築年が古い家ほど敷地が広い傾向があるのかもしれませんが、これは推測です。確かなのは、都筑区の戸建ての多くが、第1種低層住居専用地域の6m以上の道路に面して売れていることです。この条件は築年で減りません。

築46年以上の成約は件数が少なく、値段の幅も広い帯です。この帯の家は、査定が会社によって大きく割れます。

建物を「ゼロ」と見るか、住める家として見るかで、根拠が変わるからです。どちらの根拠で出した金額かを、先に聞いてください。

戸建ての半分以上は第1種低層住居専用地域で売れた。中央値が最低なのは工業地域で、市街化調整区域の成約もある

都筑区の戸建ての成約は、半分以上が第1種低層住居専用地域にあります。中央値もこの用途地域がいちばん高い水準です。いちばん低いのは工業地域でした。

第1種低層住居専用地域は、低い住宅しか建てられない区域です。工業地域は、工場を建てられる区域です。同じ区の中で、この二つが中央値の両端にあります。

住宅しか建たない場所の家と、隣に工場が建ちうる場所の家とで、買い手の払う値段が違います。都筑区の戸建ての値段は、用途地域でまず分かれています。

もう一つ、都筑区の戸建てには見落としやすい点があります。市街化調整区域での成約があることです。市街化調整区域は、都市計画法で建物を建てることが原則として抑えられている区域です。

建て替えや増築に許可が要ることがあり、買い手の住宅ローンにも条件が付きやすい区域です。自分の家がこの区域にあるなら、売り方が変わります。市街化調整区域の家・土地を売る を先に読んでください。

用途地域と区域区分は、買ったときの重要事項説明書に載っています。手元になければ、横浜市の都市計画の地図で調べられます。

戸建ての3分の2は前面道路6m以上の成約。都筑区では4〜6mが「狭い側」に回り、4m未満は件数が少なく最低ではない

都筑区の戸建ての成約を前面道路の幅で分けると、6m以上が3分の2ほどを占めます。中央値もこの区分がいちばん高い水準です。

4〜6mはそこから大きく下がります。4m未満は件数が少なく、中央値は4〜6mを下回っていません。

建築基準法が求める接道は、幅4m以上の道路に2m以上です。4m未満の道路では、建て替え時に後退が要ることがあります。4mは法律の線です。

ところが都筑区の成約では、その線より6mの線のほうが中央値を分けています。6m以上が普通の区なので、4〜6mが「狭い側」に回っています。

4m未満の中央値が4〜6mを下回っていないのは、件数が少ないためだと読むのが安全です。少ない件数の中央値は、数件の取引で動きます。

道路の幅が4m未満なら、後退の有無と、後退後の敷地面積を先に確かめてください。幅の数字だけで値段が決まっている区ではありません。

都筑区の31万円は、用途地域と道路幅の違う土地を混ぜた真ん中の数字。土地だけの成約153件は三つの中で最少

都筑区で土地だけが売れた取引は153件で、三つの種類の中でいちばん少ない数です。㎡あたりの単価は、中央値で31万円でした。ただし、この区の土地の単価は幅が広く、中央値をそのまま掛けると自分の土地から離れた数字になります。

幅が広い理由は、前の二つの節にあります。用途地域と前面道路の幅で、都筑区の敷地の値段は分かれています。

第1種低層住居専用地域で6m以上の道路に面した敷地と、工業地域の敷地では、同じ面積でも単価が違います。31万円は、その両方を混ぜた真ん中の数字です。

築46年以上の戸建てを持っている人は、建物付きで売るか更地にするかを考える場面になります。都筑区ではこの帯の中央値が半分以下まで落ちるので、比べる意味はあります。ただし比べる相手は、区の中央値ではなく、自分の敷地の条件に近い土地の成約です。

解体費も見積もりを取らないと分かりません。二つがそろう前に壊す判断をしないでください。見極め方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。

成約が多い区は、比べる相手を区全体から棟に絞れる。都筑区のマンション査定で最初に聞くのは「同じ棟の成約を使ったか」

都筑区のマンションは成約の数が多い区です。数が多いと、査定で比べる相手を区全体の中央値から、同じ棟や同じ街区の成約に絞れます。これが成約の多い区で売る人の利点です。

査定を受けたら、最初に聞くことは一つです。同じ棟の成約を使ったか。使ったなら、その成約の築年帯・間取り・階数を聞きます。

使っていないなら、代わりに何を比べたかを聞きます。区の中央値だけを根拠にした査定は、都筑区ではまだ粗い査定です。

戸建ての査定で先に伝えるのは、築46年の線のどちら側か、用途地域、前面道路の幅の三つです。この三つで都筑区の戸建ての中央値は分かれています。伝えないまま出た金額は、条件が混ざった中央値に寄ります。

一社の金額で決めないでください。二社目、三社目の根拠を並べると、どの成約を使ったかの差が見えます。

査定のあとの手続きは、家を売る流れは7ステップ で順に追えます。費用と税金の一覧も、この記事では書かず、そちらのガイドに送ります。

横浜市都筑区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 横浜市都筑区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

4,600万円 〜 8,500万円

成約494件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は6,500万円です。

中古マンション

3,800万円 〜 6,100万円

成約1,233件。中央値は5,000万円です。 1平方メートルあたりでは635,294円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

200,000円 〜 420,000円

成約153件。中央値は310,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は横浜市都筑区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

横浜市都筑区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 横浜市都筑区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約494件・中央値6,500万円 (4,600万円〜8,500万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約1,233件・中央値5,000万円/1平方メートルあたり635,294円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約153件・1平方メートルあたり中央値310,000円 (200,000〜420,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

横浜市都筑区について、さらに詳しく書いた記事

このページは横浜市都筑区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

横浜市都筑区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
横浜市青葉区約3km6,200万円-300万円
横浜市緑区約5km4,900万円-1,600万円
川崎市宮前区約5km4,600万円-1,900万円
横浜市港北区約6km5,900万円-600万円
川崎市高津区約7km5,300万円-1,200万円
横浜市旭区約8km4,200万円-2,300万円
川崎市多摩区約8km4,900万円-1,600万円
川崎市中原区約8km6,200万円-300万円
川崎市麻生区約9km5,000万円-1,500万円
横浜市瀬谷区約11km4,200万円-2,300万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

都筑区で4LDKのマンションを売ります。広い部屋は買い手が少ないので値段を下げたほうがいい、と言われました。

都筑区の成約では、その前提が合いません。間取り別の成約は3LDKがいちばん多く、2番目は4LDKです。4LDKは2LDKより多く売れていて、中央値も3LDKに近い水準です。値段を下げる前に、その会社がどの間取りの成約と比べたかを聞いてください。2LDKの成約を根拠にしているなら、間取りがそろっていない査定です。同じ棟か近くの3LDK・4LDKの成約で出し直してもらうのが先です。

都筑区で築47年の戸建てを相続しました。壊して更地にしてから売ったほうがいいですか?

壊す前に、二つの数字をそろえてください。一つは建物付きのままの査定額です。都筑区の戸建ては築46年以上で中央値が半分以下になりますが、値段が残る家もあります。もう一つは、31万円ではなく、自分の敷地と用途地域・道路の幅が近い土地の成約単価に面積を掛け、解体の見積もりを引いた金額です。土地だけの成約は153件と少ない区なので、更地にすれば売りやすいとも言えません。二つを並べてから決めてください。

都筑区の戸建てで、前面道路の幅が5mです。「道路が狭い」と査定で言われました。本当に不利ですか?

都筑区では、4〜6mの中央値は6m以上から大きく下がっています。成約の3分の2ほどが6m以上なので、この区では4〜6mが「狭い側」に見られます。ただし、道路の幅だけで値段が決まっている区ではありません。4m未満の中央値は、4〜6mを下回っていません。査定を出した会社に、同じ道路幅の成約を何件比べたか、間口と用途地域はそろえたかを聞いてください。幅の一点だけで下げた金額なら、根拠が薄い査定です。

横浜市都筑区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に中川(8,500万円・37件)、北山田(8,450万円・24件)、荏田南(7,000万円・35件)です。低いほうは池辺町(3,950万円・26件)、川和町(4,000万円・55件)、東山田町(4,500万円・30件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

横浜市都筑区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは東山田町で築1年、古いほうは東山田で築24年です。築年数が極端に新しい地区は、建売の分譲がそのまま集計に入っています。中古の相場とは分けて見てください。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

横浜市都筑区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは川和町(55件・中央値4,000万円)、中川(37件・中央値8,500万円)、荏田南(35件・中央値7,000万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(横浜市都筑区の実成約データの充填元・2023年第2四半期〜2026年第1四半期)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・1981年6月施行の耐震基準改正=いわゆる新耐震基準)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第7条=市街化区域と市街化調整区域の区分・第29条=開発許可・第43条=市街化調整区域内の建築の制限)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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