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神奈川の家売却

神奈川県横浜市港北区の不動産売却|マンションが主役。築30年の段差と改装の差を実データで読む

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

横浜市港北区の実成約は、中古マンション2,808件、戸建て1,446件、土地326件です(国交省データ)。中央値はマンション4,000万円、戸建て5,900万円です。マンションは築21〜30年から築31〜45年へ移る帯で中央値がいちばん落ちます。戸建ては築46年以上でも築10年以内から3割ほどの下げにとどまり、用途地域と前面道路の幅で中央値が分かれます。

横浜市港北区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

港北区で売れた家の61%は中古マンションです。買い手の中心は、家族向けの部屋を探す人だと私たちは見ています。

横浜市港北区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て1,446件
中古マンション2,808件
土地だけ326件

間取りの記録がある中古マンションのうち、3部屋以上の家族向けが57%を占めます。いちばん多い間取りも3LDKです。ひとり〜ふたり向けの部屋は20%です。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は4,000万円です。築21〜30年から築31〜45年に移るところで、下がる割合がいちばん大きくなります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築21〜30年は4,300万円、築31〜45年は2,900万円です。売れた部屋の40%が築31〜45年と築46年以上なので、全体の値段は古い部屋の値段に引っ張られていると私たちは見ています。改装済みの真ん中の値段は3,900万円、未改装は3,300万円です。ただ、築年数の違いも混じっている可能性があり、改装だけで生まれた差とは言い切れないと考えています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

いまは値段も地価も上がっています。ただ家を買う年代の人は減る見込みで、同じ勢いが続くとは言い切れないと考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった52か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年10.6万人
2035年10.5万人
2045年10.2万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年より上がりました(+7.9%)。住宅地の地価も、52地点のうち52地点で去年より上がっています。一方で、家を買う年代の人は2045年までに減る見込みです(−4%)。買い手になる人が減れば、値段を押し上げる力は弱まる方向だと私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

神奈川県横浜市港北区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+7.9%・戸建て+6%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
03,5007,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション4,000万円2,500万円〜5,500万円約65.0万円2,808
戸建て等(土地+建物)5,900万円4,600万円〜7,200万円—1,446
土地——約39.0万円326

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内6,300万円4236,200万円792
築11〜20年4,800万円5815,350万円162
築21〜30年4,300万円6145,000万円159
築31〜45年2,900万円7635,300万円165
築46年〜2,100万円3054,000万円137

参考: 改装済み中古マンションの中央値は3,900万円(384件)、未改装は3,300万円(650件)。 差は約18%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

横浜市港北区で売るなら、いくらくらいか

横浜市港北区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「神奈川県の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

横浜市港北区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 横浜市港北区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は日吉本町が6,500万円、小机町が4,700万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
新吉田東5,150万円154築7年
日吉本町6,500万円115築11年
下田町5,200万円104築1年
日吉5,900万円83築19年
篠原町6,400万円77築1年
高田東5,800万円75築1年
大倉山6,200万円68築7年
小机町4,700万円67—

中古マンション

地区中央値件数築年数
新横浜3,450万円462築17年
大倉山4,600万円231築33年
綱島東5,700万円215築16年
箕輪町6,500万円210築9年
日吉本町4,300万円209築28年
樽町4,300万円202築25年
大豆戸町3,800万円197築39年
綱島西3,500万円163築32年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
大倉山190万円/㎡36
日吉本町160万円/㎡21
篠原東98万円/㎡20
日吉150万円/㎡18
新吉田東110万円/㎡17
菊名150万円/㎡17
篠原北135万円/㎡16
下田町110万円/㎡15

新吉田東(5,150万円・154件・築7年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築7年前後です。

日吉本町(6,500万円・115件・築11年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築11年前後です。

下田町(5,200万円・104件・築1年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築1年前後で、建売の分譲が取引の中心です。中古の相場とは分けて見てください。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約1,600万円の差
  • 5m未満5,600万円111件
  • 5〜7m5,700万円145件
  • 7〜10m6,000万円184件
  • 10m以上7,200万円227件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約400万円の差
  • 4m未満5,600万円155件
  • 4〜6m5,800万円760件
  • 6m以上6,000万円324件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約700万円の差
  • 不整形6,300万円95件
  • ほぼ台形6,100万円89件
  • ほぼ長方形6,000万円212件
  • 長方形6,000万円178件
  • 袋地等5,600万円71件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約1,150万円の差
  • 第1種低層住居専用地域6,250万円764件
  • 第2種中高層住居専用地域5,750万円52件
  • 第1種中高層住居専用地域5,600万円61件
  • 第1種住居地域5,500万円301件
  • 準工業地域5,400万円110件
  • 近隣商業地域5,100万円50件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約13,200万円の差
  • RC19,000万円38件
  • 鉄骨造13,000万円35件
  • 軽量鉄骨造7,700万円61件
  • 木造5,800万円1272件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約950万円の差
  • 県道6,350万円18件
  • 市道6,300万円542件
  • 公道5,700万円342件
  • 私道5,400万円316件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,400万円の差
  • 準工業地域4,900万円697件
  • 近隣商業地域3,750万円194件
  • 第2種中高層住居専用地域3,700万円168件
  • 第1種住居地域3,600万円510件
  • 商業地域3,500万円528件
  • 第1種低層住居専用地域3,500万円279件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

横浜市港北区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。横浜市港北区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
日吉東急電鉄 東横線271,898人
新横浜相模鉄道 相鉄新横浜線124,884人
新横浜JR横浜線95,160人
菊名東急電鉄 東横線94,170人
綱島東急電鉄 東横線82,967人
日吉横浜市 4号線73,408人
菊名JR横浜線72,548人
新横浜横浜市 3号線70,002人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
日吉44.8万円9
菊名42.8万円4
綱島40.9万円6
新綱島39.5万円4
日吉本町37.8万円4
白楽37.6万円2
妙蓮寺37.2万円5
大倉山32.8万円7

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 26校・中学校 12校・高等学校 8校
  • 幼稚園・認定こども園24か所

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

横浜市港北区の空き家の数

横浜市港北区では、住宅のうち6.3%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は4,050戸あります。

住宅の数191,630戸
空き家12,060戸(6.3%)
売りに出ている空き家800戸
使う予定のない空き家4,050戸(住宅の2.1%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,010戸
そのうち傷みや壊れがある700戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

横浜市港北区で実際に売れた土地は、㎡あたり39万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

港北区の成約はマンション2,808件、戸建て1,446件。件数が戸建ての2倍近い区では、相場の読み方をマンションから組み立てる

横浜市港北区で成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで集計しました。中古マンションが2,808件、戸建てが1,446件です。土地だけの成約は326件で、三つの区分の中でいちばん少ない数です。

マンションの件数が戸建ての2倍近くあります。港北区の「相場」と呼ばれるものは、その大半がマンションの成約でできています。

マンションの中央値は4,000万円です。㎡あたりに直すと65万円になります。

戸建ての中央値は5,900万円で、中央の半分は4,600万円から7,200万円の間に入ります。土地の㎡単価の中央値は39万円です。

件数が多い区分ほど、中央値は信用できる数字になります。港北区ではマンションがそれにあたります。

戸建ては件数がマンションの半分ほどなので、中央値の一つの数字より、中央の半分の幅のほうを見てください。4,600万円と7,200万円の開きが、戸建ての値段がどれだけ条件で動くかを示しています。

この記事は、港北区の成約データで目立っている点を順に読んでいきます。前半はマンションの築年帯・間取り・改装の差です。

後半は戸建ての築年帯・用途地域・前面道路の幅です。最後に土地と、売るときの費用をまとめます。

築20年台で売るか、築30年を越えてから売るか。港北区のマンションで中央値がいちばん動く境目

港北区の中古マンションを築年帯で分けると、中央値は築10年以内がいちばん高く、築46年以上がいちばん低くなります。築46年以上の中央値は、築10年以内の半分を切ります。

下がり方は一定ではありません。いちばん大きく落ちるのは、築21〜30年の帯から築31〜45年の帯へ移るところです。築30年が、港北区のマンションの値段の境目になっています。

なぜそこで落ちるのかは、成約データには書いてありません。ただ、買い手がこの帯で確かめる資料は決まっています。長期修繕計画の残り、修繕積立金の残高、大規模修繕の回数と次の予定です。

築30年を越えた棟では、この資料の中身で部屋の値段が変わります。同じ帯でも、積立金が足りている棟と、一時金の徴収が決まっている棟では、買い手の見方が違います。

築46年以上の帯はもう一つ事情があります。今から46年前は1980年で、1981年6月の耐震基準の改正より前に建った建物です。住宅ローン控除には、1982年以降の建築か耐震基準への適合という要件があります(租税特別措置法第41条)。

買い手がローン控除を使えない部屋は、買い手の側の資金計画が変わります。半分を切る中央値には、この要件が関わっています。

売る側ができることは、自分の部屋がどの帯で比べられるかを先に知ることです。築30年に近い部屋なら、査定のときに築21〜30年の成約と築31〜45年の成約を分けて出してもらってください。二つの帯の差が、そのまま「今売るか、あとで売るか」を考える材料になります。

3LDKが最多、2LDKが続く。比べられる部屋が多い港北区では、査定の根拠を「どの成約と比べたか」まで聞ける

港北区のマンションの成約で、いちばん多い間取りは3LDKです。次が2LDKです。2,808件の成約の中に、この二つの間取りが厚く入っています。

成約が多い間取りには、売る側にとって良い面があります。同じ間取り・近い広さ・同じ築年帯の成約が、すぐに見つかることです。査定額が区の中央値4,000万円と離れていても、比べた成約を並べれば理由が分かります。

逆に言えば、港北区の3LDKで「区の相場はこのくらい」とだけ言われた査定は、根拠が足りません。比べられる成約があるのに使っていないからです。

査定を受けたら、どの成約と比べたかを聞いてください。築年帯・広さ・階数・改装の有無が自分の部屋と近い成約が出てくれば、その査定は信用できます。

2LDKは3LDKと買い手の層が違います。部屋数が少ないぶん、駅からの距離や専有面積の使い方を細かく見られます。

同じ棟の3LDKの成約を、㎡単価に直して2LDKに当てはめるだけでは足りません。2LDKは2LDKの成約と比べてもらってください。

マンションを売るときに戸建てと違ってそろえる資料は、中古マンションを売る にまとめています。港北区の場合は、そこに「築30年の帯のどちら側か」を書き添えると、査定の話が早くなります。

改装済みの中央値は未改装より上。築30年の段差が大きい港北区では、改装でその段差を埋められるかを先に聞く

港北区の中古マンションは、改装済みの成約の中央値が、未改装より高くなっています。これは成約データの事実です。

ただし「改装費をそのまま上乗せして売れる」という意味ではありません。改装しても、築年の帯は変わりません。

築35年の部屋を改装しても、比べられる成約は築31〜45年の帯のままです。港北区のマンションは築30年の段差が大きいので、改装で上の帯の値段に戻ると考えないほうが安全です。

改装の効果があるとすれば、同じ帯の中での位置です。同じ築年帯・同じ間取りの成約の中で、改装済みの部屋が上のほうに並ぶ。その差が、改装費を下回るか上回るかが判断の分かれ目です。

港北区で直す前にやることは一つです。改装しない前提の査定と、改装した場合の査定を、別々に出してもらうことです。

その差額と工事の見積もりを並べれば、直すかどうかは自分で決められます。改装済みの中央値が高いというデータは、工事を勧める材料ではなく、この二つの査定を取る理由として使ってください。

リフォームして売るかどうかの考え方は、売る前にリフォームすべきか で実成約データをもとに整理しています。

直近1年はマンションも戸建てもやや上。両方が上がった区で、査定額が「上がった分」を先取りしていないか確かめる

港北区の直近1年の中央値は、中古マンションが前の1年よりやや上がりました。戸建てもやや上がっています。二つの区分がそろって上がった区です。

この数字の読み方には注意がいります。中央値は、その1年に成約した物件の真ん中の値段です。

新しい物件が多く売れた年は、同じ部屋の値段が動いていなくても中央値は上がります。「やや上」は、区の物件がすべて値上がりしたという意味ではありません。

上がった区で起きやすいのが、査定額の先取りです。直近の高い成約だけを比べて、さらに「まだ上がる」という見込みを足した査定が出ることがあります。

査定額は売り出しの値段であって、売れた値段ではありません。高い査定を出した会社に頼んで、売れずに値下げを重ねると、結果は最初から適正な値段で出した場合より低くなることがあります。

査定を比べるときは、比べた成約の時期を聞いてください。直近1年の成約だけか、その前の年も入っているか。そのうえで、売り出してから何か月で決めたいかを伝えると、査定額の意味がそろいます。

査定額と売却額がなぜ違うのかは、査定額と売却額は違う で整理しています。

戸建ては築46年以上でも築10年以内から3割ほどの下げ。港北区の戸建ての値段は、建物より敷地の条件で動く

港北区の戸建てを築年帯で分けると、築46年以上の中央値は築10年以内より3割ほど低い位置にあります。マンションが半分を切るのと比べると、戸建ての下げは浅い区です。

戸建てがいちばん大きく落ちるのは、築31〜45年の帯から築46年以上の帯へ移るところです。マンションの境目が築30年なのに対して、戸建ての境目は築45年のあとにあります。同じ港北区でも、二つの区分で値段が動く年数が違います。

築46年以上の戸建ては、1981年6月の耐震基準の改正より前の建物です。この帯の買い手は、建物に値段をつけていないことが多くなります。

建て替えるか、大きく直すかを前提に、土地の値段として買います。それでも中央値が3割ほどしか下がらないのは、土地の値段が残っているからです。

つまり港北区の戸建ては、築年が進むほど「敷地の条件」で値段が決まる市場です。用途地域、前面道路の幅、間口、敷地の形。

これらは建物と違って直せません。査定で先に伝える資料は、建物の設備より、この敷地の資料です。

このあとの二つの節で、港北区の成約データで差が出ている敷地の条件を見ていきます。

港北区の戸建ては近隣商業地域の中央値がいちばん低い。店や事務所が建てられる土地が、住まいとしては安く成約している

港北区の戸建ての成約を用途地域で分けると、いちばん多いのは第1種低層住居専用地域です。中央値がいちばん高いのも、第1種低層住居専用地域です。いちばん低いのは近隣商業地域です。

第1種低層住居専用地域は、低層住宅の住環境を守るために定める地域です(都市計画法第9条)。近隣商業地域は、近隣の住民向けの日用品の供給など、商業の利便を増進するための地域です(同条)。住まい専用の地域と、店や事務所が混ざる地域です。

建築士の視点

第1種低層住居専用地域には、建物の高さの限度が10mまたは12mと決められています(建築基準法第55条)。隣の敷地にも同じ制限がかかるので、日当たりや眺めが将来も大きく変わりにくい。買い手はこの「変わりにくさ」に値段をつけます。港北区でこの地域の中央値がいちばん高いのは、制限が厳しいからではなく、制限が住環境を守っているからです。

近隣商業地域は逆です。隣に店舗や事務所、中高層の建物が建つことがあります。住まいとして買う人は、その可能性を値段から引きます。一方で、建て替えて店舗兼用にしたい人や、土地として使いたい人には条件が合います。買い手の層が二つに分かれるぶん、住まいとしての成約だけを集めると中央値は低く出ます。

自分の家がどの用途地域にあるかは、横浜市の都市計画情報で住所から調べられます。購入時の重要事項説明書にも書いてあります。近隣商業地域の家なら、住まいとして売るか、土地として売るかで、比べる成約が変わります。査定では両方の見方で出してもらってください。

用途地域の中央値は、その地域で成約した家の敷地の広さや道路条件をまとめた結果です。自分の家の値段ではありません。査定額を土地の㎡単価に直して、区の土地の中央値39万円と並べると、地域の平均から自分の家がどれだけ離れているかが分かります。

土地の形と用途地域の影響の出方は、土地の形と用途地域で、価格はどう変わるか で実データで整理しています。

前面道路は4m未満・4〜6m・6m以上で中央値が変わる。港北区で4m未満なら、道路の種類を役所で確かめてから査定に出す

港北区の戸建ての成約を前面道路の幅で分けると、4m未満・4〜6m・6m以上の三つの帯で中央値に差が出ています。道路の幅は、港北区の戸建ての値段を分けている条件の一つです。

理由は建築基準法にあります。建物の敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません(建築基準法第43条)。前面道路が4m未満で、その道路が同法第42条第2項の道路にあたる場合を考えます。

建て替えのときに、道路の中心線から2mの位置まで敷地を下げる必要があります。下げた分は敷地として使えません。買い手はこの「使えなくなる面積」を値段から引きます。

ここで大事なのは、4m未満の道路がすべて同じではないことです。第42条第2項の道路なら後退すれば建て替えられます。

しかし、建築基準法上の道路にあたらない通路に面している場合、そのままでは建て替えができません。同じ「4m未満」でも、買い手の見方はまったく違います。

だから港北区で前面道路が4m未満なら、査定に出す前に道路の種類を確かめてください。横浜市の建築指導の窓口で、道路が建築基準法のどの条文にあたるかを調べられます。

道路の幅は、建築確認の配置図や重要事項説明書に書いてあります。すでに後退済みかどうかも、ここで分かります。

道路の種類を先に伝えると、査定の根拠がそろいます。あとから分かると、値引きの材料になります。後退済みの家なら、それ自体が伝えるべき条件です。

6m以上の道路に面した家は、建て替えや駐車の条件が買い手に分かりやすい家です。築年が古くても、この条件は残ります。査定では道路の幅を、築年より先に伝えてください。

土地だけの成約は326件。港北区で更地の値段を読むときは、古い戸建ての成約を土地の値段として補う

港北区で土地だけの成約は326件です。マンションの2,808件、戸建ての1,446件と比べると、比べられる事例が少ない区分です。㎡単価の中央値は39万円です。

事例が足りないときは、築46年以上の戸建ての成約を土地の値段として読みます。前の節で見たとおり、港北区の築古の戸建ては建物にほとんど値段がついていません。

成約価格を敷地面積で割れば、土地の㎡単価に近い数字が出ます。用途地域と前面道路の幅が同じ事例を選ぶと、比べる精度が上がります。

古い家が建っている土地を売るとき、壊してから売るかどうかは先に決めないでください。港北区では築46年以上の戸建てでも中央値が残っています。建物付きのまま売れる可能性があるなら、解体費を先に出す理由がありません。

建物付きの査定と、更地にした場合の査定を並べ、解体の見積もりを取ってから決める。この順番なら、壊した分を回収できないまま売ることは避けられます。

更地にすると、固定資産税の住宅用地の特例が外れます(地方税法第349条の3の2)。1月1日時点で建物がないと、その年の税額が上がります。壊す時期を決めるときは、この日付も見てください。

港北区で売る順番と、かかるお金の全体像。手順の詳しい説明は別の記事に送る

港北区で売る順番は、相場を見る、査定を複数並べる、媒介契約を結ぶ、売り出す、契約する、引き渡す、の六つです。この記事で見てきた築年帯・間取り・用途地域・道路幅は、最初の二つで使います。自分の物件がどの成約と比べられるかを知ったうえで査定を頼むと、出てきた金額の根拠を自分で確かめられます。

査定を頼むとき、港北区で先に伝えるとよい項目をまとめます。マンションなら、間取りと専有面積、築年(とくに築30年の前か後か)、改装の有無、長期修繕計画と積立金の残高です。

戸建てなら、用途地域、前面道路の幅と道路の種類、間口、敷地面積です。築年帯・改装・用途地域・道路幅は、この記事で中央値の差が出ていた項目です。

かかるお金は、仲介手数料・印紙税・抵当権を抹消する登録免許税・譲渡所得税が中心です。仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が決まっています(同法第46条)。

譲渡所得税は、自分が住んでいた家なら譲渡所得から3,000万円を引ける特別控除があります(租税特別措置法第35条)。ローンが残っている家は、売却代金で完済できるかを先に確かめます。

費用の一覧と、それぞれの計算のしかたは、不動産売却でかかる費用の一覧 にまとめています。港北区のデータで分かるのは値段の決まり方までです。手続きと費用は、そちらの記事で確かめてください。

横浜市港北区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 横浜市港北区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

4,600万円 〜 7,200万円

成約1,446件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は5,900万円です。

中古マンション

2,500万円 〜 5,500万円

成約2,808件。中央値は4,000万円です。 1平方メートルあたりでは650,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

250,000円 〜 560,000円

成約326件。中央値は390,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は横浜市港北区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

横浜市港北区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 横浜市港北区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約1,446件・中央値5,900万円 (4,600万円〜7,200万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,808件・中央値4,000万円/1平方メートルあたり650,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約326件・1平方メートルあたり中央値390,000円 (250,000〜560,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

横浜市港北区について、さらに詳しく書いた記事

このページは横浜市港北区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

横浜市港北区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
横浜市鶴見区約5km4,700万円-1,200万円
横浜市神奈川区約5km5,200万円-700万円
川崎市幸区約6km5,000万円-900万円
横浜市都筑区約6km6,500万円+600万円
川崎市川崎区約7km4,700万円-1,200万円
川崎市中原区約7km6,200万円+300万円
横浜市保土ケ谷区約7km4,000万円-1,900万円
横浜市西区約7km5,300万円-600万円
横浜市中区約8km5,100万円-800万円
横浜市緑区約9km4,900万円-1,000万円
大田区約9km6,900万円+1,000万円
横浜市青葉区約9km6,200万円+300万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

港北区で築28年のマンションを持っています。築30年になる前に売ったほうがいいですか?

築年だけで急ぐ必要はありません。ただ、港北区の中古マンションは築21〜30年の帯から築31〜45年の帯へ移るところで中央値がいちばん大きく下がります。築30年を越えると、査定で比べられる成約が下の帯に入れ替わります。売る時期を決める前に、両方の帯の成約を分けて出してもらい、自分の部屋がどちらの帯の値段で見られるかを確かめてください。管理組合の長期修繕計画と積立金の残高も、この帯の境目で必ず聞かれる資料です。

改装してから売ると高くなると聞きました。港北区のデータではどうですか?

港北区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高く成約しています。ただし、これは「改装費を上乗せして売れた」という意味ではありません。改装しても築年の帯は変わらないので、比べられる成約は同じ帯のままです。工事をする前に、改装しない前提の査定と、改装した場合の査定を別々に出してもらってください。差額が工事費を下回るなら、直さずに売るほうが手取りは残ります。

港北区の戸建てが近隣商業地域にあります。用途地域の中央値がいちばん低いと知って不安です

用途地域の中央値は、その地域で成約した戸建ての敷地の広さや道路条件をまとめた結果です。自分の家がその中央値で売れるという意味ではありません。近隣商業地域は店舗や事務所も建てられる地域で、住まいとして買う人と、建て替えて使う人の両方が買い手になります。敷地面積・前面道路の幅・間口を先に伝え、査定額を土地の㎡単価に直して、区の土地の中央値39万円と並べてみてください。

横浜市港北区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に日吉本町(6,500万円・115件)、篠原町(6,400万円・77件)、大倉山(6,200万円・68件)です。低いほうは小机町(4,700万円・67件)、新吉田東(5,150万円・154件)、下田町(5,200万円・104件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

横浜市港北区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは小机町で築0年、古いほうは日吉で築19年です。築年数が極端に新しい地区は、建売の分譲がそのまま集計に入っています。中古の相場とは分けて見てください。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

横浜市港北区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは新吉田東(154件・中央値5,150万円)、日吉本町(115件・中央値6,500万円)、下田町(104件・中央値5,200万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(横浜市港北区の実成約データの充填元・2023年第2四半期〜2026年第1四半期)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・第55条=第一種低層住居専用地域内の建築物の高さの限度・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種低層住居専用地域・近隣商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第35条=居住用財産の3,000万円特別控除・第41条=住宅借入金等特別控除の築年・耐震要件)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第46条=仲介手数料の上限を国土交通大臣が定める)・確認日 2026-08-22
  6. e-Gov法令検索「地方税法」(第349条の3の2=住宅用地に対する固定資産税の課税標準の特例)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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