PR 本サイトはアフィリエイト広告を含みます

神奈川の家売却

神奈川県横浜市南区の不動産売却|マンション中心の区。値段が折れる築年の線は、建物の種類で違う

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

横浜市南区の実成約は、中古マンションが1,714件、戸建てが917件、土地が233件です(国交省データ)。中央値はマンションが2,400万円、戸建てが3,900万円です。マンションの間取りは1Kが最多で、次が3LDKです。値段がいちばん落ちる線は、マンションが築30年、戸建てが築45年と、建物の種類で違います。直近1年はマンションがやや下がり、戸建てはやや上がりました。

横浜市南区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

南区で売れた中古マンションは、1Kなどひとり〜ふたり向けの部屋が48%です。買う人の中心は、ひとり暮らしや夫婦だと私たちは見ています。

横浜市南区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て917件
中古マンション1,714件
土地だけ233件

南区の成約のうち、中古マンションは60%で、戸建ては32%です。中古マンションでいちばん多い間取りは1Kです。ただ、家族向けの3部屋以上の部屋も32%あります。

2だから、この値段

南区の中古マンションは、築21〜30年の3,600万円から、築31〜45年では1,400万円に大きく下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

売れた中古マンションのうち、築31年以上は43%です。古い部屋が多く売れていることが、真ん中の値段2,400万円を押し下げていると私たちは見ています。改装済みの部屋は2,800万円、未改装の部屋は2,200万円です。地区で見ると、高いのは別所(5,000万円)、安いのは六ツ川(1,700万円)です。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価も中古マンションの値段も、直近は上がっています。ただ長い目では、家を買う年代の人が減る点に注意が要ると私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった28か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年4.8万人
2035年4.7万人
2045年4.4万人

住宅地の地価は、28地点のうち28地点で去年より上がりました。中古マンションの真ん中の値段も、前の年より上がりました(+4.3%)。一方、家を買う年代の人は、2045年までに減る見込みです(−7%)。買う人が減ると、値段を支える力は弱まると考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

神奈川県横浜市南区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+4.3%・戸建て+3.8%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,5005,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション2,400万円1,500万円〜3,400万円約56.0万円1,714
戸建て等(土地+建物)3,900万円2,800万円〜5,000万円—917
土地——約27.0万円233

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内2,600万円4144,500万円414
築11〜20年2,700万円1934,000万円88
築21〜30年3,600万円3573,200万円104
築31〜45年1,400万円5712,900万円153
築46年〜1,200万円1551,900万円134

参考: 改装済み中古マンションの中央値は2,800万円(256件)、未改装は2,200万円(545件)。 差は約27%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

横浜市南区で売るなら、いくらくらいか

横浜市南区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「神奈川県の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

横浜市南区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 横浜市南区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は大岡が4,150万円、永田山王台が3,500万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
六ツ川3,600万円127築13年
大岡4,150万円110築14年
中里3,800万円72築11年
永田北3,750万円50築7年
別所3,800万円49築11年
中村町3,700万円41築11年
永田東3,500万円35築28年
永田山王台3,500万円33築11年

中古マンション

地区中央値件数築年数
六ツ川1,700万円113築46年
真金町2,200万円109築10年
大岡3,300万円93築30年
南太田1,800万円76築34年
永楽町2,650万円68築18年
日枝町2,700万円67築21年
吉野町3,400万円65築24年
浦舟町2,400万円63築23年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
六ツ川70万円/㎡37
大岡74万円/㎡31
中村町75万円/㎡17
永田東88万円/㎡15
中里120万円/㎡11
別所57万円/㎡11

六ツ川(3,600万円・127件・築13年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築13年前後です。

大岡(4,150万円・110件・築14年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築14年前後です。

中里(3,800万円・72件・築11年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築11年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約1,600万円の差
  • 5m未満3,200万円59件
  • 5〜7m4,000万円113件
  • 7〜10m4,300万円126件
  • 10m以上4,800万円193件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約200万円の差
  • 4m未満3,900万円150件
  • 4〜6m3,800万円420件
  • 6m以上4,000万円225件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,500万円の差
  • ほぼ長方形4,300万円219件
  • ほぼ台形4,200万円69件
  • 長方形3,800万円74件
  • 不整形3,750万円56件
  • 袋地等2,800万円41件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約4,600万円の差
  • 商業地域7,800万円36件
  • 近隣商業地域4,500万円104件
  • 第1種住居地域4,000万円268件
  • 第1種中高層住居専用地域4,000万円16件
  • 第1種低層住居専用地域3,800万円379件
  • 第2種中高層住居専用地域3,200万円73件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約22,200万円の差
  • RC26,000万円20件
  • 鉄骨造5,200万円36件
  • 軽量鉄骨造4,000万円29件
  • 木造3,800万円794件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約8,000万円の差
  • 県道11,500万円12件
  • 市道4,000万円406件
  • 公道3,900万円238件
  • 私道3,500万円157件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,700万円の差
  • 準工業地域3,000万円62件
  • 商業地域2,500万円846件
  • 近隣商業地域2,400万円296件
  • 第1種低層住居専用地域2,400万円109件
  • 第1種住居地域2,300万円190件
  • 第1種中高層住居専用地域1,300万円90件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

横浜市南区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。横浜市南区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
井土ヶ谷京浜急行電鉄 本線26,848人
弘明寺京浜急行電鉄 本線26,632人
蒔田横浜市 1号線21,936人
黄金町京浜急行電鉄 本線21,562人
弘明寺横浜市 1号線19,497人
南太田京浜急行電鉄 本線16,943人
吉野町横浜市 1号線16,564人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
地下鉄弘明寺32.6万円5
蒔田31.6万円3
上大岡30.2万円3
伊勢佐木長者町26.5万円1
吉野町24.2万円1
黄金町23万円1
井土ケ谷22万円7
南太田22万円2

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 19校・中学校 11校・高等学校 6校
  • 幼稚園・認定こども園15か所

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

横浜市南区の空き家の数

横浜市南区では、住宅のうち10.7%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,690戸あります。

住宅の数120,770戸
空き家12,930戸(10.7%)
売りに出ている空き家530戸
使う予定のない空き家2,690戸(住宅の2.2%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,630戸
そのうち傷みや壊れがある650戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

横浜市南区で実際に売れた土地は、㎡あたり27万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

南区の相場は二つある。マンションの2,400万円と戸建ての3,900万円を一つにまとめない

横浜市南区で2023年第2四半期から2026年第1四半期に成約した取引を集計しました。出典は国土交通省の不動産情報ライブラリです。中古マンションが1,714件です。

戸建て(土地と建物のセット)は917件です。土地だけの取引は233件で、三つの中でいちばん少ない数です。

この区で「相場」と言うとき、指している数字は二つに割れます。マンションの中央値2,400万円と、戸建ての中央値3,900万円です。件数はマンションが戸建てを大きく上回ります。

区の値動きを語る記事や広告は、たいていマンションの成約を見ています。戸建てを売る人が、その数字を自分の目安にすると食い違います。

戸建ての安いほうから4分の1の値は2,800万円、高いほうから4分の1の値は5,000万円です。真ん中の半分だけでも、この幅があります。

幅が出る理由は、築年帯・用途地域・前面道路の三つです。この三つは後ろの節で順に扱います。

まず、件数の多いマンションから読みます。

最多の間取りは1K、次が3LDK。広さが違いすぎる二つを、㎡単価56万円でそろえて見る

南区のマンション成約で、いちばん多い間取りは1Kです。次が3LDKです。ワンルームに近い部屋と、家族で住む部屋が、同じ1,714件の中に入っています。

間取りで買い手の見方が変わります。1Kを買う人の多くは、自分で住むか、人に貸すかのどちらかです。

貸す目的なら、家賃から管理費と修繕積立金を引いた残りで値段を逆算します。3LDKを買う人は、学区や階数や日当たりを見て、同じ広さの部屋どうしで比べます。

総額の中央値2,400万円は、この二つの混ざった値です。1Kを売る人には高すぎ、3LDKを売る人には低すぎることがあります。そこで、広さの違いを消すために㎡単価に直します。

区の㎡単価の中央値は56万円です。自分の部屋の査定額を専有面積で割り、この単価と並べてください。そのうえで、同じ間取り・同じ築年帯の成約単価と比べると、ずれの原因が見えます。

マンション全般の準備は別の記事にあります。 中古マンションを売る

ここでは南区のデータで言えることに絞ります。

築21〜30年のマンションは、値段が折れる手前の帯にいる。売る時期を考える材料になる

南区の中古マンションを築年帯で区切りました。中央値がいちばん落ちるのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。築46年以上になると、築10年以内の中央値の半分以下まで下がります。

築21〜30年の部屋は、落ちる手前の帯にいます。この帯にいる人が知っておきたいのは、帯が変わると比べられる成約の顔ぶれが変わることです。

築31〜45年の成約の中には、大規模修繕を2回終えた棟もあれば、積立金が足りずに値上げした棟もあります。買い手はその中で自分の棟を位置づけます。

築46年以上の帯は、集計期間から逆算すると1980年以前の建築です。1981年6月より前に建築確認を受けた建物は旧耐震基準です。

この帯の買い手は、耐震診断の有無と結果を最初に聞きます。診断を受けているなら、結果の書類を査定の前にそろえてください。

売る時期を帯の線だけで決めるのは勧めません。住み替え先の都合や、ローンの残りが先にあります。

ただ、査定書に書かれた比較事例が自分と同じ帯かどうかは、必ず見てください。築28年の部屋を築31〜45年の成約で値付けされていたら、その査定は低く出ています。

マンションはやや下がり、戸建てはやや上がった。南区では二つの動きが逆向きになっている

直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。中古マンションはやや下がり、戸建てはやや上がっています。区の中で、二つの動きが逆を向いています。

逆向きになるとき、査定で聞くべきことが一つ増えます。「比べた成約はいつのものか」です。マンションの査定に2年前の成約が混ざっていれば、今より高い水準で値付けされています。

売り出した後に値下げを重ねることになります。戸建ての査定に2年前の成約が混ざっていれば、逆に低く出ます。

3年分の中央値と、直近1年の中央値は、役割が違います。前者は区の全体像、後者は今の水準です。

査定書には、比べた成約の成約時期が書いてあります。書いていなければ、聞いてください。

なお、四半期ごとの中央値は件数が少ない帯ほど上下します。戸建ては1四半期の成約がマンションの半分以下です。一つの四半期の数字だけで「上がった」「下がった」と決めないでください。

改装済みの中央値は未改装より高い。ただし、その差を「工事費の回収」と読み違えない

南区のマンション成約では、改装済みの部屋の中央値が、未改装より高くなっています。

この差を「リフォームすればその分高く売れる」と読むのは早すぎます。改装済みで成約する部屋には、買取業者が仕入れて直し、再び売りに出したものが含まれます。業者は仕入れ値を低く抑え、工事費と利益を乗せて売ります。

高い中央値の中には、この利益が含まれています。個人が自宅を直して売る場合、同じ値段で売れても、工事費を自分で払っているぶん手取りは減ります。

未改装のまま売るなら、比べる成約も未改装にそろえてもらってください。査定書に改装済みの成約が混ざっていると、自分の部屋の値段が高く見えます。売り出し価格を高くつけて、問い合わせが来ない結果につながります。

直すかどうかの判断は、次の記事で実データをもとに整理しています。 売る前にリフォームすべきか

南区の1Kは、貸す目的の買い手が自分で直すことも多い間取りです。直す前に、査定で「現況のままと、直した場合の差額」を聞いてください。

戸建ては築45年を過ぎると、築10年以内の半分以下まで落ちる。建て替え前提で見られる帯

ここからは戸建てです。南区の戸建ては、築31〜45年から築46年以上へ移るところで中央値がいちばん落ちます。築46年以上の中央値は、築10年以内の半分以下です。

マンションが築30年の線で折れるのに対し、戸建ては築45年の線で折れます。折れる時期は遅いものの、落ちた先の水準は半分以下で、マンションと同じ深さです。データが示すのはここまでで、理由までは示しません。

ただ、築46年以上の戸建てを買う人が何を見ているかは言えます。建物を使い続けるより、建て替えるか、大きく直すかを前提に見ています。そのとき値段を決めるのは、建物ではなく、敷地に何が建てられるかです。

建てられる大きさは、用途地域と前面道路の幅で決まります。次の二つの節は、そのための節です。

戸建ての中央値は、商業地域が最高で第2種中高層住居専用地域が最低。成約の多い第1種低層はその間にある

南区の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは商業地域です。いちばん低いのは第2種中高層住居専用地域です。成約がいちばん多いのは第1種低層住居専用地域で、中央値は両者の間にあります。

商業地域の戸建てが高いのは、建物の値段ではなく、土地に建てられる大きさの違いです。商業地域は建ぺい率の上限が80%で、容積率も住居系の地域より高く設定されます。

買い手の中には、住む人だけでなく、店舗や共同住宅を建てる事業者も入ります。その競争が値段に出ます。

第1種低層住居専用地域は、建物の高さが10mまたは12mに制限され、建てられる用途も住宅が中心です。買い手はほぼ「自分で住む人」に限られます。成約がいちばん多い地域なので、比べる事例は見つけやすい地域です。

自分の家がどの用途地域にあるかは、購入時の重要事項説明書に書いてあります。手元に無ければ、横浜市が公開している都市計画の地図で住所から調べられます。査定を頼むとき、用途地域を自分から伝えると、比べる成約の範囲が最初から絞れます。

前面道路の幅で戸建ての中央値が三段に分かれる。幅は購入時の重要事項説明書に書いてある

南区の戸建ては、前面道路の幅で中央値に差が出ています。区分は4m未満、4〜6m、6m以上の三つです。

道路の幅が値段に影響する理由は二つあります。一つは接道義務です。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。

前面道路が4m未満の場合、道路の中心線から2m後退した線が敷地の境とみなされます。建て替えのとき、後退した部分には建てられません。

もう一つは容積率です。容積率の上限は用途地域で決まりますが、前面道路が12m未満のときは、道路幅に一定の係数を掛けた値も上限になります。住居系の地域では道路幅に0.4を掛けます。

4mの道路なら160%が天井です。用途地域の容積率が200%でも、道路の幅で160%に抑えられます。買い手はこの差を、建てられる床面積の差として計算します。

自分の家の前面道路の幅は、購入時の重要事項説明書に記載があります。4m未満の場合、すでに後退して建てているか、これから後退が要るかで値段が変わります。後退済みなら、その事実を先に伝えてください。

道路幅と間口が値段にどこまで影響するかは、次の記事で実データをもとに説明しています。 間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか

土地だけの成約は233件。㎡単価27万円に敷地面積を掛けた値段と、建物付きの査定を並べる

南区で土地だけの成約は233件で、三つの中でいちばん少ない数です。㎡単価の中央値は27万円です。

築46年以上の戸建てを持つ人は、「壊して土地で売るか」を一度は考えます。決める前に、二つの値段を自分で並べてください。

一つは、㎡単価27万円に敷地面積を掛けた金額から、解体費を引いた値段です。もう一つは、建物付きのままの査定額です。

南区の土地の㎡単価は、安いほうから4分の1の値から高いほうから4分の1の値までの幅が広くなっています。中央値をそのまま自分の土地に当てはめると、用途地域と道路幅の分だけずれます。前の二つの節で確かめた条件を、ここでも使ってください。

壊すと、固定資産税の住宅用地の特例が外れます。売れるまでの期間が長引くと、その分の税負担が増えます。

買い手が自分で壊して建てたい場合もあれば、古家付きでは住宅ローンが通りにくい場合もあります。どちらが向くかは、次の記事で見極め方を整理しています。 更地で売るか、古家付き土地のまま売るか

売るときにかかるお金と手続きは、区が違っても同じ。南区で変わるのは「比べる成約」だけ

仲介手数料の上限、譲渡所得税の計算、必要書類、媒介契約の種類は、法律と規則で決まっています。南区だから変わるものではありません。査定から引き渡しまでの流れと、費用の内訳は、次の記事にまとめています。 不動産売却でかかる費用の一覧

南区で変わるのは、査定の根拠になる「比べる成約」です。この記事で見てきたとおり、南区では次の条件で値段が分かれます。

  • マンションは、間取り(1Kか3LDKか)と、築30年の線のどちら側か
  • マンションの改装の有無。未改装なら、比べる成約も未改装にそろえる
  • 戸建ては、築45年の線のどちら側か
  • 戸建ての用途地域と、前面道路の幅(4m未満・4〜6m・6m以上)

査定を頼むときは、この条件を自分から伝えてください。査定書が届いたら、比べた成約がこの条件でそろっているかを見てください。

そろっていなければ、その理由を聞いてください。答えが返ってこない査定書は、根拠が弱い査定書です。

複数の会社に同じ条件を伝え、返ってきた根拠を並べると、どの会社が南区の成約を読んでいるかが分かります。金額の高さより、根拠の確かさで選んでください。

横浜市南区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 横浜市南区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

2,800万円 〜 5,000万円

成約917件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は3,900万円です。

中古マンション

1,500万円 〜 3,400万円

成約1,714件。中央値は2,400万円です。 1平方メートルあたりでは560,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

170,000円 〜 420,000円

成約233件。中央値は270,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は横浜市南区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

横浜市南区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 横浜市南区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約917件・中央値3,900万円 (2,800万円〜5,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約1,714件・中央値2,400万円/1平方メートルあたり560,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約233件・1平方メートルあたり中央値270,000円 (170,000〜420,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

横浜市南区について、さらに詳しく書いた記事

このページは横浜市南区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

横浜市南区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
横浜市中区約2km5,100万円+1,200万円
横浜市西区約2km5,300万円+1,400万円
横浜市磯子区約4km4,100万円+200万円
横浜市保土ケ谷区約4km4,000万円+100万円
横浜市神奈川区約5km5,200万円+1,300万円
横浜市港南区約5km4,300万円+400万円
横浜市旭区約9km4,200万円+300万円
横浜市戸塚区約9km4,000万円+100万円
横浜市栄区約10km4,400万円+500万円
横浜市金沢区約11km4,400万円+500万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

南区の3LDKを売ります。区の中央値2,400万円より高い査定が出ました。この査定は信じていいですか?

区の中央値2,400万円には、南区でいちばん多い間取りの1Kが入っています。1Kは広さが小さいぶん総額も低く、中央値を下に引きます。3LDKの査定が中央値より高く出るのは、それだけでは不自然ではありません。確かめるなら、査定額を専有面積で割って㎡単価に直してください。区の㎡単価の中央値56万円と、同じ築年帯の3LDKの成約単価の両方と並べると、高すぎるか妥当かが見えます。

築28年のマンションです。築30年を過ぎると下がると聞きました。今のうちに売ったほうがいいですか?

南区のデータでは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中古マンションの中央値がいちばん落ちています。築28年はその手前の帯です。ただし、これは3年分の成約を築年帯で区切った結果で、個々の部屋が築31年で急に下がるという意味ではありません。買い手が見るのは、直近の大規模修繕の時期と、修繕積立金の残高です。この二つが整っていれば、帯が変わっても比べられる成約はあります。売る時期は、住み替えの都合と合わせて決めてください。

築50年の戸建てです。建物を壊して土地で売ったほうが高くなりますか?

南区の戸建ては、築46年以上の中央値が築10年以内の半分以下です。ただし、壊せば高くなるとは限りません。土地だけの成約は233件で、㎡単価の中央値は27万円です。この単価に敷地面積を掛けた金額から解体費を引いた値段と、建物付きのままの査定額を並べてください。どちらが手元に残るかは、敷地の広さと前面道路の幅で変わります。壊すのは、二つの値段を見てからで遅くありません。

横浜市南区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に大岡(4,150万円・110件)、中里(3,800万円・72件)、別所(3,800万円・49件)です。低いほうは永田山王台(3,500万円・33件)、永田東(3,500万円・35件)、六ツ川(3,600万円・127件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

横浜市南区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは永田北で築7年、古いほうは永田東で築28年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

横浜市南区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは六ツ川(127件・中央値3,600万円)、大岡(110件・中央値4,150万円)、中里(72件・中央値3,800万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(横浜市南区の実成約データの充填元・2023年第2四半期〜2026年第1四半期)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・第52条=容積率と前面道路幅員による制限・第53条=建ぺい率)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種低層住居専用地域・第二種中高層住居専用地域・商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「地方税法」(第349条の3の2=住宅用地に対する固定資産税の課税標準の特例)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

無料・電話番号は聞きません 値段の目安レポート