神奈川の家売却
神奈川県川崎市多摩区の不動産売却|新しい戸建てと古いマンションが売れる区の相場の読み方
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川崎市多摩区の実成約は、中古マンションが891件、戸建てが844件です(国交省データ)。中央値はマンションが3,100万円、戸建てが4,900万円です。戸建ては成約の半分以上が築10年以内、マンションは7割近くが築21年以上で、売れている築年帯が建物の種類で逆になっています。直近1年はマンションがはっきり上がり、戸建てはほぼ横ばいでした。
2026年10月19日(月)家の売却を、国の実データで。
神奈川の家売却
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川崎市多摩区の実成約は、中古マンションが891件、戸建てが844件です(国交省データ)。中央値はマンションが3,100万円、戸建てが4,900万円です。戸建ては成約の半分以上が築10年以内、マンションは7割近くが築21年以上で、売れている築年帯が建物の種類で逆になっています。直近1年はマンションがはっきり上がり、戸建てはほぼ横ばいでした。

売れた数は戸建てとマンションでほぼ同じです。中古マンションは、家族で住む人が買い手の中心だと私たちは見ています。
間取りの記録がある中古マンションのうち、63%が3部屋以上です。いちばん多い間取りは3LDKです。家族で住む人が中心と見ているのは、この間取りの多さからです。
中古マンションの値段を大きく分けているのは築年数です。古い部屋ほど、はっきり安く売れています。
中古マンションの真ん中の値段は、築10年以内が5,350万円、築31〜45年が2,000万円、築46年以上が1,400万円です。改装済みの部屋は3,200万円で、未改装の2,400万円より高く売れています。地区で見ると登戸(4,000万円)が高く、三田(1,450万円)が安くなっています。
地価は上がっていますが、家を買う年代の人は減る見込みです。この先も上がり続けるとは言い切れないと私たちは見ています。
住宅地の地価は、45地点のうち45地点で去年より上がりました。前の年と比べると、中古マンションは上がり(+10%)、戸建ては少し下がりました(−3.9%)。ただ、1年だけの動きは振れやすく、これだけで先は決められません。家を買う年代の人は2045年までに減り(−8%)、65歳以上の人は増える見込みです(+37%)。
「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。
ここから下は、上の見立ての元になった数字です。
| 種別 | 中央値 | よくある価格帯 | ㎡単価 | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 中古マンション | 3,100万円 | 1,800万円〜4,400万円 | 約46.7万円 | 891 |
| 戸建て等(土地+建物) | 4,900万円 | 3,900万円〜5,900万円 | — | 844 |
| 土地 | — | — | 約32.0万円 | 143 |
| 築年数 | 中古マンション | 件数 | 戸建て等 | 件数 |
|---|---|---|---|---|
| 築10年以内 | 5,350万円 | 140 | 5,300万円 | 466 |
| 築11〜20年 | 4,100万円 | 126 | 4,450万円 | 80 |
| 築21〜30年 | 3,400万円 | 222 | 3,700万円 | 96 |
| 築31〜45年 | 2,000万円 | 256 | 4,000万円 | 122 |
| 築46年〜 | 1,400万円 | 141 | 3,300万円 | 73 |
参考: 改装済み中古マンションの中央値は3,200万円(151件)、未改装は2,400万円(201件)。 差は約33%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。
値段の目安レポート(無料)
川崎市多摩区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。
国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 川崎市多摩区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は登戸が6,000万円、西生田が4,100万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。
| 地区 | 中央値 | 件数 | 築年数 |
|---|---|---|---|
| 宿河原 | 5,200万円 | 121 | 築3年 |
| 南生田 | 4,200万円 | 86 | 築9年 |
| 生田 | 4,550万円 | 70 | 築10年 |
| 登戸 | 6,000万円 | 56 | 築3年 |
| 西生田 | 4,100万円 | 47 | 築19年 |
| 長尾 | 4,800万円 | 45 | 築8年 |
| 枡形 | 4,600万円 | 44 | 築10年 |
| 中野島 | 5,600万円 | 41 | — |
| 地区 | 中央値 | 件数 | 築年数 |
|---|---|---|---|
| 宿河原 | 3,400万円 | 119 | 築28年 |
| 登戸 | 4,000万円 | 117 | 築28年 |
| 中野島 | 3,300万円 | 92 | 築27年 |
| 三田 | 1,450万円 | 90 | 築55年 |
| 枡形 | 4,000万円 | 79 | 築24年 |
| 生田 | 4,000万円 | 61 | 築23年 |
| 東三田 | 3,800万円 | 36 | 築17年 |
| 長尾 | 4,000万円 | 31 | 築26年 |
| 地区 | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|
| 登戸 | 220万円/㎡ | 20 |
| 宿河原 | 150万円/㎡ | 17 |
| 中野島 | 78万円/㎡ | 9 |
| 南生田 | 43万円/㎡ | 9 |
| 菅 | 86万円/㎡ | 9 |
| 長沢 | 50万円/㎡ | 9 |
| 長尾 | 81万円/㎡ | 8 |
市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築3年前後です。
市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築9年前後です。
市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築10年前後です。
地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。
国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。
間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。
幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。
不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。
用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。
鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。
私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。
商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。
読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。
家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。川崎市多摩区の分を、国の公開データで数えました。
| 駅 | 路線 | 乗降客数 |
|---|---|---|
| 登戸 | 小田急電鉄 小田原線 | 155,310人 |
| 登戸 | JR南武線 | 149,082人 |
| 向ヶ丘遊園 | 小田急電鉄 小田原線 | 54,816人 |
| 京王稲田堤 | 京王電鉄 相模原線 | 49,559人 |
| 稲田堤 | JR南武線 | 45,568人 |
| 生田 | 小田急電鉄 小田原線 | 43,080人 |
| 読売ランド前 | 小田急電鉄 小田原線 | 31,016人 |
| 中野島 | JR南武線 | 27,328人 |
| 最寄り駅 | 地価 | 地点 |
|---|---|---|
| 登戸 | 47.5万円 | 3 |
| 宿河原 | 34万円 | 3 |
| 久地 | 33.3万円 | 4 |
| 中野島 | 31.3万円 | 5 |
| 稲田堤 | 28.1万円 | 4 |
| 向ヶ丘遊園 | 24.5万円 | 6 |
| 京王稲田堤 | 23.3万円 | 6 |
| 読売ランド前 | 23万円 | 4 |
地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。
出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。
川崎市多摩区では、住宅のうち10.2%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,240戸あります。
| 住宅の数 | 130,860戸 |
|---|---|
| 空き家 | 13,340戸(10.2%) |
| 売りに出ている空き家 | 360戸 |
| 使う予定のない空き家 | 2,240戸(住宅の1.7%・全国は5.9%) |
| そのうち一戸建て | 740戸 |
| そのうち傷みや壊れがある | 390戸 |
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。
値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。
川崎市多摩区で実際に売れた土地は、㎡あたり32万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。
川崎市多摩区の成約を、国土交通省の不動産情報ライブラリで集計しました。期間は2023年第2四半期から2026年第1四半期までです。中古マンションは891件です。
戸建て(土地と建物のセット)は844件です。件数はほぼ並んでいます。いちばん少ないのは土地だけの取引で、143件でした。
件数は並んでいても、中身は大きく違います。戸建ては、成約の半分以上が築10年以内の家です。
マンションは、成約の7割近くが築21年以上の部屋です。同じ区で、戸建ては新しいものが売れ、マンションは古いものが売れています。
この違いは、中央値の読み方を変えます。戸建ての4,900万円は、新しい家の成約に引かれた数字です。マンションの3,100万円は、古い部屋の成約に引かれた数字です。
自分の家が中央値より高いか安いかを見る前に、区の成約の中で自分がどの築年帯にいるかを確かめてください。多摩区では、そこを飛ばすと中央値との比較がほとんど意味を持ちません。
多摩区の中古マンションは、築年で値段が階段のように下がります。築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下です。
いちばん深い段は、築21〜30年の帯から築31〜45年の帯へ移るところにあります。ここを越えると、比べる相手は別の相場になります。
多摩区で目立つのは、その段の先に成約がいちばん集まっていることです。築年帯ごとの件数を並べると、最多は築31〜45年の帯です。次が築21〜30年の帯で、段の手前と先に成約が分かれて厚くなっています。
区の中央値3,100万円は、この両側を混ぜて出た数字です。段の手前にいる部屋の人が見ると低く感じ、段の先にいる人が見ると高く感じます。どちらの感じ方も、中央値の出し方から来る当然のずれです。
査定を見るときは、比べた成約が段のどちら側かを先に聞いてください。築31〜45年の部屋なら、多摩区は比べる相手が区内でいちばん多い帯です。相手が多いぶん、間取りや面積までそろえた成約で比べてもらえます。
築21〜30年の部屋は、築31〜45年の成約を混ぜられると査定が低く出ます。築年の線が近いほど、混ざりやすくなります。マンションに特有の準備は 中古マンションを売る にまとめています。
直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。中古マンションははっきり上がっています。
戸建てはほぼ横ばいでした。同じ区で、建物の種類によって相場の向きが違っています。
この差は、査定の根拠に使う成約の「古さ」に関係します。マンションは、1年前の成約を物差しにすると低く出ます。同じ棟で1年前に売れた部屋の値段は、いまの相場より低い可能性があります。
査定額がその値段を下回っていたら、どの時期の成約で比べたかを確かめてください。逆に、1年前の成約よりかなり高い査定が出たときも、上がった分をどの成約で裏づけたかを聞いてください。上がった年ほど、査定額と実際の売却額の差が開きやすくなります。
戸建ては横ばいなので、1年前の成約がまだ物差しとして使えます。各社の査定額が割れたら、相場の向きではなく、比べた成約の築年帯や用途地域の違いが原因です。多摩区の戸建てで確かめる点は、後の節で順に書きます。
多摩区のマンションの成約を間取りで分けると、3LDKが半分を占めます。次が2LDKです。
一方で、1Kと1Rを合わせると成約の1割ほどあります。家族向けの広い部屋と、単身向けの小さな部屋が、同じ区の成約に混ざっています。
区の中央値3,100万円は、3LDKに引かれた数字です。2LDKの部屋をこの中央値と比べると、低く見えます。1Kや1Rの部屋なら、総額の中央値はそもそも比べる相手になりません。
間取りが違う部屋を比べるときは、総額ではなく面積あたりの単価で見ます。多摩区のマンションの単価の中央値は47万円です。自分の部屋の専有面積を掛けると、区の単価で見た総額が出ます。
ただし単価にも癖があります。小さな部屋は単価が高く出やすく、古い部屋は単価が低く出ます。単価で測った後、同じ間取りで同じ築年帯の成約に戻って確かめてください。
多摩区では3LDKの成約が多いので、3LDKの人はそろえた相手が見つかります。2LDKの人は、築年帯まで絞ると相手が減ります。減った相手の中でどれと比べたかを、査定のときに聞いてください。
多摩区のマンションの成約のうち、改装の有無が記録されているものを分けると、改装済みの中央値は未改装より高く出ています。これだけ見ると、直してから売るほうが得に見えます。
二つ、確かめたいことがあります。一つは、改装の記載がある成約が全体の4割ほどにとどまることです。残りの成約は、改装の有無がわからないまま売れています。
改装済みと未改装の比較は、全体の一部の中での比較です。もう一つは、改装済みの成約がどの築年帯に多いかです。多摩区は築31〜45年の帯に成約が集まっています。
古い部屋ほど改装されている割合が高いと考えるのが自然です。段を越えた先で改装済みの中央値が高く出ていても、それは「改装すれば段の手前に戻れる」という意味ではありません。段の先の中での差です。
売る前に直すかどうかは、改装費がそのまま値段に乗るとは限らない前提で決めてください。査定のときに、現況のままの金額と、直した場合の金額を分けて出してもらうと判断しやすくなります。
判断の組み立ては 売る前にリフォームすべきか に書いています。愛知の実データで見た記事ですが、考え方は多摩区でも同じです。
多摩区の戸建ての成約844件のうち、半分以上が築10年以内の家です。区の中央値4,900万円は、この新しい家の成約に引かれています。
安いほうから4分の1の値は3,900万円、高いほうから4分の1の値は5,900万円です。区の戸建ての半分が、この幅の中で売れています。
築10年以内の家が半分以上ということは、売り出したときに並んで比べられる相手も新しい家です。築21〜30年や築31〜45年の帯の家を売る人は、区の中央値を自分の家の目安にしないでください。
中央値より低い査定が出ても、それは区の成約の構成から来る差です。自分と同じ築年帯の成約で比べたかを確かめてください。
逆に、築10年以内の家を売る人は、区の中央値に近い査定が出やすい立場です。そこから上に行けるかどうかは、築年ではなく敷地の条件で決まります。用途地域と前面道路の幅については、後の節で書きます。
築年帯ごとの中央値を見ると、多摩区の戸建ては築46年以上でも築10年以内に比べて3割ほど下がるにとどまります。マンションが3分の1以下まで落ちるのと並べると、戸建ての値段は古くなっても残っています。建物の値段がほとんど残らない築年でも、敷地の値段が残るからです。
もう一つ、多摩区では築年の順に中央値が並んでいません。築31〜45年の帯の中央値が、築21〜30年の帯より高く出ています。
築年だけでは説明がつかない並びです。敷地の広さや立地が、築年より強く影響していると読むのが自然です。
注意したいのは件数です。築46年以上の戸建ての成約は、多摩区の戸建て全体の1割に満たない数です。比べる相手が少ないと、一つの成約の値段が中央値を動かします。
古い家の査定額が各社で割れやすいのは、ここが理由です。築46年以上の家を売る人は、比べた成約の件数と、その成約の敷地面積を聞いてください。件数が少ないときは、次の節の用途地域と道路幅、その次の土地単価で補います。
戸建ての成約を用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは第1種住居地域、いちばん低いのは準住居地域です。どちらも名前に「住居」がつき、住宅が中心の地域です。それなのに、多摩区ではこの二つが上と下の両端にあります。
都市計画法では、第1種住居地域は住居の環境を保護するために定める地域です。準住居地域は、道路の沿道で業務の利便を図りつつ、それと調和した住居の環境を保護する地域です。どちらも家は建てられますが、隣に建つものの範囲が違います。
買い手は、用途地域の名前ではなく、周りの道路と建物を見て値段をつけます。多摩区の両端は、その差が数字に出た形です。
成約がいちばん多いのは第1種中高層住居専用地域で、中央値は両端の間にあります。次に多い第1種低層住居専用地域は、中高層より中央値が低く出ています。低い建物しか建てられない地域のほうが高い、という思い込みは多摩区では当てはまりません。
自分の家の用途地域は、市の都市計画図か、購入時の重要事項説明書で確かめられます。査定のときは、用途地域をそろえた成約で比べたかを聞いてください。
前面道路の幅で戸建ての成約を分けると、6m以上の帯の中央値がいちばん高く出ています。違うのは下側です。
多摩区でいちばん低いのは4〜6mの帯で、4m未満の帯はそれより高く出ています。ただし、4m未満と4〜6mの差は小さく、6m以上との差のほうがはっきりしています。
建築士の視点
建築基準法では、幅4m以上の道路に2m以上接していない敷地には、原則として建物を建てられません。幅4m未満の道路に接する敷地は、建て替えのとき道路の中心線から2m下がる必要があります。下がった部分には建物を建てられず、敷地として使える面積が減ります。
この不利があるのに、多摩区の4m未満の帯が最下位でない理由は二つ考えられます。一つは件数です。4m未満の帯の成約は戸建て全体の1割に満たず、中央値が動きやすくなっています。もう一つは、4m未満の道路に接する家でも、敷地が広ければ値段が残ることです。どちらが影響しているかは、成約ごとに見ないと分かりません。
査定では、道路幅の帯の中央値をそのまま根拠にしないでください。4m未満の家なら、下がる必要の有無と、下がった後の敷地面積を先に確かめます。
6m以上の家なら、同じ帯で同じ用途地域の成約と比べてもらいます。道路幅は用途地域と組み合わせて初めて、多摩区の戸建ての値段を説明できます。
多摩区で土地だけの成約は143件で、三つの種類の中でいちばん少ない数です。面積あたりの中央値は32万円です。
この数字の使いどころは、古い戸建てを売るときにあります。前に書いたとおり、多摩区では築46年以上の戸建ての成約が少なく、比べる相手が足りません。そのとき、敷地面積に土地の単価を掛けた金額を、もう一本の物差しにします。
建物を壊して更地にした場合の値段の目安が、そこから読めます。壊す費用を引いた金額と、古家つきのまま売る査定額を並べて、高いほうを選びます。
ただし、土地の成約も件数が少なく、面積や形で単価が大きく変わります。32万円を自分の敷地にそのまま当てはめないでください。
査定のときに、同じくらいの面積の土地の成約を出してもらいます。更地にするか古家つきで売るかの見極め方は 更地で売るか、古家付き土地のまま売るか に書いています。
多摩区のデータから、査定額の根拠として確かめる点をまとめます。
マンションは三つです。比べた成約が築年の段のどちら側か。直近1年の成約か、それより前か。
改装済みと未改装を分けたか。多摩区は築31〜45年の帯に成約が集まり、直近1年で相場がはっきり上がっています。この二つが重なると、古い時期の、段の向こう側の成約を混ぜた査定が低く出やすくなります。
戸建ては二つです。比べた成約に築10年以内の家を混ぜていないか。用途地域と前面道路の幅をそろえたか。
多摩区の戸建ては成約の半分以上が築10年以内なので、絞らずに比べると新しい家の値段に引かれます。古い家なら、比べた件数と、土地単価から逆算した金額を合わせて出してもらいます。
査定の種類と根拠の確かめ方は 不動産査定の仕組み にまとめています。査定から引き渡しまでの流れは 家を売る流れは7ステップ にあります。
費用や書類はそちらで確かめてください。この記事の数字は国交省の実成約データを集計したもので、売れる値段を約束するものではありません。
個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 川崎市多摩区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。
3,900万円 〜 5,900万円
成約844件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は4,900万円です。
1,800万円 〜 4,400万円
成約891件。中央値は3,100万円です。 1平方メートルあたりでは466,667円が中央値。
180,000円 〜 500,000円
成約143件。中央値は320,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。
同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 川崎市多摩区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。
成約844件・中央値4,900万円 (3,900万円〜5,900万円に半分が入る)
一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。
成約891件・中央値3,100万円/1平方メートルあたり466,667円が中央値
中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。
成約143件・1平方メートルあたり中央値320,000円 (180,000〜500,000円に半分が入る)
土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。
ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。
このページは川崎市多摩区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。
川崎市の住宅等不燃化推進事業補助金は、老朽建築物の除却工事に最大100万円。ただし不燃化重点対策地区に限られ、空き家専用の制度ではありません。2026年4月から補助対象者は個人のみです。空き家バンクの無い川崎市で、売る・…
同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。
戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。
| 市区町村 | 中央値 | この地域との差 |
|---|---|---|
| 川崎市宮前区約4km | 4,600万円 | -300万円 |
| 川崎市高津区約5km | 5,300万円 | +400万円 |
| 川崎市麻生区約5km | 5,000万円 | +100万円 |
| 横浜市青葉区約8km | 6,200万円 | +1,300万円 |
| 横浜市都筑区約8km | 6,500万円 | +1,600万円 |
| 世田谷区約9km | 9,500万円 | +4,600万円 |
| 川崎市中原区約10km | 6,200万円 | +1,300万円 |
| 杉並区約11km | 8,300万円 | +3,400万円 |
距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。
多摩区のマンションは、築21〜30年の帯から築31〜45年の帯へ移るところで値段がいちばん落ちます。築35年の部屋は段の先にいるので、区の中央値より低く出るのは自然です。区の中央値は、段の手前の成約も混ぜた数字です。一方で、築31〜45年の帯は多摩区で成約がいちばん多い帯です。比べる相手は区内でいちばんそろっています。査定では、同じ帯で同じ間取りの成約を何件使ったかを聞いてください。直近1年はマンションの中央値がはっきり上がっているので、古い成約だけで出した査定は低く出ます。
多摩区の戸建ては、成約の半分以上が築10年以内の家です。区の中央値4,900万円は、もともと新しい家の成約に引かれた数字です。築8年の家が中央値に近い金額で出るのは、比べる相手の多くが同じ築年帯にいるからです。ここから先の差は、築年ではなく敷地で出ます。多摩区では用途地域で中央値の両端が分かれ、前面道路の幅でも差が出ています。用途地域と前面道路の幅を伝え、同じ条件の成約だけで比べ直してもらってください。
直近1年の中古マンションの中央値は、その前の1年よりはっきり上がっています。1年前の同じ棟の成約より高い査定が出ること自体は、多摩区のデータと合っています。ただし、査定額は売れる値段の約束ではありません。確かめるのは、上がった分をどの成約で裏づけたかです。直近1年の、同じ棟か近い築年帯で、同じ間取りの成約があるかを聞いてください。相場が上がった年ほど、高く出した売り出し価格がそのまま長く残ることがあります。査定額と売却額の差は、最初の値付けで決まります。
国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に登戸(6,000万円・56件)、中野島(5,600万円・41件)、宿河原(5,200万円・121件)です。低いほうは西生田(4,100万円・47件)、南生田(4,200万円・86件)、生田(4,550万円・70件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。
地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは中野島で築0年、古いほうは西生田で築19年です。築年数が極端に新しい地区は、建売の分譲がそのまま集計に入っています。中古の相場とは分けて見てください。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。
戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは宿河原(121件・中央値5,200万円)、南生田(86件・中央値4,200万円)、生田(70件・中央値4,550万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。
本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。