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東京の家売却

東京都世田谷区の不動産売却|マンション中央値6,000万円・成約6,189件

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結論から

東京都世田谷区の不動産取引は、中古マンションが6,189件です(国交省データ)。戸建て(2,836件)の2倍以上にあたります。マンションの中央値は6,000万円です。直近1年は、前の1年よりはっきり上がりました。値段の段差がいちばん大きいのは築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。売るなら、自分の部屋がどの築年帯にいるかを先に確かめるのが出発点です。

世田谷区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

世田谷区で売れた家の63%は中古マンションです。買い手の中心はマンションを探す人だと私たちは見ています。

世田谷区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て2,836件
中古マンション6,189件
土地だけ824件

間取りの記録がある部屋では、ひとり〜ふたり向けが33%、家族向けが34%です。いちばん多い間取りは3LDKです。このため、買い手は単身や夫婦の人と、家族で住む人の両方に分かれていると考えています。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は6,000万円です。同じ区の中でも、地区と築年数によって値段は大きく違います。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

地区で比べると、高い地区は玉川(1億1,500万円)、安い地区は南烏山(4,000万円)です。築年数で比べると、築10年以内は8,400万円、築46年以上は3,600万円です。隣り合う築年帯で段差がいちばん大きいのは、築21〜30年(6,500万円)から築31〜45年(3,800万円)へ移るところです。値段の開きは、築年数より地区の違いのほうが大きいと私たちは見ています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

中古マンションの値段と住宅地の地価は、いまは上向きです。すぐに下がる様子は、今のデータからは見えないと私たちは考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった142か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年26.6万人
2035年26.6万人
2045年26.6万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年より上がりました(+8.3%)。住宅地の地価は142地点のうち142地点で上がり、下がった地点は0です。家を買う年代の人数は、2045年までほぼ変わらない見込みです(±0%)。買い手の数が大きく減る様子も、今のデータからは見えないと私たちは考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都世田谷区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+8.3%・戸建て-2.1%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
05,00010,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション6,000万円3,500万円〜8,500万円約100.0万円6,189
戸建て等(土地+建物)9,500万円7,000万円〜14,000万円—2,836
土地——約88.0万円824

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内8,400万円1,00610,000万円1,179
築11〜20年7,500万円1,4558,800万円485
築21〜30年6,500万円1,4398,700万円450
築31〜45年3,800万円1,25912,000万円416
築46年〜3,600万円9687,000万円219

参考: 改装済み中古マンションの中央値は5,500万円(924件)、未改装は4,950万円(1258件)。 差は約11%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

世田谷区で売るなら、いくらくらいか

世田谷区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

世田谷区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 世田谷区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は奥沢が14,000万円、北烏山が7,200万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
北烏山7,200万円131築13年
等々力13,000万円100築15年
上祖師谷7,300万円98築11年
下馬13,000万円98築17年
奥沢14,000万円94築20年
赤堤12,000万円82築14年
砧9,500万円81築11年
深沢13,000万円80築25年

中古マンション

地区中央値件数築年数
弦巻8,200万円286築26年
等々力7,500万円241築25年
松原4,100万円239築28年
上馬4,700万円229築26年
南烏山4,000万円225築32年
三軒茶屋4,750万円198築33年
玉川11,500万円182築15年
千歳台6,200万円162築19年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
奥沢400万円/㎡43
砧250万円/㎡38
桜丘280万円/㎡29
松原310万円/㎡28
赤堤290万円/㎡28
上祖師谷200万円/㎡27
上馬370万円/㎡25
代田360万円/㎡24

北烏山(7,200万円・131件・築13年)

市内の地区の真ん中より45%低い水準です。売れているのは築13年前後です。

等々力(13,000万円・100件・築15年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築15年前後です。

上祖師谷(7,300万円・98件・築11年)

市内の地区の真ん中より44%低い水準です。売れているのは築11年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約12,600万円の差
  • 5m未満7,400万円247件
  • 5〜7m9,200万円269件
  • 7〜10m10,000万円397件
  • 10m以上20,000万円487件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約2,800万円の差
  • 4m未満9,200万円415件
  • 4〜6m9,200万円1446件
  • 6m以上12,000万円780件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約2,550万円の差
  • ほぼ長方形11,000万円548件
  • ほぼ整形11,000万円152件
  • 長方形10,000万円349件
  • 不整形10,000万円168件
  • 袋地等8,450万円108件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約3,800万円の差
  • 近隣商業地域12,000万円169件
  • 第1種低層住居専用地域9,700万円1758件
  • 第1種住居地域9,100万円238件
  • 第2種低層住居専用地域8,900万円53件
  • 第2種中高層住居専用地域8,250万円38件
  • 第1種中高層住居専用地域8,200万円496件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約23,700万円の差
  • RC31,000万円239件
  • 鉄骨造15,000万円114件
  • 軽量鉄骨造13,000万円116件
  • 木造9,000万円2216件
  • RC、木造7,300万円28件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約3,350万円の差
  • 区道12,000万円974件
  • 道路9,500万円122件
  • 公道9,200万円764件
  • 私道8,650万円708件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約3,500万円の差
  • 第1種低層住居専用地域7,300万円1141件
  • 第1種中高層住居専用地域6,700万円1810件
  • 第1種住居地域5,900万円884件
  • 第2種住居地域4,800万円241件
  • 商業地域4,600万円502件
  • 近隣商業地域3,800万円815件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

世田谷区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。世田谷区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
三軒茶屋東急電鉄 田園都市線186,743人
二子玉川東急電鉄 田園都市線138,041人
下北沢小田急電鉄 小田原線118,852人
下北沢京王電鉄 井の頭線107,115人
明大前京王電鉄 京王線90,831人
経堂小田急電鉄 小田原線79,305人
成城学園前小田急電鉄 小田原線78,145人
千歳烏山京王電鉄 京王線77,686人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
池尻大橋105万円3
奥沢102.2万円2
三軒茶屋101万円6
池ノ上99万円2
下北沢96.7万円2
新代田96.7万円1
祐天寺93.9万円1
東北沢93.8万円2

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 69校・中学校 52校・高等学校 38校
  • 幼稚園・認定こども園67か所
  • 病院・診療所病院 27・診療所 885・歯科 765病床の多い病院は 東京都立松沢病院(898床)、自衛隊中央病院(500床)、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター(490床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

世田谷区の空き家の数

世田谷区では、住宅のうち10.9%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は23,840戸あります。

住宅の数541,000戸
空き家58,850戸(10.9%)
売りに出ている空き家1,810戸
使う予定のない空き家23,840戸(住宅の4.4%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て2,720戸
そのうち傷みや壊れがある2,160戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

世田谷区で実際に売れた土地は、㎡あたり88万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東京都世田谷区の実成約データで目立つのは、中古マンションの多さです。取引の件数でも、直近1年の値動きでも、マンションが市場を引っ張っています。

このページは、世田谷区で家を売る人が先に知っておきたい事実を、目立つ順に並べました。売却の手順や費用の一覧のように、どの地域でも同じ話は、それぞれのページに任せています。

世田谷区の取引は、中古マンションが戸建ての2倍以上

国土交通省の不動産情報ライブラリで、世田谷区の成約を数えました。中古マンションが6,189件、戸建てが2,836件です。土地は824件で、三つの中でいちばん少ない種類です。

中古マンションの中央値は6,000万円です。面積あたりでは100万円/平方メートルでした。

件数がこれだけあると、売る側には二つの面があります。ひとつは、同じ条件の成約を探しやすいことです。

同じ駅、同じ築年帯、同じ広さの事例が、数か月分だけでも複数見つかります。査定額の根拠を「この成約と比べてこの価格」と示してもらいやすい市場です。

もうひとつは、売り出したときの競合も多いことです。同じ棟や隣の棟から、同じ時期に部屋が出ることは珍しくありません。

買い手は間取り・階数・価格を並べて見ます。売り出す前に、同じマンションで今いくらの部屋が出ているかを確かめておくと、価格のつけ方を誤りにくくなります。

戸建てとマンションでは、準備する書類も、査定で見られる点も違います。その違いは中古マンションを売るにまとめてあります。

マンションの値段は、築21〜30年から築31〜45年の間で大きく段が付く

世田谷区の中古マンションを築年帯ごとに並べると、値段はなだらかに下がるのではなく、段になって下がります。段がいちばん大きいのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。築46年以上になると、中央値は築10年以内の半分以下まで下がります。

売る側にとって大事なのは、自分の部屋が段のどちら側にいるかです。築20年代の後半で売るか、築30年を越えてから売るかで、比べられる成約の水準が変わります。

ただし、これは世田谷区全体の傾向です。個別の棟では、管理の状態や修繕の履歴で順位が入れ替わります。

建築士の視点

築31〜45年のあたりで段が付くのには、建物側の理由があります。

一つは耐震の基準です。1981年6月に建築基準法の耐震基準が改正され、それ以降に確認を受けた建物は「新耐震」と呼ばれます。築46年以上の帯は、大半がこの改正より前の建物です。買い手の住宅ローンや税の扱いに差が出ることがあり、買い手側がここで線を引くことがあります。

もう一つは設備の更新時期です。大規模修繕の二回目、給排水管やエレベーターの更新が、ちょうどこの築年帯に重なりやすいからです。修繕積立金が足りず、一時金や値上げが決まっている棟は、買い手がそのぶんを値段から引いて考えます。

逆に言えば、築30年を越えていても、修繕が計画どおり進み、積立金に余裕がある棟は、同じ築年帯の中央値より上で決まることがあります。査定のときは、長期修繕計画と直近の総会議事録を先に渡してください。根拠のある価格が返ってきやすくなります。

直近1年、マンションははっきり上がり、戸建ては横ばい

直近1年の中央値を、その前の1年と比べると、中古マンションははっきり上がっています。戸建てはほぼ横ばいでした。同じ世田谷区でも、物件の種類で動きが分かれています。

マンションを売る人にとって、この事実は二つの意味を持ちます。ひとつは、古い成約を基準にすると安く売り出してしまうことです。査定書に載っている成約がいつのものかを確かめ、1年以上前のものしか無ければ、新しい事例で引き直してもらってください。

もうひとつは、上がっている局面でも、上がり続ける保証は無いことです。売り出し価格を直近の高い成約に寄せすぎると、問い合わせが止まり、値下げを重ねる結果になりがちです。直近の成約の「幅」を見て、その中で自分の部屋の条件に合う位置を選ぶのが現実的です。

戸建てを売る人は、横ばいを「今は売り時ではない」と読まないでください。世田谷区の戸建ての値段は、後で触れるとおり土地の条件で決まる部分が大きく、時期より条件の説明のほうが売却額に影響します。

3LDKが最多、次が2LDK。改装済みは高いが、改装費がそのまま乗るわけではない

世田谷区の中古マンションで成約がいちばん多い間取りは3LDKで、次が2LDKです。買い手の層が厚いのはこの二つで、比べられる成約も見つけやすい間取りです。それ以外の間取りは事例の数が減るので、広さと階数の近い成約まで広げて比べることになります。

改装済みの部屋の中央値は、未改装より高く出ています。ただし、これを「改装すれば高く売れる」と読むのは早計です。改装済みで成約した部屋には、業者が買い取って直してから売り出したものも含まれていると考えられます。

個人が売る前に改装しても、かけた費用がそのまま価格に乗るとは限りません。直すかどうかは、査定のときに「現況のまま」と「直した場合」の両方の価格を聞いてから決めれば十分です。判断の材料は売る前にリフォームすべきかにまとめています。

戸建ては、築46年以上でも中央値があまり下がらない

世田谷区の戸建ての成約は2,836件で、中央値は9,500万円です。安いほうから4分の1の値から高いほうから4分の1の値の幅は7,000万円〜14,000万円です。真ん中の半分だけでも、これだけの開きがあります。

築年帯ごとに見ると、マンションとは逆の形が出ます。築46年以上の中央値は、築10年以内と比べてもあまり下がっていません。段がいちばん大きいのは築31〜45年から築46年以上へ移るところですが、その段も小さいものです。

理由は単純で、世田谷区の戸建ての値段は、大部分が土地の値段だからです。土地の単価の中央値は88万円/平方メートル(824件)です。

建物が古くなっても、土地の値段は残ります。「古いから安くしか売れない」と決めてかかる必要はありません。

建築士の視点

建物の評価がほとんど残らない家では、査定で見られるのは「この土地に何が建てられるか」です。敷地の広さ、形、道路への接し方、用途地域の制限で、建てられる家の大きさが決まります。

古家を残したまま売るか、解体して更地で売るかは、ここで分かれます。買い手が建て替え前提なら、古家は解体費のぶんだけ引かれる要素です。住める状態なら、そのまま住みたい買い手もいます。どちらの買い手が多い立地かで、正解が変わります。両方の価格を出してもらってから決めてください。見極め方は更地で売るか、古家付きのまま売るかに書いています。

戸建ての中央値は、用途地域と前面道路の幅で分かれる

世田谷区で戸建ての取引がいちばん多い用途地域は、第一種低層住居専用地域です。住宅地としての規制がいちばん厳しい地域で、建物の高さや大きさが抑えられています。

中央値がいちばん高い用途地域は近隣商業地域で、いちばん低いのは第二種中高層住居専用地域でした。「住宅専用のほうが高い」とは限らないのが、データから読めることです。

近隣商業地域は建てられる建物の大きさに余裕があり、店舗や事務所との併用もできます。土地の使い道が多いぶん、買い手の種類も増えます。

前面道路の幅でも、中央値に差が出ています。データの区分は4m未満、4〜6m、6m以上の三つで、世田谷区には4m未満の道路に接する戸建ての成約も含まれています。

建築士の視点

建築基準法は、建物を建てる敷地が幅4m以上の道路に2m以上接することを求めています。前面道路が4m未満だと、建て替えのときに道路の中心線から2m下がった位置まで敷地を後退させる必要が出ます(セットバック)。後退した部分には建物も塀も造れず、敷地として使える面積が減ります。

4m未満の道路に接する家を売るときは、セットバックが済んでいるか、建て替えで敷地がどれだけ減るかを先に調べておいてください。買い手が後から気づくと、値引きの材料になります。先に伝えるほうが、話が崩れません。

6m以上の道路に面した家は、車の出し入れや工事のしやすさで有利です。築年数が古くても、この条件は査定で強みとして伝えられます。

世田谷区で売るときの進め方

査定から引き渡しまでの手順は、どの地域でも変わりません。全体の流れは家を売る流れは7ステップに、かかるお金は不動産売却でかかる費用の一覧にまとめています。ここでは、世田谷区のデータから言える、順番の工夫だけ書きます。

マンションなら、査定を頼む前に、同じ棟の直近の成約と、今売りに出ている部屋を調べておきます。管理費と修繕積立金の月額、長期修繕計画、直近の総会議事録もそろえておきます。これがあると、築年帯の中央値より上か下かの根拠を話せます。

戸建てなら、用途地域、前面道路の幅、セットバックの有無を先に押さえます。購入時の重要事項説明書か、法務局で取れる公図と地積測量図で確認できます。建物の状態より、この三つのほうが世田谷区では値段を左右します。

査定は複数の会社に頼み、根拠になった成約の日付と条件を確かめてください。直近1年の動きがマンションと戸建てで違うため、同じ感覚で値付けをしないことが、世田谷区で失敗しないいちばんの近道です。

世田谷区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 世田谷区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

7,000万円 〜 1億4,000万円

成約2,836件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は9,500万円です。

中古マンション

3,500万円 〜 8,500万円

成約6,189件。中央値は6,000万円です。 1平方メートルあたりでは1,000,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

680,000円 〜 1,100,000円

成約824件。中央値は880,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は世田谷区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

世田谷区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 世田谷区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約2,836件・中央値9,500万円 (7,000万円〜1億4,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約6,189件・中央値6,000万円/1平方メートルあたり1,000,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約824件・1平方メートルあたり中央値880,000円 (680,000〜1,100,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

世田谷区について、さらに詳しく書いた記事

このページは世田谷区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

世田谷区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
目黒区約4km1億3,000万円+3,500万円
渋谷区約4km2億2,000万円+1億2,500万円
杉並区約6km8,300万円-1,200万円
川崎市高津区約7km5,300万円-4,200万円
新宿区約7km1億1,000万円+1,500万円
中野区約7km7,600万円-1,900万円
川崎市中原区約8km6,200万円-3,300万円
品川区約8km9,000万円-500万円
川崎市多摩区約9km4,900万円-4,600万円
川崎市宮前区約9km4,600万円-4,900万円
川崎市麻生区約14km5,000万円-4,500万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

世田谷区のマンションは、築30年を過ぎると売れにくくなりますか?

売れなくなるわけではありません。ただ、世田谷区のデータでは築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中央値の段差がいちばん大きく出ています。比べられる成約の水準が変わるので、同じ築年帯の事例で値付けをすることが大切です。修繕が計画どおり進んでいる棟は、そのことを先に伝えると評価されやすくなります。

直近1年でマンションが上がっているなら、高めに売り出しても大丈夫ですか?

直近の成約の幅の中で決めるのが現実的です。上がっている局面でも、上がり続ける保証はありません。高い成約だけを基準にすると、問い合わせが減って値下げを重ねることになります。査定の根拠になった成約がいつのものかを確認し、1年以上前のものしか無ければ引き直してもらってください。

世田谷区の古い戸建ては、解体して更地にしてから売るべきですか?

先に決めないでください。世田谷区の戸建ては築46年以上でも中央値があまり下がらず、値段の大部分は土地です。買い手が建て替え前提なら、解体費の分が引かれます。一方で、そのまま住みたい買い手がいる立地では、古家付きのほうが早く決まることもあります。古家付きと更地の両方で価格を出してもらってから判断してください。

世田谷区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に奥沢(14,000万円・94件)、等々力(13,000万円・100件)、下馬(13,000万円・98件)です。低いほうは北烏山(7,200万円・131件)、上祖師谷(7,300万円・98件)、砧(9,500万円・81件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

世田谷区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは上祖師谷で築11年、古いほうは深沢で築25年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

世田谷区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは北烏山(131件・中央値7,200万円)、等々力(100件・中央値13,000万円)、上祖師谷(98件・中央値7,300万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(世田谷区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義・第43条=接道義務・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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