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東京の家売却

東京都中野区の不動産売却|マンション2,609件の実成約で読む、段差と間取り

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結論から

東京都中野区の実成約は、中古マンションが2,609件、戸建てが1,170件で、マンションが戸建ての2倍を超えます(国交省データ)。中古マンションの中央値は4,300万円、戸建ては7,600万円です。直近1年はマンションがはっきり上がり、戸建てはやや上がりました。値段の段差は、マンションが築21〜30年から築31〜45年へ移るところ、戸建てが築31〜45年から築46年以上へ移るところにあります。間取りは2LDKが最多で、次が3LDKです。

中野区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

中野区で売れる家の中心は中古マンションです。買い手は、ひとりやふたりで暮らす人が多いと私たちは見ています。

中野区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て1,170件
中古マンション2,609件
土地だけ298件

売れた家のうち、中古マンションが64%を占めます。間取りの記録がある部屋では、ひとり〜ふたり向けの間取りが53%です。家族向けの広い間取りは23%で、いちばん多い間取りは2LDKでした。この並びから、少人数で住む部屋を探す人が買い手の多くだと私たちは考えています。

2だから、この値段

値段の段差は、築21〜30年から築31〜45年へ移るところにあります。ここで真ん中の値段が大きく下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築21〜30年の真ん中の値段は5,700万円、築31〜45年では2,050万円です。売れた部屋のうち、築31年以上が34%を占めます。こうした古い部屋が混ざるため、全体の真ん中の値段は4,300万円になっていると私たちは見ています。改装済みの部屋は4,700万円、未改装の部屋は3,700万円でした。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

前の年と比べると、値段はわずかに上がりました。この先も上がり続けるとまでは言い切れないと私たちは考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった34か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年12.2万人
2035年11.8万人
2045年11.6万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年と比べて+1.1%でした。住宅地の地価は34地点のうち34地点で上がり、下がった地点は0です。国の推計では2045年までに、家を買う年代の人数が−5%、高齢の人が+31%となります。手放される部屋が増え、値段の伸びを抑える面もあると私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都中野区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+1.1%・戸建て+5.3%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
04,5009,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション4,300万円2,600万円〜7,000万円約100.0万円2,609
戸建て等(土地+建物)7,600万円5,900万円〜11,000万円—1,170
土地——約74.0万円298

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内7,000万円5998,050万円514
築11〜20年4,800万円5697,050万円126
築21〜30年5,700万円5316,650万円134
築31〜45年2,050万円3988,100万円167
築46年〜2,800万円4684,350万円174

参考: 改装済み中古マンションの中央値は4,700万円(327件)、未改装は3,700万円(666件)。 差は約27%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

中野区で売るなら、いくらくらいか

中野区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

中野区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 中野区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は中野が10,000万円、若宮が6,500万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
野方6,900万円117築16年
中央9,600万円99築19年
中野10,000万円89築28年
沼袋7,500万円80築6年
鷺宮6,500万円71築9年
上高田7,100万円69築16年
本町9,500万円69築24年
若宮6,500万円69築16年

中古マンション

地区中央値件数築年数
東中野5,800万円330築18年
本町4,000万円329築25年
中央4,200万円313築25年
中野6,500万円261築28年
南台5,900万円199築22年
弥生町3,800万円181築22年
新井3,700万円156築23年
鷺宮3,600万円110築18年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
南台250万円/㎡24
中央340万円/㎡23
野方220万円/㎡23
上高田250万円/㎡21
鷺宮195万円/㎡20
本町335万円/㎡20
沼袋170万円/㎡19
新井300万円/㎡17

野方(6,900万円・117件・築16年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築16年前後です。

中央(9,600万円・99件・築19年)

市内の地区の真ん中より28%高い水準です。売れているのは築19年前後です。

中野(10,000万円・89件・築28年)

市内の地区の真ん中より33%高い水準です。売れているのは築28年前後と古めで、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約13,600万円の差
  • 5m未満6,400万円143件
  • 5〜7m7,100万円193件
  • 7〜10m8,600万円194件
  • 10m以上20,000万円205件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約3,900万円の差
  • 4m未満7,100万円349件
  • 4〜6m7,700万円617件
  • 6m以上11,000万円133件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約2,150万円の差
  • ほぼ整形9,750万円72件
  • 長方形8,700万円131件
  • ほぼ台形8,500万円66件
  • ほぼ長方形7,650万円326件
  • 不整形7,600万円117件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約19,000万円の差
  • 商業地域26,000万円21件
  • 第1種住居地域11,000万円36件
  • 近隣商業地域10,000万円143件
  • 第1種中高層住居専用地域8,600万円380件
  • 第1種低層住居専用地域7,000万円581件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約20,000万円の差
  • RC27,000万円117件
  • 鉄骨造11,000万円79件
  • 軽量鉄骨造11,000万円48件
  • 木造7,000万円879件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約1,300万円の差
  • 区道8,300万円496件
  • 私道7,300万円333件
  • 公道7,000万円200件
  • 道路7,000万円38件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約4,000万円の差
  • 準工業地域7,300万円21件
  • 第1種中高層住居専用地域6,400万円636件
  • 第1種低層住居専用地域4,800万円294件
  • 商業地域4,500万円367件
  • 近隣商業地域3,800万円915件
  • 第1種住居地域3,300万円163件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

中野区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。中野区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
中野JR中央線386,657人
東中野JR中央線71,610人
中野坂上東京地下鉄 4号線丸ノ内線70,705人
中野坂上東京都 12号線大江戸線38,114人
新中野東京地下鉄 4号線丸ノ内線32,950人
鷺ノ宮西武鉄道 新宿線29,582人
落合東京地下鉄 5号線東西線25,129人
東中野東京都 12号線大江戸線24,189人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
中野97万円5
中野坂上93.2万円4
東中野93万円3
新中野85.3万円1
中野富士見町80.6万円1
方南町77.6万円2
中野新橋76.5万円1
西新宿五丁目76.4万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 23校・中学校 15校・高等学校 12校
  • 幼稚園・認定こども園24か所
  • 病院・診療所病院 8・診療所 326・歯科 250病床の多い病院は 健貢会 総合東京病院(451床)、一般財団法人 自警会 東京警察病院(415床)、新渡戸記念中野総合病院(296床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

中野区の空き家の数

中野区では、住宅のうち12.1%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は1,920戸あります。

住宅の数236,250戸
空き家28,620戸(12.1%)
売りに出ている空き家1,860戸
使う予定のない空き家1,920戸(住宅の0.8%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,130戸
そのうち傷みや壊れがある850戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

中野区で実際に売れた土地は、㎡あたり74万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東京都中野区の実成約を国土交通省のデータで数えると、中古マンションが2,609件、戸建てが1,170件でした。マンションが戸建ての2倍を超えています。

このページでは、中野区の数字に出ている特徴だけを、マンションから順に書きます。売る手順や費用のように、どの地域でも変わらない話は、それぞれの解説記事に任せます。

中野区の成約は、中古マンションが戸建ての2倍を超える

国土交通省の不動産情報ライブラリで、中野区の成約を種類ごとに分けました。いちばん多いのは中古マンションの2,609件です。次が戸建ての1,170件で、土地は298件といちばん少ない数でした。

中古マンションの中央値は4,300万円で、面積あたりでは100万円/平方メートルです。戸建ての中央値は7,600万円で、真ん中の半分は5,900万円から11,000万円に収まっています。

マンションが戸建ての2倍を超えるという比率は、査定の材料の探しやすさに表れます。マンションなら、同じ築年帯と間取りの成約を何件も並べられます。

戸建ては、条件の近い成約が半分以下しかありません。一件の成約が査定額を動かす度合いは、戸建てのほうが大きくなります。

中野区のマンションの査定では、部屋の広さと築年のほかにも聞かれることがあります。管理費と修繕積立金の額、修繕の記録、同じ棟で売り出し中の部屋の有無です。

そろえる書類の集め方は中古マンションを売るにまとめました。このページでは、中野区のデータに出ている特徴に絞ります。

最多は2LDK、次が3LDK。中野区のマンションは、面積より間取りの区分で成約を選ぶ

中野区の中古マンションで、成約がいちばん多い間取りは2LDKです。二番目は3LDKでした。

どちらも自分で住む買い手が中心になる間取りで、部屋数が一つ違うだけです。けれども、比べる成約はこの二つで分けて選んだほうが、査定の根拠がはっきりします。

理由は買い手の探し方にあります。3LDKを探す人は、2LDKをまず候補から外します。

逆に2LDKを探す人は、予算が合えば3LDKも見ますが、部屋が余る分を値段で割り引いて考えます。同じ面積でも、2LDKと3LDKでは買い手の集まり方が違うので、成約の値段も別の動きをします。

査定書に「近隣の成約」として並んだ部屋が、自分と同じ間取りかどうかを見てください。3LDKは2LDKより成約が少ないぶん、2LDKの成約を面積で引き伸ばした金額が出てくることがあります。その場合は、3LDKの成約だけで組み直した金額を聞いてください。

中野区のマンションは、築30年の手前で帯が変わる。築46年以上は、買い手側の減税要件にも引っかかる

中野区の中古マンションを築年帯で分けました。中央値がいちばん大きく下がるのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。築46年以上になると、築10年以内の半分以下まで下がります。

築46年以上の棟は、1981年6月に改正された耐震基準より前に建てられたものです。これは値段だけの話ではありません。買い手が住宅ローン控除を使うには、条件があります。

1982年1月1日以後に建てられた家か、現行の耐震基準に合うことを示す書類です(国税庁の案内)。その書類がないと、買い手は控除を見込めません。

買い手の側で使える制度が減るぶん、買い手の数そのものが絞られます。築46年以上で半分以下まで下がる背景には、この要件があります。

築31〜45年の帯にある部屋は、次の帯に移る前に何を残すかを考えておく価値があります。大規模修繕の記録、耐震診断の有無、管理組合の長期修繕計画です。どれも自分ひとりでは作れない書類なので、管理会社に早めに頼んでおきます。

直近1年、マンションははっきり上がり、戸建てはわずかに上がった。古い成約で損をしやすいのはマンションのほう

中野区の直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。中古マンションははっきり上がり、戸建てはやや上がった程度でした。向きは同じでも、上がり幅に差があります。

この差は、査定書の根拠の古さがどれだけ影響するかに表れます。戸建ては上がり幅が小さいので、1年以上前の成約を根拠にされても、今の水準との差は小さくすみます。マンションは違います。

2年前の成約を根拠にした査定額は、今の水準より低く出る可能性が高くなります。売り出し価格をその金額で決めると、安く売ることになりかねません。

マンションの査定書を受け取ったら、根拠にした成約の年月を見てください。直近1年の成約が入っていなければ、入れて組み直した金額を聞きます。

逆に戸建ては、直近の成約が少ないなら、やや古い成約も材料に使えます。同じ中野区でも、種類によって「どこまで古い成約を許すか」が違います。

改装済みの中央値が高い。その中には、業者が買い取って直した部屋の再販も混ざりうる

中野区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高く出ています。この数字を見て、売る前に直せば高く売れると考えるのは早すぎます。

国交省のデータには、売り主が個人か業者かの区別がありません。業者が古い部屋を買い取り、内装を入れ替えて売り直した成約も、改装済みとして同じ列に入ります。こうした再販は、仕入れ値に工事費と利益を乗せて値付けされます。

その値段で売れた成約が混ざれば、改装済みの中央値は押し上げられます。個人が自分の部屋に改装費をかけて、その分だけ高く売れたという話とは別のものです。

売る側が確かめることは一つです。現況のままの査定と、直した場合の査定を同じ会社に出してもらい、差額が工事費を上回るかを見ます。

上回らないなら、直さずに売るか、買取の値段も並べて比べます。判断の材料は売る前にリフォームすべきかに整理してあります。

段差の位置は、マンションが築30年の手前、戸建てが築45年の手前。同じ築年でも考え方がずれる

中野区の戸建てを築年帯で分けると、築46年以上の中央値は築10年以内より3割ほど低い水準です。いちばん大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところでした。マンションの段差が築21〜30年から築31〜45年にあるのと比べると、戸建てのほうが一つ後ろの帯で下がります。

段差の位置がずれる理由は、値段の中身にあります。戸建ての値段は、土地と建物の合計です。建物の評価が減っても、土地の評価は築年で減りません。

中野区の戸建ては、築46年以上でも3割の下げにとどまり、残りの7割は土地が支えていると読めます。マンションは土地の持ち分が小さく、建物の評価が値段の大半を占めます。だから築30年の手前で帯が変わり、築46年以上では半分以下まで落ちます。

売る側の考え方もずれます。築35年のマンションは、すでに段差を越えた帯にいます。同じ築35年の戸建ては、まだ段差の手前です。

戸建てなら、築46年に近づく前に売るかどうかを考える時間があります。マンションなら、帯の中での位置より、直近の成約の動きのほうが値段を左右します。

戸建ての中央値は第一種住居地域が上、第一種低層住居専用地域が下。低層の街は「誰が買うか」が違う

中野区の戸建てを用途地域で分けると、成約がいちばん多いのは第一種低層住居専用地域です。ところが中央値は、この地域がいちばん低く出ました。中央値がいちばん高いのは第一種住居地域です。

第一種低層住居専用地域には、建物の高さに10mまたは12mの上限があります(建築基準法第55条)。この上限があるので、土地を買ってマンションを建てる事業者は、買い手になりにくい地域です。戸建てを買うのは、ほぼ自分で住む人に限られます。

第一種住居地域にはこの高さの上限がなく、敷地の条件しだいで共同住宅が建ちます。戸建てを買う相手に、自分で住む人のほか、土地として使う事業者が加わります。買い手の幅が違うので、同じ戸建てでも中央値に差が出ます。

自分の家がどちらの地域にあるかは、購入時の重要事項説明書に書いてあります。無ければ、区の都市計画図で調べられます。第一種低層住居専用地域なら、比べる成約はいちばんそろっていて、査定の根拠は作りやすい地域です。

第一種住居地域なら、戸建てとしての査定と、土地としての査定の両方を聞いておきます。どちらの買い手に向けて売るかを、それで決められます。

前面道路の幅は、4m未満・4〜6m・6m以上で戸建ての中央値が分かれる。幅は区の窓口で確かめられる

中野区の戸建ての成約を前面道路の幅で分けると、4m未満、4〜6m、6m以上の三つの区分で中央値に差が出ています。道路の幅は、後から自分で変えられない条件です。

4m未満の道路に接する敷地は、建て替えのときに制約を受けます。建築基準法では、建物の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません(第43条)。幅が4m未満でも、一定の条件を満たす道路は道路とみなされます(第42条)。

ただし建て替えでは、道路の中心線から2m下がった位置まで敷地を後退させます。買い手は、後退した分だけ建てられる家が小さくなると見込んで、値段を付けます。

前面道路の幅は、区役所の道路や建築を担当する窓口で確かめられます。過去に後退済みかどうかも、同じ窓口で分かることがあります。

査定の前に幅を調べ、4m未満なら後退の有無まで伝えてください。先に伝えておけば、契約の直前に値引きの材料にされるのを防げます。

土地の成約はいちばん少ない。古家を壊してから売ると、比べる相手まで減る

中野区の土地の成約は298件で、三つの種類の中でいちばん少ない数です。面積あたりの中央値は74万円/平方メートルでした。

件数が少ないので、この中央値は形や道路の条件が違う土地を少数でまとめた値です。自分の土地にそのまま当てはめるには幅が大きすぎます。

古い戸建てを持っている人が、建物を壊して更地で売ると、比べる相手は土地の298件になります。壊さずに古家付きのまま売れば、戸建ての1,170件の中の、築46年以上の成約と並べて値付けできます。中野区では後者のほうが材料が多く、査定の根拠を作りやすい状態です。

解体には費用がかかり、壊したあとで買い手が見つからない期間も負担になります。先に壊すかどうかは、古家付きで査定を受けてから決めても遅くありません。見極め方は更地で売るか、古家付き土地のまま売るかに書きました。

中野区の査定額は、根拠にした成約の「帯」を四つ聞けば読める

中野区の数字から見えたことを、査定のときに聞く項目に直します。金額の大小より先に、根拠にした成約がどの帯のものかを確かめます。

一つめは築年の帯です。マンションなら築21〜30年と築31〜45年のどちらか。戸建てなら築31〜45年と築46年以上のどちらか。

それで根拠の成約が変わります。二つめは間取りです。マンションは2LDKと3LDKを分けて選んでいるかを聞きます。

三つめは成約の時期です。マンションは直近1年の成約が入っていなければ、組み直してもらいます。四つめは戸建ての条件で、用途地域と前面道路の幅が、自分の家と同じ区分の成約を使っているかを見ます。

四つの帯がそろっていれば、査定額の高い安いに理由が付きます。そろっていないなら、金額が高くても根拠が弱い査定です。

売る流れの全体は家を売る流れは7ステップに、かかる費用は不動産売却でかかる費用の一覧にまとめてあります。中野区のページでは、帯の聞き方までを扱いました。

中野区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 中野区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

5,900万円 〜 1億1,000万円

成約1,170件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は7,600万円です。

中古マンション

2,600万円 〜 7,000万円

成約2,609件。中央値は4,300万円です。 1平方メートルあたりでは1,000,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

600,000円 〜 950,000円

成約298件。中央値は740,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は中野区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

中野区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 中野区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約1,170件・中央値7,600万円 (5,900万円〜1億1,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,609件・中央値4,300万円/1平方メートルあたり1,000,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約298件・1平方メートルあたり中央値740,000円 (600,000〜950,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

中野区について、さらに詳しく書いた記事

このページは中野区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

中野区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
杉並区約3km8,300万円+700万円
練馬区約3km6,300万円-1,300万円
新宿区約4km1億1,000万円+3,400万円
豊島区約5km8,600万円+1,000万円
渋谷区約6km2億2,000万円+1億4,400万円
板橋区約6km6,000万円-1,600万円
世田谷区約7km9,500万円+1,900万円
北区約8km6,200万円-1,400万円
目黒区約8km1億3,000万円+5,400万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

中野区のマンションは、築30年を越える前に売ったほうがいいですか?

中野区の中古マンションは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中央値がいちばん大きく下がります。築30年に近い部屋なら、今の査定がどちらの帯の成約を根拠にしているかを先に確かめてください。ただし直近1年の中央値は前の1年よりはっきり上がっていて、帯が変わる前に売れば得をすると決まっているわけではありません。築年の帯と、成約の時期の両方を見て判断するのが現実的です。

中野区は改装済みマンションの中央値が高いなら、売る前にリフォームしたほうが得ですか?

中野区の改装済みマンションの中央値は、未改装より高く出ています。ただし国交省のデータでは、売り主が個人か業者かは分かりません。買い取った部屋を直して売り直した成約が混ざっている可能性があり、改装費をそのまま上乗せして売れた証拠にはなりません。直す前に、現況のままの査定と、直した場合の査定を並べて聞き、差額が費用を上回るかで決めてください。

中野区の戸建てで、第一種低層住居専用地域の家は売りにくいですか?

売りにくいとは言えません。中野区の戸建ての成約は第一種低層住居専用地域がいちばん多く、比べる成約がそろいやすい地域です。中央値がいちばん低いのは、建物の高さに上限があり、買い手が自分で住む人に絞られるためです。戸建てとして売るなら、この地域の成約を根拠にした査定を受けてください。別の用途地域の成約から逆算した金額が出てきたら、根拠を聞き直してください。

中野区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に中野(10,000万円・89件)、中央(9,600万円・99件)、本町(9,500万円・69件)です。低いほうは若宮(6,500万円・69件)、鷺宮(6,500万円・71件)、野方(6,900万円・117件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

中野区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは沼袋で築6年、古いほうは中野で築28年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

中野区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは野方(117件・中央値6,900万円)、中央(99件・中央値9,600万円)、中野(89件・中央値10,000万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(中野区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義とセットバック・第43条=接道義務・第55条=低層住居専用地域の高さの限度・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第8条=用途地域の種類・第9条=第一種低層住居専用地域・第一種住居地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. 国税庁「No.1211-3 中古住宅を取得し、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除)」(1982年1月1日以後の建築または耐震基準適合の要件)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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