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東京の家売却

東京都豊島区の不動産売却|マンション2,951件・戸建て759件の成約

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結論から

東京都豊島区の実成約は、中古マンションが2,951件で戸建ての759件の4倍近くあります(国交省データ)。マンションの中央値は4,000万円、戸建ては8,600万円です。マンションの間取りは1Kがいちばん多く、次が2LDKです。マンションの中央値は築21〜30年から築31〜45年へ移るところでいちばん大きく下がり、築46年以上は築10年以内の半分を切ります。戸建ては築46年以上でも下げ幅が3割ほどで、差が出るのは用途地域と前面道路の幅です。直近1年はどちらも前の1年より上がりました。

豊島区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

豊島区で売れた家の75%は中古マンションで、いちばん多い間取りは1Kです。買うのは主にひとりかふたりで住む人だと私たちは見ています。

豊島区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て759件
中古マンション2,951件
土地だけ251件

間取りの記録がある中古マンションのうち、1R・1K・1DK・1LDKが60%を占めます。3LDKなどの家族向けの間取りは17%にとどまります。売れた部屋のうち築10年以内は18%、築31年以上は31%です。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は4,000万円です。築21〜30年までは高いままで、築31〜45年に入ると大きく下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築10年以内は5,900万円、築21〜30年でも5,500万円ですが、築31〜45年は2,300万円です。築46年以上は2,600万円でした。改装済みは5,300万円、未改装は3,100万円で、改装済みのほうが高く売れています。地区で見ると南池袋(8,300万円)が高く、北大塚(3,000万円)が安くなっています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

住宅地の地価は29地点のうち29地点で上がり、下がった地点は0でした。上向きの材料が多いと私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった29か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年10.7万人
2035年11.1万人
2045年11万人

中古マンションの真ん中の値段は前の年と比べて+21.2%ですが、単年の動きは振れやすいものです。この数字だけで上がり続けるとは言えません。家を買う年代の人数は2025年から2045年で+3%と、減らない推計です。このため買い手が急に減ることは考えにくいと私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都豊島区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+21.2%・戸建て+4.5%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
05,00010,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション4,000万円2,300万円〜7,500万円約110.0万円2,951
戸建て等(土地+建物)8,600万円6,400万円〜15,000万円—759
土地——約92.0万円251

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内5,900万円5369,300万円283
築11〜20年5,500万円8808,300万円102
築21〜30年5,500万円5947,700万円92
築31〜45年2,300万円61712,000万円120
築46年〜2,600万円2785,750万円122

参考: 改装済み中古マンションの中央値は5,300万円(352件)、未改装は3,100万円(748件)。 差は約71%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

豊島区で売るなら、いくらくらいか

豊島区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

豊島区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 豊島区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は池袋が14,500万円、上池袋が7,000万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
長崎8,000万円72築16年
南長崎7,500万円63築17年
池袋本町7,500万円52築24年
高松7,150万円52築14年
池袋14,500万円50築31年
西巣鴨7,000万円47築10年
目白11,000万円45築13年
上池袋7,000万円43築17年

中古マンション

地区中央値件数築年数
東池袋4,000万円460築22年
池袋3,300万円245築17年
巣鴨3,700万円221築22年
上池袋3,900万円207築21年
西池袋4,300万円183築20年
池袋本町3,200万円182築19年
高田5,900万円172築19年
駒込4,350万円168築24年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
千早300万円/㎡24
長崎250万円/㎡23
駒込330万円/㎡21
要町305万円/㎡18
南長崎315万円/㎡16
池袋本町250万円/㎡15
西巣鴨250万円/㎡15
南大塚360万円/㎡15

長崎(8,000万円・72件・築16年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築16年前後です。

南長崎(7,500万円・63件・築17年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築17年前後です。

池袋本町(7,500万円・52件・築24年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築24年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約20,500万円の差
  • 5m未満7,000万円92件
  • 5〜7m8,000万円109件
  • 7〜10m11,500万円112件
  • 10m以上27,500万円130件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約13,500万円の差
  • 4m未満7,500万円169件
  • 4〜6m8,500万円418件
  • 6m以上21,000万円133件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約4,700万円の差
  • ほぼ整形14,000万円32件
  • ほぼ台形11,500万円38件
  • ほぼ長方形9,400万円209件
  • 不整形9,400万円70件
  • 長方形9,300万円91件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約29,450万円の差
  • 商業地域35,000万円63件
  • 近隣商業地域11,000万円97件
  • 第1種住居地域8,800万円117件
  • 第1種低層住居専用地域8,600万円85件
  • 第1種中高層住居専用地域8,000万円376件
  • 準工業地域5,550万円20件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約53,350万円の差
  • SRC61,000万円12件
  • RC32,000万円86件
  • 鉄骨造19,000万円60件
  • 軽量鉄骨造14,500万円32件
  • 木造7,650万円516件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約4,400万円の差
  • 区道12,000万円298件
  • 公道8,000万円122件
  • 私道7,600万円276件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,400万円の差
  • 準工業地域5,700万円195件
  • 第1種低層住居専用地域5,200万円44件
  • 第1種中高層住居専用地域4,400万円365件
  • 商業地域4,200万円1466件
  • 第1種住居地域4,200万円336件
  • 近隣商業地域3,300万円383件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

豊島区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。豊島区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
池袋JR山手線979,866人
池袋東京地下鉄 4号線丸ノ内線500,694人
池袋西武鉄道 池袋線419,228人
池袋東武鉄道 東上本線408,382人
巣鴨JR山手線131,550人
大塚JR山手線104,504人
巣鴨東京都 6号線三田線85,434人
目白JR山手線65,746人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
高田馬場140万円1
駒込128万円3
目白123万円2
巣鴨120万円1
新大塚100万円1
大塚99.3万円3
池袋97万円1
要町88.6万円3

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 24校・中学校 17校・高等学校 17校
  • 幼稚園・認定こども園20か所
  • 病院・診療所病院 14・診療所 473・歯科 321病床の多い病院は 東京都立大塚病院(508床)、大成会 長汐病院(302床)、要町病院(150床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

豊島区の空き家の数

豊島区では、住宅のうち13.9%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は1,830戸あります。

住宅の数213,800戸
空き家29,810戸(13.9%)
売りに出ている空き家1,700戸
使う予定のない空き家1,830戸(住宅の0.9%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て220戸
そのうち傷みや壊れがある90戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

豊島区で実際に売れた土地は、㎡あたり92万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東京都豊島区の実成約を、国土交通省のデータで数えました。中古マンションが2,951件、戸建てが759件です。マンションが戸建ての4倍近くあります。

しかも、マンションでいちばん多い間取りは1Kです。住む家としてだけでなく、貸す部屋としても売り買いされている区だと読めます。

このページは、その特徴から順に書きます。売る手順や費用の一般論は、それぞれの解説記事に送ります。

豊島区の中古マンションの成約は、戸建ての4倍近い。比べる材料が多い側から読む

豊島区で成約した中古マンションは2,951件で、中央値は4,000万円です。面積あたりでは110万円/平方メートルでした。戸建ては759件で中央値8,600万円、土地は251件で三つの中でいちばん少ない数です。

件数が多いことは、売る側にとって一つの利点です。同じ築年帯、同じ間取り、近い広さの成約を何件も並べて、自分の部屋の位置を決められます。逆に言えば、豊島区のマンションの査定で「比べる成約が無い」と言われたら、探し方を疑ってよい件数です。

ただし2,951件を一つの中央値にまとめると、中身が見えなくなります。豊島区のデータで目立つのは、間取りの偏りと築年帯の段差です。この二つを先に分けないと、中央値4,000万円は自分の部屋の値段になりません。

管理費や修繕積立金、管理組合の書類のそろえ方は中古マンションを売るに書いてあります。ここでは豊島区のデータに出ていることだけを扱います。

最多の間取りは1K。貸したまま売るか、空けて売るかで、比べる成約が変わる

豊島区の中古マンションで、成約がいちばん多い間取りは1Kです。次が2LDKでした。広さも使い方も違う二つが、件数の上位に並んでいます。

1Kは、自分で住む人だけでなく、貸す目的で持つ人が多い間取りです。入居者がいるまま所有者だけが替わる売り方があり、豊島区の1Kの成約にはこの形も含まれています。

このとき買い手が見るのは、部屋の内装より今の家賃です。家賃から利回りを計算して、出せる値段を決めます。

同じ1Kでも、空室にしてから売ると買い手の顔ぶれが変わります。自分で住む人が加わり、内装や日当たりが値段に入ります。どちらが高くなるかは家賃の水準しだいで、決まった答えはありません。

売る側ができるのは、入居者がいる状態と空室の状態、二つの査定を取って並べることです。賃貸借契約は買い手に引き継がれるので、入居者に退去を求める必要はありません。

2LDKは、自分で住む人が買い手の中心です。1Kの成約を根拠に2LDKの単価を出すと、面積あたりの単価が高く出て、実態より上の値段が付きます。査定書に、自分と違う間取りの成約が混ざっていないかを見てください。

マンションの中央値がいちばん落ちるのは築31〜45年へ移る段。築46年以上は築10年以内の半分を切る

豊島区の中古マンションを築年帯で並べます。中央値がいちばん大きく下がるのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。そして築46年以上の中央値は、築10年以内の半分を下回ります。

築31年を越える段で落ちる背景には、買い手の資金の事情があります。住宅ローンの審査では、建物の残りの寿命を見られます。築年が進むほど借りられる期間が短くなり、月々の返済が増え、買い手の予算が下がります。

この影響が築30年前後から数字に出ていると読めます。あわせて、築30年前後は2回目の大規模修繕の時期に重なることが多い帯です。修繕積立金の残高や一時金の有無が、買い手の判断に入ってきます。

築46年以上の部屋は、建物全体の状態で値段が決まる度合いが強くなります。管理組合が修繕計画を更新しているか、積立金が足りているか、建て替えの話が出ているか。

部屋の中をきれいにしても、この部分は動きません。築46年以上の部屋を売るなら、管理組合の総会議事録と長期修繕計画を先に読み、買い手に聞かれる前に答えを用意しておきます。

築21〜30年の部屋を持っている人は、今の査定書がどの帯の成約を根拠にしているかを確かめてください。数年で次の帯に入ると、比べる相手が変わります。

直近1年の中央値は、マンションも戸建ても上がった。このページの中央値は、その上向きを含めた期間全体の数字

豊島区の直近1年の中央値は、中古マンションも戸建ても、前の1年よりはっきり上がりました。同じ区で両方が同じ向きに動いています。

ここで注意したいのは、このページに出ている中央値の性質です。4,000万円や8,600万円は集計期間全体の数字で、直近1年の成約だけを取り出した数字ではありません。

相場が上がっているときは、期間全体の中央値は直近の水準より低めに出ます。だから、この中央値をそのまま売り出し価格の上限と考える必要はありません。

一方で、上向きを理由に売り出し価格を高く置くのも危険です。上がったのは成約の中央値で、どの部屋も上がったわけではありません。使い方としては、比べる成約の期間を縮めることです。

査定書の根拠が2年前の成約なら、直近1年の成約で引き直してもらいます。それで出た幅の中で値段を決めれば、上向きを取り込みつつ、根拠のない上乗せを避けられます。

改装済みの中央値は高い。ただし1Kの「改装」と2LDKの「改装」は、買い手が見る場所が違う

豊島区の中古マンションでは、改装済みの成約の中央値が未改装より高く出ています。ただし、改装費をそのまま上乗せできるとは限りません。改装済みの部屋は築年や立地が違う別の部屋であって、同じ部屋を改装前後で比べた数字ではないからです。

豊島区で考えておきたいのは、間取りによって改装の意味が変わる点です。1Kは貸す目的の買い手が多く、見られるのは設備が貸せる状態かどうかです。家賃が上がらない改装は、利回りの計算に入りません。

2LDKは自分で住む人が買うので、水回りや床の状態を内見で見られます。直した場所が値段に反映されやすいのは、こちらです。

売る前に直すかどうかは、改装の見積もりと、現況のままの査定額、改装後の査定額の三つで決めます。査定額の差が見積もりを下回るなら、現況のまま売って値段で調整するほうが手元に残ります。判断の材料は売る前にリフォームすべきかに書いてあります。

戸建ての段差は築46年以上へ移るところ。ここで買い手が「住む人」から「建てる人」へ入れ替わる

ここからは戸建てです。豊島区の戸建ては759件で、中央値は8,600万円です。

成約の真ん中の半分は6,400万円から15,000万円の間に入ります。この幅が広いのは、建物の価値より敷地の条件で値段が決まる家が多いからです。

築年帯で見ると、戸建ての中央値がいちばん大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。マンションより一段後ろに段差があります。

それでも築46年以上の中央値は、築10年以内より3割ほど低い程度です。マンションが半分を切るのと比べると、戸建ての下げ幅は小さいといえます。

築31〜45年までの戸建ては、まだ住む家として買われています。買い手は自分で住むつもりで内見に来て、建物の状態と敷地を両方見ます。築46年以上になると、買い手の中心が変わります。

今の建物を壊して建て直す人、あるいは建てて売る業者です。この買い手は建物を見ません。見るのは、敷地にどれだけの家を建てられるかです。

だから築46年以上の戸建てを売るときは、建物の説明より敷地の説明を先に整えます。前面道路の幅、接している長さ、用途地域、建蔽率と容積率。

この四つがそろっていれば、建てる側の買い手は自分で値段を出せます。建物より先に確かめる点は戸建てを売るにまとめました。

第1種中高層住居専用地域の戸建ては、比べる成約に困らない。商業地域の戸建ては、家ではなく容積率が値段になる

豊島区の戸建ての成約がいちばん多い用途地域は、第1種中高層住居専用地域です。そして、用途地域ごとの中央値がいちばん低いのも、この地域でした。いちばん高いのは商業地域です。

第1種中高層住居専用地域は、都市計画法で中高層の住宅のための環境を守ると定められた地域です。建てられる建物の用途が住宅中心に限られ、容積率の上限も商業地域より低く設定されます。ここにある戸建ては、住む家として売り買いされます。

成約が多いので、比べる相手には困りません。築年、広さ、前面道路の幅をそろえた成約を複数並べて、自分の家の位置を決められます。

商業地域は、都市計画法で商業の利便を増進する地域と定められ、容積率の上限が高く設定されます。同じ広さの敷地でも、建てられる延べ面積が大きいため、敷地としての値段が上がります。

商業地域の戸建ての中央値が高いのは、家が立派だからではありません。敷地に建てられる量が多いからです。

このことは、区全体の中央値8,600万円の読み方に影響します。この数字には商業地域の成約が含まれています。

第1種中高層住居専用地域の家を持っている人が8,600万円を自分の家の目安にすると、上に外れます。査定書の根拠にしている成約が、自分の家と同じ用途地域かを確かめてください。

前面道路が4〜6mの戸建てと6m以上の戸建ての差は、建て替えで建てられる延べ面積の上限から来る

豊島区の戸建ては、前面道路の幅を4m未満、4〜6m、6m以上の三つに分けると、それぞれで中央値に差が出ています。幅が広いほど高い並びです。

4m未満と4〜6mの差は、建て替えのときに敷地を下げるかどうかです。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。幅4m未満の道路に接している場合、建て替えのときに道路の中心線から2m下がった位置まで敷地を後退させる必要が出ます。

後退した部分には建物を建てられません。買い手は、建て替え後の家が小さくなる分を値段から引きます。

4〜6mと6m以上の差は、もう一つ別の決まりから来ています。建築基準法では、前面道路の幅が12m未満の敷地に容積率の上限がもう一つ付きます。住居系の用途地域なら、道路の幅に10分の4を掛けた値です。

幅4mなら160パーセント、幅6mなら240パーセントです。都市計画で決まった容積率と、この値の小さいほうが使われます。豊島区の戸建ては第1種中高層住居専用地域の成約が多いので、この計算が当てはまる家が多いと読めます。

同じ用途地域にあっても、前面道路が4mの家と6mの家では、建て替えで建てられる延べ面積が違います。この差が、買い手の値段に入っています。

売る側は、前面道路の幅を数字で伝えます。幅は道路台帳か、購入時の重要事項説明書で確かめられます。4m未満なら、過去に後退済みかどうかも調べておきます。

土地の成約は251件で最少。小さい敷地は、単価より総額で買い手が決まる

豊島区の土地の成約は251件で、三つの種類の中でいちばん少ない数です。面積あたりの中央値は92万円/平方メートルでした。

この単価を自分の敷地の面積に掛けても、売れる値段にはなりません。理由は二つあります。一つは件数が少なく、道路の幅や用途地域がそろった成約から出た数字ではないことです。

もう一つは、小さい敷地では買い手が単価ではなく総額で探していることです。自分で建てる人は、土地と建物を合わせた予算の上限があります。

建てる業者は、建てて売ったときの売値から逆算します。どちらも「平方メートルあたりいくら」では考えていません。

土地を売る人が先にやることは、境界を確かめることです。隣地との境界が確定していない土地は、買い手が値段を付ける前に測量の話になります。古い家が建っている土地なら、壊してから売るか、建物付きのまま売るかを急いで決めないでください。

築46年以上の戸建てと土地は、豊島区では同じ買い手が見ています。古い家付きのまま敷地として査定を取り、解体費を差し引いた金額と比べてから決めれば十分です。

豊島区の査定を受けるとき、マンションは「賃貸中かどうか」、戸建ては「道路の幅」を先に伝える

売る手順そのものは、豊島区でも変わりません。査定から引き渡しまでの流れは家を売る流れは7ステップにあります。

かかるお金は不動産売却でかかる費用の一覧に書きました。ここでは、豊島区のデータから見て、査定の最初に伝えておくと話が早い点だけを挙げます。

マンションなら、入居者がいるかどうかを最初に伝えます。豊島区は1Kの成約がいちばん多く、賃貸中の部屋と空室の部屋では買い手も根拠になる成約も違います。

次に築年を伝え、築21〜30年の帯か、築31〜45年の帯かを査定書で確かめます。改装済みかどうかも伝えますが、改装費がそのまま上乗せされる前提で話を進めないようにします。

戸建てなら、前面道路の幅を最初に伝えます。4m未満、4〜6m、6m以上のどれかで、豊島区の中央値は分かれています。次に用途地域です。

第1種中高層住居専用地域なら、区全体の中央値8,600万円より低めに出ることがあります。それ自体は間違いではありません。築46年以上なら、建物の説明は短くして、敷地の条件を四つそろえます。

どちらの場合も、直近1年の成約を根拠にしてもらいます。豊島区はマンションも戸建ても前の1年より上がっているので、古い成約を根拠にした査定書は低めに出ます。査定額の根拠がどの成約かを聞くことが、豊島区で値段を確かめる近道です。

豊島区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 豊島区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

6,400万円 〜 1億5,000万円

成約759件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は8,600万円です。

中古マンション

2,300万円 〜 7,500万円

成約2,951件。中央値は4,000万円です。 1平方メートルあたりでは1,100,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

760,000円 〜 1,100,000円

成約251件。中央値は920,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は豊島区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

豊島区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 豊島区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約759件・中央値8,600万円 (6,400万円〜1億5,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,951件・中央値4,000万円/1平方メートルあたり1,100,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約251件・1平方メートルあたり中央値920,000円 (760,000〜1,100,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

豊島区について、さらに詳しく書いた記事

このページは豊島区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

豊島区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
板橋区約3km6,000万円-2,600万円
北区約3km6,200万円-2,400万円
新宿区約4km1億1,000万円+2,400万円
文京区約4km1億3,000万円+4,400万円
千代田区約5km5億5,000万円+4億6,400万円
中野区約5km7,600万円-1,000万円
台東区約6km1億3,000万円+4,400万円
練馬区約6km6,300万円-2,300万円
荒川区約6km6,000万円-2,600万円
杉並区約8km8,300万円-300万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

豊島区の1Kマンションを、入居者がいるまま売ることはできますか?

できます。入居者がいるまま所有者だけが替わる売り方で、賃貸借契約はそのまま買い手に引き継がれます。豊島区の中古マンションは1Kの成約がいちばん多く、この形で売られる部屋も含まれています。ただし買い手は、今の家賃から利回りを計算して値段を決めます。空室にしてから売ると、自分で住む人も買い手に加わります。どちらが高くなるかは家賃の水準しだいなので、両方の査定を並べてから決めてください。

豊島区の築28年のマンションは、売り急いだほうがいいですか?

急ぐかどうかは、比べる成約がどの帯に入るかで判断します。豊島区の中古マンションは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中央値がいちばん大きく下がります。築28年なら、今は築21〜30年の帯の成約が根拠になります。ただし直近1年の中央値は前の1年より上がっており、帯が変わる影響と相場の向きは別の話です。査定書がどの築年帯の成約を根拠にしているかを確かめ、そのうえで時期を決めてください。

豊島区の戸建てで、前面道路が4〜6mの家は6m以上の家と何が違いますか?

建て替えのときに建てられる延べ面積の上限が違います。建築基準法では、前面道路の幅が12m未満の敷地は、道路の幅に住居系の用途地域なら10分の4を掛けた値が容積率の上限になります。幅4mなら160パーセント、6mなら240パーセントで、都市計画で決まった容積率より小さいほうが使われます。豊島区の戸建ては前面道路の幅の区分で中央値に差が出ており、この上限の差が買い手の値段に入っています。幅は道路台帳か購入時の重要事項説明書で確かめられます。

豊島区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に池袋(14,500万円・50件)、目白(11,000万円・45件)、長崎(8,000万円・72件)です。低いほうは上池袋(7,000万円・43件)、西巣鴨(7,000万円・47件)、高松(7,150万円・52件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

豊島区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは西巣鴨で築10年、古いほうは池袋で築31年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

豊島区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは長崎(72件・中央値8,000万円)、南長崎(63件・中央値7,500万円)、池袋本町(52件・中央値7,500万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(豊島区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義とセットバック・第43条=接道義務・第52条=前面道路の幅員による容積率の制限)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第8条=用途地域の種類・第9条=商業地域・第一種中高層住居専用地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「借地借家法」(第31条=建物の賃貸借の対抗力=入居者がいるまま売るときの契約の引き継ぎ)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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