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東京の家売却

東京都北区の不動産売却|マンション2,573件の実成約で読む相場と売り方

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

東京都北区の実成約は、中古マンションが2,573件、戸建てが977件です(国交省データ)。マンションの中央値は4,400万円、戸建ては6,200万円です。間取りは3LDKがいちばん多く、次が1Kです。マンションの段差は築21〜30年から築31〜45年へ移るところにあり、築46年以上でも築10年以内の7割ほどが残ります。戸建ては築46年以上で半分以下になり、直近1年ははっきり上がりました。

北区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

北区で売れた家の66%は中古マンションです。いちばん多い間取りは3LDKです。

北区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て977件
中古マンション2,573件
土地だけ367件

間取りの記録がある部屋のうち、40%がひとり〜ふたり向け、34%が家族向けです。どちらか一方に大きく偏ってはいません。このため買い手は、ひとりやふたりで住む人と家族で住む人の両方だと私たちは見ています。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は4,400万円です。築21〜30年と築31〜45年のあいだで、値段が大きく下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築21〜30年は5,000万円、築31〜45年は3,000万円です。築46年以上は2,900万円で、築31〜45年とほぼ同じ値段です。改装済みは4,500万円、未改装は3,200万円です。古い部屋は直す手間を買い手が見込むぶん、安くなると私たちは見ています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

住宅地の地価は、39地点のうち39地点で去年より上がりました。下がった地点は0です。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった39か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年10.5万人
2035年10.4万人
2045年10.2万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年と比べて+14.3%でした。ただ、1年だけの動きは振れやすく、これだけで上がり続けるとは言えません。家を買う年代の人数は、2045年にかけて−2%の見込みです。大きくは減らないため、買い手はこの先もいると私たちは考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都北区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+14.3%・戸建て+10%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
03,5007,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション4,400万円2,700万円〜6,100万円約90.0万円2,573
戸建て等(土地+建物)6,200万円4,500万円〜8,200万円—977
土地——約65.0万円367

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内5,300万円8696,700万円465
築11〜20年4,300万円7095,800万円104
築21〜30年5,000万円3906,000万円65
築31〜45年3,000万円4216,000万円113
築46年〜2,900万円1503,000万円172

参考: 改装済み中古マンションの中央値は4,500万円(317件)、未改装は3,200万円(640件)。 差は約41%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

北区で売るなら、いくらくらいか

北区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

北区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 北区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は神谷が6,600万円、豊島が5,450万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
滝野川5,800万円112築16年
豊島5,450万円78築12年
赤羽西5,500万円75築12年
志茂6,500万円63築4年
上十条6,100万円60築3年
西ケ原6,050万円52築28年
上中里6,100万円51築3年
神谷6,600万円47築5年

中古マンション

地区中央値件数築年数
滝野川3,900万円330築19年
王子4,600万円228築10年
浮間4,800万円197築18年
志茂5,250万円168築7年
豊島4,500万円154築18年
東十条3,000万円143築18年
赤羽4,200万円131築14年
赤羽北5,400万円126築21年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
滝野川210万円/㎡38
西ケ原270万円/㎡30
豊島180万円/㎡29
志茂195万円/㎡28
赤羽西160万円/㎡23
上十条250万円/㎡23
中十条190万円/㎡21
上中里230万円/㎡20

滝野川(5,800万円・112件・築16年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築16年前後です。

豊島(5,450万円・78件・築12年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築12年前後です。

赤羽西(5,500万円・75件・築12年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築12年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約11,600万円の差
  • 5m未満5,400万円130件
  • 5〜7m5,800万円165件
  • 7〜10m7,200万円145件
  • 10m以上17,000万円112件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約2,600万円の差
  • 4m未満5,400万円301件
  • 4〜6m6,300万円349件
  • 6m以上8,000万円239件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,800万円の差
  • ほぼ整形8,000万円36件
  • ほぼ台形7,050万円56件
  • 不整形6,500万円87件
  • ほぼ長方形6,450万円168件
  • 長方形6,200万円195件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約11,200万円の差
  • 商業地域17,000万円48件
  • 第2種低層住居専用地域6,950万円18件
  • 近隣商業地域6,800万円159件
  • 第1種住居地域6,100万円281件
  • 第1種中高層住居専用地域5,900万円339件
  • 準工業地域5,800万円123件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約20,100万円の差
  • RC26,000万円49件
  • 鉄骨造9,100万円97件
  • 軽量鉄骨造7,250万円20件
  • 木造5,900万円739件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約15,100万円の差
  • 都道20,500万円26件
  • 区道7,000万円343件
  • 公道6,250万円170件
  • 私道5,400万円327件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,050万円の差
  • 工業地域5,550万円274件
  • 第1種住居地域4,500万円244件
  • 第1種中高層住居専用地域4,500万円199件
  • 準工業地域4,450万円402件
  • 商業地域4,200万円924件
  • 近隣商業地域3,500万円420件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

北区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。北区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
赤羽JR東北線183,284人
王子JR東北線113,878人
赤羽岩淵東京地下鉄 7号線南北線89,097人
駒込JR山手線85,438人
田端JR山手線78,462人
十条JR赤羽線66,724人
王子東京地下鉄 7号線南北線57,821人
東十条JR東北線44,082人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
駒込103万円1
田端83.2万円3
板橋83万円1
西ヶ原四丁目74.5万円1
西ケ原71.7万円1
西巣鴨68.8万円3
東十条67.3万円3
赤羽66.4万円6

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 36校・中学校 23校・高等学校 15校
  • 幼稚園・認定こども園37か所
  • 病院・診療所病院 19・診療所 292・歯科 236病床の多い病院は 公益社団法人 地域医療振興協会 東京北医療センター(343床)、明理会 明理会中央総合病院(311床)、赤羽リハビリテーション病院(240床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

北区の空き家の数

北区では、住宅のうち11.9%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は4,230戸あります。

住宅の数213,930戸
空き家25,460戸(11.9%)
売りに出ている空き家3,510戸
使う予定のない空き家4,230戸(住宅の2.0%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,150戸
そのうち傷みや壊れがある310戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

北区で実際に売れた土地は、㎡あたり65万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

北区の成約はマンションが戸建ての2倍を超える。ただし戸建ての成約も薄くはない

国土交通省の不動産情報ライブラリで、北区の成約を種類別に数えました。中古マンションが2,573件、戸建てが977件です。土地は367件で、三つの中でいちばん少ない種類でした。

件数で見ると、マンションは戸建ての2倍を上回ります。ただ、戸建てが極端に薄いわけではありません。築年帯や道路幅で分けても、比べる相手が見つかる程度の数があります。

マンションの中央値は4,400万円で、面積あたりの中央値は90万円/平方メートルです。戸建ての中央値は6,200万円で、真ん中の半分は4,500万円から8,200万円に収まります。土地の面積あたりの中央値は65万円/平方メートルです。

この記事は、成約の多いマンションから書きます。戸建てと土地の話は、記事の後半に置きました。北区で戸建てを売る人は、後半から読んでも話がつながるようにしてあります。

3LDKと1Kが上位。北区のマンションは、広い部屋と小さい部屋で買い手の見る数字が違う

北区の中古マンションで、いちばん多い間取りは3LDKです。次に多いのが1Kでした。家族向けの広さと、一人向けの広さが、同じ区の上位二つに並んでいます。

この二つは、買い手が見る数字が違います。3LDKは、自分で住むために探す人が主な買い手になります。見るのは総額と、毎月の管理費・修繕積立金です。

住宅ローンの返済に管理費と積立金を足して、月々いくらになるかで判断します。内見で部屋の状態も確かめます。

1Kは、自分で住む人のほかに、貸す目的で買う人がいます。貸す目的の買い手は、面積あたりの単価と、取れる賃料を見ます。すでに入居者がいる部屋は、入居者付きのまま売ることになります。

この場合、買い手は部屋の中を見られません。賃料と契約内容が、内見の代わりになります。

同じ棟に3LDKと1Kが両方あっても、棟の平均単価で自分の部屋を測らないでください。小さい部屋は面積あたりの単価が高く出やすく、広い部屋は低く出やすいからです。

査定では、自分と同じ間取りの成約を根拠にしてもらってください。マンション全般の進め方は、中古マンションを売るにまとめています。

マンションの段差は築30年を越えるところに一つ。築46年以上でも、築10年以内の7割ほどが残る

北区の中古マンションを築年帯で分けると、中央値がいちばん大きく下がるのは一か所です。築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。ここを越えると、下がり方はゆるやかになります。

築46年以上の中央値は、築10年以内に比べて3割ほど低い水準です。言い換えると、築46年以上でも7割ほどが残っています。

売る側の読み方は、築年で二つに分かれます。

築25年から30年の部屋は、数年で比べられる帯が変わります。今の査定書が築21〜30年の成約を根拠にしているなら、その根拠は今だけのものです。売る時期を迷っているなら、この境目を一つの材料にしてください。

築46年以上の部屋は、値段の下がり方よりも、買い手の条件が変わる点に注意が要ります。

建築士の視点

築46年以上のマンションは、建築確認が1981年5月以前の建物です。現在の耐震基準は、1981年6月1日に施行されました。それより前に確認を受けた建物は、いわゆる旧耐震基準で設計されています。

ここでかかわってくるのは、買い手の住宅ローン控除です。中古住宅で控除を受ける要件の一つに、1982年1月1日以後に建築された家屋であること、があります。それより前の建物では、耐震基準適合証明書などで現在の基準を満たすことを示す必要があります。

つまり築46年以上の部屋は、買い手が控除を使えるかどうかが物件ごとに変わります。耐震診断や補強の記録が管理組合にあるかを、売り出す前に確かめてください。記録があれば、買い手の資金計画が立てやすくなります。値引きの材料も一つ減らせます。

管理組合の長期修繕計画と、修繕積立金の残高も見られます。築年が進むほど、この二つが値段に影響する割合は大きくなります。総会の議事録とあわせて、先に手元に置いておいてください。

直近1年、はっきり上がったのは戸建てのほう。マンションは「やや」にとどまる

直近1年の中央値を、その前の1年と並べました。北区では、戸建てがはっきり上がり、マンションはやや上がりました。どちらも上向きですが、上がり幅は戸建てのほうが大きい結果です。

この差は、査定書の見方に関わります。戸建ての査定で、根拠の成約が2年前のものだと、今の水準より低く出ている可能性があります。

マンションの場合、根拠の時期による差は戸建てほど大きくありません。とはいえ、築年帯の境目をまたぐ成約と並べられていれば、別の理由でずれます。

査定書が届いたら、根拠の成約の時期を確かめてください。直近1年のものか、それより前のものかで、同じ金額でも意味が変わります。

なお、上向きが続く保証はありません。直近の成約の幅の中で、自分の物件の位置を決めるのが現実的です。

改装済みの中央値は上。ただしその中には、業者が買い取って直してから売った部屋も混ざる

北区の中古マンションを、改装済みと未改装で分けると、改装済みの中央値のほうが高くなります。この差を見て、売る前に改装すれば高く売れると考えるのは早いです。

理由は二つあります。一つは、改装済みの成約には、買取業者が仕入れて直してから再販した部屋が含まれることです。

業者は仕入れ値と工事費を計算したうえで、利益が出る部屋だけを直します。個人が自分の部屋を直す場合とは、条件が違います。

もう一つは、改装費がそのまま値段に乗るとは限らないことです。3LDKの全面改装は費用が大きくなります。

1Kは費用が小さい代わりに、上がる金額の幅も小さくなりがちです。どちらも、直した金額と上がる金額が同じになる保証はありません。

判断の順番は、見積もりより先に査定です。「現況のままの査定額」と「直した場合の査定額」を両方聞き、その差と見積もりを並べてください。

差が見積もりを下回るなら、直さずに売るほうが手元に残ります。愛知の実成約で検証した記事を、売る前にリフォームすべきかに置いています。

戸建ての段差は築46年以上に移るところ。マンションより一つ後の帯で来る

北区の戸建ての成約は977件です。中央値は6,200万円で、真ん中の半分は4,500万円から8,200万円の間にあります。

築年帯で分けると、中央値がいちばん大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。築46年以上の中央値は、築10年以内の半分以下になります。

マンションの段差が築30年前後にあったのに対し、戸建ては一つ後の帯で来ます。下げ幅も、マンションの3割より大きい結果です。

段差の位置が違うのは、値段を支えているものが違うからです。木造住宅の建物は、税務上の耐用年数が22年です。築30年を越えたあたりで、建物の評価はほとんど残りません。

それでも築31〜45年の中央値が保たれているのは、買い手がまだ建物を使う前提で見ているからです。築46年以上になると、解体して建て替える前提の買い手が中心になります。

そうなると、値段は土地の値段から解体費を引いた水準に近づきます。段差はこの切り替わりで生まれます。

築46年以上の戸建てを売るなら、建物の状態を説明するより、土地の条件を先に整理してください。次の節で書く用途地域と前面道路の幅が、その土地の値段を決めます。戸建て全般の確かめ方は、戸建てを売るにまとめています。

第1種中高層住居専用地域に戸建ての成約が集まる。値段の端を作るのは、商業地域と準工業地域

北区の戸建てを用途地域で分けると、成約がいちばん多いのは第1種中高層住居専用地域です。中央値は商業地域がいちばん高く、準工業地域がいちばん低い結果でした。件数の多い地域と、値段の端を作る地域が、別々です。

用途地域は、都市計画法でその土地に建てられるものを決めています。第1種中高層住居専用地域は、中高層の住宅の住環境を守るための地域です。

商業地域は、商業などの業務の利便を高めるための地域です。準工業地域は、環境を悪くするおそれの少ない工場の利便を高めるための地域です。

値段の差は、この「建てられるもの」の差から来ています。商業地域は、容積率を法律上最大1300%まで定められます。第1種中高層と準工業は最大500%です。

同じ広さの土地でも、商業地域のほうが大きな建物を建てられる可能性があります。買い手の中に、戸建てではなく事業用の建物を考える人が入ってくるため、中央値が上がります。

準工業地域は、隣に工場が建つ可能性が残る地域です。住むための買い手は、それを見込んで値段を付けます。

自分の土地の用途地域は、東京都が公開している都市計画情報で調べられます。買ったときの重要事項説明書にも記載があります。査定の前に確かめ、担当者に伝えてください。

前面道路の幅は、セットバックだけでなく、建てられる延べ床の上限も決める

北区の戸建ては、前面道路の幅が4m未満、4〜6m、6m以上のどれかで中央値に差が出ています。道路の幅が値段に影響する理由は、二つあります。

建築士の視点

一つ目は、建て替えのときの後退です。幅4m未満の道路に面した敷地は、建築基準法第42条第2項の道路に当たることがあります。この場合、建て替えで道路の中心線から2m下がった位置まで敷地を後退させます。後退した部分は、敷地として使えなくなります。

二つ目は、容積率の上限です。これは4m以上の道路でも当てはまります。建築基準法第52条第2項の決まりです。前面道路の幅が12m未満の敷地では、道路の幅に一定の数をかけた値が容積率の上限になります。住居系の用途地域では、この数は0.4です。道路が4mなら160%、6mなら240%が上限です。都市計画で定めた容積率がそれより大きくても、道路の幅で決まる上限のほうが優先されます。

北区の戸建てで成約がいちばん多い第1種中高層住居専用地域は、この住居系に入ります。同じ地域の同じ広さの土地でも、道路が4mか6mかで建てられる延べ床が変わります。買い手はこの差を見て値段を付けます。

前面道路の幅は、道路台帳や購入時の重要事項説明書で確かめられます。後退が済んでいるかどうかも含めて、査定の前に数字で押さえておいてください。

土地の値段も、用途地域と前面道路の幅で決まる。北区では成約の数がいちばん少ない種類

北区で土地だけが売られた成約は367件でした。1平方メートルあたりの中央値は65万円です。

件数が少ないので、一件の大きな取引で中央値が動きます。この数字は目安にとどめてください。

土地の買い手は、そこに何かを建てる人です。だから土地の値段は、用途地域と前面道路の幅で決まります。

前の二つの節で書いた内容が、土地の売却にはそのまま当てはまります。築46年以上の戸建ても、買い手から見れば土地に近い扱いです。

土地を売るときに特有の準備は、境界の確定と、古家付きか更地かの選択です。この二つは区にかかわらず共通なので、土地を売るで整理しています。

査定額が出たら、北区のどの成約と並べたのかを四つの軸で聞き返す

この記事で見てきた北区の成約は、四つの軸で値段が分かれていました。査定書を受け取ったら、金額の前に、根拠にした成約がどの帯から取られたかを聞いてください。

一つ目は間取りです。マンションなら、3LDKと1Kを同じ単価で扱っていないかを確かめます。

二つ目は築年帯です。マンションは築30年前後、戸建ては築46年以上に移るところに段差があります。自分の物件と同じ帯の成約かを聞きます。

三つ目は時期です。直近1年は戸建てがはっきり上がり、マンションはやや上がりました。根拠の成約が直近1年のものかを聞きます。

四つ目は土地の条件です。戸建てと土地なら、用途地域と前面道路の幅が同じ区分の成約かを聞きます。

この四つに数字で答えられる担当者なら、その査定額には根拠があります。答えが「周辺相場から」だけなら、別の会社の査定と並べてください。

査定から引き渡しまでの流れは、家を売る流れは7ステップに置いています。北区の固有の事情は本記事で、手順はそちらで確かめてください。

北区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 北区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

4,500万円 〜 8,200万円

成約977件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は6,200万円です。

中古マンション

2,700万円 〜 6,100万円

成約2,573件。中央値は4,400万円です。 1平方メートルあたりでは900,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

500,000円 〜 880,000円

成約367件。中央値は650,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は北区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

北区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 北区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約977件・中央値6,200万円 (4,500万円〜8,200万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,573件・中央値4,400万円/1平方メートルあたり900,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約367件・1平方メートルあたり中央値650,000円 (500,000〜880,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

北区について、さらに詳しく書いた記事

このページは北区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

北区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
板橋区約2km6,000万円-200万円
豊島区約3km8,600万円+2,400万円
荒川区約5km6,000万円-200万円
文京区約5km1億3,000万円+6,800万円
台東区約6km1億3,000万円+6,800万円
千代田区約7km5億5,000万円+4億8,800万円
足立区約7km4,500万円-1,700万円
新宿区約7km1億1,000万円+4,800万円
練馬区約8km6,300万円+100万円
中野区約8km7,600万円+1,400万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

北区の1Kマンションは、入居者がいるまま売れますか?

売れます。入居者付きのまま売る取引は、オーナーチェンジと呼ばれます。賃貸借契約は新しい所有者にそのまま引き継がれるので、入居者の承諾は要りません。ただし買い手は部屋の中を見られないため、賃料と契約内容、敷金の扱いで判断します。北区の中古マンションは1Kが3LDKに次いで多く、貸す目的の買い手もいる間取りです。賃貸借契約書と直近の入金記録を、査定の前にそろえてください。

北区で築40年の戸建てを売るとき、建物に値段は付きますか?

築40年は、北区の成約では築31〜45年の帯に入ります。この帯の中央値は、まだ築46年以上ほどは下がっていません。ただし木造の建物は税務上の耐用年数が22年で、建物単体の評価はほとんど残りません。値段を支えているのは土地です。次の帯へ移ると中央値がいちばん大きく下がるので、売る時期を迷っているなら、この境目を材料の一つにしてください。査定では用途地域と前面道路の幅を先に伝えると、根拠のある金額が出やすくなります。

北区のマンションは直近1年で上がったそうですが、待ったほうが高く売れますか?

待てば上がる保証はありません。北区の中古マンションの中央値は、直近1年で前の1年よりやや上がりましたが、上がり幅は戸建てほど大きくありません。築21〜30年から築31〜45年へ移るところに段差があるため、その境目に近い部屋は、待つことで比べられる帯が変わる可能性があります。時期より築年帯のほうが影響する場合もあるので、査定書の根拠にした成約がいつの、どの帯のものかを確かめてから決めてください。

北区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に神谷(6,600万円・47件)、志茂(6,500万円・63件)、上十条(6,100万円・60件)です。低いほうは豊島(5,450万円・78件)、赤羽西(5,500万円・75件)、滝野川(5,800万円・112件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

北区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは上十条で築3年、古いほうは西ケ原で築28年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

北区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは滝野川(112件・中央値5,800万円)、豊島(78件・中央値5,450万円)、赤羽西(75件・中央値5,500万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(北区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条第2項=4m未満の道路と後退・第43条=接道義務・第52条=容積率と前面道路幅員による制限・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種中高層住居専用地域・商業地域・準工業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第41条=住宅借入金等特別控除・既存住宅の1982年1月1日以後建築要件)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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