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福岡の家売却

福岡県福岡市東区の不動産売却|マンションが主役。直近1年の上昇と築46年の段差を実データで読む

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結論から

福岡市東区の実成約は、中古マンション2,043件、戸建て1,066件、土地356件です(国交省データ)。中央値はマンション2,300万円、戸建て3,700万円です。直近1年のマンションの中央値は前の1年よりはっきり上がり、築46年以上の帯は築10年以内の3分の1以下に落ちます。戸建ては築21〜30年から築31〜45年へ移るところで値段がいちばん下がり、舞松原と多々良では地区の中央値が大きく違います。

福岡市東区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

東区で売れた家の59%は中古マンションです。買っているのは、家族で住む人が中心だと私たちは見ています。

福岡市東区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て1,066件
中古マンション2,043件
土地だけ356件

間取りの記録があるマンションのうち、家族向けの間取りが70%です。いちばん多い間取りは3LDKです。ひとり〜ふたり向けの間取りは17%にとどまります。売れた部屋は築10年以内が26%、築年数の古い部屋が33%です。

2だから、この値段

東区の中古マンションの真ん中の値段は2,300万円です。築年数で値段が大きく変わります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築10年以内は3,900万円、築11〜20年は3,000万円、築21〜30年は2,200万円です。築31〜45年は1,400万円、築46年以上は700万円まで下がります。改装済みの部屋は2,500万円、未改装の部屋は1,800万円でした。地区では香椎照葉(4,000万円)が高く、香椎(1,600万円)が安くなっています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

東区の住宅地の地価はどの地点も上がっています。ただ、買う年代は減る見込みで、上がり続けるとは言えないと私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった57か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年8.4万人
2035年8.2万人
2045年8万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年と比べて+13%でした。一年だけの動きは振れやすく、これだけで先行きは決められません。住宅地の地価は57地点のうち57地点で去年より上がりました。家を買う年代の人数は、2045年までに−6%と国は推計しています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

福岡県福岡市東区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+13%・戸建て+2.7%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,5005,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション2,300万円1,400万円〜3,600万円約35.7万円2,043
戸建て等(土地+建物)3,700万円3,000万円〜4,800万円—1,066
土地——約14.0万円356

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内3,900万円5224,000万円530
築11〜20年3,000万円4443,850万円104
築21〜30年2,200万円3743,500万円117
築31〜45年1,400万円5972,750万円186
築46年〜700万円532,200万円77

参考: 改装済み中古マンションの中央値は2,500万円(194件)、未改装は1,800万円(502件)。 差は約39%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

福岡市東区で売るなら、いくらくらいか

福岡市東区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「福岡県の相場データブック」(PDF・8ページ)も、このアドレスにお送りします。

福岡市東区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 福岡市東区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は名島が4,400万円、青葉が3,300万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
青葉3,300万円59築18年
香椎駅東3,500万円55築10年
香椎3,700万円55築14年
若宮3,650万円54築6年
香住ヶ丘3,800万円52築22年
美和台3,500万円52築23年
名島4,400万円49築6年
和白3,900万円41築5年

中古マンション

地区中央値件数築年数
香椎照葉4,000万円299築6年
箱崎1,700万円251築18年
香椎浜3,400万円169築10年
千早3,400万円154築15年
馬出1,850万円120築19年
原田1,800万円96築32年
松田1,800万円92築32年
和白1,700万円64築30年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
名子7.0万円/㎡22
美和台37万円/㎡20
若宮47万円/㎡19
和白45万円/㎡19
多の津51万円/㎡18
香住ヶ丘45万円/㎡17
名島74万円/㎡14
青葉37万円/㎡13

青葉(3,300万円・59件・築18年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築18年前後です。

香椎駅東(3,500万円・55件・築10年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築10年前後です。

香椎(3,700万円・55件・築14年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築14年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約1,000万円の差
  • 5m未満3,300万円29件
  • 5〜7m3,900万円48件
  • 7〜10m3,800万円161件
  • 10m以上4,300万円326件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約600万円の差
  • 4m未満3,400万円85件
  • 4〜6m3,600万円512件
  • 6m以上4,000万円360件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,400万円の差
  • ほぼ台形5,100万円52件
  • 長方形4,100万円175件
  • ほぼ長方形4,000万円182件
  • ほぼ整形4,000万円68件
  • 不整形3,700万円74件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約3,800万円の差
  • 第2種中高層住居専用地域7,200万円36件
  • 準工業地域4,550万円66件
  • 第1種住居地域4,200万円188件
  • 第2種住居地域4,000万円35件
  • 第1種中高層住居専用地域3,800万円118件
  • 第1種低層住居専用地域3,400万円521件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約10,400万円の差
  • RC14,000万円43件
  • 鉄骨造9,800万円46件
  • 軽量鉄骨造4,300万円82件
  • 木造3,600万円840件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約1,500万円の差
  • 道路4,600万円25件
  • 市道3,900万円557件
  • 公道3,500万円322件
  • 私道3,100万円33件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,800万円の差
  • 第2種住居地域3,600万円315件
  • 第1種中高層住居専用地域2,800万円240件
  • 工業地域2,300万円79件
  • 準工業地域2,100万円317件
  • 商業地域1,900万円435件
  • 第1種住居地域1,800万円393件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

福岡市東区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。福岡市東区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
千早JR鹿児島線27,118人
香椎JR鹿児島線26,940人
福工大前JR鹿児島線21,844人
貝塚福岡市 2号線(箱崎線)20,780人
貝塚西日本鉄道 貝塚線16,561人
九産大前JR鹿児島線14,884人
箱崎JR鹿児島線12,634人
馬出九大病院前福岡市 2号線(箱崎線)11,848人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
箱崎九大前39.1万円2
箱崎30.8万円3
箱崎宮前27万円1
馬出九大病院前26.7万円1
西鉄香椎16.6万円1
千早14.2万円7
香椎13.6万円9
名島13.4万円4

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 30校・中学校 16校・高等学校 8校
  • 幼稚園・認定こども園20か所
  • 病院・診療所病院 21・診療所 213・歯科 151病床の多い病院は 九州大学病院(1,275床)、原土井病院(556床)、福岡みらい病院(418床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

福岡市東区の空き家の数

福岡市東区では、住宅のうち10.1%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は5,380戸あります。

住宅の数182,170戸
空き家18,370戸(10.1%)
売りに出ている空き家1,230戸
使う予定のない空き家5,380戸(住宅の3.0%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,720戸
そのうち傷みや壊れがある410戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

福岡市東区で実際に売れた土地は、㎡あたり14万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東区の成約はマンション2,043件、戸建て1,066件。数が2倍近く違う区

福岡市東区で成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで種別ごとに数えました。中古マンションが2,043件でいちばん多く、戸建てが1,066件と続きます。土地だけの取引は356件で、3つの種別の中でいちばん少ない数でした。

マンションの成約は戸建ての2倍近くあります。東区の市場を動かしているのはマンションです。そのためこの記事は、マンションの話を先に書き、戸建てと土地を後半に置きました。

中央値は、中古マンションが2,300万円、専有面積あたりでは36万円です。戸建ての中央値は3,700万円で、よくある価格帯(真ん中の半分)は3,000万円〜4,800万円でした。土地の㎡単価の中央値は14万円です。

直近1年、マンションの中央値ははっきり上がった。査定の根拠がいつの成約かを聞く

東区の中古マンションは、直近1年の中央値が前の1年に比べてはっきり上がりました。ただしこれは区全体をまとめた数字です。すべての部屋が同じ割合で上がったわけではありません。

上がった市場では、古い成約を根拠にした査定が実勢より低く出ることがあります。査定書を受け取ったら、根拠に使われた成約の時期を聞いてください。1年以上前のものしか並んでいなければ、直近の成約で出し直してもらえます。

反対に、上昇を先取りして高く出した査定にも注意が要ります。売り出してから値下げで戻すと、買い手に「値段が下がる物件」と見られます。大事なのは高く出すことではなく、同じ地区・同じ築年帯の直近成約の範囲に入っているかです。

香椎照葉・箱崎・香椎浜・千早・馬出。成約が多い5地区は、同じ棟の事例を根拠にできる

東区で中古マンションの成約が多い地区は、多い順に香椎照葉・箱崎・香椎浜・千早・馬出です。この5地区に部屋がある人は、同じ棟か近くの棟の成約が見つかる見込みが高いと考えてください。同じ棟の成約は、区の中央値よりずっと精度の高い査定材料です。

担当者には「同じ棟、なければ同じ地区の直近成約」を根拠として示してもらいます。階数・向き・専有面積・改装の有無がそろうほど、値段のぶれは小さくなります。区の中央値2,300万円は、その成約がどの位置にあるかを測る物差しとして使ってください。

ただし、成約が多い地区は売り出し中の部屋も多い地区です。同じ棟で別の部屋が出ていれば、買い手は値段と間取りを横に並べて見ます。売り出す前に、いま同じ棟で出ている物件の値段を調べておいてください。

間取りは3LDKが最多で、次が4LDK。比べる部屋が多い間取りは、小さな差で順番が決まる

東区の中古マンションでいちばん多い間取りは3LDKで、次が4LDKです。この2つは成約の数が多く、査定の根拠を見つけやすい間取りです。同時に、買い手が横に並べて比べる部屋も多い間取りです。

3LDKや4LDKの部屋を売る人は、同じ地区の同じ間取りと何が違うかを先に整理しておきます。築年・階数・向き・管理状態の小さな差が、そのまま値段の順番になるからです。

成約が少ない間取りは、比べる事例が少ないぶん査定額がぶれやすくなります。㎡単価の中央値36万円に専有面積をかけた値段を、査定額と並べてみてください。大きく離れていれば、その理由を担当者に説明してもらえます。

築31〜45年から築46年以上へ移る境目で、いちばん落ちる。築46年以上は築10年以内の3分の1以下

東区の中古マンションを築年帯で分けると、築46年以上の中央値は築10年以内の3分の1以下です。下げ幅がいちばん大きいのは、築31〜45年の帯から築46年以上の帯へ移る境目です。1年ごとになだらかに下がるのではなく、この境目で段がつきます。

築46年以上の建物は、2026年時点でおおむね1980年以前に建ったものです。1981年6月には建築基準法の耐震基準が改正されていて、それ以前に建った建物は旧耐震基準にあたります。買い手が住宅ローンや税の優遇を受けるときに耐震性が条件になることがあり、この境目が値段に出ていると考えられます。

築40年前後の部屋を持っている人は、どちらの帯で比べられるかで査定額が変わります。両方の帯の成約を分けて出してもらってください。この帯の部屋では、長期修繕計画と大規模修繕の履歴を買い手から必ず聞かれます。

改装済みの中央値は未改装より上。ただし工事費を回収できるかは別の話

東区では、改装済みの中古マンションの中央値が未改装より高く成約しています。この数字だけで「改装してから売る」と決めるのは早いです。工事をしても築年の帯は動かないので、買い手が比べる成約は改装前と同じ帯のままです。

改装費が値段に乗ったのか、もともと条件のよい部屋が改装されていたのかは、この集計からは読み分けられません。工事の前に、現況のままの査定と改装後の査定を分けて出してもらってください。

2つの査定額の差が工事費に届かないなら、現況のまま売るほうが手元に残るお金は多くなります。判断の手順は、売る前にリフォームするかにまとめています。

マンションは、管理組合の資料を先にそろえる

マンションの査定では、部屋の条件のほかに建物全体のことを聞かれます。管理費と修繕積立金の月額、長期修繕計画、大規模修繕の履歴、管理規約が主な資料です。手元になければ、管理会社から取り寄せられます。

積立金の値上げや一時金の徴収が決まっている場合は、先に伝えてください。契約前の重要事項説明で必ず出てくる内容なので、後から分かると話がこじれます。戸建てと違う準備の全体は、中古マンションを売るに整理しています。

戸建ては青葉・香住ヶ丘・香椎・香椎駅東・若宮で成約が多い。中央値は舞松原が高く、多々良が低い

ここからは戸建ての話です。東区で戸建ての成約が多い地区は、多い順に青葉・香住ヶ丘・香椎・香椎駅東・若宮です。戸建ての中央値がいちばん高い地区は舞松原、いちばん低い地区は多々良で、地区による差は大きく出ています。

つまり東区の戸建ては、区の中央値3,700万円だけでは自分の家の位置がつかめません。よくある価格帯が3,000万円〜4,800万円と幅を持つのは、地区の差がそのまま値段の幅になっているからです。最初に自分の地区だけの成約を出してもらい、次に敷地の広さと道路の条件で候補を絞る順番が確実です。

直近1年の戸建ての中央値は、前の1年に比べてやや上がっています。マンションのはっきりした上昇に比べると、戸建ての動きは小さめです。戸建てを売る人は、上がった分が自分の地区にも当てはまるかを、地区ごとの直近成約で確かめてください。

戸建ては築21〜30年から築31〜45年へ移るところで落ちる。マンションとは段差の位置が違う

東区の戸建てを築年帯で見ると、中央値がいちばん大きく下がるのは築21〜30年から築31〜45年へ移る境目です。マンションの段差が築46年の境目にあるのに対し、戸建ての段差はそれより手前にあります。木造住宅の法定耐用年数は22年で、この年数を過ぎると建物の評価がほとんど残らなくなります。

一方で、築46年以上の戸建ての中央値は、築10年以内より3割ほど低いだけです。マンションの3分の1以下と比べると、下げ幅はかなり浅い市場です。戸建ての値段には敷地の値段が含まれていて、建物の評価が落ちても土地の分は残るためです。

築30年を過ぎた戸建てを売る人は、建物の査定額より敷地の値段を見てください。敷地の㎡単価を土地の中央値14万円と並べて、区の水準に近ければ建物が古くても値段はつきます。逆に、この帯で建物の修繕に費用をかけても、価格には戻りにくいと知っておいてください。

第1種低層住居専用地域の戸建てが最多だが中央値は最低。中央値がいちばん高いのは第2種中高層住居専用地域

東区の戸建て成約を用途地域で分けると、いちばん多いのは第1種低層住居専用地域です。ところが中央値は、この地域がいちばん低くなっています。中央値がいちばん高いのは第2種中高層住居専用地域でした。

第1種低層住居専用地域は、都市計画法で低層住宅の良好な住環境を守るために定められた地域です。第2種中高層住居専用地域は、主に中高層住宅の住環境を守る地域で、一定規模までの店舗や事務所も建てられます。

件数が多い地域の中央値が低い理由は、敷地の広さや築年の構成によるものか、この集計だけでは分けられません。

用途地域は、買ったときの重要事項説明書か、福岡市の都市計画図で調べられます。査定を頼むときは用途地域を先に伝え、同じ地域の成約と比べてもらってください。地域をまたいだ成約と並べると、値段の位置を読み違えます。

前面道路は4m未満・4〜6m・6m以上で中央値が変わる。4m未満なら道路の種類を先に確かめる

東区の戸建ては、前面道路の幅で中央値に差が出ています。区分は4m未満・4〜6m・6m以上の3段階で集計しています。道路の幅は売り手の側で直せない条件なので、査定では建物の傷み具合より前に確認されます。

建築基準法の接道義務では、敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。前面道路が4m未満だと、建て替えのときに道路の中心から2m後退するセットバックが必要になることがあります。建て替えを視野に入れる買い手ほど、この条件を値段に織り込みます。

前面道路が4m未満なら、その道が建築基準法上の道路に当たるかを、福岡市の建築指導の窓口で先に確かめておきます。セットバック済みかどうかも調べておくと、値引き交渉の材料にされにくくなります。道路幅と間口がどのように値段に影響するかは、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるかで詳しく説明しています。

土地だけの成約は356件。㎡単価は馬出が高く、名子が低い

東区で土地だけの取引は356件で、3つの種別の中でいちばん少ない数です。㎡単価の中央値は14万円で、いちばん高い地区は馬出、いちばん低い地区は名子でした。

馬出は、中古マンションの成約が多い5地区にも入っています。マンションが建つ地区の土地は、住まいを建てる人だけでなく、事業者も買い手になります。㎡単価の高さには、そうした買い手の幅が表れていると読めます。

㎡単価の低さを、そのまま区画の総額の低さと読まないでください。広い敷地なら、単価が低くても総額は大きくなります。土地の成約が少ない区では、築46年以上の戸建ての成約を土地の値段の参考として補えます。

東区で売る順番と、かかるお金の全体像

売る順番は、自分の物件と同じ地区・築年帯・種別の成約を出してもらうところからです。区の中央値と並べて位置をつかんだら、複数の会社に無料査定を頼み、査定額の根拠になった成約を聞き比べます。根拠の成約と自分の物件の条件が近い査定ほど、信用して大丈夫です。

売却でかかるお金の中心は、仲介手数料・印紙税・抵当権抹消の登記費用の3つです。利益が出れば譲渡所得税がかかりますが、自分が住んでいた家なら居住用財産の3,000万円特別控除を使える場合があります。

費用の一覧は不動産売却でかかる費用の一覧にまとめました。査定から引き渡しまでの手順は家を売る流れで説明しています。

福岡市東区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 福岡市東区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

3,000万円 〜 4,800万円

成約1,066件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は3,700万円です。

中古マンション

1,400万円 〜 3,600万円

成約2,043件。中央値は2,300万円です。 1平方メートルあたりでは357,143円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

89,000円 〜 210,000円

成約356件。中央値は140,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は福岡市東区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

福岡市東区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 福岡市東区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約1,066件・中央値3,700万円 (3,000万円〜4,800万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,043件・中央値2,300万円/1平方メートルあたり357,143円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約356件・1平方メートルあたり中央値140,000円 (89,000〜210,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

福岡市東区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
福岡市博多区約3km5,700万円+2,000万円
福岡市中央区約4km9,300万円+5,600万円
福岡市南区約6km4,000万円+300万円
福岡市城南区約6km4,100万円+400万円
福岡市早良区約8km3,950万円+250万円
福岡市西区約10km3,900万円+200万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

東区のマンションは直近1年で上がったと聞きました。いま売れば高く売れますか?

東区の中古マンションは、直近1年の中央値が前の1年よりはっきり上がっています。ただしこれは区全体の集計で、すべての部屋が同じ割合で上がったわけではありません。売れる値段は、同じ地区・同じ築年帯・同じ間取りの直近成約で決まります。査定を受けたら、根拠になった成約がいつのものかを聞き、1年以上前の成約しか並んでいなければ直近のもので出し直してもらってください。上昇を先取りして高く出すと、売り出してから値下げで戻すことになりがちです。

香椎照葉のマンションを売ります。区の中央値と同じ値段で売れますか?

香椎照葉は、東区で中古マンションの成約がいちばん多い地区です。同じ棟か近くの棟の成約が見つかる見込みが高いので、区の中央値より同じ棟の成約を根拠にしたほうが精度の高い値段が出ます。階数・向き・専有面積・改装の有無をそろえた成約を、担当者に出してもらってください。成約が多い地区は売り出し中の部屋も多いため、同じ棟でいま出ている物件の値段も先に調べておくと、売り出し価格を決めやすくなります。

東区の築35年の戸建てです。築年でどのくらい下がっていますか?

東区の戸建ては、築21〜30年から築31〜45年へ移るところで中央値がいちばん大きく下がります。築35年はその下がった側の帯に入ります。ただし築46年以上でも中央値は築10年以内より3割ほど低いだけで、マンションの3分の1以下と比べると下げ幅は浅い市場です。戸建ての値段には敷地の値段が含まれているためです。査定では、建物の評価とは別に、敷地の㎡単価を区の土地の中央値14万円と並べて確かめてください。

福岡市東区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に名島(4,400万円・49件)、和白(3,900万円・41件)、香住ヶ丘(3,800万円・52件)です。低いほうは青葉(3,300万円・59件)、美和台(3,500万円・52件)、香椎駅東(3,500万円・55件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

福岡市東区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは和白で築5年、古いほうは美和台で築23年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

福岡市東区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは青葉(59件・中央値3,300万円)、香椎駅東(55件・中央値3,500万円)、香椎(55件・中央値3,700万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(福岡市東区の実成約データの充填元・2023年第2四半期〜2026年第1四半期)・確認日 2026-08-23
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-23
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種低層住居専用地域・第二種中高層住居専用地域の定義)・確認日 2026-08-23
  4. e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(木造住宅の法定耐用年数22年)・確認日 2026-08-23
  5. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第35条=居住用財産の3,000万円特別控除)・確認日 2026-08-23

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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