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福岡の家売却

福岡県福岡市中央区の不動産売却|マンション3,710件の実成約で読む相場と売り方

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結論から

福岡市中央区の実成約は、中古マンションが3,710件で、戸建ての333件を大きく上回ります(国交省データ)。マンションの中央値は2,300万円、戸建ては9,300万円です。マンションは築10年以内から築11〜20年へ移るところで値段がいちばん大きく下がり、直近1年の中央値ははっきり上がりました。マンションの成約は薬院・荒戸・平尾に多く、戸建ては赤坂が高く笹丘が低い傾向です。

福岡市中央区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

売れた家の88%が中古マンションです。買い手は、ひとり〜ふたりで住む人と家族の両方だと私たちは見ています。

福岡市中央区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て333件
中古マンション3,710件
土地だけ157件

間取りの記録がある部屋のうち、ひとり〜ふたり向けの部屋は45%です。家族向けの広い間取りは36%で、いちばん多い間取りは3LDKです。小さな部屋と家族向けの部屋の両方がよく売れていることから、買い手の層は一つに偏っていないと私たちは考えています。

2だから、この値段

マンションの真ん中の値段は2,300万円です。新しい部屋とそれより古い部屋とで、値段が大きく分かれます。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築10年以内は5,300万円、築11〜20年は1,900万円です。ただ築21〜30年は3,100万円で、古いほど安いとは限りません。改装済みは2,900万円、未改装は1,700万円です。地区でも差があり、草香江(4,000万円)が高く、春吉(1,300万円)が安くなっています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価はそろって上がっていますが、家を買う年代は減る見込みです。上がり続けるとは言い切れないと私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった31か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年7.1万人
2035年6.9万人
2045年6.7万人

住宅地の31地点のうち、去年より上がったのは31地点です。マンションの真ん中の値段は前の年より+27.3%でしたが、前の年と比べただけの動きは振れやすいものです。一方で、家を買う年代の人数は2045年までに−6%と国は見込んでいます。地価の上がり方がこの先も続くかどうかが、値段を左右すると私たちは考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

福岡県福岡市中央区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+27.3%・戸建て-8.4%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
08,50017,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション2,300万円1,300万円〜4,400万円約53.3万円3,710
戸建て等(土地+建物)9,300万円5,000万円〜24,000万円—333
土地——約57.0万円157

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内5,300万円7036,900万円111
築11〜20年1,900万円69613,000万円45
築21〜30年3,100万円94715,000万円34
築31〜45年1,700万円1,04014,000万円79
築46年〜1,800万円2485,000万円46

参考: 改装済み中古マンションの中央値は2,900万円(353件)、未改装は1,700万円(963件)。 差は約71%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

福岡市中央区で売るなら、いくらくらいか

福岡市中央区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「福岡県の相場データブック」(PDF・8ページ)も、このアドレスにお送りします。

福岡市中央区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 福岡市中央区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は赤坂が27,000万円、笹丘が4,500万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
小笹4,500万円35築17年
笹丘4,500万円28築14年
赤坂27,000万円22築32年
今川9,000万円21築10年
谷5,000万円15築36年
春吉13,000万円14築23年
桜坂8,750万円14築16年
唐人町6,500万円11築14年

中古マンション

地区中央値件数築年数
薬院3,250万円334築25年
荒戸2,600万円296築33年
平尾1,900万円272築27年
大手門2,600万円234築20年
赤坂3,400万円176築24年
六本松2,100万円159築22年
清川1,700万円154築22年
春吉1,300万円135築26年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
今川200万円/㎡12
春吉300万円/㎡9
平尾135万円/㎡8
谷185万円/㎡8
笹丘58万円/㎡8
地行155万円/㎡8
白金290万円/㎡8

小笹(4,500万円・35件・築17年)

市内の地区の真ん中より49%低い水準です。売れているのは築17年前後です。

笹丘(4,500万円・28件・築14年)

市内の地区の真ん中より49%低い水準です。売れているのは築14年前後です。

赤坂(27,000万円・22件・築32年)

市内の地区の真ん中より209%高い水準です。売れているのは築32年前後と古めで、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約17,200万円の差
  • 5m未満8,100万円20件
  • 5〜7m6,800万円45件
  • 7〜10m11,000万円61件
  • 10m以上24,000万円130件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約8,700万円の差
  • 4m未満6,300万円59件
  • 4〜6m7,200万円117件
  • 6m以上15,000万円143件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約9,600万円の差
  • 不整形18,000万円47件
  • ほぼ長方形14,000万円73件
  • 長方形11,000万円65件
  • ほぼ整形9,900万円25件
  • 台形8,400万円20件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約18,000万円の差
  • 商業地域22,500万円126件
  • 第2種住居地域9,000万円29件
  • 近隣商業地域7,750万円16件
  • 第1種住居地域7,100万円70件
  • 第1種中高層住居専用地域5,000万円65件
  • 第1種低層住居専用地域4,500万円21件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約28,300万円の差
  • RC34,000万円79件
  • 鉄骨造23,000万円45件
  • 軽量鉄骨造8,000万円13件
  • 木造5,700万円168件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約7,300万円の差
  • 市道12,500万円232件
  • 私道7,400万円11件
  • 公道5,200万円59件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,600万円の差
  • 第1種住居地域4,500万円314件
  • 第2種住居地域3,150万円186件
  • 第1種中高層住居専用地域3,000万円184件
  • 近隣商業地域2,400万円288件
  • 商業地域2,000万円2353件
  • 準工業地域1,900万円19件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

福岡市中央区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。福岡市中央区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
天神福岡市 1号線(空港線)131,250人
西鉄福岡(天神)西日本鉄道 天神大牟田線117,918人
天神南福岡市 3号線(七隈線)42,065人
薬院西日本鉄道 天神大牟田線39,786人
赤坂福岡市 1号線(空港線)33,044人
薬院福岡市 3号線(七隈線)26,125人
唐人町福岡市 1号線(空港線)24,339人
大濠公園福岡市 1号線(空港線)21,291人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
西鉄福岡(天神)102万円1
赤坂95万円1
薬院大通80.2万円2
大濠公園66.3万円2
西新60.6万円2
唐人町59万円7
桜坂47.7万円3
六本松40万円7

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 14校・中学校 10校・高等学校 7校
  • 幼稚園・認定こども園14か所
  • 病院・診療所病院 16・診療所 401・歯科 224病床の多い病院は 九州医療センター(702床)、国家公務員共済組合連合会浜の町病院(468床)、福岡県済生会福岡総合病院(380床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

福岡市中央区の空き家の数

福岡市中央区では、住宅のうち8.8%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は1,370戸あります。

住宅の数147,580戸
空き家13,040戸(8.8%)
売りに出ている空き家1,050戸
使う予定のない空き家1,370戸(住宅の0.9%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て70戸
そのうち傷みや壊れがある410戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

福岡市中央区で実際に売れた土地は、㎡あたり57万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

福岡市中央区の取引は、中古マンションが主役

福岡市中央区で実際に成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで見ます。中古マンションが3,710件、戸建てが333件、土地が157件です。件数はマンション、戸建て、土地の順に少なくなります。

中央区で家を売る人の多くは、マンションを売ることになります。この記事も、マンションの話から始めます。戸建てと土地の話は、後ろの節にまとめました。

中古マンションの中央値は2,300万円で、面積あたりの単価は中央値53万円/㎡です。間取りでいちばん多いのは3LDKで、次に多いのは1Kでした。家族向けと単身向けの両方が、同じ区の中で動いています。

中古マンションは、最初の10年が過ぎたところで値段が動く

中央区の中古マンションを築年の帯で見ると、値段がいちばん大きく落ちるのは築10年以内から築11〜20年へ移るところです。そこから先は落ち方がゆるやかになり、築46年以上では築10年以内の半分以下まで下がります。つまり中央区のマンションは、新しいうちに値段の差がつきやすい市場です。

築10年前後のマンションを持っている人は、この点を知っておく意味があります。帯をまたぐ前と後では、比べられる成約の顔ぶれが変わるからです。査定を受けるときは、自分の部屋が今どの帯にいるかを先に確かめてください。

直近1年の中古マンションの中央値は、その前の1年に比べてはっきり上がりました。ただし中央値は、成約した部屋の築年や広さの構成が変わるだけでも動きます。上がったという事実を、自分の部屋がそのまま高く売れる根拠にはしないでください。

改装済みの値段が高い、の読み方

中央区では、改装済みのマンションの中央値が未改装より高く出ています。それでも、工事にかけたお金がそのまま売値に乗るとは限りません。改装済みの部屋は、もともと築年や立地の条件がそろっている場合があるからです。

売る前に直すかどうかは、査定で二つの金額を聞いてから決めます。「現況のまま」と「直した場合」の差が工事費を下回るなら、直さないほうが手元に残ります。考え方の整理は、売る前にリフォームするか にまとめています。

マンションの成約が多い地区

中古マンションの成約が多い地区は、多い順に薬院・荒戸・平尾・大手門・六本松です。成約が多い地区は、比べられる事例が見つけやすい地区でもあります。同じ地区の直近成約を、築年と広さをそろえて並べるのが査定の基本です。

同じ棟で過去に成約があれば、それがいちばん強い根拠になります。担当者には、同じ棟と同じ地区の成約を分けて見せてもらってください。管理費や修繕積立金など、マンションならではの確認事項は 中古マンションを売る で整理しています。

戸建ては、土地の値段で支えられている

戸建ての成約は333件で、中央値は9,300万円です。よくある価格帯(真ん中の半分)は5,000万円から24,000万円までです。件数はマンションより少ないので、比べる事例は条件を広めにとって探すことになります。

築年の帯で見ると、築46年以上の中央値は築10年以内と比べてもあまり下がっていません。戸建ての中央値がいちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。落ち方が小さいのは、建物ではなく土地が値段の大半を占めているからだと読めます。

直近1年の戸建ての中央値は、前の1年に比べてやや下がりました。ただし戸建ては件数が少なく、どの地区の家が売れたかで中央値が動きます。一年の上下より、自分の家と条件の近い成約を見るほうが確かです。

用途地域と前面道路で、値段の差が出ている

戸建ての中央値がいちばん高い用途地域は商業地域で、いちばん低いのは第一種中高層住居専用地域です。取引がいちばん多い用途地域も商業地域でした。中央区の戸建ては、商業地域の中で売り買いされているものが多いということです。

前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は6m以上・4〜6m・4m未満の三つです。道路の幅は後から変えられないので、査定の前に自分で確かめておく項目になります。

建築士の視点

商業地域の戸建てが高いのは、建物を大きく建てられる土地だからです。用途地域ごとに、敷地に対して建てられる建物の大きさの上限が決まっています。商業地域はその上限が高く、買い手が住宅以外の使い方も考えられます。

第一種中高層住居専用地域は、住まいを守るために建てられる用途が限られます。静かな環境の裏返しで、土地としての使い道が狭くなります。同じ広さでも買い手の候補が変わるので、値段に差が出ます。

前面道路は、建築基準法の接道義務にかかわります。建物を建てる敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。4m未満の道路に面した土地は、建て替えのときに道路の中心線から後退する必要が出ることがあります。

後退した部分には建物を建てられないので、買い手はそのぶんを値段から引いて考えます。売る側は、前面道路の幅と用途地域を先に調べて担当者に伝えてください。根拠のある査定が返ってきやすくなります。

道路と間口が値段にどう影響するかは、間口・接道と売却価格 で詳しく書いています。

戸建ての成約が多い地区と、値段の高い地区

戸建ての成約が多い地区は、多い順に小笹・笹丘・赤坂・今川・谷です。中央値がいちばん高い地区は赤坂で、いちばん低い地区は笹丘でした。成約が多い地区と値段が高い地区は、必ずしも一致しません。

地区による中央値の差は大きく、区全体の中央値だけでは自分の家の位置がつかめません。査定を依頼するときは、同じ地区の成約を根拠にした金額かどうかを確かめてください。区全体の数字で話す担当者より、地区の事例を持ってくる担当者のほうが信頼できます。

土地は、地区で単価がはっきり分かれる

土地の成約は157件で、面積あたりの単価は中央値57万円/㎡です。三つの種類の中ではいちばん件数が少なく、事例は限られます。単価が高い地区は春吉で、低い地区は笹丘でした。

土地を売るときは、㎡単価と広さの掛け算だけで値段は決まりません。用途地域、前面道路の幅、土地の形、高低差が単価に影響します。戸建ての節で書いた確認項目は、土地でもそのまま使えます。

中央区で売るときの進め方と、かかるお金

まず実データで自分の物件が相場のどこにいるかをつかみ、次に複数の会社へ無料査定を出します。最後に媒介契約を結んで売り出します。この順番で進めると、査定額の根拠を比べる余裕ができます。

査定の金額は、高い順に並べて選ぶものではありません。同じ地区の直近成約を根拠にしているか、築年の帯と用途地域を踏まえた金額か、この二つで比べてください。売却全体の流れは 不動産売却の流れ に書いています。

売却にかかるお金には、仲介手数料、印紙税、登記にかかる費用などがあります。利益が出た場合は、翌年に譲渡所得税の申告が必要です。項目ごとの内訳は 売却にかかる費用の一覧 で確認できます。

マンションか戸建てか、どの地区かで、比べるべき事例は変わります。区全体の数字は入口にすぎません。自分の物件と同じ条件の成約を根拠にした査定を、複数そろえるところから始めてください。

福岡市中央区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 福岡市中央区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

5,000万円 〜 2億4,000万円

成約333件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は9,300万円です。

中古マンション

1,300万円 〜 4,400万円

成約3,710件。中央値は2,300万円です。 1平方メートルあたりでは533,333円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

350,000円 〜 1,000,000円

成約157件。中央値は570,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は福岡市中央区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

福岡市中央区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 福岡市中央区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約333件・中央値9,300万円 (5,000万円〜2億4,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約3,710件・中央値2,300万円/1平方メートルあたり533,333円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約157件・1平方メートルあたり中央値570,000円 (350,000〜1,000,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

福岡市中央区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
福岡市博多区約2km5,700万円-3,600万円
福岡市城南区約3km4,100万円-5,200万円
福岡市東区約4km3,700万円-5,600万円
福岡市早良区約4km3,950万円-5,350万円
福岡市南区約4km4,000万円-5,300万円
福岡市西区約7km3,900万円-5,400万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

中央区のマンションは直近1年で上がったそうですが、今が売り時ですか?

上がったという事実だけで決めないほうが安全です。中央値は、その年に成約した部屋の築年や広さの構成が変わるだけでも動きます。自分の部屋が築10年以内の帯の終わりに近いなら、次の帯へ移る前に査定を受ける意味はあります。そうでなければ、同じ地区で築年と広さの近い直近成約を根拠に、時期を決めてください。

築10年を少し過ぎたマンションです。値段はどのくらい下がりますか?

中央区の成約では、築10年以内から築11〜20年へ移るところで中央値がいちばん大きく落ちます。ただしこれは帯ごとの中央値の話で、個別の部屋にそのまま当てはまるわけではありません。同じ棟や同じ地区で築年の近い成約を担当者に出してもらい、自分の部屋の位置を確かめてください。管理費・修繕積立金・駐車場の状況も、査定の前にそろえておくと話が早く進みます。

中央区で築40年を超えた戸建ては売れますか?

売れないとは言えません。中央区の戸建ては、築46年以上でも築10年以内と比べた中央値の下がり方が小さい市場です。値段を支えているのは土地なので、用途地域と前面道路の幅を先に確かめてください。商業地域で道路の条件が良ければ、建物が古くても土地として評価されます。仲介で買い手を待つか買取にするかは、両方の金額を並べてから決められます。

福岡市中央区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に赤坂(27,000万円・22件)、春吉(13,000万円・14件)、今川(9,000万円・21件)です。低いほうは笹丘(4,500万円・28件)、小笹(4,500万円・35件)、谷(5,000万円・15件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

福岡市中央区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは今川で築10年、古いほうは谷で築36年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

福岡市中央区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは小笹(35件・中央値4,500万円)、笹丘(28件・中央値4,500万円)、赤坂(22件・中央値27,000万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(福岡市中央区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-23
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条第2項=4m未満の道路と後退・第43条=接道義務・第48条=用途地域ごとの建築制限)・確認日 2026-08-23

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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