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大阪の家売却

大阪府大阪市天王寺区の不動産売却|マンション1,344件の区。築31年と築46年で値段が変わる

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結論から

大阪府大阪市天王寺区の実成約は、中古マンションが1,344件、戸建てが177件です(国交省データ)。マンションの中央値は3,800万円、戸建ては6,500万円です。マンションは築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がり、築46年以上は築10年以内の半分を切ります。間取りは3LDKが最多で、次が2LDKです。直近1年は戸建てがはっきり下がり、マンションもやや下がりました。

大阪市天王寺区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

この区で売れた家の多くは中古マンションで、買うのは家族向けの部屋を探す人が中心と私たちは見ています。

大阪市天王寺区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て177件
中古マンション1,344件
土地だけ49件

この区で売れた家のうち、中古マンションは86%を占めます。間取りの記録がある部屋では、3部屋以上の家族向けが41%で、いちばん多い間取りは3LDKです。ひとり〜ふたり向けの部屋も29%あり、買う人は家族だけではないと考えています。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は3,800万円です。築年数で値段の差が大きく出ています。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築11〜20年は5,700万円で、築10年以内の5,000万円より高く売れています。築21〜30年は3,900万円、築31〜45年は2,500万円と、ここで大きく下がります。築46年以上は2,100万円で、築10年以内の半分を切ります。改装済みの部屋は3,450万円、未改装は2,700万円で、改装済みの方が高く売れています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

中古マンションの値段は前の年より下がりました。ただ住宅地の地価は上がっており、すぐ大きく崩れるとは私たちは見ていません。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった8か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年2.5万人
2035年2.3万人
2045年2.2万人

住宅地の地価は、8地点のうち8地点で去年より上がりました。一方で、家を買う年代の人は2045年までに減る見込みです(−13%)。高齢の人は増える見込みです(+44%)。このため長い目で見ると、買い手は少しずつ減っていくと私たちは考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

大阪府大阪市天王寺区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション-5%・戸建て-2.9%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
05,00010,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション3,800万円2,100万円〜6,000万円約71.7万円1,344
戸建て等(土地+建物)6,500万円3,600万円〜12,000万円—177
土地——約90.0万円49

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内5,000万円4277,500万円19
築11〜20年5,700万円3338,900万円17
築21〜30年3,900万円1954,800万円25
築31〜45年2,500万円2917,550万円44
築46年〜2,100万円734,250万円60

参考: 改装済み中古マンションの中央値は3,450万円(126件)、未改装は2,700万円(300件)。 差は約28%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

大阪市天王寺区で売るなら、いくらくらいか

大阪市天王寺区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「大阪府の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

大阪市天王寺区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 大阪市天王寺区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は上本町が9,700万円、松ケ鼻町が3,600万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
勝山4,100万円14築42年
真法院町6,900万円13築33年
大道7,200万円10築38年
松ケ鼻町3,600万円9築44年
上本町9,700万円8築48年
味原町8,900万円8築38年
細工谷3,850万円8築32年
堂ケ芝5,750万円8築22年

中古マンション

地区中央値件数築年数
上本町4,500万円173築21年
上汐3,700万円116築15年
筆ケ崎町7,000万円82築16年
生玉町1,900万円80築38年
玉造元町4,700万円69築13年
大道1,900万円61築10年
勝山4,000万円60築20年
小橋町2,600万円52築45年

勝山(4,100万円・14件・築42年)

市内の地区の真ん中より41%低い水準です。売れているのは築42年前後です。

真法院町(6,900万円・13件・築33年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築33年前後です。

大道(7,200万円・10件・築38年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築38年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約22,000万円の差
  • 5m未満4,000万円35件
  • 5〜7m5,400万円27件
  • 7〜10m12,000万円18件
  • 10m以上26,000万円33件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約5,100万円の差
  • 4m未満3,800万円38件
  • 4〜6m5,500万円43件
  • 6m以上8,900万円90件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約18,650万円の差
  • 不整形23,000万円15件
  • ほぼ台形7,000万円10件
  • ほぼ長方形6,200万円66件
  • 長方形4,350万円14件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約4,350万円の差
  • 商業地域9,850万円36件
  • 第2種中高層住居専用地域6,150万円36件
  • 第2種住居地域5,500万円97件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約15,100万円の差
  • RC19,000万円25件
  • 鉄骨造7,800万円72件
  • 木造3,900万円68件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約4,300万円の差
  • 市道8,500万円87件
  • 公道6,000万円45件
  • 私道4,200万円26件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,750万円の差
  • 第2種中高層住居専用地域6,150万円70件
  • 近隣商業地域5,800万円11件
  • 準住居地域4,900万円23件
  • 第2種住居地域4,500万円383件
  • 商業地域3,400万円777件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

大阪市天王寺区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。大阪市天王寺区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
天王寺JR関西線264,102人
鶴橋JR大阪環状線173,380人
谷町九丁目大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)67,702人
桃谷JR大阪環状線33,288人
玉造JR大阪環状線31,362人
鶴橋大阪市高速電気軌道 5号線(千日前線)26,648人
四天王寺前夕陽ヶ丘大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)24,560人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
桃谷81.3万円1
四天王寺前夕陽ヶ丘75.3万円3
OsakaMetro天王寺69万円1
OsakaMetro谷町六丁目67.5万円1
寺田町60.4万円2
鶴橋56.2万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 8校・中学校 9校・高等学校 14校
  • 幼稚園・認定こども園11か所
  • 病院・診療所病院 8・診療所 155・歯科 79病床の多い病院は 大阪赤十字病院(964床)、大阪警察病院(580床)、第二大阪警察病院(341床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

大阪市天王寺区の空き家の数

大阪市天王寺区では、住宅のうち14.7%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は1,580戸あります。

住宅の数53,500戸
空き家7,860戸(14.7%)
売りに出ている空き家380戸
使う予定のない空き家1,580戸(住宅の3.0%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て540戸
そのうち傷みや壊れがある180戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

大阪市天王寺区で実際に売れた土地は、㎡あたり90万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

天王寺区は中古マンション1,344件の市場。戸建て177件は後ろに置いて読む

国交省の不動産情報ライブラリで、大阪市天王寺区の2023〜2025年の成約を数えました。中古マンションは1,344件です。

土地と建物をまとめて売った戸建ては177件でした。土地だけの取引は49件で、三つの中で最も少ない数です。

件数の差は、そのまま読む順番になります。天王寺区で家を売る人の多くは、マンションの一室を売る人です。

この記事も、マンションの話から先に書きます。戸建てと土地の話は後半にまとめます。

マンションの中央値は3,800万円です。面積あたりの単価は中央値72万円でした。戸建ての中央値は6,500万円で、安いほうから4分の1の値は3,600万円、高いほうから4分の1の値は12,000万円です。

中央値は、並べたときに真ん中に来る一件の値段にすぎません。自分の物件がどこに入るかは、築年・間取り・用途地域・道路幅で変わります。以下では、その四つを天王寺区のデータで順に見ます。

マンションは築31〜45年に入るところで最も下がり、築46年以上は築10年以内の半分を切る

天王寺区の中古マンションを築年の帯で分けると、落ち方は一様ではありません。築10年以内から築21〜30年までは、帯が変わるごとに下がりはするものの、段差は小さめです。

最も大きく下がるのは、築21〜30年から築31〜45年に移るところです。さらに築46年以上になると、中央値は築10年以内の半分を切ります。

築46年以上の帯は、1981年6月に施行された現行の耐震基準より前に建てられた建物がほとんどです。築31〜45年の帯には、その前後の建物が混じります。買い手がこの境目を見る理由は二つあります。

一つは耐震基準そのものです。もう一つは住宅ローン控除で、中古住宅は1982年以降の建築か、耐震基準に適合している証明が要件になります(租税特別措置法41条)。控除が使えるかどうかで、買い手の資金計画が変わります。

もう一つ、鉄筋コンクリート造の住宅の法定耐用年数は47年です(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。築46年以上の帯は、この年数に届く直前の帯にあたります。建物としての評価が残りにくく、中央値が半分を切る背景にはこの事情もあります。

売る側の実務としては、自分の部屋が帯の境目に近いかどうかを先に確かめてください。築28〜30年、築44〜45年の部屋は、次の帯に入ると比べられる成約の水準が変わります。査定は「いまの帯」と「次の帯」の両方の前提で出してもらい、差額を見てから売り出す時期を決めます。

直近1年は、マンションがやや下がり、戸建てははっきり下がった。両方が下向きの区

直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。マンションはやや下がりました。

戸建てははっきり下がりました。上がった物件種別はありません。

中央値が下がった理由は、このデータからは特定できません。読み方は二つあります。一つは、同じ条件の物件の値段そのものが下がった可能性です。

もう一つは、売れた物件の顔ぶれが変わった可能性です。築年の古い部屋や小さい部屋が多く売れれば、一件ごとの値段が変わらなくても中央値は下がります。戸建ては177件と母数が小さいので、後者の影響を受けやすい点に注意が要ります。

売る人にとって大事なのは、査定に使われた成約事例がいつのものかです。2年前の事例で出した査定額と、直近の事例で出した査定額は、前提が違います。

査定書を受け取ったら、根拠にした成約の時期を聞いてください。古い事例だけで組み立てた高い査定額は、売り出してから値下げを迫られる原因になります。

3LDKと2LDKが多い区では、同じ棟・同じ間取りの成約が査定の根拠になる

天王寺区のマンションで最も多い間取りは3LDKで、次が2LDKです。家族で住む広さの部屋が、成約の中心を占めています。

間取りがそろっている市場には、売る側に有利な点と不利な点があります。有利なのは、比べられる事例が多いことです。同じ棟、同じ間取り、近い階の成約が見つかれば、査定額の根拠はそこから出せます。

不利なのは、競合も同じ条件でそろうことです。同じ棟の3LDKが同時に売りに出れば、買い手は値段と階数と向きを並べて比べます。

売り出す前に、同じマンション内でいま何戸が売りに出ているかを確かめてください。担当者に頼めば分かります。出ている戸数が多ければ、売り出す時期をずらすという選択も出てきます。

マンションの査定で戸建てと違って聞かれること(管理費・修繕積立金・大規模修繕の履歴・駐車場)は、中古マンションを売るにまとめています。ここでは繰り返しません。

築31年を越えた部屋を、改装して売るか、そのまま売るか

天王寺区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高くなっています。この数字だけを見ると、直してから売るほうが得に見えます。

ただし、この差がそのまま改装費の回収を意味するとは限りません。改装済みの部屋には、築年・階数・管理状態など、値段を押し上げる別の条件が重なっていることがあります。改装したから高いのか、高く売れる部屋が改装されていたのかは、中央値の比較だけでは分かりません。

とくに、築31〜45年の帯に入った部屋は、前の節で見たとおり中央値の落ち幅が最も大きい帯です。ここで改装費をかけても、帯が変わったことによる下げを埋められる保証はありません。

順番としては、直す前に査定を受けてください。「現状のまま」と「水回りを直した場合」の二つの前提で査定額を出してもらい、差額と見積もりを並べます。

差額が見積もりを下回るなら、直さずに売るほうが手取りは残ります。判断の材料は売る前にリフォームすべきかにあります。

戸建ては築46年以上でも3割ほどの下げにとどまる。マンションより落ち方が小さい理由は土地

ここから戸建ての話です。天王寺区の戸建て177件を築年の帯で分けると、築46年以上の中央値は築10年以内より3割ほど低い水準でした。最も大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。

同じ区のマンションが築46年以上で半分を切るのと比べると、戸建ての落ち方は小さく見えます。理由は、戸建ての値段に土地の分が含まれているからです。木造住宅の法定耐用年数は22年です(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。

築46年を越えた建物の評価はほとんど残りませんが、土地の値段は築年で減りません。天王寺区の戸建ての下げが3割ほどで止まるのは、土地の分が大きいことを示しています。

売る側の実務は、自分の家の値段のうち土地の分がどれだけかを知ることです。査定書には、土地と建物の内訳を書いてもらってください。

建物の評価がほぼゼロなら、古家付きの土地として売るか、更地にして売るかの比較が必要になります。解体費は売主の負担になるので、手取りで比べます。

戸建ての件数は第2種住居地域に集まり、中央値は商業地域が上

天王寺区の戸建てを用途地域で分けると、件数が最も多いのは第2種住居地域です。一方で、中央値が最も高いのは商業地域で、最も低いのは第2種住居地域でした。最も多い帯の中央値が、最も低い帯でもあります。

用途地域は都市計画法で決まっており、建てられる建物の用途や大きさが違います。商業地域は住宅以外の用途も建てられるため、自分で住む人以外の買い手が混じります。

第2種住居地域は住まいが中心の地域で、買い手の多くは住む人です。買い手の層が違えば、値段の決まり方も違います。

査定を受けるとき、商業地域の高い成約を自分の家の根拠にしないでください。用途地域が違えば、比較の対象になりません。

自分の家の用途地域は、大阪市の都市計画情報か、購入時の重要事項説明書で確かめられます。用途地域は、宅地建物取引業法35条で説明が義務づけられている項目です。

道路の幅で戸建ての中央値が三つに分かれる。4m未満なら42条2項道路かを先に確かめる

天王寺区の戸建ては、前面道路の幅を6m以上・4〜6m・4m未満の三つに分けると、中央値に差が出ました。幅が広いほうが高い傾向です。

建築基準法では、建物の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります(43条)。幅4m未満の道でも、42条2項の指定を受けた道路なら建て替えはできます。

ただし道路の中心線から2m後退した線が敷地の境界とみなされ、その分だけ建てられる面積が減ります。買い手はここを、将来の建て替えの条件として見ます。

4m未満の道に面している場合は、その道が42条2項道路かどうかを、大阪市の窓口で確かめてください。2項道路でもなく、ほかの接道の要件も満たさない場合は、再建築ができない土地になります。売り方が変わる話なので、再建築不可物件を売るを先に読んでください。

土地だけの成約は49件。築46年以上の戸建てが土地の値段に近づいたかを見る物差し

天王寺区の土地だけの取引は49件で、面積あたりの単価の中央値は90万円です。件数は三つの中で最も少なく、この区で更地を買う人は限られます。

この単価は、土地を売る人だけの数字ではありません。築46年以上の戸建てを売る人にとっても物差しになります。自分の敷地面積にこの単価をかけた額と、戸建てとしての査定額を比べてください。

二つが近ければ、建物の評価はほぼ残っていません。その場合、解体して更地で売る案と、古家付きで売る案を、解体費を引いた手取りで比べることになります。

ただし49件の中には、形や道路条件が大きく違う土地が混じります。単価の中央値は出発点であって、自分の土地の値段ではありません。

この記事の数字を査定でどう使うか。天王寺区で売るときの手順と、かかるお金

最後に、ここまでの数字を実際の売却でどう使うかをまとめます。

査定を受ける前に、自分の物件について三つを確かめておきます。一つ目は築年で、どの帯に入るかです。帯の境目に近いなら、両方の前提で査定を出してもらいます。

二つ目は、マンションなら間取りと同じ棟の売り出し状況、戸建てなら用途地域と前面道路の幅です。三つ目は改装の有無です。直す前に査定を受ける、という順番を守ります。

査定は複数の会社から受け、金額だけでなく根拠にした成約の時期と条件を聞きます。天王寺区は直近1年の中央値が下がっているので、古い事例で出した高い査定額には注意が要ります。

売却の流れと期間の目安は、家を売る流れは7ステップにあります。仲介手数料・登記費用・印紙税など、売るときにかかるお金は不動産売却でかかる費用の一覧で確かめてください。この記事では繰り返しません。

大阪市天王寺区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 大阪市天王寺区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

3,600万円 〜 1億2,000万円

成約177件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は6,500万円です。

中古マンション

2,100万円 〜 6,000万円

成約1,344件。中央値は3,800万円です。 1平方メートルあたりでは716,667円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

600,000円 〜 1,400,000円

成約49件。中央値は900,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は大阪市天王寺区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

大阪市天王寺区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 大阪市天王寺区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約177件・中央値6,500万円 (3,600万円〜1億2,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約1,344件・中央値3,800万円/1平方メートルあたり716,667円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約49件・1平方メートルあたり中央値900,000円 (600,000〜1,400,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

大阪市天王寺区について、さらに詳しく書いた記事

このページは大阪市天王寺区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

大阪市天王寺区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
大阪市生野区約1km2,400万円-4,100万円
大阪市浪速区約2km9,300万円+2,800万円
大阪市阿倍野区約2km3,800万円-2,700万円
大阪市東成区約2km3,200万円-3,300万円
大阪市中央区約3km2億3,000万円+1億6,500万円
大阪市西成区約3km2,300万円-4,200万円
大阪市西区約4km8,500万円+2,000万円
大阪市東住吉区約4km3,000万円-3,500万円
大阪市大正区約4km1,900万円-4,600万円
大阪市城東区約6km3,300万円-3,200万円
大阪市住吉区約6km3,000万円-3,500万円
大阪市住之江区約6km2,400万円-4,100万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

天王寺区で築28年の3LDKを持っています。築30年を越える前に売ったほうがいいですか?

天王寺区の中古マンションは、築21〜30年から築31〜45年に移るところで中央値の落ち幅が最も大きくなっています。築28年はまだ上の帯にいます。ただし、帯が変わった瞬間に自分の部屋の値段が一段下がるわけではありません。中央値は帯全体の真ん中の値で、築31年と築45年が同じ帯に入っています。直近1年のマンションの中央値はやや下がっており、待てば上がるという根拠はデータにありません。査定は「いま売る場合」と「築31年以降に売る場合」の両方の前提で出してもらい、差額を見て決めてください。

改装済みのほうが高く売れると聞きました。築35年の部屋を直してから売るべきですか?

天王寺区の中古マンションで、改装済みの中央値が未改装より高いのは事実です。ただし改装費がそのまま上乗せされるとは限りません。改装済みの部屋に、築年や階数など別の条件が重なっている可能性があるからです。築35年は落ち幅が最も大きい帯に入った後の部屋で、直しても帯の下げを埋められる保証はありません。先に「現状のまま」と「直した場合」の二つの前提で査定を受け、差額と見積もりを比べてください。差額が見積もりを下回るなら、直さずに売るほうが手取りは残ります。

第2種住居地域にある築50年の戸建てです。値段はもう土地の分だけですか?

天王寺区の戸建ては、築46年以上の中央値が築10年以内より3割ほど低い水準です。同じ区のマンションが半分を切るのに比べると下げは小さく、土地の分が値段を支えています。木造の法定耐用年数は22年なので、築50年の建物の評価はほぼ残っていないと考えるのが自然です。土地だけの取引の単価中央値90万円に敷地面積をかけた額と、査定額を比べてください。近ければ、古家付きで売る案と更地で売る案を、解体費を引いた手取りで比べます。前面道路が4m未満なら、42条2項道路かどうかも先に確かめてください。

大阪市天王寺区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に上本町(9,700万円・8件)、味原町(8,900万円・8件)、大道(7,200万円・10件)です。低いほうは松ケ鼻町(3,600万円・9件)、細工谷(3,850万円・8件)、勝山(4,100万円・14件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

大阪市天王寺区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは堂ケ芝で築22年、古いほうは上本町で築48年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

大阪市天王寺区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは勝山(14件・中央値4,100万円)、真法院町(13件・中央値6,900万円)、大道(10件・中央値7,200万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(大阪市天王寺区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「建築基準法施行令」(1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第二種住居地域・商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第41条=住宅借入金等特別控除。1982年以降の建築または耐震基準適合が要件)・確認日 2026-08-22
  6. e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第35条=重要事項説明。用途地域・道路の種別などの説明義務)・確認日 2026-08-22
  7. e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(住宅用の鉄筋コンクリート造47年・木造22年)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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