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大阪の家売却

大阪府大阪市大正区の不動産売却|戸建てが主役。築年と道の幅で値段が分かれる区

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

大阪府大阪市大正区の実成約は、戸建てが449件、中古マンションが280件です(国交省データ)。戸建ての中央値は1,900万円、マンションは1,900万円です。戸建ては築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がり、築46年以上では築10年以内の3分の1以下になります。マンションは築46年以上で半分以下です。改装済みの中央値は未改装より高くありません。直近1年は、戸建てもマンションも中央値がはっきり上がりました。

大阪市大正区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

大正区で売れた家の主役は戸建てで、成約の57%を占めます。買い手は、古い戸建てを手ごろな値段で探す人が中心だと私たちは見ています。

大阪市大正区で売れた戸建てを、築年数で分けると
  • 築10年以内20%
  • 築11〜30年27%
  • 築31年以上53%

売れた戸建てのうち、築31年以上が53%で、築10年以内は20%です。築46年以上の真ん中の値段は900万円で、築10年以内の3,200万円を大きく下回ります。古い家が多く安く売れていることから、値段の手ごろさで選ぶ人が多いと考えています。

2だから、この値段

戸建ての値段は築年で大きく分かれます。築21〜30年の2,450万円が、築31〜45年では1,400万円に下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(戸建て)

築46年以上は900万円で、築10年以内の3,200万円とは大きな開きがあります。売れた戸建ての半分以上が築31年以上です。そのため区全体の真ん中の値段は1,900万円にとどまっていると私たちは見ています。地区別では三軒家東(3,100万円)が高く、北村(1,400万円)が安い側ですが、その理由はこのデータからは分かりません。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

住宅地の地価は6地点のうち6地点で上がっており、足元は上向きと私たちは見ています。長い目で見ると、買い手は減っていく方向と考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった6か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年1.1万人
2035年1万人
2045年0.8万人

戸建ての真ん中の値段も、前の年と比べて+25%でした。ただ、1年だけの動きは振れやすく、これだけで上がり続けるとは言えません。家を買う年代の人数は、2025年から2045年にかけて−29%と国は推計しています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

大阪府大阪市大正区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+5.3%・戸建て+25%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
01,5003,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション1,900万円1,600万円〜2,700万円約41.5万円280
戸建て等(土地+建物)1,900万円950万円〜3,000万円—449
土地——約24.0万円57

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内1,900万円863,200万円81
築11〜20年3,400万円192,700万円47
築21〜30年2,700万円382,450万円60
築31〜45年1,800万円1111,400万円85
築46年〜950万円19900万円125

参考: 改装済み中古マンションの中央値は1,900万円(38件)、未改装は1,850万円(68件)。 差は約3%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

大阪市大正区で売るなら、いくらくらいか

大阪市大正区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「大阪府の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

大阪市大正区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 大阪市大正区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は三軒家東が3,100万円、北村が1,400万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
泉尾2,200万円110築33年
鶴町1,950万円64築20年
南恩加島1,600万円63築41年
平尾1,550万円62築37年
三軒家西1,700万円45築38年
三軒家東3,100万円35築23年
千島2,600万円29築24年
北村1,400万円21築41年

中古マンション

地区中央値件数築年数
三軒家東2,450万円110築25年
三軒家西1,800万円50築7年
泉尾2,100万円48築25年
北村1,850万円20築40年
小林東1,100万円17築47年
北恩加島1,800万円11築44年
平尾1,600万円8築35年

泉尾(2,200万円・110件・築33年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築33年前後です。

鶴町(1,950万円・64件・築20年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築20年前後と新しめで、建物の状態がそのまま値段に出ます。

南恩加島(1,600万円・63件・築41年)

市内の地区の真ん中より18%低い水準です。売れているのは築41年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約5,600万円の差
  • 5m未満1,300万円77件
  • 5〜7m2,200万円75件
  • 7〜10m2,000万円39件
  • 10m以上6,900万円25件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約1,320万円の差
  • 4m未満880万円31件
  • 4〜6m1,800万円164件
  • 6m以上2,200万円220件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,450万円の差
  • ほぼ台形3,200万円11件
  • 長方形1,900万円123件
  • ほぼ長方形1,750万円74件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約1,410万円の差
  • 準住居地域2,400万円10件
  • 準工業地域2,200万円107件
  • 商業地域2,200万円32件
  • 第2種住居地域2,000万円58件
  • 第1種住居地域1,750万円210件
  • 近隣商業地域990万円22件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約1,150万円の差
  • 鉄骨造2,550万円110件
  • 木造1,750万円280件
  • RC、木造1,400万円17件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約1,400万円の差
  • 道路2,900万円31件
  • 公道2,200万円106件
  • 市道1,800万円143件
  • 私道1,500万円87件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,100万円の差
  • 第2種住居地域2,700万円41件
  • 商業地域2,000万円125件
  • 第1種住居地域1,700万円43件
  • 準工業地域1,600万円41件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

大阪市大正区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。大阪市大正区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
大正JR大阪環状線46,946人
大正大阪市高速電気軌道 7号線(長堀鶴見緑地線)10,734人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
JR大正21.9万円2
大正20.2万円4

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 10校・中学校 4校・高等学校 2校
  • 幼稚園・認定こども園10か所
  • 病院・診療所病院 3・診療所 63・歯科 38病床の多い病院は 社会福祉法人恩賜財団済生会支部大阪府済生会泉尾病院(440床)、医療法人彰療会大正病院(173床)、ほくとクリニック病院(50床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

大阪市大正区の空き家の数

大阪市大正区では、住宅のうち17.7%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,210戸あります。

住宅の数35,270戸
空き家6,250戸(17.7%)
売りに出ている空き家270戸
使う予定のない空き家2,210戸(住宅の6.3%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,210戸
そのうち傷みや壊れがある300戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

大阪市大正区で実際に売れた土地は、㎡あたり24万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

大正区は戸建て449件、マンション280件。戸建てから読む区

大正区で成約した実データを、国土交通省の不動産情報ライブラリから集計しました。件数がいちばん多いのは戸建てで、449件です。次が中古マンションの280件です。

いちばん少ないのは土地だけの取引です。大正区の市場を読むなら、戸建てから入るのが順当です。

戸建ての中央値は1,900万円です。真ん中の半分は、950万円から3,000万円の間に入ります。

土地の単価は中央値24万円で、事例は57件です。マンションは中央値1,900万円、面積あたりの単価は42万円です。

この記事は、戸建てを先に、マンションを後に書きます。件数の多い順です。

どの区にも当てはまる手順や書類の話は、別の記事に任せます。ここでは、大正区のデータで言えることだけを書きます。

築46年以上の戸建ては、築10年以内の3分の1以下。落ち方は一様ではない

大正区の戸建てを築年の帯で並べると、落ち方がはっきり出ます。築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下です。建物の値段がほとんど残っていない、と読める水準です。

見ておきたいのは、帯ごとの下がり幅が同じではないことです。いちばん大きく落ちるのは、築21〜30年から築31〜45年に移るところです。その前と後は、ここより落ち幅が小さくなります。

築46年以上の家は、値段のほぼすべてが土地です。建物の古さを気にするより、土地の条件を整理するほうが査定に影響します。

用途地域と前面道路の幅です。後の節で順に書きます。

境目は築30年。築21〜30年の戸建ては、帯が変わる前に査定額を知っておく

築21〜30年の帯にある家は、大正区ではいちばん注意が要ります。次の帯に入ると、比べられる成約の水準が一段下がるからです。区のデータで落ち幅が最も大きい境目が、ここにあります。

だからといって、売り急ぐ必要はありません。直近1年の戸建ての中央値は、前の1年よりはっきり上がっています。急ぐ根拠は、同じデータにはありません。

やっておきたいのは、いまの帯での査定額を知っておくことです。「いま売る場合」と「築31年を過ぎてから売る場合」を分けて出してもらいます。差額を見てから、住み続けるか売るかを決めれば足ります。

査定で建物より先に見られる点は、戸建てを売る。建物より先に確かめる3つのことに書いています。

戸建ての値段は用途地域で分かれる。商業地域が上、件数の多い第1種住居地域が下

大正区の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは商業地域です。いちばん低いのは第1種住居地域です。そして、件数がいちばん多いのも第1種住居地域です。

つまり、大正区の「ふつうの戸建て」は第1種住居地域にあります。区の中央値1,900万円を引き上げているのは、件数の少ない商業地域の成約です。自分の家が第1種住居地域なら、区の中央値より下で比べるのが実態に近くなります。

商業地域の家が高いのには理由があります。都市計画法で商業地域は、店舗や事務所を集める区分です。建てられる建物の大きさの上限は、住居系の地域より高く設定されているのがふつうです。

買い手に、住む人だけでなく、建て替えて貸す人が加わります。土地の単価が上がり、古い家でも値段が付きやすくなります。

用途地域は、大阪市の都市計画図で調べられます。購入時の重要事項説明書にも書いてあります。査定を受ける前に、自分の家がどの地域かを確かめておいてください。

前面道路の幅で戸建ての中央値が三つに分かれる。4m未満の家は説明を先に用意する

大正区の戸建ては、前面道路の幅で中央値が変わります。区分は6m以上、4〜6m、4m未満の三つです。幅が広いほど、中央値は高い側に寄ります。

4m未満の道に面した家は、建築基準法の扱いを先に確かめます。建物を建てる敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。

4m未満の道では、建て替えのときに道の中心から2mまで下がる決まりが付くことがあります。敷地が減る分、買い手は値段を下げて見ます。

建築士の視点

道の幅は、自分で測った数字と役所の記録が違うことがあります。その道が建築基準法上どの種別の道路かは、大阪市の窓口で確認できます。4m未満なら、後退がすでに済んでいるかも調べてください。前の持ち主が後退していれば、その分は値引きの材料になりません。

逆に、6m以上の道に面した家は、それ自体が売りになります。工事の車が入りやすく、解体も建て替えもやりやすいからです。築46年以上でも、道の条件が良ければ土地として値段が付きます。査定では、道の幅を先に伝えてください。

マンションは築46年が境目。築10年以内の半分以下になる帯に入る前に調べること

大正区の中古マンションは、戸建てと落ち方が違います。築46年以上の中央値は、築10年以内の半分以下です。

いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。戸建ての境目より、帯が一つ後ろにあります。

築46年以上の建物は、1981年6月の耐震基準の改正より前に建てられています。買い手が住宅ローン控除を使うには、耐震基準に適合している証明が要ります。

この証明が無いと、買い手の候補が減ります。中央値が半分以下になる理由の一つは、ここにあります。

築31〜45年の部屋を持っているなら、管理組合が耐震診断を受けているかを先に調べてください。総会の議事録か、管理会社に聞けば分かります。診断の結果と改修の計画があるかどうかで、査定の根拠が変わります。

3LDKが最多、次が1K。戸建てが多い区で、マンションの買い手を二つに分けて考える

大正区のマンションで、成約がいちばん多い間取りは3LDKです。次が1Kです。この二つは、買う人が違います。

3LDKは住む人が買います。1Kは、貸して収入を得る人が買うことが多くなります。

3LDKを売るなら、住む人の目で部屋を見ます。日当たり、収納、管理費と修繕積立金の月額です。買い手はローンの返済にこの二つを足して、予算を組みます。

1Kを売るなら、家賃がいくらで付くかが値段を決めます。入居者がいるまま売ることもできます。

その場合は、賃貸借契約書と家賃の入金記録を用意します。買い手は住む人ではなく、収支を見る人に絞られます。

戸建てが主役の区で、マンションの事例は280件です。同じ棟の成約が見つかれば、それがいちばん強い根拠になります。

マンションの査定で戸建てと違って聞かれることは、中古マンションを売る。戸建てと違う準備と進め方に書いています。

改装費が価格に戻らない市場。大正区では改装の見積もりより先に査定額を取る

大正区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高くありません。直した費用が、そのまま売値に乗る市場ではない、ということです。

理由は一つに決められません。改装される部屋は築年が古いことが多く、築年の下げ幅が改装の上げ幅を打ち消す、という読み方ができます。

買い手が自分で直す前提で古い部屋を探している、という読み方もできます。どちらにしても、売る側が先に改装費を出す根拠は、このデータからは出ません。

進め方は、改装の見積もりを取る前に査定を受けることです。「現況のまま」と「水回りを直した場合」の二つの査定額を聞きます。差額が改装費を下回るなら、直さずに売ります。

戸建ても同じ順番で考えて差し支えありません。改装と価格の関係は、売る前にリフォームすべきかで実データを使って整理しています。

戸建てもマンションも、直近1年の中央値がはっきり上がった。古い成約を根拠にした査定額に注意

大正区では、直近1年の中央値が前の1年よりはっきり上がりました。戸建てもマンションも同じ向きです。二つの市場が同時に上がった区です。

ただし、これは区全体の中央値の話です。成約した物件の顔ぶれが変わっただけでも、中央値は動きます。自分の家が同じだけ上がった、とは言えません。

気を付けたいのは、査定の根拠に使われた成約がいつのものか、です。前の1年の事例を元にした査定額は、いまの買い手の目線より低めに出ることがあります。複数の査定を比べるときは、金額だけでなく、根拠にした成約の時期を聞いてください。

大正区で売るときの実務。戸建てとマンションで、先にそろえるものが違う

戸建てを売るなら、最初にそろえるのは土地の資料です。公図、地積測量図、前面道路の幅が分かる資料、用途地域の確認です。

建物の図面と建築確認済証があれば加えます。築46年以上なら、建物より土地の説明が査定を左右します。

マンションを売るなら、管理規約、長期修繕計画、直近の総会議事録、管理費と修繕積立金の額が分かる書面です。築31年を超えているなら、耐震診断の有無を管理会社に確認します。

その先の手順は、どの区でも同じです。査定を受け、媒介契約を結び、売り出し、契約、引き渡しです。流れと期間の目安は、家を売る流れは7ステップにまとめています。

かかるお金は、仲介手数料、印紙税、登記の費用、譲渡所得税です。内訳は、不動産売却でかかる費用の一覧で確認できます。

土地だけの成約は、大正区ではいちばん少ない57件です。古家付きの戸建てを更地で売るか迷うときは、単価24万円を土地の値段の当たりにします。そのうえで解体費を見積もり、古家付きのまま売る場合の査定額と並べて決めます。

大阪市大正区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 大阪市大正区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

950万円 〜 3,000万円

成約449件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は1,900万円です。

中古マンション

1,600万円 〜 2,700万円

成約280件。中央値は1,900万円です。 1平方メートルあたりでは415,385円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

190,000円 〜 290,000円

成約57件。中央値は240,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は大阪市大正区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

大阪市大正区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 大阪市大正区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約449件・中央値1,900万円 (950万円〜3,000万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約280件・中央値1,900万円/1平方メートルあたり415,385円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約57件・1平方メートルあたり中央値240,000円 (190,000〜290,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

大阪市大正区について、さらに詳しく書いた記事

このページは大阪市大正区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

大阪市大正区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
大阪市港区約2km2,900万円+1,000万円
大阪市西成区約3km2,300万円+400万円
大阪市浪速区約3km9,300万円+7,400万円
大阪市西区約3km8,500万円+6,600万円
大阪市此花区約4km2,400万円+500万円
大阪市天王寺区約4km6,500万円+4,600万円
大阪市阿倍野区約4km3,800万円+1,900万円
大阪市住之江区約5km2,400万円+500万円
大阪市住吉区約6km3,000万円+1,100万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

大正区で築28年の戸建てを持っています。築31年に入る前に売ったほうがいいですか?

大正区の戸建ては、築21〜30年から築31〜45年に移るところで中央値の落ち幅が最も大きくなっています。築28年はその手前の帯です。帯が変わると、比べられる成約の水準が一段下がります。ただし、直近1年の戸建ての中央値は前の1年よりはっきり上がっています。急いで手放す根拠は、同じデータにはありません。査定は「いま売る場合」と「築31年を過ぎてから売る場合」の二つの前提で出してもらってください。差額が分かれば、住み続けるか売るかを数字で決められます。査定額の根拠にした成約の時期も、あわせて聞いておくと判断しやすくなります。

第1種住居地域の戸建てです。区の中央値より低い査定額が出ました。安すぎませんか?

大正区では、戸建ての成約件数が最も多いのが第1種住居地域で、中央値が最も低いのも第1種住居地域です。区全体の中央値1,900万円は、件数の少ない商業地域の高い成約に引き上げられています。第1種住居地域の家は、区の中央値より下で比べるのが実態に近い、というのが大正区のデータの読み方です。査定額が安いかどうかは、同じ用途地域で、築年の帯と前面道路の幅が近い成約と並べて判断してください。担当者に「根拠にした成約はどの用途地域のものか」を聞けば、査定額の出どころが確かめられます。

前面道路が4m未満の戸建てです。大正区では売れますか?

売れます。ただし、大正区の戸建ては前面道路の幅で中央値に差が出ており、4m未満は低い側に入ります。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。4m未満の道では、建て替えのときに道の中心から2m下がる決まりが付くことがあり、敷地が減る分を買い手は値段に反映します。先に調べておきたいのは、その道が建築基準法上どの種別の道路か、そして後退がすでに済んでいるかです。大阪市の窓口で確認できます。後退が済んでいれば、そこは値引きの材料になりません。条件を先に伝えたほうが、根拠のある査定額が返ってきます。

大阪市大正区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に三軒家東(3,100万円・35件)、千島(2,600万円・29件)、泉尾(2,200万円・110件)です。低いほうは北村(1,400万円・21件)、平尾(1,550万円・62件)、南恩加島(1,600万円・63件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

大阪市大正区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは鶴町で築20年、古いほうは南恩加島で築41年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

大阪市大正区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは泉尾(110件・中央値2,200万円)、鶴町(64件・中央値1,950万円)、南恩加島(63件・中央値1,600万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(大阪市大正区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「建築基準法施行令」(1981年6月施行の耐震基準の改正=いわゆる新耐震基準)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種住居地域・商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第41条=住宅借入金等特別控除の対象となる既存住宅の要件)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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