大阪の家売却
大阪府大阪市大正区の不動産売却|戸建てが主役。築年と道の幅で値段が分かれる区
編集部
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結論から 大阪府大阪市大正区の実成約は、戸建てが449件、中古マンションが280件です(国交省データ)。戸建ての中央値は1,900万円、マンションは1,900万円です。戸建ては築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がり、築46年以上では築10年以内の3分の1以下になります。マンションは築46年以上で半分以下です。改装済みの中央値は未改装より高くありません。直近1年は、戸建てもマンションも中央値がはっきり上がりました。
大阪市大正区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか
大正区で売れた家の主役は戸建てで、成約の57%を占めます。買い手は、古い戸建てを手ごろな値段で探す人が中心だと私たちは見ています。
大阪市大正区で売れた戸建てを、築年数で分けると20%27%53%
- 築10年以内20%
- 築11〜30年27%
- 築31年以上53%
売れた戸建てのうち、築31年以上が53%で、築10年以内は20%です。築46年以上の真ん中の値段は900万円で、築10年以内の3,200万円を大きく下回ります。古い家が多く安く売れていることから、値段の手ごろさで選ぶ人が多いと考えています。
2だから、この値段
戸建ての値段は築年で大きく分かれます。築21〜30年の2,450万円が、築31〜45年では1,400万円に下がります。
築年数ごとの、売れた値段の真ん中(戸建て)3,200万10年以内
2,700万11〜20年
2,450万21〜30年
1,400万31〜45年
900万46年以上
築46年以上は900万円で、築10年以内の3,200万円とは大きな開きがあります。売れた戸建ての半分以上が築31年以上です。そのため区全体の真ん中の値段は1,900万円にとどまっていると私たちは見ています。地区別では三軒家東(3,100万円)が高く、北村(1,400万円)が安い側ですが、その理由はこのデータからは分かりません。
3この先、上がりそうか、下がりそうか
住宅地の地価は6地点のうち6地点で上がっており、足元は上向きと私たちは見ています。長い目で見ると、買い手は減っていく方向と考えています。
住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)2025年1.1万人
2035年1万人
2045年0.8万人
戸建ての真ん中の値段も、前の年と比べて+25%でした。ただ、1年だけの動きは振れやすく、これだけで上がり続けるとは言えません。家を買う年代の人数は、2025年から2045年にかけて−29%と国は推計しています。
「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。
見本(愛知県豊橋市の戸建ての例)
値段の目安レポート(無料)
大阪市大正区で売るなら、いくらくらいか
大阪市大正区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。
大正区は戸建て449件、マンション280件。戸建てから読む区
大正区で成約した実データを、国土交通省の不動産情報ライブラリから集計しました。件数がいちばん多いのは戸建てで、449件です。次が中古マンションの280件です。
いちばん少ないのは土地だけの取引です。大正区の市場を読むなら、戸建てから入るのが順当です。
戸建ての中央値は1,900万円です。真ん中の半分は、950万円から3,000万円の間に入ります。
土地の単価は中央値24万円で、事例は57件です。マンションは中央値1,900万円、面積あたりの単価は42万円です。
この記事は、戸建てを先に、マンションを後に書きます。件数の多い順です。
どの区にも当てはまる手順や書類の話は、別の記事に任せます。ここでは、大正区のデータで言えることだけを書きます。
築46年以上の戸建ては、築10年以内の3分の1以下。落ち方は一様ではない
大正区の戸建てを築年の帯で並べると、落ち方がはっきり出ます。築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下です。建物の値段がほとんど残っていない、と読める水準です。
見ておきたいのは、帯ごとの下がり幅が同じではないことです。いちばん大きく落ちるのは、築21〜30年から築31〜45年に移るところです。その前と後は、ここより落ち幅が小さくなります。
築46年以上の家は、値段のほぼすべてが土地です。建物の古さを気にするより、土地の条件を整理するほうが査定に影響します。
用途地域と前面道路の幅です。後の節で順に書きます。
境目は築30年。築21〜30年の戸建ては、帯が変わる前に査定額を知っておく
築21〜30年の帯にある家は、大正区ではいちばん注意が要ります。次の帯に入ると、比べられる成約の水準が一段下がるからです。区のデータで落ち幅が最も大きい境目が、ここにあります。
だからといって、売り急ぐ必要はありません。直近1年の戸建ての中央値は、前の1年よりはっきり上がっています。急ぐ根拠は、同じデータにはありません。
やっておきたいのは、いまの帯での査定額を知っておくことです。「いま売る場合」と「築31年を過ぎてから売る場合」を分けて出してもらいます。差額を見てから、住み続けるか売るかを決めれば足ります。
査定で建物より先に見られる点は、戸建てを売る。建物より先に確かめる3つのことに書いています。
戸建ての値段は用途地域で分かれる。商業地域が上、件数の多い第1種住居地域が下
大正区の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは商業地域です。いちばん低いのは第1種住居地域です。そして、件数がいちばん多いのも第1種住居地域です。
つまり、大正区の「ふつうの戸建て」は第1種住居地域にあります。区の中央値1,900万円を引き上げているのは、件数の少ない商業地域の成約です。自分の家が第1種住居地域なら、区の中央値より下で比べるのが実態に近くなります。
商業地域の家が高いのには理由があります。都市計画法で商業地域は、店舗や事務所を集める区分です。建てられる建物の大きさの上限は、住居系の地域より高く設定されているのがふつうです。
買い手に、住む人だけでなく、建て替えて貸す人が加わります。土地の単価が上がり、古い家でも値段が付きやすくなります。
用途地域は、大阪市の都市計画図で調べられます。購入時の重要事項説明書にも書いてあります。査定を受ける前に、自分の家がどの地域かを確かめておいてください。
前面道路の幅で戸建ての中央値が三つに分かれる。4m未満の家は説明を先に用意する
大正区の戸建ては、前面道路の幅で中央値が変わります。区分は6m以上、4〜6m、4m未満の三つです。幅が広いほど、中央値は高い側に寄ります。
4m未満の道に面した家は、建築基準法の扱いを先に確かめます。建物を建てる敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。
4m未満の道では、建て替えのときに道の中心から2mまで下がる決まりが付くことがあります。敷地が減る分、買い手は値段を下げて見ます。
建築士の視点
道の幅は、自分で測った数字と役所の記録が違うことがあります。その道が建築基準法上どの種別の道路かは、大阪市の窓口で確認できます。4m未満なら、後退がすでに済んでいるかも調べてください。前の持ち主が後退していれば、その分は値引きの材料になりません。
逆に、6m以上の道に面した家は、それ自体が売りになります。工事の車が入りやすく、解体も建て替えもやりやすいからです。築46年以上でも、道の条件が良ければ土地として値段が付きます。査定では、道の幅を先に伝えてください。
マンションは築46年が境目。築10年以内の半分以下になる帯に入る前に調べること
大正区の中古マンションは、戸建てと落ち方が違います。築46年以上の中央値は、築10年以内の半分以下です。
いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。戸建ての境目より、帯が一つ後ろにあります。
築46年以上の建物は、1981年6月の耐震基準の改正より前に建てられています。買い手が住宅ローン控除を使うには、耐震基準に適合している証明が要ります。
この証明が無いと、買い手の候補が減ります。中央値が半分以下になる理由の一つは、ここにあります。
築31〜45年の部屋を持っているなら、管理組合が耐震診断を受けているかを先に調べてください。総会の議事録か、管理会社に聞けば分かります。診断の結果と改修の計画があるかどうかで、査定の根拠が変わります。
3LDKが最多、次が1K。戸建てが多い区で、マンションの買い手を二つに分けて考える
大正区のマンションで、成約がいちばん多い間取りは3LDKです。次が1Kです。この二つは、買う人が違います。
3LDKは住む人が買います。1Kは、貸して収入を得る人が買うことが多くなります。
3LDKを売るなら、住む人の目で部屋を見ます。日当たり、収納、管理費と修繕積立金の月額です。買い手はローンの返済にこの二つを足して、予算を組みます。
1Kを売るなら、家賃がいくらで付くかが値段を決めます。入居者がいるまま売ることもできます。
その場合は、賃貸借契約書と家賃の入金記録を用意します。買い手は住む人ではなく、収支を見る人に絞られます。
戸建てが主役の区で、マンションの事例は280件です。同じ棟の成約が見つかれば、それがいちばん強い根拠になります。
マンションの査定で戸建てと違って聞かれることは、中古マンションを売る。戸建てと違う準備と進め方に書いています。
改装費が価格に戻らない市場。大正区では改装の見積もりより先に査定額を取る
大正区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高くありません。直した費用が、そのまま売値に乗る市場ではない、ということです。
理由は一つに決められません。改装される部屋は築年が古いことが多く、築年の下げ幅が改装の上げ幅を打ち消す、という読み方ができます。
買い手が自分で直す前提で古い部屋を探している、という読み方もできます。どちらにしても、売る側が先に改装費を出す根拠は、このデータからは出ません。
進め方は、改装の見積もりを取る前に査定を受けることです。「現況のまま」と「水回りを直した場合」の二つの査定額を聞きます。差額が改装費を下回るなら、直さずに売ります。
戸建ても同じ順番で考えて差し支えありません。改装と価格の関係は、売る前にリフォームすべきかで実データを使って整理しています。
戸建てもマンションも、直近1年の中央値がはっきり上がった。古い成約を根拠にした査定額に注意
大正区では、直近1年の中央値が前の1年よりはっきり上がりました。戸建てもマンションも同じ向きです。二つの市場が同時に上がった区です。
ただし、これは区全体の中央値の話です。成約した物件の顔ぶれが変わっただけでも、中央値は動きます。自分の家が同じだけ上がった、とは言えません。
気を付けたいのは、査定の根拠に使われた成約がいつのものか、です。前の1年の事例を元にした査定額は、いまの買い手の目線より低めに出ることがあります。複数の査定を比べるときは、金額だけでなく、根拠にした成約の時期を聞いてください。
大正区で売るときの実務。戸建てとマンションで、先にそろえるものが違う
戸建てを売るなら、最初にそろえるのは土地の資料です。公図、地積測量図、前面道路の幅が分かる資料、用途地域の確認です。
建物の図面と建築確認済証があれば加えます。築46年以上なら、建物より土地の説明が査定を左右します。
マンションを売るなら、管理規約、長期修繕計画、直近の総会議事録、管理費と修繕積立金の額が分かる書面です。築31年を超えているなら、耐震診断の有無を管理会社に確認します。
その先の手順は、どの区でも同じです。査定を受け、媒介契約を結び、売り出し、契約、引き渡しです。流れと期間の目安は、家を売る流れは7ステップにまとめています。
かかるお金は、仲介手数料、印紙税、登記の費用、譲渡所得税です。内訳は、不動産売却でかかる費用の一覧で確認できます。
土地だけの成約は、大正区ではいちばん少ない57件です。古家付きの戸建てを更地で売るか迷うときは、単価24万円を土地の値段の当たりにします。そのうえで解体費を見積もり、古家付きのまま売る場合の査定額と並べて決めます。