大阪の家売却
大阪府大阪市住吉区の不動産売却|戸建てが多い区。直近1年は戸建てが上がりマンションが下がった
編集部
本記事にはプロモーションが含まれます。
結論から 大阪府大阪市住吉区の実成約は、戸建てが717件、中古マンションが611件です(国交省データ)。戸建てのほうが多い区です。戸建ての中央値は3,000万円で、直近1年は前の1年より上がりました。マンションの中央値は2,700万円で、直近1年は下がりました。戸建ては築46年以上に入るところで、マンションは築31〜45年に入るところで最も下がります。改装済みのマンションの中央値は未改装より高くなく、直す前に査定を受けるのが順番です。
住吉区は戸建てが717件。マンション611件より多く、戸建てから読む区
住吉区で実際に成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで集計しました。最も多いのは戸建て(土地と建物のセット)で717件です。
次が中古マンションの611件です。土地だけの取引は159件と、最も少なくなっています。
戸建ての中央値は3,000万円です。安いほうから4分の1の値は1,200万円、高いほうから4分の1の値は4,500万円で、成約の半数がこの間に入ります。マンションの中央値は2,700万円、面積あたりでは40万円/㎡です。
戸建てが最多の区では、売る側に有利な点が一つあります。築年数・道路の幅・用途地域で細かく分けても、比べる事例が残ることです。
この記事では戸建てを先に読み、そのあとでマンションを読みます。順番は件数に合わせました。
直近1年は戸建てが上がり、マンションが下がった。住吉区は売る物件で時期の読み方が分かれる
住吉区の直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。戸建てははっきり上がり、マンションははっきり下がりました。同じ区の中で、二つの市場が逆の方向に動いています。
戸建てを売る人にとって、直近1年の成約は有利な材料です。査定を受けるときは、担当者が使う事例の時期を確かめてください。2年前の成約で値付けされると、いまの水準より低い数字が出ます。
マンションを売る人は、逆のことに気をつけます。2年前の成約を根拠にした査定額は、いまの市場より高く出ることがあります。
その価格で売り出すと、問い合わせが来ないまま時間が過ぎます。直近1年の成約だけで組み直した査定額を、別に聞いておくと判断しやすくなります。
なぜ逆に動いたのかは、このデータからは分かりません。金利・供給・買い手の層のどれが効いたかを、成約の集計だけで決めることはできません。理由を推測するより、自分の物件がどちらの市場にいるかを確かめるほうが先です。
戸建ては築46年以上に入るところで最も下がる。築10年以内の3分の1を切る
住吉区の戸建てを築年数で分けると、中央値は段階的に下がります。落ち幅が最も大きいのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下まで下がります。
築46年以上という帯には、意味があります。1981年6月に建築基準法の耐震基準が改正されました。それより前に建築確認を受けた建物は、旧耐震基準で建てられています。
2026年時点で築46年以上の家は、ほぼすべてが旧耐震の時期に建っています。買い手が住宅ローン控除を使う条件にも、建築時期の境目があります。個別の扱いは税務署か税理士に確かめてください。
木造住宅の法定耐用年数は22年です。築46年を過ぎた建物は、税務上の価値はとうに残っていません。中央値が3分の1以下に落ちるのは、建物の値段がほぼ消え、土地の値段だけが残るためと読めます。
建築士の視点
築31〜45年の帯にある家は、築46年に入る前に売るかどうかを考える余地があります。ただし、急いで売る理由にはなりません。旧耐震の建物でも、耐震診断を受けて結果を示せば、買い手の不安は減ります。診断の費用は自治体の補助が使える場合があります。住吉区での扱いは大阪市の窓口で確かめてください。
築46年以上なら、建物を売るのではなく土地を売る感覚で査定を読みます。古家付きのまま売るか、解体して更地で売るかは、解体費と土地の単価を並べてから決めます。
築年数以外に、土地の値段を決める条件が二つあります。用途地域と、前面道路の幅です。次の二つの節で見ます。
住吉区の戸建ては第1種住居地域に集まり、中央値は商業地域が高い。事例は地域で分けて引く
住吉区の戸建てを用途地域で分けると、件数が最も多いのは第1種住居地域です。一方で、中央値が最も高いのは商業地域で、最も低いのは第1種住居地域です。件数の多い帯と、値段の高い帯が別にあります。
第1種住居地域は、住宅を中心に、店や事務所もある程度建てられる地域です。住吉区の戸建ての多くがここにあり、中央値は区全体より低い側に出ます。
この帯で売る人は、区の中央値3,000万円をそのまま目安にしないほうが安全です。同じ第1種住居地域の成約だけで比べると、実態に近い数字が見えます。
商業地域の戸建ては、件数は多くありません。中央値が高いのは、土地の使い道が広いためです。住宅のほか、店舗や共同住宅を建てる買い手が入ります。
査定では、住宅として売る価格と、土地として売る価格の両方を聞いてください。差が大きければ、買い手の探し方が変わります。
自分の家の用途地域は、大阪市が公開している都市計画の情報で調べられます。購入時の重要事項説明書にも書いてあります。査定を依頼する前に控えておくと、担当者が出す事例の選び方を確かめられます。
前面道路が6m以上・4〜6m・4m未満で中央値に段差がある。住吉区では道路の種別まで確かめる
住吉区の戸建ては、前面道路の幅で中央値が三つに分かれます。6m以上、4〜6m、4m未満の順です。幅が広いほど中央値は高く出ています。
建築基準法では、建物の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。4m未満の道に面した家は、建て替えのときに道路の中心線から2mまで敷地を下げることになります。
敷地が減るぶん、建てられる建物も小さくなります。買い手はここを見て値段を下げます。
4m未満の場合、幅だけでなく「その道が建築基準法上の道路か」も確かめてください。通路のように見えても、法律上の道路として扱われていないことがあります。
その場合は再建築ができず、価格は別の決まり方になります。売り方も変わるため、再建築不可物件を売るを先に読んでおくと判断の材料がそろいます。
道路の幅と種別は、大阪市の建築指導の窓口で調べられます。法務局の公図と合わせて見れば、接道の状況がはっきりします。査定の前にここを押さえておくと、後から値引きの理由にされにくくなります。
マンションは築31〜45年に入るところで最も下がり、築46年以上で築10年以内の3分の1を切る
住吉区の中古マンションを築年数で分けると、落ち幅が最も大きいのは築21〜30年から築31〜45年に移るところです。戸建てより一つ早い帯で、大きな段差が来ます。築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下です。
築31〜45年の帯に入ると、大規模修繕の回数が増え、設備の更新も重なります。修繕積立金の値上げや一時金の徴収が決まる時期でもあります。
買い手は価格に加えて、買ったあとに払う金額を見ます。この帯で中央値が落ちるのは、その負担が価格に織り込まれるためと読めます。
築21〜30年の帯にあるマンションは、次の帯に入る前に売るかどうかが一つの分かれ目です。ただし、直近1年のマンションの中央値は下がっています。急ぐ判断と、待つ判断の両方に根拠があります。
どちらを選ぶにしても、管理組合の長期修繕計画と積立金の残高を先に確かめてください。買い手から必ず聞かれる項目です。
マンションの査定で戸建てと違う準備は、中古マンションを売るにまとめています。
3LDKが最多で、次が2LDK。住吉区のマンションは同じ間取りの直近成約で比べる
住吉区のマンションで最も多い間取りは3LDKで、次が2LDKです。家族や夫婦が住むために買う間取りが中心の市場です。投資目的の買い手が値段を決める市場とは、見られる点が違います。
住むために買う人は、間取り・階・向き・周りの環境を細かく見ます。同じ棟でも、部屋の条件で成約価格に差が出ます。
査定を受けるときは、区全体の中央値2,700万円や面積単価40万円/㎡より、同じ間取りの直近成約を見てください。できれば同じ棟か、近くの似た規模の棟の事例です。
3LDKは件数が多いぶん、売り出し中の競合も多くなります。同じ時期に近い物件が出ていると、買い手は価格を並べて比べます。売り出す前に、周辺で今いくらの3LDKが出ているかを担当者に聞いておきます。
2LDKは3LDKより件数が少なく、比べる事例も減ります。査定額の根拠として出された事例の件数を、確かめておくと安心です。
改装済みの中央値は未改装を上回らない。住吉区では直す費用を値引きの原資にする
住吉区の中古マンションを改装の有無で分けると、改装済みの中央値は未改装より高くありません。改装費が成約価格に乗っていない市場です。
理由は一つに絞れません。改装される部屋は築年数が古いことが多く、築年の効果が混じります。
買い手が自分の好みで直したいと考え、他人の改装を評価しないこともあります。どちらにしても、売る側が先に工事をしても、かけた費用が戻る保証はありません。
住吉区で取れる順番は、直す前に査定を受けることです。今のままの価格と、直した場合の価格の差を聞きます。差が工事費を下回るなら、直さずに売ります。
設備の古さは、値引きで対応するほうが手取りが残ることがあります。同じ費用を、工事ではなく値引きの原資に回す考え方です。
改装の効果を実成約で見た記事は、売る前にリフォームすべきかにあります。住吉区のデータも、同じ結論の側にあります。
土地だけの成約は159件と最少。住吉区で古い戸建てを売るときに、この単価と査定額を並べる
住吉区の土地だけの取引は159件で、三つの種類の中で最も少なくなっています。単価の中央値は33万円/㎡です。件数が少ないため、この数字だけで土地の値段を決めることはできません。
使い道は、築46年以上の戸建ての査定を読むときにあります。建物の値段がほぼ残らない帯では、成約価格は土地の値段に近づきます。自分の土地の面積にこの単価を掛けた数字と、査定額を並べてみてください。
査定額が大きく下なら、その理由を担当者に聞きます。道路の幅・形・用途地域のどれが効いているかで、次の打ち手が変わります。
解体して更地で売る場合は、解体費がかかります。古家付きのまま売れば、解体費は買い手の負担になり、そのぶん価格は下がります。どちらが手取りに残るかは、解体の見積もりを取ってから比べます。
住吉区で売るときの進め方。戸建てとマンションで、査定の前にそろえるものが違う
全体の流れは、査定を受け、不動産会社と媒介契約を結び、売り出し、契約、引き渡しの順です。流れと期間の目安は家を売る流れは7ステップにあります。ここでは住吉区のデータから、査定の前に用意しておくものを物件別に書きます。
戸建ての場合は、三つを控えておきます。築年数と建築確認の時期、用途地域、前面道路の幅と種別です。
住吉区の戸建ての中央値は、この三つで帯が変わります。査定のときに先に伝えると、根拠のある数字が返ってきます。
マンションの場合は、管理費と修繕積立金の月額、長期修繕計画、直近の総会議事録です。築31〜45年に入る前後の物件では、積立金の値上げや一時金の予定が買い手の判断を左右します。管理会社から取り寄せれば手に入ります。
査定は複数の会社に依頼し、出てきた数字の根拠を比べます。見るのは金額の高さではなく、使った事例の時期と条件です。直近1年の住吉区の動きは戸建てとマンションで逆だったため、古い事例で値付けされていないかを確かめます。
かかるお金は、仲介手数料、登記の費用、印紙税が中心です。利益が出た場合は譲渡所得税がかかります。
内訳と目安は不動産売却でかかる費用の一覧にまとめています。住吉区でも、この構成は変わりません。