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大阪の家売却

大阪府大阪市東住吉区の不動産売却|戸建てが多い区。築46年以上で中央値は3分の1以下に

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結論から

大阪府大阪市東住吉区の実成約は、戸建てが850件、中古マンションが449件です(国交省データ)。戸建てがマンションの2倍近くある区で、土地だけの取引は最も少ない種類です。戸建ての中央値は3,000万円、マンションは2,400万円です。どちらも築31〜45年から築46年以上に移るところで最も下がります。築46年以上の中央値は、戸建てが築10年以内の3分の1以下、マンションが半分以下です。直近1年はマンションがはっきり上がり、戸建てはやや下がりました。

大阪市東住吉区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

戸建ては、新しめの家を探す人にも、古くても手ごろな家を探す人にも買われていると私たちは見ています。

大阪市東住吉区で売れた戸建てを、築年数で分けると
  • 築10年以内28%
  • 築11〜30年28%
  • 築31年以上44%

売れた戸建ての44%は築31年以上で、築10年以内も28%あります。古い家も新しい家も、どちらも売れています。築46年以上の真ん中の値段は750万円で、値段の手ごろさで選ばれていると私たちは考えています。

2だから、この値段

戸建ての値段は築年数で大きく変わり、築46年以上になると一段と下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(戸建て)

戸建ての真ん中の値段は、築10年以内が4,300万円、築21〜30年が2,850万円、築31〜45年が2,200万円です。築46年以上は750万円で、ここでの下がり方がいちばん大きくなります。戸建ての値段は地区でも違い、高い地区は山坂(3,900万円)、安い地区は住道矢田(1,500万円)です。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価は上向きですが、家を買う年代は減る見込みです。先の値段はどちらか一方には言い切れないと考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった17か所
  • 変わらない1か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年2.9万人
2035年2.5万人
2045年2.3万人

住宅地の地価は18地点のうち17地点で上がり、下がった地点は0でした。戸建ての真ん中の値段は、前の年と比べて+6.9%でした。一方で、家を買う年代の人数は2045年までに−22%と国は推計しています。地価の支えはあるものの、買い手が減る重しもあると私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

大阪府大阪市東住吉区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+17.4%・戸建て+6.9%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,0004,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション2,400万円1,700万円〜3,100万円約40.0万円449
戸建て等(土地+建物)3,000万円1,500万円〜4,400万円—850
土地——約31.0万円142

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内3,100万円954,300万円208
築11〜20年3,100万円643,300万円68
築21〜30年2,500万円1002,850万円136
築31〜45年1,900万円1232,200万円170
築46年〜1,300万円42750万円151

参考: 改装済み中古マンションの中央値は2,300万円(57件)、未改装は2,150万円(94件)。 差は約7%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

大阪市東住吉区で売るなら、いくらくらいか

大阪市東住吉区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「大阪府の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

大阪市東住吉区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 大阪市東住吉区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は山坂が3,900万円、住道矢田が1,500万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
湯里2,400万円83築34年
住道矢田1,500万円74築41年
鷹合3,250万円62築28年
西今川3,050万円62築22年
北田辺3,800万円52築25年
山坂3,900万円51築27年
照ケ丘矢田2,300万円49築22年
駒川3,350万円48築27年

中古マンション

地区中央値件数築年数
桑津2,000万円72築26年
北田辺2,800万円55築19年
田辺2,150万円46築30年
南田辺3,100万円46築24年
駒川2,600万円39築6年
山坂2,350万円38築34年
中野2,400万円36築24年
杭全3,100万円33築9年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
北田辺120万円/㎡15
山坂140万円/㎡14
公園南矢田86万円/㎡12
西今川110万円/㎡11
針中野120万円/㎡10
今川110万円/㎡9
杭全110万円/㎡9
住道矢田44万円/㎡9

湯里(2,400万円・83件・築34年)

市内の地区の真ん中より26%低い水準です。売れているのは築34年前後です。

住道矢田(1,500万円・74件・築41年)

市内の地区の真ん中より54%低い水準です。売れているのは築41年前後と古めで、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。

鷹合(3,250万円・62件・築28年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築28年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約9,850万円の差
  • 5m未満1,650万円180件
  • 5〜7m3,300万円134件
  • 7〜10m4,100万円79件
  • 10m以上11,500万円82件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約1,950万円の差
  • 4m未満1,700万円126件
  • 4〜6m2,800万円298件
  • 6m以上3,650万円378件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,900万円の差
  • ほぼ台形4,950万円12件
  • ほぼ正方形4,700万円15件
  • 不整形3,750万円50件
  • ほぼ長方形3,100万円227件
  • 長方形3,050万円166件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約1,800万円の差
  • 準工業地域3,800万円45件
  • 第2種住居地域3,700万円21件
  • 商業地域3,200万円20件
  • 第1種住居地域3,000万円367件
  • 第2種中高層住居専用地域2,900万円343件
  • 近隣商業地域2,000万円41件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約11,100万円の差
  • RC14,000万円24件
  • 軽量鉄骨造4,600万円24件
  • 木造3,000万円558件
  • 鉄骨造2,900万円208件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約2,730万円の差
  • 市道3,500万円353件
  • 公道3,300万円187件
  • 私道2,200万円189件
  • 道路770万円16件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約800万円の差
  • 第2種住居地域2,700万円28件
  • 第2種中高層住居専用地域2,600万円75件
  • 第1種住居地域2,400万円166件
  • 準工業地域2,200万円56件
  • 近隣商業地域2,050万円30件
  • 準住居地域1,900万円43件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

大阪市東住吉区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。大阪市東住吉区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
長居大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)33,956人
駒川中野大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)17,322人
東部市場前JR関西線15,034人
田辺大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)9,332人
矢田近畿日本鉄道 南大阪線8,868人
針中野近畿日本鉄道 南大阪線8,352人
鶴ヶ丘JR阪和線8,342人
南田辺JR阪和線7,276人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
田辺34.1万円1
南田辺33.6万円1
駒川中野32.6万円1
JR鶴ケ丘32.5万円1
鶴ケ丘30.9万円1
近鉄今川30.8万円1
北田辺30.6万円3
OsakaMetro駒川中野27.4万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 15校・中学校 8校・高等学校 1校
  • 幼稚園・認定こども園13か所
  • 病院・診療所病院 5・診療所 133・歯科 90病床の多い病院は 東和病院(155床)、社会福祉法人愛徳福祉会南大阪小児リハビリテーション病院(120床)、医療法人仁真会白鷺病院(92床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

大阪市東住吉区の空き家の数

大阪市東住吉区では、住宅のうち18.2%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は4,760戸あります。

住宅の数76,790戸
空き家13,950戸(18.2%)
売りに出ている空き家290戸
使う予定のない空き家4,760戸(住宅の6.2%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,720戸
そのうち傷みや壊れがある1,710戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

大阪市東住吉区で実際に売れた土地は、㎡あたり31万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東住吉区は戸建てが850件。マンションの2倍近くあり、土地だけの取引は最も少ない

大阪市東住吉区で2023〜2025年に成約した取引を、国交省の不動産情報ライブラリで種類ごとに数えました。最も多いのは、土地と建物をまとめて売った戸建てで850件です。

中古マンションは449件で、戸建ての半分強にとどまります。土地だけの取引は142件で、三つの中で最も少ない種類です。

東住吉区では、戸建ての事例が最もそろっています。戸建ての中央値は3,000万円で、安いほうから4分の1の値の1,500万円から高いほうから4分の1の値の4,400万円までに真ん中の半分の成約が入ります。

マンションの中央値は2,400万円、面積あたりでは40万円です。土地の単価は中央値31万円です。

この記事は、戸建ての条件から順に読みます。築年の帯、用途地域、前面道路の幅で中央値がどう分かれるかを先に見ます。

そのあと、マンションの築年・間取り・改装の読み方に移ります。どの市にも共通する進め方や書類の話は、最後に案内する記事にまとめてあります。

戸建ては築46年以上で、築10年以内の3分の1以下。段がつくのは築31〜45年の次

東住吉区の戸建てを築年の帯で分けると、築10年以内の中央値に対して、築46年以上は3分の1以下です。帯が一つ進むごとに下がりますが、幅は同じではありません。いちばん大きく落ちる段は、築31〜45年から築46年以上に移るところにあります。

築45年までは建物の値がいくらか残り、築46年を越えると土地の値に近づく。東住吉区の成約は、そう読める形をしています。

築46年以上の家は、2026年の時点で1980年までに建てられた家です。1981年6月に耐震の基準が改められる前の建物にあたります。木造住宅の税務上の耐用年数は22年で、この帯の家はそれをとうに過ぎています。

買い手の多くは、建物の値をほとんど見ません。壊して建て直す前提か、大きく直す前提で値段を付けます。だから築46年以上の帯では、比べる相手が「土地に近い値段の家」に変わります。

築40年を過ぎた家を持っているなら、査定を二つの前提で出してもらってください。いまの帯で売る場合と、築46年以上の帯で売る場合です。差額が分かれば、急ぐかどうかを数字で決められます。

ただし、築46年以上でも値はゼロになりません。土地の値が残るからです。土地の単価31万円に敷地の広さを掛けた額が、考える出発点になります。

戸建ての中央値は準工業地域が最も高く、近隣商業地域が最も低い。件数は第1種住居地域に集まる

東住吉区の戸建てを用途地域で分けると、中央値が最も高いのは準工業地域でした。最も低いのは近隣商業地域です。成約の件数が最も多いのは第1種住居地域で、多い帯と高い帯が別にあります。

用途地域は都市計画法で定められていて、土地ごとに建てられるものの種類と大きさが決まります。第1種住居地域は、住まいの環境を守る地域です。

準工業地域は、周りの環境を悪くするおそれのない工業の利便を図る地域で、住宅も店も工場も建ちます。近隣商業地域は、近くに住む人の日用品を売る店などの利便を図る地域です。

では、なぜ準工業地域の家が高く、近隣商業地域の家が低いのか。東住吉区のデータだけでは断定できません。

用途地域の差は、その地域に建っている家の広さや築年、道路の条件を映していることが多いからです。一軒ごとの値段を決めるのは、用途地域そのものより、その家の条件です。

それでも、売る側が使える事実は一つあります。自分の家の用途地域は、購入時の重要事項説明書に書いてあります。宅地建物取引業法で説明が義務づけられている項目だからです。

査定を頼むとき、同じ用途地域の直近の成約を根拠にしてもらうよう頼んでください。区全体の中央値で値付けされるより、根拠が近くなります。

戸建ての中央値は前面道路の幅で三つに分かれる。東住吉区では道幅を先に確かめてから査定を受ける

東住吉区の戸建ては、前面道路の幅で中央値が変わります。区分は6m以上、4〜6m、4m未満の三つで、幅が広いほうが上にきます。

道の幅は後から変えられない条件です。建物をどう直しても動かないので、査定では最初に聞かれます。

建築士の視点

道幅が4mを切ると何が起きるか。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。幅4m未満でも、一定の条件を満たせば道路とみなされます(42条2項道路)。その場合、建て替えのときに道の中心線から2m下がった線まで敷地を後退させる必要があります。後退した部分には建物を建てられず、敷地として使える面積が減ります。

買い手はこの先の建て替えを考えて、減る分を値段から引きます。東住吉区の戸建てで幅4m未満の中央値が下にくるのは、この引き算が入っているためと考えられます。すでに後退済みなら、その事実は売りになります。後退がまだなら、どれだけ下がるかを先に測っておいてください。値引きの理由を買い手に握らせずに済みます。

4〜6mと6m以上の差は、後退ではなく使い勝手の差です。車の出し入れ、工事車両の進入、日当たりで買い手の見方が変わります。

前面道路の幅は、法務局の公図と地積測量図、購入時の重要事項説明書で確かめられます。現地でメジャーを当てるだけでは、法律上の道路の幅は分かりません。道と間口が値段にどう影響するかは、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか で詳しく書いています。

直近1年、件数の多い戸建てはやや下がり、件数の少ないマンションははっきり上がった

直近1年の中央値を前の1年と比べると、戸建てはやや下がり、マンションははっきり上がりました。東住吉区では戸建ての件数がマンションの2倍近くあります。区の中で大きい市場が足踏みし、小さい市場が上がった1年でした。

この差をどう読むか。戸建ての「やや」は、その年に売れた家の築年や広さの顔ぶれで動く範囲です。区全体で家の値段が下がった、と言い切る材料にはなりません。

一方、マンションの上がり方は「はっきり」と言える幅でした。ただしマンションは件数が戸建てより少なく、特定の棟や築年の成約に引っ張られやすい点は差し引いて読む必要があります。

売る側にとっての実務は一つです。査定の根拠になっている成約がいつのものかを、担当者に聞いてください。マンションなら、前の1年の事例を根拠にした査定額は、いまの水準より低めに出るおそれがあります。

戸建てなら逆に、少し高めに出るおそれがあります。どちらも、直近の成約で引き直してもらえば済みます。

マンションも築46年以上で半分以下になる。東住吉区は戸建てと境目が同じ区

東住吉区の中古マンションを築年の帯で分けると、築10年以内の中央値に対して、築46年以上は半分以下です。最も大きく落ちるのは、戸建てと同じく築31〜45年から築46年以上に移るところです。

戸建てと並べると、落ち方は小さめです。戸建ては3分の1以下、マンションは半分以下です。

鉄筋コンクリート造の住宅は税務上の耐用年数が47年で、木造の22年より長く値が残ります。東住吉区のデータは、その差をそのまま映しています。

築46年以上のマンションは、1981年6月の耐震基準の改正より前の建物です。買い手がローン控除を受けるには、1982年以降に建った建物であるか、耐震基準に適合している証明が必要です。管理組合が耐震診断を受けているか、受けていれば結果はどうだったか。

売り出す前に管理会社に聞いておくと、買い手の範囲がはっきりします。証明が取れる棟と取れない棟では、同じ築年でも買い手の数が違います。

築30年台の部屋なら、いまの帯で売るか、築46年を越えてから売るかで比べる相手が変わります。両方の前提で査定をもらい、差額を見てから決めてください。

上位二つが3LDKと2LDK。住む人に向けて売るマンションで、査定に影響するもの

東住吉区のマンションで最も多い間取りは3LDKで、次が2LDKです。この二つは、自分で住むために買う人が選ぶ間取りです。買い手が住む前提で値段を付ける市場では、査定で見られるものが決まってきます。

一つは管理費と修繕積立金の月額です。買い手はローンの返済額にこの二つを足して、毎月払える額を考えます。もう一つは大規模修繕の履歴と予定で、長期修繕計画と総会議事録に書いてあります。

積立金の値上げや一時金の徴収が決まっているなら、契約前の重要事項説明で必ず出ます。隠さず先に出すほうが、契約の直前でもめずに済みます。

そしてもう一つ、住む人が買う間取りで見られるのが部屋の中の状態です。ここで「直してから売るか」という問いが出てきます。次の節で、東住吉区のデータをもとに考えます。

改装済みの中央値が高い一つの読み方。東住吉区では直す前に、現況の査定をもらう

東住吉区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高く出ています。ここから「直してから売れば高く売れる」と読むのは早すぎます。

改装済みの部屋と未改装の部屋は、築年や広さの顔ぶれが同じとは限らないからです。改装済みの中央値の高さには、部屋そのものの条件の差も混ざっています。

改装費がそのまま値段に乗るかどうかは、データからは分かりません。確かめる方法は一つです。直す前に、現況のままの査定額をもらう。

次に、直した場合の査定額を同じ担当者に聞く。差額が改装の見積もりを上回らないなら、直さずに売るほうが手元に残ります。3LDKや2LDKのように住む人が買う間取りでは、水回りの状態が内見の印象を左右します。

ただし、印象と値段は別です。順番を守れば、かけた費用が戻らない失敗を避けられます。

愛知の実成約で同じ問いを検証した記事が 売る前にリフォームすべきか です。考え方は東住吉区でも変わりません。

土地だけの成約は142件で最も少ない。古家付きで売るか更地にするかの判断材料

東住吉区では土地だけの取引が142件で、三つの種類の中で最も少ない数でした。戸建てが850件ある区で土地が少ないということは、区の中の土地の多くが建物付きの取引として動いていることを示します。

築46年以上の戸建てを売るとき、この142件の単価が一つの物差しになります。中央値は31万円です。この単価に敷地の広さを掛けた額が、更地として売った場合の出発点です。

そこから解体の費用を引いた額と、古家付きのまま売った場合の査定額を並べて、高いほうを選びます。東住吉区では建物付きの成約のほうがはるかに多いので、古家付きで売る場合の比べる事例には困りません。

更地にするか古家付きで売るかの見極め方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。壊す前に、この順番で考えてください。

東住吉区で家を売る手順。戸建てとマンションで、最初にそろえるものが違う

東住吉区で売るときの手順は、ここまでの内容をそのまま順番にしたものです。

戸建てなら、最初に三つを確かめます。築年の帯(築46年以上かどうか)、用途地域、前面道路の幅です。

三つとも、購入時の重要事項説明書と法務局の公図・地積測量図で分かります。これを先に伝えると、査定額の根拠がはっきりします。

マンションなら、築年の帯と、管理組合の耐震診断の有無、管理費・修繕積立金の額、大規模修繕の履歴です。管理会社に頼めば書類が取れます。改装は、現況の査定をもらうまで手を付けません。

そのあとは、複数の会社に査定を頼み、金額ではなく根拠で比べます。東住吉区の直近の成約を根拠にしているか。

築年の帯と用途地域と道幅をそろえた事例か。この二つを聞けば、担当者の力量が分かります。

かかるお金で法律に上限があるのは、仲介手数料です。売買価格が800万円を超える場合、価格の3%に6万円を足し、消費税を加えた額が上限です。800万円以下の物件には別の上限が定められています。

手数料以外の費用と、査定から引き渡しまでの流れは、家を売る流れは7ステップ と 不動産売却でかかる費用の一覧 に送ります。この記事では、東住吉区のデータで言えることだけを書きました。

大阪市東住吉区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 大阪市東住吉区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

1,500万円 〜 4,400万円

成約850件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は3,000万円です。

中古マンション

1,700万円 〜 3,100万円

成約449件。中央値は2,400万円です。 1平方メートルあたりでは400,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

210,000円 〜 380,000円

成約142件。中央値は310,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は大阪市東住吉区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

大阪市東住吉区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 大阪市東住吉区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約850件・中央値3,000万円 (1,500万円〜4,400万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約449件・中央値2,400万円/1平方メートルあたり400,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約142件・1平方メートルあたり中央値310,000円 (210,000〜380,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

大阪市東住吉区について、さらに詳しく書いた記事

このページは大阪市東住吉区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

大阪市東住吉区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
大阪市平野区約2km2,500万円-500万円
大阪市阿倍野区約2km3,800万円+800万円
大阪市住吉区約3km3,000万円同水準
大阪市西成区約3km2,300万円-700万円
大阪市生野区約4km2,400万円-600万円
大阪市天王寺区約4km6,500万円+3,500万円
大阪市住之江区約4km2,400万円-600万円
大阪市浪速区約5km9,300万円+6,300万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

東住吉区で築44年の戸建てを相続しました。築46年に入る前に売ったほうがいいですか?

東住吉区の戸建ては、築31〜45年から築46年以上に移るところで中央値の落ち幅が最も大きく、築46年以上の中央値は築10年以内の3分の1以下です。築44年はその境目の手前にあります。ただし、帯が変わった途端にその家の値段が落ちるわけではありません。変わるのは、比べられる成約の水準です。まず「いま売る場合」と「築46年以上として売る場合」の二つの前提で査定をもらってください。次に、土地の単価31万円に敷地の広さを掛け、解体費を引いた額と並べます。三つの数字を見てから、急ぐかどうかを決めれば十分です。相続登記は、相続で不動産を取得したと知った日から3年以内に申請する義務があります。売る前に名義を移しておく必要があるので、そちらも並行して進めてください。

東住吉区のマンションは直近1年で上がったと聞きました。改装してから売れば、もっと高く売れますか?

直近1年の中央値が前の1年よりはっきり上がったのは事実です。改装済みの中央値が未改装より高いのも事実です。ただ、この二つを足して「直せば上がる」とは言えません。改装済みの部屋は築年や広さの顔ぶれが未改装と違うことがあり、改装費がそのまま値段に乗ったかどうかはデータから分かりません。先に現況の査定額をもらい、直した場合の査定額を同じ担当者に聞いてください。差額が見積もりを下回るなら、直さずに売るほうが手元に残ります。上がった相場を値段に反映させたいなら、改装より先に、直近の成約を根拠にした査定を出してもらうことです。

近隣商業地域に建つ戸建てです。東住吉区では中央値が最も低い用途地域と聞きました。安くしか売れませんか?

近隣商業地域の戸建ての中央値が最も低いのは、東住吉区の成約を用途地域で分けたときの傾向です。一軒ごとの値段を決めるものではありません。用途地域の差には、その地域に建つ家の広さや築年、前面道路の幅の違いが混ざっています。自分の家の値段を動かすのは、築年の帯と道幅と敷地の形です。用途地域は購入時の重要事項説明書に書いてあるので、査定では同じ用途地域の直近の成約を根拠にしてもらってください。近隣商業地域は店や事務所も建てられる地域です。住まい以外の使い方を考える買い手が付くこともあるので、その可能性も担当者に聞いてみてください。

大阪市東住吉区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に山坂(3,900万円・51件)、北田辺(3,800万円・52件)、駒川(3,350万円・48件)です。低いほうは住道矢田(1,500万円・74件)、照ケ丘矢田(2,300万円・49件)、湯里(2,400万円・83件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

大阪市東住吉区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは西今川で築22年、古いほうは住道矢田で築41年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

大阪市東住吉区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは湯里(83件・中央値2,400万円)、住道矢田(74件・中央値1,500万円)、鷹合(62件・中央値3,250万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(大阪市東住吉区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「建築基準法施行令」(1981年6月施行の耐震基準の改正=いわゆる新耐震基準)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種住居地域・近隣商業地域・準工業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第41条=住宅借入金等特別控除。1982年以降の建築または耐震基準適合が要件)・確認日 2026-08-22
  6. e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第35条=重要事項説明・第46条=報酬額の上限)・確認日 2026-08-22
  7. e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(住宅用の鉄筋コンクリート造47年・木造22年)・確認日 2026-08-22
  8. e-Gov法令検索「不動産登記法」(第76条の2=相続登記の申請義務。取得を知った日から3年以内)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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