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大阪の家売却

大阪府大阪市阿倍野区の不動産売却|マンション中心の区。築46年以上で中央値は半分以下

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結論から

大阪府大阪市阿倍野区の実成約は、中古マンションが887件、戸建てが502件、土地が109件です(国交省データ)。マンションの中央値は4,000万円、戸建ては3,800万円です。マンションも戸建ても、築31〜45年から築46年以上に移るところで中央値が最も下がります。マンションは築10年以内の半分以下、戸建ては3分の1以下です。直近1年は、マンションの中央値がはっきり上がり、戸建てははっきり下がりました。間取りは3LDKが最多で、次が2LDKです。

大阪市阿倍野区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

売れた物件の59%は中古マンションです。買い手の中心は、家族で住む部屋を探す人たちだと私たちは見ています。

大阪市阿倍野区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て502件
中古マンション887件
土地だけ109件

間取りの記録がある中古マンションのうち、家族向けの広さが65%です。いちばん多い間取りは3LDKです。ひとり〜ふたり向けは9%にとどまります。

2だから、この値段

値段は築年数で大きく分かれます。築46年以上の真ん中の値段は1,550万円で、築10年以内の4,700万円の半分以下です。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築11〜20年が5,200万円でいちばん高くなっています。築21〜30年は3,900万円、築31〜45年は2,900万円と下がります。いちばん大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。改装済みの真ん中の値段は3,800万円、未改装は3,600万円ですが、築年数をそろえて比べた数字ではありません。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価は上向きです。ただ、家を買う年代は減る見通しで、この先どちらに動くかは言い切れないと考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった10か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年2.6万人
2035年2.4万人
2045年2.3万人

住宅地の地価は10地点のうち10地点で、去年より上がりました。中古マンションの真ん中の値段も前の年より+12.8%ですが、1年だけの動きは振れやすいものです。一方、国の推計では、家を買う年代の人数が2045年までに−13%となる見込みです。買い手が減れば、値段を支える力は弱まると私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

大阪府大阪市阿倍野区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+12.8%・戸建て+2.6%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,5005,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション4,000万円2,800万円〜5,000万円約56.0万円887
戸建て等(土地+建物)3,800万円1,900万円〜5,700万円—502
土地——約45.0万円109

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内4,700万円1225,700万円103
築11〜20年5,200万円2464,900万円48
築21〜30年3,900万円2493,900万円68
築31〜45年2,900万円2112,800万円95
築46年〜1,550万円421,600万円88

参考: 改装済み中古マンションの中央値は3,800万円(121件)、未改装は3,600万円(203件)。 差は約6%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

大阪市阿倍野区で売るなら、いくらくらいか

大阪市阿倍野区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「大阪府の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

大阪市阿倍野区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 大阪市阿倍野区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は昭和町が5,500万円、北畠が1,800万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
阪南町3,450万円96築32年
王子町3,400万円47築29年
昭和町5,500万円36築13年
北畠1,800万円34築35年
播磨町4,500万円34築18年
天王寺町北4,200万円28築35年
相生通2,200万円27築37年
松虫通2,550万円26築38年

中古マンション

地区中央値件数築年数
松崎町5,100万円151築24年
阿倍野筋4,500万円143築24年
旭町4,000万円81築31年
阪南町4,300万円78築20年
天王寺町北2,100万円58築42年
天王寺町南2,800万円53築16年
昭和町3,800万円52築16年
王子町4,400万円34築9年

阪南町(3,450万円・96件・築32年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築32年前後です。

王子町(3,400万円・47件・築29年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築29年前後です。

昭和町(5,500万円・36件・築13年)

市内の地区の真ん中より59%高い水準です。売れているのは築13年前後と新しめで、建物の状態がそのまま値段に出ます。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約13,700万円の差
  • 5m未満2,300万円118件
  • 5〜7m4,250万円66件
  • 7〜10m4,700万円55件
  • 10m以上16,000万円51件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約3,250万円の差
  • 4m未満2,200万円158件
  • 4〜6m4,100万円222件
  • 6m以上5,450万円98件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約10,500万円の差
  • 不整形14,000万円23件
  • ほぼ正方形4,200万円12件
  • ほぼ台形4,200万円12件
  • 長方形3,900万円113件
  • ほぼ長方形3,500万円125件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約1,500万円の差
  • 商業地域4,900万円37件
  • 第2種住居地域4,650万円10件
  • 第1種住居地域4,250万円144件
  • 近隣商業地域3,750万円48件
  • 第2種中高層住居専用地域3,400万円257件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約25,300万円の差
  • RC28,500万円20件
  • 鉄骨造4,400万円89件
  • 木造3,200万円357件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約2,150万円の差
  • 市道4,650万円152件
  • 公道4,600万円95件
  • 道路3,100万円22件
  • 私道2,500万円161件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,100万円の差
  • 近隣商業地域4,200万円23件
  • 商業地域4,150万円482件
  • 第2種中高層住居専用地域4,000万円128件
  • 第2種住居地域3,500万円17件
  • 第1種住居地域3,300万円192件
  • 準住居地域2,100万円14件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

大阪市阿倍野区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。大阪市阿倍野区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
天王寺大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)238,194人
大阪阿部野橋近畿日本鉄道 南大阪線140,110人
寺田町JR大阪環状線32,564人
昭和町大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)24,331人
西田辺大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)22,013人
阿倍野大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)17,928人
文の里大阪市高速電気軌道 2号線(谷町線)10,570人
天王寺駅前阪堺電気軌道 上町線10,419人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
北畠51.7万円1
美章園42.4万円2
昭和町41.2万円1
OsakaMetro西田辺40.3万円1
南田辺39.5万円1
阪堺天神ノ森39.1万円1
東天下茶屋39万円1
寺田町32.1万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 12校・中学校 7校・高等学校 9校
  • 幼稚園・認定こども園15か所
  • 病院・診療所病院 7・診療所 177・歯科 105病床の多い病院は 大阪市立大学医学部附属病院(972床)、西日本旅客鉄道株式会社 大阪鉄道病院(303床)、相原第二病院(198床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

大阪市阿倍野区の空き家の数

大阪市阿倍野区では、住宅のうち13.8%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,920戸あります。

住宅の数63,910戸
空き家8,830戸(13.8%)
売りに出ている空き家510戸
使う予定のない空き家2,920戸(住宅の4.6%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,990戸
そのうち傷みや壊れがある550戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

大阪市阿倍野区で実際に売れた土地は、㎡あたり45万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

阿倍野区の成約は中古マンションが887件。戸建て502件より多く、土地がいちばん少ない

大阪市阿倍野区で成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリのデータで見ます。件数がいちばん多いのは中古マンションで、887件です。

次が戸建てで502件です。土地だけの取引は109件で、いちばん少なくなっています。

阿倍野区で家を売る人の多くは、マンションを売る人です。このページもマンションの話から始めます。戸建てと土地は後ろにまとめました。

中古マンションの中央値は4,000万円です。面積あたりの単価は、中央値56万円/㎡です。

戸建ての中央値は3,800万円で、安いほうから4分の1の値が1,900万円、高いほうから4分の1の値が5,700万円です。土地だけの取引の単価は、中央値で45万円/㎡になります。

中央値は、成約を安い順に並べたときの真ん中の値です。自分の家がこの値で売れる、という意味ではありません。

阿倍野区では、築年の帯と用途地域と前面道路の幅で、同じ区の中でも値段がはっきり分かれます。この先は、その分かれ目を一つずつ見ていきます。

マンションの中央値は築46年以上で築10年以内の半分以下。いちばん落ちるのは築45年と46年の間

阿倍野区の中古マンションを築年の帯で分けると、築10年以内に比べて築46年以上の中央値は半分以下です。帯が一つ進むごとに少しずつ下がるのではなく、落ち幅には偏りがあります。いちばん大きく下がるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。

いま築40年台前半の部屋を持っている人は、この境目が数年先にあります。境目を越えると、比べられる成約の水準が一段下がります。売る時期を決めるとき、この帯の切り替わりは一つの材料になります。

ただし、急いで売れという意味ではありません。次の節で触れるとおり、直近1年のマンションの中央値は上がっています。

建築士の視点

築46年以上の建物は、1981年6月の耐震基準の改正より前に建てられています。この年代の建物で買い手が住宅ローン控除を使うには、耐震基準に適合する証明が要ります(租税特別措置法第41条)。証明がないと、買い手の候補が「ローン控除を使わない人」に絞られます。中央値がこの帯で大きく下がる背景には、この買い手の絞られ方があると考えられます。

管理組合が耐震診断を受けているか、受けていれば結果がどうだったか。築40年を超えたマンションを売る前に、これを先に調べておいてください。総会の議事録を見るか、管理会社に聞けば分かります。

マンションの査定で戸建てと違って聞かれることは、中古マンションを売る にまとめています。管理費・修繕積立金・長期修繕計画の書類は、阿倍野区でも同じように見られます。

直近1年、マンションの中央値ははっきり上がり、戸建てははっきり下がった

阿倍野区の直近1年の成約を、その前の1年と比べます。中古マンションの中央値は、はっきり上がりました。

戸建ての中央値は、はっきり下がりました。二つの市場が、同じ区の中で逆の方向に動いています。

この動きをそのまま「マンションは値上がり中、戸建ては値下がり中」と読むのは早すぎます。中央値は、その年に成約した物件の顔ぶれで動きます。築浅の成約が多い年は上がり、築古の成約が多い年は下がります。

阿倍野区の戸建ては、築46年以上で中央値が3分の1以下まで落ちます。築古の成約が多い年は、区全体の中央値がそれだけで下がります。

それでも、売る側にとって意味のある事実が二つあります。一つは、マンションを売るなら直近の成約を根拠にした査定を受けるべきだということです。前の年の事例で出した査定額は、いまの水準より低めに出るおそれがあります。

もう一つは、戸建てを売るなら逆だということです。前の年の事例で出した査定額は、いまの買い手の目線より高めに出るおそれがあります。査定を受けたら、根拠にした成約の時期を担当者に聞いてください。

3LDKが最多で、次が2LDK。阿倍野区のマンションは同じ間取りの競合が多い

阿倍野区の中古マンションでいちばん多い間取りは3LDKです。次が2LDKです。上位二つがどちらも家族向けの間取りで、住むために買う人が市場の中心にいます。

住むために買う人は、複数の棟の同じ間取りを並べて比べます。3LDKの部屋を売るとき、買い手が同時に見ているのは、近くの別の棟の3LDKです。

比べられるのは専有面積、階、向き、管理費と修繕積立金の額、そして値段です。同じ間取りが多い市場では、この比較が細かくなります。

売り出す前に、近くで売りに出ている3LDKと2LDKの値段を担当者に調べてもらってください。同じ棟に売り出し中の部屋があるなら、その値段と間取りは必ず聞いておきます。買い手が最初に見るのは、そこだからです。

2LDKは、家族が買う場合と、二人で住む人が買う場合があります。専有面積が広めの2LDKは3LDKと比べられ、狭めの2LDKは別の買い手と出会います。査定では、自分の部屋がどちらの帯に入るかを聞いておくと、値付けの根拠が見えます。

阿倍野区では改装済みのほうが中央値が高い。すでに直してある部屋は、工事の記録で値段を裏づける

阿倍野区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高くなっています。この事実から「改装すれば高く売れる」と読むのは危険です。改装費をそのまま上乗せできるとは限らないからです。

まだ直していない部屋なら、先に未改装のまま査定を受けてください。そのうえで、直した場合にいくら変わるかを聞き、工事の見積もりと並べて決めます。売る前に直すかどうかの考え方は、売る前にリフォームすべきか に整理しています。

ここで書きたいのは、すでに改装してある部屋の売り方です。改装済みの中央値が高い市場でも、「改装済み」と口で言うだけでは値段に乗りません。買い手と担当者が見るのは記録です。

そろえておくものは、工事の契約書か請求書、工事の範囲が分かる図面か写真、設備の保証書、工事をした年月です。水回りを替えたのか、配管まで替えたのか、表面の仕上げだけなのか。この違いで、買い手の評価は変わります。

記録があれば、査定の根拠として使えます。記録がないと、改装済みの成約と比べる根拠が弱くなります。

もう一つ、改装の範囲は契約のときにも関わります。売主は、売った部屋の品質が契約の内容と違った場合に責任を負います(民法の契約不適合責任)。どこを直し、どこを直していないかを書面で示しておくと、引き渡し後の行き違いを減らせます。

戸建ても築46年を境にいちばん落ちる。落ち方はマンションより深く、築10年以内の3分の1以下

阿倍野区の戸建ては、築10年以内に比べて築46年以上の中央値が3分の1以下です。いちばん大きく下がる境目は、築31〜45年から築46年以上に移るところです。マンションと同じ境目ですが、落ち方はマンションより深くなっています。

建築士の視点

木造住宅の税務上の耐用年数は22年です(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。築46年は、その倍を超えています。この帯では、建物の価値はほとんど評価に残りません。値段は、ほぼ土地の値段で決まります。

鉄筋コンクリート造の住宅の耐用年数は47年です。築46年以上のマンションは、この年数に届く手前にあります。マンションの落ち方が戸建てより浅いのは、建物の評価がまだ残っている帯だからです。

築46年以上の戸建てを売るとき、建物の状態を整えても値段にはほとんど影響しません。影響するのは土地の条件です。用途地域、前面道路の幅、敷地の形、境界が確定しているか。次の二つの節で見る条件が、そのまま値段の根拠になります。

築46年以上の戸建ての値段は、敷地面積に土地の単価45万円/㎡をかけた額を起点に考えます。そこから、買い手が負担する解体費の分が引かれます。

戸建ての中央値は商業地域がいちばん高く、近隣商業地域がいちばん低い。件数は第2種中高層住居専用地域に集まる

阿倍野区の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは商業地域です。いちばん低いのは近隣商業地域です。件数がいちばん多いのは、どちらでもなく第2種中高層住居専用地域です。

商業地域と近隣商業地域は、名前が似ています。どちらも店や事務所を建てられる地域です。都市計画法では、商業地域は主に商業などの業務の利便を増す地域です(第9条)。

近隣商業地域は、近隣の住民が日用品を買う店などの利便を増す地域です。建築基準法で選べる容積率の上限は、商業地域のほうが近隣商業地域より高く設定されています(第52条)。敷地を大きく使えるぶん、土地を事業用に買う人にとっての価値が上がります。

同じ「商業」の名前がついていても、阿倍野区の戸建ての中央値は両端に分かれました。自分の家がどちらの地域にあるかで、比べるべき成約が変わります。

用途地域は重要事項説明の項目です(宅地建物取引業法第35条)。市の都市計画の窓口か、公開されている都市計画図で確認できます。

件数がいちばん多い第2種中高層住居専用地域は、中高層の住宅のための地域です。阿倍野区の戸建ての成約は、この地域に集まっています。比べられる事例が多い地域なので、査定の根拠は見つけやすいはずです。

その一方で、同じ時期に近くで売りに出ている戸建ても多くなります。売り出し価格を決めるとき、競合の数は担当者に確かめてください。

戸建ての中央値は前面道路の幅で三段に分かれる。阿倍野区で幅を調べるなら道路台帳と現地の両方

阿倍野区の戸建ては、前面道路の幅で中央値が三つに分かれます。区分は4m未満、4〜6m、6m以上です。

4m未満の道に面した家は、建て替えのときに敷地の後退を求められることがあります。建築基準法では、建物の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません(第43条)。幅4m未満でも、一定の条件を満たす道は道路とみなされます(第42条第2項)。

その場合、道路の中心線から2mの位置まで敷地を下げて建てる必要があります。買い手は、この後退で使える敷地が減ることを値段に織り込みます。

6m以上の道に面した家は、車の出し入れと工事車両の出入りが楽です。建て替えや解体の工事費が抑えやすくなります。買い手が「買った後にかかる費用」を少なく見積もれるぶん、値段に残ります。

幅をどう調べるかが、実務では問題になります。市道なら、市が管理する道路台帳で幅員が分かります(道路法第28条)。私道なら道路台帳には載りません。

公図で道路の地番を確かめ、現地で実際の幅を測ります。塀や側溝の位置で見た目の幅と法律上の幅が違うことがあるため、両方を見ておくのが安全です。査定のとき、幅を自分で伝えられると、担当者の根拠の出し方が変わります。

土地だけの成約は109件で最も少ない。解体して更地にすると、阿倍野区では事例の少ない市場に移る

阿倍野区で土地だけの成約は109件です。中古マンションの887件、戸建ての502件に比べて、かなり少ない数です。面積あたりの単価を中央値で見ると45万円/㎡です。

ここで一つ、築古の戸建てを持つ人に知っておいてほしいことがあります。家を解体して更地にすると、その土地は戸建ての市場から土地の市場に移ります。

阿倍野区では、戸建ての市場は502件、土地の市場は109件です。比べられる事例が多い市場から、少ない市場に移ることになります。

事例が少ないと、買い手も売り手も値段の根拠を見つけにくくなります。査定額のばらつきも大きくなりがちです。古家付きのまま戸建ての市場で売るか、更地にして土地の市場で売るか。

解体費を先に払う判断でもあるので、両方の査定額を並べてから決めてください。見極め方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか に書いています。

土地で売る場合は、境界の確定が前提になります。隣地との境界が確定していない土地は、買い手が値段を下げて見ます。確定測量には時間がかかるため、売ると決めたら早めに手配します。

阿倍野区で売るとき、先に確かめる三つの事実。そのあとの進め方とお金はリンク先で

ここまで見てきたとおり、阿倍野区の値段を分けているのは次の三つです。築年の帯、用途地域、前面道路の幅です。マンションなら、これに間取りと改装の記録が加わります。

査定を受ける前に、この三つを自分で確かめておいてください。築年月は登記事項証明書か建築確認済証で分かります。用途地域は市の都市計画図で分かります。

前面道路の幅は道路台帳と現地で分かります。この三つを担当者に伝えると、査定の根拠が「区の中央値」から「自分の家と条件が近い成約」に変わります。

査定は複数の会社から受けます。金額の大小ではなく、根拠にした成約の時期と条件を比べてください。阿倍野区はマンションと戸建ての直近の動きが逆なので、古い事例を根拠にした査定は、どちらかにずれます。

売る流れ全体は、家を売る流れは7ステップ にまとめています。仲介手数料・登記・税金など、売るときにかかるお金は 不動産売却でかかる費用の一覧 で確認できます。どちらも阿倍野区に限らない話なので、ここでは繰り返しません。

大阪市阿倍野区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 大阪市阿倍野区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

1,900万円 〜 5,700万円

成約502件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は3,800万円です。

中古マンション

2,800万円 〜 5,000万円

成約887件。中央値は4,000万円です。 1平方メートルあたりでは560,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

330,000円 〜 580,000円

成約109件。中央値は450,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は大阪市阿倍野区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

大阪市阿倍野区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 大阪市阿倍野区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約502件・中央値3,800万円 (1,900万円〜5,700万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約887件・中央値4,000万円/1平方メートルあたり560,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約109件・1平方メートルあたり中央値450,000円 (330,000〜580,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

大阪市阿倍野区について、さらに詳しく書いた記事

このページは大阪市阿倍野区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

大阪市阿倍野区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
大阪市東住吉区約2km3,000万円-800万円
大阪市天王寺区約2km6,500万円+2,700万円
大阪市生野区約2km2,400万円-1,400万円
大阪市西成区約2km2,300万円-1,500万円
大阪市浪速区約3km9,300万円+5,500万円
大阪市平野区約3km2,500万円-1,300万円
大阪市東成区約4km3,200万円-600万円
大阪市住吉区約4km3,000万円-800万円
大阪市大正区約4km1,900万円-1,900万円
大阪市住之江区約5km2,400万円-1,400万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

阿倍野区で3LDKのマンションを売ります。近くで同じ間取りの部屋がいくつも売りに出ていますが、何で差がつきますか?

阿倍野区の中古マンションは3LDKが最多で、次が2LDKです。住むために買う人が中心の市場なので、買い手は近くの棟の同じ間取りを並べて比べます。差がつくのは専有面積、階、向き、管理費と修繕積立金の額、改装の記録です。同じ棟に売り出し中の部屋があるなら、その値段と間取りを先に担当者に調べてもらってください。買い手が最初に比べる相手はそこです。阿倍野区のマンションは直近1年の中央値がはっきり上がっているので、査定は直近の成約を根拠にしたものを受けてください。前の年の事例で出した査定額は、いまの水準より低めに出るおそれがあります。

阿倍野区の戸建てを売ってマンションに住み替えます。戸建てが下がりマンションが上がった年に動くのは不利ですか?

区全体の中央値の動きだけで不利と決めることはできません。中央値は、その年に成約した物件の築年や広さの顔ぶれで動きます。阿倍野区の戸建ては築46年以上で中央値が3分の1以下まで落ちるため、築古の成約が多い年は区全体の中央値が下がります。自分の家がいくらで売れるかは、築年の帯、用途地域、前面道路の幅で決まる査定額で見てください。戸建ての査定を受けるときは、根拠にした成約の時期を担当者に聞きます。前の年の事例を根拠にした査定額は、いまの買い手の目線より高めに出るおそれがあります。売る値段が決まってから買う物件を決めると、資金の見通しが立てやすくなります。

築46年以上の戸建てを持っています。解体して土地として売るほうが高くなりますか?

一概には言えません。阿倍野区の築46年以上の戸建ては、建物の評価がほとんど残らず、値段はほぼ土地の条件で決まります。ただし、解体して更地にすると、その土地は戸建ての市場から土地の市場に移ります。阿倍野区の土地だけの成約は109件で、戸建ての502件よりかなり少ない市場です。事例が少ないと、査定額のばらつきが大きくなりがちです。古家付きのまま売る場合と、更地にして売る場合の両方の査定を受け、解体費を引いた手取りで比べてください。土地で売るなら、隣地との境界の確定が前提になります。確定測量には時間がかかるため、早めに手配します。

大阪市阿倍野区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に昭和町(5,500万円・36件)、播磨町(4,500万円・34件)、天王寺町北(4,200万円・28件)です。低いほうは北畠(1,800万円・34件)、相生通(2,200万円・27件)、松虫通(2,550万円・26件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

大阪市阿倍野区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは昭和町で築13年、古いほうは松虫通で築38年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

大阪市阿倍野区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは阪南町(96件・中央値3,450万円)、王子町(47件・中央値3,400万円)、昭和町(36件・中央値5,500万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(大阪市阿倍野区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・第52条=容積率)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「建築基準法施行令」(1981年6月施行の耐震基準の改正=いわゆる新耐震基準)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第二種中高層住居専用地域・近隣商業地域・商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第41条=住宅借入金等特別控除。1982年以降の建築または耐震基準適合が要件)・確認日 2026-08-22
  6. e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第35条=重要事項説明。用途地域・道路の種別などの説明義務)・確認日 2026-08-22
  7. e-Gov法令検索「道路法」(第28条=道路管理者による道路台帳の調製・保管)・確認日 2026-08-22
  8. e-Gov法令検索「民法」(第562条〜=売主の契約不適合責任)・確認日 2026-08-22
  9. e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(住宅用の鉄筋コンクリート造47年・木造22年)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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