大阪の家売却
大阪府大阪市港区の不動産売却|マンションも戸建ても築46年を境に最も下がる区
編集部
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結論から 大阪府大阪市港区の実成約は、中古マンションが779件、戸建てが383件です(国交省データ)。マンションの中央値は2,200万円、戸建ては2,800万円です。どちらも築31〜45年から築46年以上に移るところで中央値が最も下がります。戸建ては築46年以上で築10年以内の半分以下になり、マンションは3割ほど下がります。間取りは3LDKが最多で、次が1Kです。直近1年はマンションがやや上がり、戸建てはやや下がりました。
港区の成約はマンション779件、戸建て383件。どちらも事例が足りる区
国交省の不動産情報ライブラリで、大阪市港区の2023〜2025年の成約を種類ごとに数えました。中古マンションが779件で最多です。
土地と建物をまとめて売った戸建ては383件で、マンションのおよそ半分にあたります。土地だけの取引は79件で、三つの中で最も少ない種類でした。
港区はマンションが主役の区です。ただし戸建ての事例も、査定の根拠にするには十分な数があります。マンションの中央値は2,200万円です。
面積あたりでは50万円です。戸建ての中央値は2,800万円です。
安いほうから4分の1の値は1,500万円、高いほうから4分の1の値は4,200万円です。中央値の上下に、これだけの幅があります。
自分の物件がこの幅のどこに入るかは、築年の帯、間取り、用途地域、前面道路の幅で大きく変わります。この記事では、港区の成約がその条件でどう分かれているかを順に見ていきます。
マンションは築45年まで落ち幅が小さく、築46年以上に入るところで最も下がる
港区の中古マンションを築年の帯で分けると、築10年以内から築46年以上までの間に、中央値は3割ほど下がります。下がり方は一様ではありません。
築11〜20年、築21〜30年、築31〜45年と帯が進むときの落ち幅は、それぞれ小さめです。最も大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです。
この形は、売る側にとって二つの意味を持ちます。一つは、築30年前後の部屋の値段が、港区ではまだ大きく崩れていないことです。
もう一つは、築46年以上の帯に入ると、比べられる成約の水準が一段下がることです。築40年を過ぎた部屋を持っているなら、いまの帯と次の帯の両方で査定を出してもらうと、差がはっきりします。
なぜ築46年で段がつくのか。港区のデータだけでは理由を断定できませんが、手がかりは二つあります。一つは建物の基準です。
築46年以上のマンションは、1981年6月に耐震の基準が改められる前に建てられています。買い手がローン控除を使うには、1982年以降の建築か、耐震基準に適合している証明が要ります。この証明の有無で、買い手の範囲が変わります。
もう一つは税務上の耐用年数です。鉄筋コンクリート造の住宅は47年と定められていて、築46年はその手前にあたります。
建物の評価がほぼ残らないとされる年数に、ちょうど差しかかる帯です。港区では戸建ても同じ境目で最も下がっており、これは後の節で見ます。
直近1年、マンションはやや上がり、戸建てはやや下がった。向きが逆の区
直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。中古マンションはやや上がりました。
戸建てはやや下がりました。同じ区の中で、二つの市場が逆の向きに動いています。
この「やや」は、どちらも大きな動きではありません。その年に成約した物件の顔ぶれが変わるだけで、中央値は少し動きます。
直近1年に築の浅い戸建ての成約が少なかった、といった事情でも下がります。向きが逆だから港区の戸建てが弱い、と読むのは早すぎます。
それでも、売る側の構えは変えたほうがいい場面があります。マンションを売るなら、直近の成約を根拠にした査定がそのまま使えます。戸建てを売るなら、前の1年の成約を根拠にした査定額は、いまの買い手の目線より高めに出ることがあります。
査定の根拠にした成約がいつのものか、担当者に聞いてください。半年より前の事例ばかりなら、直近の成約で出し直してもらいます。
3LDKが最多、次が1K。港区のマンションは間取りで査定の見どころが変わる
港区で最も多く成約した間取りは3LDKです。次が1Kです。家族で住む部屋と、一人で住むか貸すための部屋が、同じ区で取引されています。
3LDKを売るなら、買い手は自分で住む人が中心になります。見られるのは管理費と修繕積立金の額、大規模修繕の履歴、駐車場の空きといった生活の条件です。内見での印象が値段に響きます。
1Kを売るなら、買い手に投資として買う人が混じります。見られるのは家賃の水準、入居中かどうか、管理費と積立金が家賃に対して重くないか、という収支の条件です。入居者がいる部屋は、賃貸借の契約を引き継ぐ形で売ります。
借地借家法では、貸主の都合だけで退去を求めることはできません。住むために買う人には売れないため、売り先が投資家に絞られます。
どちらの間取りでも、管理に関する書類が査定の土台です。管理規約、長期修繕計画、直近の総会議事録を先に手元に置いてください。戸建てと違う準備の全体は、中古マンションを売る に整理しています。
改装済みは中央値が高い。港区で聞くのは「改装後の査定額から改装費を引いた残り」
港区では、改装済みとして成約した中古マンションの中央値が、未改装より高くなっています。この数字を「改装すれば高く売れる」と読むのは危険です。改装済みの部屋と未改装の部屋で、築年や広さの分布が同じとは限らないからです。
港区で確かめる価値があるのは、改装費の回収ではなく差額です。改装した場合の査定額と、現状のままの査定額を、同じ担当者に出してもらいます。
その差から改装の見積もりを引いた残りが、改装で増える手取りです。残りがマイナスなら、現状のまま売るほうが有利です。
築46年以上の部屋は、ここが特に重要です。帯の水準が一段下がっているところに改装費を足しても、中央値の段差を埋められるとは限りません。
水回りや傷みの目立つ箇所だけ直す、という選び方もあります。実成約で見たリフォームの効き方は、売る前にリフォームすべきか にあります。
戸建ても同じ境目で最も下がる。築46年以上は築10年以内の半分以下
港区の戸建ては、築10年以内の中央値に比べて、築46年以上では半分以下まで下がります。マンションの3割より、落ち幅は大きくなります。最も大きく落ちる場所は、マンションと同じく築31〜45年から築46年以上に移るところです。
マンションと戸建てで境目が同じ点は、それ自体が港区の特徴です。戸建ての落ち幅が大きいのは、建物の評価が消えたあとに土地の値段だけが残るからです。木造住宅の税務上の耐用年数は22年です。
築46年以上の戸建ては、その2倍を超えています。値段の大半は土地で決まっていると考えてよい段階です。
ここで使うのが土地の単価です。土地だけの成約79件から出た単価は36万円です。自分の敷地の面積にこの単価を掛けると、建物をゼロと見たときの目安が出ます。
ただし79件は三つの種類で最も少なく、区全体の単価としては幅があります。目安として持ち、査定で出た数字と照らす使い方が向いています。更地にするか古家付きのまま売るかは、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。
戸建ては件数が第1種住居地域、中央値は商業地域。多い帯と高い帯が別にある
港区の戸建てを用途地域で分けると、最も多く成約しているのは第1種住居地域です。一方で、中央値が最も高いのは商業地域です。
最も低いのは準工業地域でした。件数の多い帯と、値段の高い帯が一致していません。
売る側がまずやることは、自分の家の用途地域を知ることです。第1種住居地域なら、比べられる事例は多く、査定の根拠はそろいやすくなります。商業地域なら、事例は少なめでも中央値の水準は上です。
準工業地域なら、周囲の工場や倉庫の有無が買い手の見方に影響します。用途地域は都市計画法で定められた区分で、市の都市計画図で調べられます。売買の重要事項説明でも必ず示される項目です。
前面道路の幅で中央値が変わる。港区の戸建ては4〜6mか6m以上かを先に見分ける
港区の戸建ては、前面道路の幅で中央値に差が出ています。集計に出る帯は4〜6mと6m以上の二つです。
道路の幅は、建築基準法の接道義務に関わります。建物を建てる敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。4〜6mの帯はこの要件を満たしています。
6m以上になると、車の出し入れや工事車両の進入で有利に働きます。幅の差が中央値に出るのは、買い手が建て替えや駐車のしやすさを見ているからです。
自分の家の前面道路の幅は、法務局の公図や地積測量図、購入時の重要事項説明書で確かめられます。幅が4mに満たない道に面した家は、集計の帯に出ていなくても港区に無いとは言えません。
建て替えのときに道路の中心から2m後退する扱いになることがあるため、査定の前に調べておきます。間口と道路の効き方は、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか にまとめています。
港区で売るときの順番。築年の帯を確かめてから、査定を受けて、契約する
進め方は三段です。まず、自分の物件が港区のどの帯にいるかを確かめます。マンションも戸建ても、築46年以上かどうかが最初の分かれ目です。
戸建てはさらに用途地域と前面道路の幅を調べます。マンションは間取りを踏まえて、管理の書類をそろえます。
次に査定です。港区では、マンションと戸建てで直近1年の向きが逆でした。査定の根拠にした成約がいつのものかを確かめます。
改装を考えているなら、改装後と現状の二つの前提で出してもらいます。築40年を超えていれば、いまの帯と次の帯の両方で出してもらいます。
最後に媒介契約と売り出しです。査定から引き渡しまでの流れ、必要な書類、かかる費用は港区に限った話ではありません。家を売る流れは7ステップ にまとめてあります。