山梨の家売却
甲府市の不動産売却・査定|戸建て中央値1,500万円・成約703件
編集部
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結論から 甲府市では戸建ての成約が703件と最多で、次が土地です(国交省の実取引データ)。中古マンションは285件にとどまります。中央値は戸建て1,500万円、マンション1,900万円です。目を引くのは、直近1年でマンションの中央値がはっきり下がった点と、戸建ては市街化調整区域の中央値がいちばん高い点です。地区の差も大きく、戸建ては上石田が高く城東が低いので、市全体の中央値をそのまま自分の家に当てはめないでください。
甲府市の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか
甲府市で売れた戸建ては、築31年以上の古い家が59%を占めます。買う人の多くは、建物より場所や土地を見て選んでいると私たちは見ています。
甲府市で売れた戸建てを、築年数で分けると21%20%59%
- 築10年以内21%
- 築11〜30年20%
- 築31年以上59%
戸建ての成約は703件で、成約全体の47%です。築46年以上の家の真ん中の値段は530万円で、築10年以内の3,100万円より大きく下がります。土地だけの成約も515件あり、土地を求める人が多いと私たちは見ています。築10年以内の家も21%あり、新しい家を探す人もいると考えています。
2だから、この値段
甲府市の戸建ての値段は、築年数で大きく変わります。築10年以内は3,100万円、築46年以上は530万円です。
築年数ごとの、売れた値段の真ん中(戸建て)3,100万10年以内
2,300万11〜20年
1,800万21〜30年
1,200万31〜45年
530万46年以上
築21〜30年は1,800万円、築31〜45年は1,200万円と、古くなるほど下がります。売れた家の多くが古いため、市全体の真ん中の値段は1,500万円にとどまっていると私たちは見ています。地区の差も大きく、上石田(3,000万円)に対して城東(380万円)です。住宅地の地価も、南甲府駅(1㎡ 5万円)と酒折駅(1㎡ 3万円)で差があります。
3この先、上がりそうか、下がりそうか
戸建ての値段は、この先上がりにくいと私たちは見ています。住宅地の地価は、下がった地点が上がった地点より多いからです。
住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)2025年3.8万人
2035年3.7万人
2045年3.4万人
住宅地の地価は46地点のうち、去年より上がったのが5地点、下がったのが18地点です。2045年までに、家を買う年代の人は減り(−11%)、高齢の人は増える見込みです(+8%)。このため、買う人より売りに出る家のほうが増えやすいと考えています。戸建ての真ん中の値段は、前の年より少し下がりました(−3.1%)。中古マンションは大きく下がりましたが(−25%)、1年だけの動きは振れやすく、それだけで先行きは言い切れません。
「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。
見本(愛知県豊橋市の戸建ての例)
値段の目安レポート(無料)
甲府市で売るなら、いくらくらいか
甲府市で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。
甲府市は戸建ての取引が中心。中古マンションは285件と少ない
甲府市で実際に成約した取引を、国土交通省の不動産情報ライブラリで見ます。件数がいちばん多いのは戸建てで703件、次が土地の515件です。中古マンションは285件で、3つの中でいちばん少ない種類です。
| 種類 | 成約件数 | 中央値 |
|---|
| 戸建て | 703件 | 1,500万円 |
| 土地 | 515件 | 3.8万円/㎡ |
| 中古マンション | 285件 | 1,900万円 |
戸建ての真ん中の半分は、600万円から2,900万円に入ります。幅が広いのは、築年帯と地区の差がそのまま入っているからです。中央値の1,500万円を自分の家の値段と思わず、この幅のどこにいるかを先に知ってください。
マンションは件数が少ないので、面積あたりの単価も見ます。中央値は26万円/㎡です。同じ棟か近い地区の成約が一つあるかどうかで、査定の根拠の強さが変わります。
直近1年で、マンションははっきり下がり、戸建てはやや下がった
直近1年の中央値を前の1年と比べると、甲府市の中古マンションははっきり下がっています。戸建てはやや下がった程度でした。同じ市の中でも、種類によって下げの大きさが違います。
マンションを売る人は、この下げを売り出し価格に入れてください。1年前に同じ棟で売れた値段を物差しにすると、いまの買い手には高く映ります。高く出した部屋は、問い合わせが来ません。
査定を受けたら、直近1年の成約だけを根拠にしているかを聞いてください。前の1年の成約が混ざった査定額は、いまより高めに出ます。戸建ては下げが小さいので、地区と築年帯の差のほうが値段を動かします。
マンションは築21〜30年から築31〜45年で大きく落ちる。改装は価格に乗らない
甲府市の中古マンションは、築31〜45年の中央値が築10年以内の3分の1以下です。いちばん大きく落ちるのは、築21〜30年から築31〜45年へ移る境目でした。戸建てより早い築年帯で、段差が来ます。
築21〜30年の部屋を持っている人は、段差の手前にいます。時間が経てば、次の築年帯に入ります。売る気があるなら、いまの値段を査定で確かめてから時期を決めてください。
成約が多い地区は、多い順に中央・北口・丸の内・朝日・国母です。間取りでいちばん多いのは3LDK、その次が2LDKでした。この2つ以外の間取りは、比べる成約が少ないと考えてください。
甲府市では、改装済みのマンションの中央値が未改装より高くありません。改装にかけた費用が売値に乗る市場ではない、と読めます。直すかどうかの判断のしかたは、売る前にリフォームすべきか にまとめています。
順番は、査定が先です。現況のままの値段と直した場合の値段を、査定の場で並べて聞いてください。差が改装の費用より小さいなら、直さずに売るほうが手元に残ります。
管理費や修繕積立金の額、大規模修繕の履歴も値段に影響します。マンションならではの書類と確認事項は、中古マンションを売る に書いています。
戸建ては築46年以上で、築10年以内の3分の1以下まで下がる
甲府市の戸建てで値段の段差がいちばん大きいのは、築31〜45年と築46年以上の境目です。築46年以上の中央値は、築10年以内と比べて3分の1以下でした。築30年前後までの下がり方は、この境目の段差より小さいです。
境目の理由は、耐震基準です。築46年以上の家は、建築基準法の耐震基準が1981年(昭和56年)6月に改められる前の建物です。買い手はこの年代の家を、補強が要る前提で見ます。
補強の費用を引いた値段で成約している、というのが私の読みです。いま築40年前後の家を持っている人は、数年で境目を越えます。越えたあとは建物の評価がほぼ残らず、土地の値段で取引されます。
売るつもりがあるなら、境目の手前で査定を受けてください。値段の根拠を選べるのは、手前にいるうちです。
市街化調整区域の戸建てが、甲府市ではいちばん高い
甲府市の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは市街化調整区域でした。いちばん低いのは第2種住居地域です。取引がいちばん多いのは第1種中高層住居専用地域で、高い区分とも低い区分とも一致しません。
市街化調整区域は、都市計画法で市街化を抑えると定められた区域です。建てるにも建て替えるにも、原則として許可が要ります。その区域が高いのは、意外です。
建築士の視点
調整区域の家が高いと聞くと、意外に思う人が多いはずです。私は、敷地の広い取引が調整区域に混ざりやすく、総額の中央値を押し上げていると見ています。これは仮説なので、担当者の見方も聞いてください。
この読みが正しいなら、高いのは総額であって、面積あたりの値段ではありません。調整区域の家を売る人は、総額の中央値を自分の家の値段と思わないでください。確かめるのは、再建築の許可が取れるかと、広さの近い成約です。
第2種住居地域が低いのは、住宅のほかに店や事務所も建つ区域で、住む目的の買い手が絞られるためだと見ています。こちらも仮説です。用途地域は市の都市計画の窓口で分かるので、査定の前に確かめて担当者に伝えてください。
調整区域の家を売る手順は、再建築の許可が取れるかで分かれます。市街化調整区域の家・土地を売る に、許可の確かめ方から買い手の探し方まで書いています。
前面道路は6m以上が高く、4m未満が低い
前面道路の幅も、甲府市の戸建ての中央値を分けています。区分は3つです。6m以上がいちばん高く、4〜6mが続き、4m未満がいちばん低い並びでした。
建築基準法では、建物の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。前面道路が4m未満の家は、建て替えのときに敷地の一部を道路として空ける場合があります。使える土地が減る分を、買い手は値段から引きます。
前面道路の幅は、買ったときの重要事項説明書に書いてあります。無ければ、法務局の図面か市の道路の窓口で確かめられます。4m未満なら、過去に後退済みかどうかも一緒に伝えてください。
戸建ての成約は山宮町・国母・大里町が多い。上石田が高く、城東が低い
甲府市で戸建ての成約が多い地区は、多い順に山宮町・国母・大里町・伊勢・羽黒町です。中央値がいちばん高い地区は上石田、いちばん低い地区は城東でした。地区の差が大きいので、市全体の中央値が当てはまらない地区があります。
上石田で市全体の中央値を使えば安く見積もり、城東で使えば高く見積もります。どちらも損です。査定では、同じ地区の直近成約だけで作った根拠を出してもらってください。
国母は、戸建てとマンションの両方で成約が多い地区です。この地区で売る人は、種類の違う成約が混ざった資料を渡されることがあります。戸建てなら戸建ての成約だけで比べるよう、担当者に頼んでください。
土地は相生が高く、千塚が低い。㎡単価を地区ごとに見る
甲府市の土地は、面積あたりの単価で比べます。市全体の中央値は3.8万円/㎡ですが、高い地区は相生、低い地区は千塚で、地区の差があります。成約は515件あるので、同じ地区の事例は探しやすいほうです。
土地の値段は、単価のほかに道路の幅・形・広さで動きます。同じ地区でも、角地と旗竿地では買い手の見方が変わります。査定では、地区と形の両方が近い成約を根拠にしてもらってください。
境界が確定していない土地は、測量に時間がかかります。売ると決めたら、境界の確認を先に始めてください。準備の全体は 土地を売る にまとめています。
甲府市で家を売る進め方と、かかるお金
手順は4つです。相場の位置を知り、複数社に査定を頼み、根拠を比べて、媒介契約を結んで売り出します。この記事で挙げた築年帯・用途地域・前面道路・地区を、査定の資料と見比べてください。
査定額は、金額の順に並べないでください。見るのは根拠です。どの成約を使ったかと、直近1年の下げを入れているかの2点を聞いてください。
築46年を超えた家や、前面道路が狭い家は、仲介で買い手を待つほかに買取という手もあります。両方の見積もりを取ってから決めれば、安く手放す失敗を減らせます。
売るときに出ていくお金は、仲介手数料と登記の費用、印紙税、譲渡所得にかかる税金です。それぞれの金額の出し方は、不動産売却でかかる費用の一覧 で確かめられます。売値から引いた手取りを、売り出す前に出しておいてください。