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東京の家売却

東京都葛飾区の不動産売却|マンション2,453件・戸建て1,756件で見る

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

東京都葛飾区の実成約は、中古マンションが2,453件、戸建てが1,756件です(国交省データ)。片方に偏らず、両方の成約が多い区です。マンションの中央値は3,200万円、戸建ては4,500万円です。直近1年はマンションが前の1年よりはっきり上がり、戸建てはほぼ横ばいでした。築46年以上の中央値は、マンションも戸建ても築10年以内の半分以下です。ただし大きく下がる築年は、マンションが築31〜45年へ移るところ、戸建ては築46年以上へ移るところで、二つはずれています。

葛飾区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

売れた中古マンションの半分ほどは、家族向けの間取りです。買うのは家族で住む人が多いと私たちは見ています。

葛飾区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て1,756件
中古マンション2,453件
土地だけ354件

間取りの記録がある中古マンションのうち、3部屋以上の家族向けは53%です。いちばん多い間取りも3LDKです。ひとり〜ふたり向けの1R・1K・1DK・1LDKは24%にとどまります。

2だから、この値段

値段の差を生んでいるのは、主に築年数だと私たちは見ています。大きく下がる築年は、マンションと戸建てでずれています。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

中古マンションの値段は、築21〜30年の3,700万円から、築31〜45年で2,000万円へ大きく下がります。戸建ての値段は築31〜45年でも3,600万円で、築46年以上になると1,900万円まで下がります。売れた戸建ての54%は築10年以内(真ん中の値段5,000万円)で、これが戸建て全体の値段を高くしていると私たちは見ています。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価は上がっていますが、この先も上がり続けるとは言い切れないと私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった59か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年11.8万人
2035年11.9万人
2045年11.4万人

住宅地の地価は、59地点のうち59地点で去年より上がりました。中古マンションの値段も前の年より上がりましたが(+11.1%)、1年だけの動きは振れやすいものです。戸建ての値段は前の年とほぼ同じでした(±0%)。家を買う年代の人は2045年までに減る見込みで(−4%)、買い手が増え続けるとは考えにくいと私たちは見ています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都葛飾区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+11.1%・戸建て0%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,5005,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション3,200万円2,200万円〜4,600万円約60.0万円2,453
戸建て等(土地+建物)4,500万円3,400万円〜5,800万円—1,756
土地——約39.0万円354

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内4,100万円6125,000万円918
築11〜20年4,700万円4634,100万円194
築21〜30年3,700万円4693,800万円191
築31〜45年2,000万円7343,600万円215
築46年〜1,900万円1201,900万円189

参考: 改装済み中古マンションの中央値は3,200万円(355件)、未改装は2,700万円(630件)。 差は約19%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

葛飾区で売るなら、いくらくらいか

葛飾区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

葛飾区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 葛飾区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は東金町が5,000万円、西水元が3,600万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
堀切4,700万円109築6年
東金町5,000万円102築7年
奥戸4,400万円99築13年
西水元3,600万円98築5年
水元3,900万円98築5年
柴又4,650万円90築5年
東新小岩4,500万円88築17年
青戸4,900万円79築15年

中古マンション

地区中央値件数築年数
青戸3,200万円210築19年
金町3,000万円201築26年
東新小岩4,200万円193築23年
堀切2,800万円163築20年
立石2,600万円159築23年
亀有4,300万円155築18年
新宿6,050万円154築9年
白鳥3,000万円142築26年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
立石140万円/㎡28
柴又140万円/㎡22
亀有170万円/㎡21
堀切110万円/㎡21
水元81万円/㎡20
東金町105万円/㎡20
高砂140万円/㎡17
四つ木135万円/㎡16

堀切(4,700万円・109件・築6年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築6年前後です。

東金町(5,000万円・102件・築7年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築7年前後です。

奥戸(4,400万円・99件・築13年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築13年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約5,200万円の差
  • 5m未満4,500万円194件
  • 5〜7m4,500万円294件
  • 7〜10m4,800万円239件
  • 10m以上9,700万円206件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約1,150万円の差
  • 4m未満3,850万円136件
  • 4〜6m4,300万円780件
  • 6m以上5,000万円684件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,350万円の差
  • ほぼ台形5,550万円72件
  • ほぼ長方形4,800万円403件
  • 不整形4,700万円171件
  • 長方形4,550万円238件
  • ほぼ正方形4,200万円44件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約850万円の差
  • 工業地域4,850万円110件
  • 第1種住居地域4,800万円520件
  • 準工業地域4,800万円435件
  • 第1種中高層住居専用地域4,200万円246件
  • 第2種低層住居専用地域4,100万円308件
  • 第1種低層住居専用地域4,000万円55件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約20,600万円の差
  • RC25,000万円22件
  • 軽量鉄骨造8,750万円56件
  • 鉄骨造7,450万円120件
  • 木造4,400万円1489件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約1,100万円の差
  • 区道5,100万円645件
  • 道路4,650万円30件
  • 公道4,400万円353件
  • 私道4,000万円557件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約1,900万円の差
  • 商業地域4,500万円380件
  • 工業地域3,800万円401件
  • 準工業地域3,100万円847件
  • 第1種住居地域2,800万円294件
  • 近隣商業地域2,700万円186件
  • 第1種中高層住居専用地域2,600万円170件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

葛飾区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。葛飾区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
新小岩JR総武線141,472人
京成高砂京成電鉄 本線97,368人
金町JR常磐線95,976人
亀有JR常磐線77,840人
青砥京成電鉄 本線46,937人
京成高砂京成電鉄 金町線35,472人(2016年度)
京成立石京成電鉄 押上線33,675人
お花茶屋京成電鉄 本線31,424人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
綾瀬47.9万円4
新小岩46.6万円7
青砥43万円5
京成立石40.2万円6
お花茶屋39.4万円4
京成高砂39.3万円3
新柴又39万円2
亀有38.5万円7

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 49校・中学校 27校・高等学校 8校
  • 幼稚園・認定こども園33か所
  • 病院・診療所病院 22・診療所 363・歯科 276病床の多い病院は 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター(369床)、公益財団法人 東京都保健医療公社 東部地域病院(314床)、明芳会 イムス東京葛飾総合病院(227床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

葛飾区の空き家の数

葛飾区では、住宅のうち11.8%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は6,010戸あります。

住宅の数249,950戸
空き家29,420戸(11.8%)
売りに出ている空き家2,130戸
使う予定のない空き家6,010戸(住宅の2.4%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て3,300戸
そのうち傷みや壊れがある1,450戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

葛飾区で実際に売れた土地は、㎡あたり39万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

葛飾区の成約は、マンションと戸建ての両方が多い。どちらを売る人も材料はそろっている

葛飾区で実際に売れた家を、国土交通省の不動産情報ライブラリで数えました。中古マンションが2,453件、戸建てが1,756件です。戸建ては、土地と建物を一緒に売った取引を数えています。

マンションのほうが多いものの、戸建てはその7割ほどあります。片方に偏った区ではありません。

土地だけの取引は354件で、三つの中でいちばん少ない数です。土地の単価の中央値は1平方メートルあたり39万円です。

土地だけを売る人も、近い場所の戸建ての成約を見るほうが材料が増えます。古い家が建ったままの土地は、戸建てとして数えられているからです。

マンションの中央値は3,200万円で、1平方メートルあたりでは60万円です。戸建ての中央値は4,500万円です。真ん中の半分は3,400万円から5,800万円の間に入ります。

このページは、マンションと戸建てを交互に書かず、同じ話題ごとに両方を並べます。築年数の下がり方も、直近1年の向きも、二つを比べながら読めるようにしました。自分が売るほうだけ拾って読んでも、話がつながるようにしてあります。

3LDKと2LDKが上位。葛飾区のマンションの値段は、家族向けの成約で決まっている

葛飾区の中古マンションで成約がいちばん多い間取りは3LDKです。次が2LDKです。

1Kや1LDKは、この二つより下に来ます。上位の二つが、どちらも家族向けの間取りです。

買い手が自分で住む人に寄ると、値段の付き方にも向きが出ます。住む人は、部屋の向き、階数、周りの環境、管理の状態を見ます。家賃から逆算する買い手が中心の市場とは、見られる場所が違います。

売る側でできることは、部屋そのものの情報をそろえることです。専有面積、間取り図、リフォームの履歴、管理費と修繕積立金の月額です。この四つは、内見の前に必ず聞かれます。

査定書に載る「同じ棟の成約」は、間取りが同じかを確かめてください。2LDKの単価を3LDKに当てると、面積が広い分だけ金額は大きく出ます。実際の成約はそれより下で決まることがあります。

逆に3LDKの単価で2LDKを計算すると、低く出ることがあります。マンション特有の準備は、中古マンションを売る にまとめてあります。

マンションも戸建ても、築46年以上で半分を切る。ただし段差の来る築年が違う

葛飾区では、築10年以内と築46年以上を比べると、マンションも戸建ても中央値が半分以下になります。下げ幅だけを見ると、二つは似ています。

違うのは、どこで大きく下がるかです。マンションは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところがいちばん大きな段差です。

戸建ては、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。マンションのほうが、段差が早く来ます。

この差は、売るときに根拠にする成約の帯を変えます。築35年のマンションは、すでに段差を越えた帯にいます。築25年の成約を根拠に査定されていたら、高すぎる可能性があります。

築35年の戸建ては、まだ段差の手前です。築46年以上の成約を根拠にされていたら、低すぎる可能性があります。同じ築35年でも、見るべき成約の帯が違います。

段差の時期がずれる背景には、値段の中身の違いがあります。マンションの値段は、建物の分が大部分で、土地の持分は小さいです。建物の評価が落ちる時期に、全体も落ちます。

戸建ては、建物の値段が消えても土地の値段は消えません。1981年6月の耐震基準の改正より前に建てられた家は、買い手が建て替えを前提に考えることが多いです。その場合、値段は土地の分に近づきます。

築46年以上でまとめて下がるのは、そのためです。戸建てを売る前に確かめることは、戸建てを売る に書いてあります。

直近1年、マンションは上がり、戸建ては動かなかった。根拠にする成約の時期を分ける

葛飾区の直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。中古マンションは、はっきり上がっています。

戸建ては、ほぼ横ばいです。同じ区の中で、向きが分かれました。

マンションを売る人にとっては、2年前の成約を根拠にした査定は低めに出る、ということです。査定書に載っている成約事例の日付を見てください。古い事例ばかりなら、直近1年の成約で出し直せないか聞いてください。

戸建てを売る人には、逆の注意が要ります。マンションが上がっているという話を聞いて、戸建ても上がっていると思わないことです。葛飾区の戸建ては動いていません。

1年前の成約も今の成約も、根拠としての重さはあまり変わりません。それより、自分の家と条件が近いかどうかで事例を選ぶほうが大事です。

上がった、横ばいだった、というのは区全体の中央値の話です。自分の家がそのとおりに動く保証はありません。中央値は売り出す値段を決める材料の一つで、答えではありません。

改装済みの中央値が高い。この差を、自分のリフォーム代の上限にしない

葛飾区の中古マンションは、改装済みの成約の中央値が、未改装より高く出ています。ここまでは事実です。

ここから先は、読み方に注意が要ります。改装済みの成約には、不動産会社が買い取って改装し、売り直した部屋が入っています。

その値段には、会社の利益が乗っています。自分で改装して同じ値段で売れるとは限りません。

また、改装した部屋と、していない部屋は、同じ築年数とは限りません。古い部屋ほど改装されやすいなら、築年数の差が値段の差に混ざります。中央値の差をそのまま「改装の効果」とは言えません。

売る前に直すかどうかは、現況のまま査定を受けてから決めれば間に合います。直した場合の査定額も一緒に聞き、差がリフォーム代を上回るかで判断してください。上回らないなら、直さずに売るほうが手元に残ります。

判断の材料は、売る前にリフォームすべきか に愛知の実データで書いてあります。考え方は葛飾区でも同じです。

戸建ての成約がいちばん多い第1種住居地域が、中央値もいちばん高い。低層住専が下に来る

葛飾区の戸建ての成約を、用途地域ごとに分けました。件数がいちばん多いのは第1種住居地域です。

中央値がいちばん高いのも第1種住居地域です。いちばん低いのは第1種低層住居専用地域です。

「低層住居専用」という名前から、静かで値段が高い住宅地を思い浮かべる人は多いと思います。葛飾区の成約では、その帯がいちばん下に来ました。

理由を一つに決めることはできません。ただ、法律で決まっている違いは書けます。第1種低層住居専用地域には、建物の高さに10mまたは12mの上限があります(建築基準法第55条)。

第1種住居地域に、この種類の上限はありません。同じ広さの土地でも、建てられる建物の大きさが違います。土地を買う人が建て替え後の建物を思い描くとき、この差は値段に入ります。

自分の家がどの用途地域にあるかは、東京都や区が公開している都市計画の情報で調べられます。不動産会社に聞いても分かります。査定を受けるとき、用途地域を先に伝えておくと、同じ用途地域の成約で比べてもらいやすくなります。

前面道路が4m未満・4〜6m・6m以上の三つで、戸建ての中央値が分かれる

葛飾区の戸建ての成約を、前面道路の幅で三つに分けました。4m未満、4〜6m、6m以上です。三つの帯で、中央値に差が出ています。

道路の幅は、後から自分では変えられません。だから値段に残ります。建築基準法は、幅4m以上の道路に2m以上接していない土地に、建物を建てることを認めていません(第43条)。

前面道路が4m未満の場合、建て替えのときに敷地を下げる決まりがあります。道路の中心から2mの線まで下げます(同法第42条第2項)。

下げた分には建物を建てられません。買い手はこれを知っていて、値段に入れてきます。

4m未満の道路に面した家を売る人は、先に二つ確かめてください。一つは、過去の建て替えでセットバック済みかどうかです。もう一つは、その道路が建築基準法上の道路として扱われているかです。

どちらも、区役所の建築を担当する窓口で調べられます。ここが不明のまま売り出すと、契約の直前に値引きの話になりやすいです。

道路の幅と間口が値段に影響する仕組みは、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか に書いてあります。

葛飾区で売るとき、マンションと戸建てで査定に持っていくものが違う

最後に、進め方とお金の話を短く書きます。

査定は、一社だけで決めないでください。葛飾区はマンションも戸建ても成約が多い区です。根拠にできる事例がたくさんある分、会社によって選ぶ事例が変わります。

二社以上の査定書を並べて、事例の築年・間取り・道路幅・用途地域・成約の時期を見比べてください。金額の差より、どの事例を選んだかの差のほうが、読み取れることが多いです。

マンションを売る人が査定に持っていくものは、管理費と修繕積立金の額、長期修繕計画、直近の総会の議事録です。管理会社に頼めば取り寄せられます。

戸建てを売る人が持っていくものは、用途地域、前面道路の幅、セットバックの有無、境界の確定状況です。公図や地積測量図、購入時の重要事項説明書に書いてあります。

かかるお金は、仲介手数料、印紙代、登記にかかる費用、売って利益が出た場合の税金です。項目ごとの考え方は、不動産売却でかかる費用の一覧 にまとめてあります。ここでは繰り返しません。

葛飾区の数字で言えるのは、ここまでです。マンションは上がっていて、戸建ては動いていない。

段差の来る築年が、二つで違う。この二つを押さえて査定書を読めば、金額の根拠を自分で確かめられます。

葛飾区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 葛飾区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

3,400万円 〜 5,800万円

成約1,756件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は4,500万円です。

中古マンション

2,200万円 〜 4,600万円

成約2,453件。中央値は3,200万円です。 1平方メートルあたりでは600,000円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

280,000円 〜 510,000円

成約354件。中央値は390,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は葛飾区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

葛飾区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 葛飾区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約1,756件・中央値4,500万円 (3,400万円〜5,800万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,453件・中央値3,200万円/1平方メートルあたり600,000円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約354件・1平方メートルあたり中央値390,000円 (280,000〜510,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

葛飾区について、さらに詳しく書いた記事

このページは葛飾区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

葛飾区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
江戸川区約4km5,000万円+500万円
足立区約5km4,500万円同水準
墨田区約5km6,300万円+1,800万円
荒川区約6km6,000万円+1,500万円
台東区約7km1億3,000万円+8,500万円
江東区約8km6,600万円+2,100万円
文京区約9km1億3,000万円+8,500万円
千代田区約10km5億5,000万円+5億500万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

葛飾区で、築35年のマンションと築35年の戸建ては、同じように値段が下がっていますか?

同じではありません。葛飾区の中古マンションは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところがいちばん大きな段差です。築35年のマンションは、その段差を越えた帯にいます。戸建ての段差は築31〜45年から築46年以上へ移るところで、築35年の戸建てはまだ手前にいます。査定書の根拠になっている成約が、自分と同じ築年の帯かどうかを最初に確かめてください。

葛飾区の戸建てで、第1種低層住居専用地域なのに中央値がいちばん低いのはなぜですか?

理由を一つに決めることはできませんが、法律で決まっている違いはあります。第1種低層住居専用地域には、建物の高さに10mまたは12mの上限があります(建築基準法第55条)。成約がいちばん多く中央値もいちばん高い第1種住居地域に、この種類の上限はありません。同じ広さの土地でも、建てられる建物の大きさが違います。自分の家の用途地域を先に調べ、同じ用途地域の成約を根拠にした査定を受けてください。

葛飾区のマンションは上がっていると聞きました。戸建ても高く売れますか?

葛飾区の実成約では、直近1年の中古マンションの中央値は前の1年よりはっきり上がりましたが、戸建てはほぼ横ばいです。マンションの話を戸建てに当てはめないでください。戸建ての値段は、築年の帯、用途地域、前面道路の幅で分かれます。区全体の向きより、自分の家と条件が近い成約を選ぶことのほうが、売り出し価格の根拠になります。

葛飾区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に東金町(5,000万円・102件)、青戸(4,900万円・79件)、堀切(4,700万円・109件)です。低いほうは西水元(3,600万円・98件)、水元(3,900万円・98件)、奥戸(4,400万円・99件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

葛飾区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは西水元で築5年、古いほうは東新小岩で築17年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

葛飾区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは堀切(109件・中央値4,700万円)、東金町(102件・中央値5,000万円)、奥戸(99件・中央値4,400万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(葛飾区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条第2項=幅4m未満の道路とセットバック・第43条=接道義務・第55条=第1種低層住居専用地域の高さの限度・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第8条=用途地域・第9条=第1種住居地域と第1種低層住居専用地域の定義)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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