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大阪の家売却

大阪府大阪市淀川区の不動産売却|マンションが戸建ての4倍。築31〜45年に入る手前が分かれ目

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結論から

大阪府大阪市淀川区の実成約は、中古マンションが2,416件、戸建てが587件です(国交省データ)。マンションの中央値は2,000万円、戸建ては3,400万円です。どちらも築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がります。ただし築46年以上の落ち方は、マンションが3割ほど、戸建てが半分以下と深さが違います。直近1年の中央値はどちらも横ばいでした。

大阪市淀川区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

淀川区で売れる家の中心は中古マンションです。買い手は、ひとり〜ふたりで住む人と家族の両方と私たちは見ています。

大阪市淀川区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て587件
中古マンション2,416件
土地だけ102件

成約のうち中古マンションが78%を占めます。間取りの記録がある部屋では、ひとり〜ふたり向けが49%、家族向けが38%です。いちばん多い間取りは3LDKでした。この分かれ方から、買い手はひとりで住む人と家族に分かれていると私たちは考えています。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は2,000万円です。築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がります。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築21〜30年は2,800万円、築31〜45年は1,700万円、築46年以上は1,300万円です。売れた部屋の47%が築31〜45年か築46年以上でした。この古い部屋の多さが、全体の真ん中の値段を下げていると私たちは見ています。改装済みは2,200万円、未改装は1,800万円でした。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

中古マンションの真ん中の値段は、前の年から横ばいです。地価は上向きですが、先々は買い手が減ると私たちは見ています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった13か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年5.9万人
2035年5.5万人
2045年5万人

中古マンションの真ん中の値段は、前の年と比べて±0%でした。住宅地の地価は13地点のうち13地点で上がっています。国の推計では、2045年までに家を買う年代が−15%、お年寄りが+22%です。売る人が増えて買う人が減り、値段に下向きの力がかかると私たちは考えています。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

大阪府大阪市淀川区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション0%・戸建て-1.4%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
02,0004,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション2,000万円1,300万円〜3,100万円約44.4万円2,416
戸建て等(土地+建物)3,400万円1,900万円〜4,700万円—587
土地——約33.0万円102

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内2,000万円5094,250万円146
築11〜20年3,000万円3743,600万円74
築21〜30年2,800万円3873,000万円97
築31〜45年1,700万円6662,000万円94
築46年〜1,300万円4481,600万円106

参考: 改装済み中古マンションの中央値は2,200万円(264件)、未改装は1,800万円(455件)。 差は約22%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

大阪市淀川区で売るなら、いくらくらいか

大阪市淀川区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「大阪府の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

大阪市淀川区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 大阪市淀川区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は塚本が3,800万円、十八条が2,000万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
塚本3,800万円64築15年
加島2,750万円58築20年
東三国3,500万円41築26年
十八条2,000万円41築43年
三津屋南3,500万円40築23年
西三国3,500万円33築17年
新高3,300万円31築29年
木川西3,750万円30築26年

中古マンション

地区中央値件数築年数
西宮原1,800万円330築42年
宮原1,600万円291築42年
東三国2,000万円259築25年
西中島1,400万円177築41年
塚本1,700万円173築18年
新高3,400万円139築23年
新北野1,500万円129築46年
木川東2,100万円123築35年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
東三国175万円/㎡14
塚本115万円/㎡14
加島40万円/㎡10

塚本(3,800万円・64件・築15年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築15年前後と新しめで、建物の状態がそのまま値段に出ます。

加島(2,750万円・58件・築20年)

市内の地区の真ん中より21%低い水準です。売れているのは築20年前後です。

東三国(3,500万円・41件・築26年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築26年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約12,200万円の差
  • 5m未満1,800万円101件
  • 5〜7m3,400万円86件
  • 7〜10m4,000万円59件
  • 10m以上14,000万円77件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約2,400万円の差
  • 4m未満1,900万円83件
  • 4〜6m3,200万円275件
  • 6m以上4,300万円186件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約1,950万円の差
  • ほぼ整形4,700万円24件
  • 不整形4,450万円60件
  • ほぼ台形4,350万円32件
  • ほぼ長方形3,500万円147件
  • 長方形2,750万円66件

この地域では、不整形の中央値が長方形を上回っています。一般に不整形地は建物を配置しにくいぶん評価が下がりやすい一方、面積の広い土地が不整形に多く含まれるなど、条件の構成が影響している可能性があります。形だけで判断せず、面積が近い事例と見比べてください。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約7,200万円の差
  • 商業地域10,000万円34件
  • 第2種中高層住居専用地域3,500万円26件
  • 第1種住居地域3,300万円332件
  • 準工業地域3,300万円77件
  • 近隣商業地域2,850万円28件
  • 工業地域2,800万円70件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約17,800万円の差
  • RC21,000万円33件
  • 軽量鉄骨造5,500万円15件
  • 鉄骨造3,400万円120件
  • 木造3,200万円367件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約1,850万円の差
  • 市道4,350万円230件
  • 公道3,300万円114件
  • 道路3,250万円18件
  • 私道2,500万円153件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約2,100万円の差
  • 工業地域3,800万円159件
  • 第1種住居地域2,200万円631件
  • 準工業地域2,000万円264件
  • 近隣商業地域2,000万円77件
  • 商業地域1,700万円942件
  • 第2種住居地域1,700万円85件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

大阪市淀川区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。大阪市淀川区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
新大阪大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)139,897人
新大阪JRおおさか東線126,938人(2018年度)
西中島南方大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)59,962人
十三阪急電鉄 京都線57,979人
塚本JR東海道線37,448人
東三国大阪市高速電気軌道 1号線(御堂筋線)34,600人
南方阪急電鉄 京都線30,280人
三国阪急電鉄 宝塚線22,159人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
OsakaMetro西中島南方34.6万円1
東三国31.4万円2
塚本30.6万円2
阪急神崎川30.3万円1
JR塚本29万円1
十三28.2万円2
三国26.2万円2
神崎川24.3万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 17校・中学校 6校・高等学校 4校
  • 幼稚園・認定こども園17か所
  • 病院・診療所病院 7・診療所 195・歯科 135病床の多い病院は 大阪市立十三市民病院(263床)、貴生病院(115床)、北大阪医療生活協同組合十三病院(108床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

大阪市淀川区の空き家の数

大阪市淀川区では、住宅のうち14.6%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は4,780戸あります。

住宅の数127,760戸
空き家18,610戸(14.6%)
売りに出ている空き家860戸
使う予定のない空き家4,780戸(住宅の3.7%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て1,370戸
そのうち傷みや壊れがある680戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

大阪市淀川区で実際に売れた土地は、㎡あたり33万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

淀川区の成約はマンション2,416件。戸建て587件の4倍を超える

大阪市淀川区の2023〜2025年の成約を、国交省の不動産情報ライブラリで数えました。中古マンションが2,416件です。

土地と建物をまとめて売った戸建ては587件でした。土地だけの取引は102件で、三つの中でいちばん少ない数です。

マンションの件数は、戸建ての4倍を超えています。淀川区で「家を売る」と言えば、多くの場合はマンションを売ることを指します。

だからこの記事は、マンションの話から始めます。戸建てと土地の話は、後半にまとめました。

中央値は、マンションが2,000万円、戸建てが3,400万円です。マンションの面積あたりの単価は44万円/㎡でした。戸建ての安いほうから4分の1の値は1,900万円、高いほうから4分の1の値は4,700万円です。

真ん中の半分が、この幅に入ります。一つの中央値より、この幅のどこに自分の家が入るかを見てください。

件数が多いということは、比べる事例に困らないということです。淀川区のマンションは、同じ築年の帯と同じ間取りの成約を探せば、たいてい見つかります。

査定を受けるときは、担当者が何件の事例を根拠にしたかを聞いてください。この区で「事例が少ない」と言われたら、探し方を疑っていい数です。

マンションも戸建ても、築21〜30年から築31〜45年に移るところで最も下がる

淀川区の成約を築年の帯で分けると、マンションと戸建てに共通する境目が出てきます。築21〜30年の帯から築31〜45年の帯に移るとき、中央値の落ち幅がいちばん大きくなります。マンションも戸建ても、同じ場所で落ちていました。

同じ境目で落ちる理由は、データからは一つに決められません。ただ、ここには法律の区切りが一つ重なります。1981年6月に建築基準法の耐震基準が改正されました。

それ以降の確認申請で建てた建物を「新耐震」と呼びます。築31〜45年の帯の奥には、この改正の前後の建物が混じります。買い手がローンの審査や税の控除を受けられるかどうかが、ここで変わることがあります。

売る側にとって大事なのは、自分の家がいまどの帯にいるかです。築28年と築32年では、比べられる成約の水準が変わります。帯の境目に近い人は、査定を二つの前提で出してもらってください。

「いま売る場合」と「次の帯に入ってから売る場合」です。差額を見てから、急ぐかどうかを決められます。

落ち幅が最大、と言っても、そこで価格がゼロに近づくわけではありません。次の節で書くとおり、築46年以上でもマンションには値段が残っています。

築46年以上のマンションは築10年以内から3割下。戸建ては半分以下まで落ちる

落ちる境目は同じでも、落ちる深さは違います。淀川区の中古マンションは、築46年以上の中央値が築10年以内に比べて3割ほど下がる水準でした。戸建ては、築46年以上の中央値が築10年以内の半分以下です。

この差は、建物の造りで説明がつきます。マンションの多くは鉄筋コンクリート造で、税法上の耐用年数は住宅用で47年です。木造の戸建ては22年です。

築46年の時点で、木造は耐用年数を大きく過ぎています。建物の評価がほとんど残らず、土地の分だけで値段が決まりやすくなります。一方、鉄筋コンクリート造はまだ耐用年数の内側です。

建築士の視点

築46年以上のマンションで値段が残るのは、建物の造りだけの話ではありません。管理組合が積み立てた修繕積立金と、修繕の履歴がそのまま価値になります。外壁や給排水管の更新をいつやったか、長期修繕計画はあるか。これは築年数では読めません。

逆に、築年が浅くても積立金が足りない棟は、買い手が値段を下げて見ます。売る前に、管理会社から直近の総会議事録と長期修繕計画を取り寄せてください。査定の担当者にこの二つを渡すと、根拠の付いた価格が返ってきます。

築古のマンションの売り方は、中古マンションを売る。戸建てと違う準備と進め方にまとめています。戸建てと違って、部屋の外の情報が値段を決める点を押さえてください。

直近1年、淀川区はマンションも戸建ても横ばい。動かない年の査定の読み方

直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。淀川区は、中古マンションも戸建てもほぼ横ばいでした。上がった、下がった、と言える差が出ていません。

動かない年は、査定の読み方が変わります。上がっている年なら「去年の成約より高めに出る」と見込めます。下がっている年なら逆です。

横ばいの年は、去年の成約がそのまま今年の物差しになります。担当者が「これから上がる」「いま売らないと下がる」と言ったら、根拠の事例を出してもらってください。淀川区のデータには、どちらの向きも出ていません。

横ばいのときに価格を動かすのは、相場ではなく物件の条件です。築年の帯、間取り、改装の有無。マンションなら階数や向きも入ります。

これらの差が、そのまま査定の差になります。次の節から、淀川区のデータで差が出た条件を順に見ていきます。

3LDKと1Kが同じ区に並ぶ。淀川区のマンションは部屋ごとに比べる相手を変える

淀川区のマンションで最も多い間取りは3LDKです。次が1Kでした。家族が住む部屋と、一人で住むか貸すための部屋が、同じ区の成約に並んでいます。

3LDKの買い手は、たいてい自分で住む人です。見るのは、部屋の広さ、日当たり、階数、買い物や通勤のしやすさです。成約の事例は、同じ棟か近くの棟の3LDKと比べます。

1Kの買い手には、貸して家賃を得る目的の人が混じります。この人たちが見るのは、家賃と価格の比率です。管理費と修繕積立金を引いた後に、手元に残る家賃で判断します。

つまり、同じ区でも、3LDKと1Kでは値段の決まり方が違います。査定を受けるときの根拠も変わります。3LDKなら「同じ棟の成約」、1Kなら「周辺の家賃水準と利回り」です。

1Kを貸したまま売るなら、いまの家賃と契約の残り期間を先に整理しておきます。借り手がいる部屋は、買い手が内見できないぶん、書類の情報が値段を決めます。

借り手に出てもらってから売る必要はありません。貸したまま売る取引では、賃貸借契約は買い手に引き継がれます。

逆に、売るために退去を求めるには、借地借家法で貸主側に正当な事由が要ります。売りたいという理由だけでは足りません。

2,416件の中で間取りに偏りがあるということは、自分の間取りの事例だけでも十分な数があるということです。3LDKの人は3LDKの、1Kの人は1Kの成約だけで比べてください。全体の中央値2,000万円は、両方を混ぜた数字です。

改装済みのマンションは中央値が高い。淀川区で直してから売るかを決める順番

淀川区では、改装済みとして成約した中古マンションの中央値が、未改装より高くなっていました。この数字だけを見ると、直してから売るほうが得に見えます。そう読むのは早すぎます。

改装済みの中央値が高い理由は、一つではありません。改装した部屋は、売主が費用をかけた部屋です。同時に、もともと広い部屋や条件のよい部屋ほど改装されやすい、という事情も混じります。

かけた改装費がそのまま価格に乗ったかどうかは、中央値の差からは分かりません。改装費のほうが差より大きければ、手取りは減ります。

順番はこうです。まず現況のまま査定を受ける。次に「改装した場合の査定」も同じ担当者に出してもらう。

差額と改装の見積もりを並べて、差額が見積もりを上回るときだけ直す。この順番なら、直した費用が戻らない失敗を避けられます。

直すかどうかの判断の手順は、売る前にリフォームすべきかでも扱っています。淀川区のデータでは改装済みが上でしたが、判断の手順は同じです。

戸建ては商業地域が最も高く、近隣商業地域が最も低い。同じ「商業」でも両端に分かれる

ここから戸建ての話です。淀川区の戸建て587件を用途地域で分けると、中央値が最も高いのは商業地域でした。最も低いのは近隣商業地域です。

名前は似ていますが、両端に分かれました。件数が最も多いのは第1種住居地域です。

商業地域と近隣商業地域は、都市計画法で定められた用途地域です。商業地域は、主に商業や業務の利便を増やすための地域です。建てられる建物の大きさの上限が高く設定されます。

近隣商業地域は、近隣の住民が日用品を買う店などの利便を増やすための地域です。どちらも住宅を建てられますが、周りに建つものと、敷地に建てられる大きさが違います。

淀川区で近隣商業地域が最も低かった理由は、データからは決められません。用途地域だけで値段が決まるわけではなく、敷地の広さ、前面道路、築年が重なっています。言えるのは一つです。

自分の家がどの用途地域にあるかを知らずに査定を受けると、比べる相手を間違えます。用途地域は、購入時の重要事項説明書に書いてあります。手元になければ、大阪市の都市計画を扱う窓口で確かめられます。

商業地域の戸建てを売るときは、買い手が「住む人」だけではない可能性があります。大きな建物を建てられる土地として見る人がいます。古家付きの土地として売る場合と、家として売る場合の両方で査定を出してもらってください。

前面道路の幅は三段階。淀川区では幅を測る前に道路の種別を調べる

淀川区の戸建ては、前面道路の幅で中央値に差が出ました。区分は4m未満、4〜6m、6m以上の三つです。幅が違うと、比べられる成約の水準が変わります。

理由は建築基準法にあります。建物を建てる敷地は、原則として幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。幅が4m未満の道でも、法で道路とみなされるものがあります。

その場合、建て替えのときに道の中心から2mまで敷地を下げる必要があります。下げた分には建物を建てられません。買い手はこの減る分を、価格から引いて考えます。

だから、幅を測る前に調べることがあります。前面の道が建築基準法上の道路かどうか。4m未満ならどの種別か。

すでに後退しているか。これは大阪市の建築を扱う窓口で確認できます。

購入時の重要事項説明書にも、道路の種別が書かれています。査定の前にこれを手元に置くと、担当者の説明が具体的になります。

幅6m以上の道に面した戸建ては、駐車や工事車両の出入りが楽です。買い手の範囲が広がります。道路条件は後から変えられません。

間口と道路幅が価格に与える差は、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるかで扱っています。淀川区の査定でも、同じ見方が使えます。

土地だけの成約は102件で最も少ない。築46年以上の戸建ての底を読む物差しにする

淀川区で土地だけを売った成約は102件です。マンション、戸建て、土地の三つで最も少ない数でした。単価の中央値は33万円/㎡です。

件数が少ない土地の単価を、淀川区で何に使うか。築46年以上の戸建ての値付けです。前に書いたとおり、淀川区の戸建ては築46年以上で築10年以内の半分以下まで落ちます。

木造の耐用年数を過ぎ、建物の評価がほとんど残らない帯です。このとき価格の土台になるのが、土地の単価です。敷地の面積に33万円をかけ、そこから解体費を引いた額が、更地として売る場合の目安になります。

ただし、102件の単価は、場所も形も混ざった数字です。自分の土地と敷地の広さや道路幅が近い事例を、担当者に絞って出してもらってください。

古家付きのまま売るか、解体して売るかは、解体費の見積もりと、買い手がどちらを好むかで変わります。淀川区の戸建ては第1種住居地域に多く、住む目的の買い手なら古家付きでも検討します。

淀川区で家を売るときにかかるお金と順番。仲介手数料・印紙・登記費用と査定の受け方

最後に、淀川区で売るときの実務です。進め方の全体は、家を売る流れは7ステップにまとめてあります。ここでは、淀川区のデータを踏まえて順番を決めます。

最初にやるのは、自分の家がどの帯にいるかを確かめることです。マンションなら、築年の帯、間取り、改装の有無。戸建てなら、築年の帯、用途地域、前面道路の幅と種別。

この記事で差が出た条件を、書類で確かめてから査定を受けてください。重要事項説明書と登記事項証明書があれば、ほぼ分かります。

次に査定です。淀川区は件数が多いので、事例の根拠を求めて困ることはありません。複数の会社に頼み、金額ではなく「何件の、どの条件の成約から出したか」で比べてください。

帯の境目に近い人は、二つの前提で出してもらいます。改装を考えている人は、現況と改装後の二つで出してもらいます。

かかるお金は、主に三つです。仲介手数料は、宅地建物取引業法で上限が決まっています。売買価格が400万円を超える場合、価格の3%に6万円を足した額に消費税を加えた金額が上限です。

売買契約書には印紙税がかかります。ローンが残っていれば、抵当権を消す登記の費用がかかります。内訳は、不動産売却でかかる費用の一覧にまとめてあります。

売った後の税金は、買った金額と売った金額の差で決まります。自分が住んでいた家なら、譲渡所得から3,000万円を差し引ける特例があります。適用には要件があるので、契約の前に税理士か税務署に確認してください。

貸していた部屋は、自分の住まいに当たりません。1Kを貸したまま売る人は、この特例が使えない前提で手取りを計算してください。

大阪市淀川区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 大阪市淀川区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

1,900万円 〜 4,700万円

成約587件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は3,400万円です。

中古マンション

1,300万円 〜 3,100万円

成約2,416件。中央値は2,000万円です。 1平方メートルあたりでは444,444円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

210,000円 〜 520,000円

成約102件。中央値は330,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は大阪市淀川区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

大阪市淀川区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 大阪市淀川区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約587件・中央値3,400万円 (1,900万円〜4,700万円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約2,416件・中央値2,000万円/1平方メートルあたり444,444円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約102件・1平方メートルあたり中央値330,000円 (210,000〜520,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

大阪市淀川区について、さらに詳しく書いた記事

このページは大阪市淀川区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

大阪市淀川区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
大阪市北区約3km1億2,000万円+8,600万円
大阪市西淀川区約3km2,900万円-500万円
大阪市福島区約3km4,400万円+1,000万円
大阪市都島区約4km4,000万円+600万円
大阪市東淀川区約5km3,200万円-200万円
大阪市中央区約5km2億3,000万円+1億9,600万円
大阪市西区約5km8,500万円+5,100万円
大阪市旭区約5km3,300万円-100万円
大阪市此花区約5km2,400万円-1,000万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

淀川区で築29年の3LDKマンションを持っています。築31年になる前に売るべきですか?

淀川区の中古マンションは、築21〜30年から築31〜45年に移るところで中央値の落ち幅が最も大きくなっています。築29年は、まだ上の帯にいます。帯が変わると、比べられる成約の水準が変わります。一方で、直近1年の中央値は横ばいで、急いで売る根拠も、待てば上がる根拠もデータにはありません。査定は「いま売る場合」と「築31年以降に売る場合」の両方の前提で出してもらい、差額を見てから決めてください。同じ棟の3LDKの成約があれば、それがいちばん近い物差しになります。

近隣商業地域にある戸建てです。商業地域より中央値が低いのはなぜですか?

淀川区の戸建てを用途地域で分けると、商業地域の中央値が最も高く、近隣商業地域が最も低くなっていました。ただ、その理由はデータだけでは決められません。用途地域だけで値段が決まるわけではなく、敷地の広さ、前面道路の幅、築年の帯が重なって中央値を動かしています。近隣商業地域の家が一律に安いと読むのは行きすぎです。査定を受けるときは、同じ用途地域で、敷地の広さと道路幅が近い成約に絞って根拠を出してもらってください。重要事項説明書に用途地域と道路の種別が書いてあるので、先に手元に置くと話が早く進みます。

淀川区の相場が横ばいなら、売るのを待っても損はしませんか?

相場が横ばいでも、自分の家の値段が動かないとは限りません。淀川区のデータで価格を分けているのは、相場の向きではなく、築年の帯です。マンションも戸建ても、築21〜30年から築31〜45年に移るところで中央値が最も下がります。いま帯の境目に近いなら、待つあいだに比べる相手が変わります。逆に、帯の真ん中にいるなら、急ぐ理由は薄くなります。待つかどうかは相場ではなく、自分の築年が次にどの帯に入るかで決めてください。査定の担当者に「次の帯に入ると、比べる成約がどう変わるか」を聞くと判断しやすくなります。

大阪市淀川区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に塚本(3,800万円・64件)、木川西(3,750万円・30件)、東三国(3,500万円・41件)です。低いほうは十八条(2,000万円・41件)、加島(2,750万円・58件)、新高(3,300万円・31件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

大阪市淀川区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは塚本で築15年、古いほうは十八条で築43年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

大阪市淀川区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは塚本(64件・中央値3,800万円)、加島(58件・中央値2,750万円)、東三国(41件・中央値3,500万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(大阪市淀川区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と2項道路の後退・第43条=接道義務・1981年6月施行の耐震基準改正)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=第一種住居地域・近隣商業地域・商業地域の定義)・確認日 2026-08-22
  4. e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第35条=重要事項説明・第46条=報酬額の上限)・確認日 2026-08-22
  5. e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(住宅用の鉄筋コンクリート造47年・木造22年)・確認日 2026-08-22
  6. e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第35条=居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除)・確認日 2026-08-22
  7. e-Gov法令検索「借地借家法」(第28条=建物賃貸借の解約・更新拒絶には正当事由が必要)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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