大阪の家売却
大阪府大阪市旭区の不動産売却|戸建てが最多の区。築46年以上で戸建てもマンションも半分以下に
編集部
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結論から 大阪府大阪市旭区の実成約は、戸建てが539件、中古マンションが439件です(国交省データ)。戸建ての中央値は3,200万円、マンションは1,900万円です。どちらも築46年以上に入ると、中央値が築10年以内の半分以下になります。直近1年は戸建てがはっきり上がり、マンションはやや下がりました。売るなら、まず自分の家が築46年の線のどちら側にあるかを確かめてください。
旭区は戸建て539件がいちばん多い。マンション439件と並べて読む区
大阪市旭区で2023年から2025年に成約した取引を、国交省の不動産情報ライブラリから集計しました。件数がいちばん多いのは戸建て(土地と建物のセット)で、539件です。
次が中古マンションの439件です。土地だけの取引は117件で、三つの中でいちばん少なくなっています。
戸建ての中央値は3,200万円です。安いほうから4分の1の値が1,900万円、高いほうから4分の1の値が4,400万円で、この間に成約の半分が入ります。
中古マンションの中央値は1,900万円で、専有面積あたりでは31万円/㎡です。土地の単価は中央値33万円/㎡です。
戸建てが最多という並びは、売る側の手持ちの事例に効きます。旭区の戸建ては、同じ築年帯・同じ用途地域の成約を探しても数がそろいます。マンションも439件あり、同じ棟や近い築年の事例を見つけるには足ります。
どちらを売る場合も、査定額の根拠になった成約を担当者に見せてもらってください。旭区には、それができるだけの件数があります。
戸建てもマンションも、築46年以上に入るところで半分以下になる。折れる場所が同じ区
旭区の成約を築年帯で分けると、戸建てとマンションが同じ形をしています。どちらも、築10年以内の中央値に比べて、築46年以上の中央値は半分以下です。
落ち幅がいちばん大きい境目も同じです。築31〜45年の帯から築46年以上の帯へ移るところです。
二つの建物は、税法上の扱いが違います。木造住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造の住宅は47年です。それでも旭区では、折れる場所が同じ帯にそろっています。
2026年時点で築46年以上の建物は、1980年以前に建てられたものです。1981年6月に耐震基準が改正される前の建物で、買い手はここを見ます。
買い手が住宅ローン控除を使うには、1982年以降の建築か、耐震基準に適合する証明が要ります。建物の種類にかかわらず、この線の手前と先で買い手の見方が変わると読めます。
築45年前後の家を持っているなら、いまはその境目の手前にいます。売るかどうかを決めるとき、この帯の位置は知っておいたほうがいい材料です。
すでに築46年以上に入っている場合は、戸建てなら土地の価格で見られます。マンションなら、管理組合に耐震診断や改修の記録があるかを先に探してください。
直近1年は戸建てがはっきり上がり、マンションはやや下がった。旭区では売る種類で読む年が違う
直近1年の中央値を、その前の1年と比べました。戸建てははっきり上がっています。
中古マンションはやや下がっています。同じ区の同じ時期で、向きが分かれました。
戸建てが上がった理由は、このデータだけでは決められません。成約した家の築年や広さの構成は、年によって変わります。
新しい家が多く成約した年は中央値が上がり、古い家が多い年は下がります。動いたのが「値段」なのか「売れた家の中身」なのかは、築年帯ごとに見ないと分かりません。
売る側が使えるのは、比べる事例の期間です。戸建てなら、直近1年の成約を根拠に出してもらってください。前の1年の事例が混ざった査定は、いまの水準より低く出やすくなります。
マンションは逆です。直近1年だけだと、やや低めに出る可能性があります。同じ棟の、できるだけ近い時期の成約を足して見るほうが、ずれが小さくなります。
戸建ての中央値は第1種住居地域が最も高く、近隣商業地域が最も低い。高い帯と多い帯が重なる区
旭区の戸建てを用途地域で分けると、中央値がいちばん高いのは第1種住居地域です。いちばん低いのは近隣商業地域です。成約の件数がいちばん多いのも第1種住居地域で、高い帯と多い帯が同じ地域に重なっています。
用途地域は、都市計画法で決まっている土地の使い方の区分です。第1種住居地域は、住まいの環境を守ることを目的にした地域です。
近隣商業地域は、近くに住む人のための店や事務所を置くための地域です。どちらも住宅は建てられますが、建てられる建物の用途と大きさの枠が違います。
近隣商業地域の中央値が低いからといって、そこにある個別の家もそうなるとは限りません。同じ用途地域でも、道路の幅や土地の形で値段は変わります。ただ、査定の根拠に違う用途地域の成約が混ざると、旭区では中央値がずれます。
自分の家の用途地域は、購入時の重要事項説明書か、大阪市が公開している都市計画図で確かめられます。査定を申し込む前に調べて、最初に伝えてください。
前面道路の幅で戸建ての中央値が変わる。旭区で査定前に公図と現地の両方で確かめること
旭区の戸建ては、前面道路の幅が6m以上・4〜6m・4m未満の区分で中央値に差が出ています。建物の状態は直せますが、道路の幅は自分では変えられません。
建築基準法は、建物を建てる敷地に対して、幅4m以上の道路へ2m以上接することを求めています。幅が4mに満たない道でも、特定行政庁が指定したものは法律上の道路です。
その道に面した敷地で建て替えるときは、道路の中心線から2mの位置まで敷地を下げる必要があります。下げた分は、建物を建てる面積に入れられません。
買い手は、建て替えるときに使える面積で家を見ます。だから道路の幅が価格に出ます。自分の家の前の道が何mかは、公図と現地の両方で確かめてください。
公図の幅と実際の幅が違うこともあります。4m未満なら、後退が済んでいるかも調べます。済んでいれば、後退後の面積を最初に伝えられます。
道路の幅と間口が値段に出る仕組みは、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるか に書きました。旭区のデータも、同じ向きに差が出ています。
旭区のマンションは3LDKが最多、次が2LDK。住む人が買う市場で、内見の前にそろえるもの
旭区の中古マンションで、いちばん多い間取りは3LDKです。次が2LDKです。
どちらも、自分で住む人が買う間取りです。投資目的で買われることの多い1Kや1Rは、旭区では上位に入っていません。
住む人が買う市場では、値段の決まり方が二つあります。一つは、同じ棟か近い棟の直近の成約です。もう一つは、買い手がその部屋で暮らす姿を描けるかです。
後者は、広さと築年だけでは決まりません。日当たり、収納、リビングの形、駐車場の空きを、買い手は内見で見ます。
売る側が先にそろえるものは、管理費と修繕積立金の月額、長期修繕計画、直近の総会議事録です。3LDKを買う人はローンを使うことが多く、毎月の返済にこの二つの月額を足して考えます。滞納や値上げの予定があるなら、最初に出してください。
契約前の重要事項説明で買い手に必ず伝わる内容です。あとから分かると、値引きの話になります。
改装済みのマンションは中央値が高い。旭区で「直してから売る」と決める前に、二つの査定額を取る
旭区の中古マンションは、改装済みの中央値が未改装より高く出ています。ただ、この差を改装費と読むのは早すぎます。改装済みの部屋と未改装の部屋では、築年や広さの構成が同じとは限りません。
差の一部は改装の効果で、一部は物件の違いです。データからは切り分けられません。
旭区で確かめる方法は一つです。査定を受けるときに、現状のままの価格と、改装した場合の価格を両方出してもらいます。
その差がかかる改装費を上回るなら、直す意味があります。下回るなら、現状のまま売って、買い手に好きなように直してもらうほうが損が少なくなります。
改装の見積もりを取るのは、この二つの査定額を見てからで間に合います。先に工事を発注すると、引き返せません。売る前にリフォームするかどうかの判断は、売る前にリフォームすべきか で実成約データを使って整理しています。
土地だけの成約は117件で最少。築46年以上の戸建てを「土地の値段」で見るときの物差し
旭区で土地だけの成約は117件で、三つの中でいちばん少なくなっています。単価の中央値は33万円/㎡です。
この数字が旭区で効くのは、土地を売る人だけではありません。築46年以上の戸建てを売る人にも関係します。この帯の戸建ては、建物の評価がほとんど残らず、土地の価格に近い値段で見られます。
そのとき買い手が使う物差しが、土地の単価です。自分の敷地面積に33万円/㎡を掛けた額を、担当者が出した額と並べてみてください。
ただし件数が少ない市場なので、中央値は少数の成約で動きます。査定で土地の単価が出てきたら、根拠にした成約の場所・面積・道路の幅を聞いてください。古い家をそのまま売るか、解体して更地で売るかは、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか で見極め方をまとめています。
旭区で売るときにかかるお金と、査定の前にそろえる三つの項目
旭区の成約データで値段に差が出ていたのは、築年の帯、用途地域、前面道路の幅の三つです。マンションなら、間取りと改装の有無が加わります。
査定を受ける前に、この三つを自分で調べて、担当者に最初に渡してください。同じ条件の成約を根拠にした査定が返ってきます。
流れは、査定、媒介契約、売り出し、売買契約、引き渡しの順です。それぞれにかかる期間の目安は、家を売る流れは7ステップ に書いています。
かかるお金は、仲介手数料、売買契約書の印紙代、抵当権を消す登記の費用、譲渡所得税です。仲介手数料は、売買価格に応じた上限が法律で決まっています。
譲渡所得税は、自分が住んでいた家なら特別控除を使える場合があります。何がいくらかかるかの一覧は、不動産売却でかかる費用の一覧 を見てください。
旭区は、戸建てとマンションの両方に事例がある区です。どちらを売るにしても、比べる成約が足りないという心配は要りません。足りないのは、自分の家の条件を先にそろえる手間だけです。