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東京の家売却

東京都港区の不動産売却|中古マンション5,730件の実成約で見る相場と進め方

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

東京都港区の実成約は、中古マンションが5,730件、戸建てが301件です(国交省データ)。マンションの中央値は9,500万円、戸建ては45,000万円です。直近1年は、どちらも前の1年より中央値がはっきり上がりました。マンションは築30年を越えた先で落ち幅が最大、戸建ては築10年を過ぎたところで最大です。売るなら、査定の根拠になった成約の日付と築年帯を先に確かめてください。

港区の家は、誰が、いくらで買うのか

1どんな人が買うのか

港区で売れる家のほとんどは中古マンションです。買うのは、ひとり〜ふたりで暮らす人が中心だと私たちは見ています。

港区で売れた不動産の件数(約3年)
戸建て301件
中古マンション5,730件
土地だけ93件

売れた家のうち、中古マンションは94%を占めます。間取りの記録がある部屋では、1R〜1LDKが53%です。3部屋以上の家族向けは15%にとどまります。いちばん多い間取りは2LDKです。

2だから、この値段

中古マンションの真ん中の値段は9,500万円です。築年数と地区によって、値段は大きく分かれます。

築年数ごとの、売れた値段の真ん中(中古マンション)

築10年以内は1億4,000万円、築21〜30年は8,700万円です。築31〜45年は4,500万円で、ここでの下がり方がいちばん大きくなります。地区で見ると、高いのは白金(1億4,000万円)、安いのは海岸(6,000万円)です。改装済みは9,700万円、未改装は8,800万円です。

3この先、上がりそうか、下がりそうか

地価も値段も上向きです。ただ、それだけで先も上がり続けるとは言い切れないと私たちは考えています。

住宅地の土地の値段は、去年と比べて(1つの点が1か所)
  • 上がった37か所
  • 変わらない0か所
  • 下がった0か所
家を買う年代(25〜44歳)の人数の見込み(国の推計)
2025年8.6万人
2035年8.8万人
2045年9.1万人

住宅地の地価は、37地点のうち37地点で去年より上がりました。中古マンションの真ん中の値段も、前の年より上がっています(+13.4%)。ただ、年ごとの動きは振れやすいものです。家を買う年代の人は、2045年までに増える見込みです(+6%)。

「私たちは見ています」「考えています」と書いたところは、下の数字から読んだ見立てです。値段は、国土交通省に届け出られた実際の取引です。土地の値段は地価公示・地価調査、人数は国の将来推計人口(2020年の国勢調査をもとにした推計)から取りました。

ここから下は、上の見立ての元になった数字です。

東京都港区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+13.4%・戸建て+33.3%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
032,50065,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション9,500万円4,600万円〜16,000万円約173.3万円5,730
戸建て等(土地+建物)45,000万円21,000万円〜90,000万円—301
土地——約320.0万円93

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内14,000万円1,33155,000万円51
築11〜20年12,000万円1,83040,000万円39
築21〜30年8,700万円1,14032,000万円52
築31〜45年4,500万円67848,000万円87
築46年〜4,900万円70651,500万円66

参考: 改装済み中古マンションの中央値は9,700万円(559件)、未改装は8,800万円(1260件)。 差は約10%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

港区で売るなら、いくらくらいか

港区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「東京都の相場データブック」(PDF・9ページ)も、このアドレスにお送りします。

港区で取引が多い地区と、その相場

国土交通省に届け出られた成約を、地区(町名)ごとに数えました。件数の多い順に並べています。 港区の中でも、戸建て(土地+建物)の中央値は新橋が54,000万円、白金が19,000万円と、地区でかなり違います。 件数が少ない地区は1件で中央値が動くので、8件に満たない地区は載せていません。

戸建て(土地+建物)

地区中央値件数築年数
南青山51,500万円34築36年
高輪24,500万円28築30年
白金19,000万円27築28年
西麻布53,000万円25築28年
南麻布51,000万円23築27年
芝51,000万円22築35年
白金台25,000万円21築22年
新橋54,000万円19築39年

中古マンション

地区中央値件数築年数
芝浦9,500万円667築18年
港南11,000万円512築19年
赤坂7,900万円489築25年
三田11,000万円466築19年
高輪9,450万円460築21年
白金14,000万円434築17年
芝6,100万円350築19年
南麻布8,100万円326築20年

土地(1㎡あたり)

地区中央値件数
西麻布1,100万円/㎡10
南青山1,100万円/㎡10
三田840万円/㎡9
高輪780万円/㎡9
赤坂1,650万円/㎡8

南青山(51,500万円・34件・築36年)

市内の地区の真ん中に近い水準です。売れているのは築36年前後です。

高輪(24,500万円・28件・築30年)

市内の地区の真ん中より52%低い水準です。売れているのは築30年前後です。

白金(19,000万円・27件・築28年)

市内の地区の真ん中より63%低い水準です。売れているのは築28年前後です。

地区名は国土交通省の表記(町名・大字)です。住所の丁目とは区切りが違うことがあります。

同じ地域でも、条件でこれだけ違う

国土交通省の実際の取引を、間口・前面道路・土地の形など条件別に集計しました。 金額は土地と建物を合わせた成約価格の中央値です。

間口の広さ

最大 約77,500万円の差
  • 5m未満20,500万円32件
  • 5〜7m27,500万円54件
  • 7〜10m47,500万円62件
  • 10m以上98,000万円96件

間口が狭いほど駐車や建て替えの自由度が下がり、買い手が慎重になりやすい部分です。

前面道路の幅

最大 約40,500万円の差
  • 4m未満26,500万円58件
  • 4〜6m30,000万円109件
  • 6m以上67,000万円125件

幅4m未満の道路では、建て替え時に敷地を後退させるセットバックが必要になる場合があります。

土地の形

最大 約61,000万円の差
  • ほぼ整形110,000万円21件
  • ほぼ長方形55,000万円81件
  • 不整形53,000万円35件
  • ほぼ台形53,000万円13件
  • 長方形49,000万円85件

不整形地は建物の配置に制約が出るため、同じ面積でも評価が下がりやすい傾向があります。

用途地域・構造・接道の種類でも見る

用途地域(戸建て)

最大 約38,000万円の差
  • 商業地域64,000万円103件
  • 近隣商業地域60,000万円29件
  • 第1種住居地域51,000万円27件
  • 第2種中高層住居専用地域45,000万円29件
  • 第1種中高層住居専用地域26,000万円79件
  • 準工業地域26,000万円26件

用途地域は建てられる建物の種類と大きさを定める区分です。住環境の良さと利便性のどちらが価格を左右するかは地域で変わります。

建物の構造

最大 約123,000万円の差
  • SRC140,000万円15件
  • RC66,500万円126件
  • 鉄骨造46,000万円65件
  • 木造17,000万円81件

鉄骨・RCは規模の大きい住宅が多く、構造の違いだけでなく建物の大きさも金額に含まれます。

接道の種類

最大 約110,000万円の差
  • 都道130,000万円21件
  • 区道53,000万円166件
  • 公道25,000万円13件
  • 私道20,000万円79件

私道に接する場合は、通行・掘削の承諾など権利関係の確認が必要になることがあります。

用途地域(中古マンション)

最大 約6,000万円の差
  • 第2種住居地域14,000万円697件
  • 第1種中高層住居専用地域14,000万円582件
  • 第1種住居地域11,000万円301件
  • 準工業地域9,000万円1098件
  • 近隣商業地域8,500万円491件
  • 商業地域8,000万円2126件

商業地域・近隣商業地域には駅前など利便性の高い立地が多く含まれます。

読み方: 中央値は「その条件で売れた物件の集まり」の真ん中の価格です。面積・築年数・立地の違いも含まれるため、 この差がそのまま条件だけによる差とは限りません。自分の家の評価は、条件を伝えたうえで査定で確認してください。

港区の駅と、学校・病院の数

家を探す人は、物件を比べるときに駅と学校と病院を見ます。販売図面の「周辺環境」に書かれるのもこのあたりです。港区の分を、国の公開データで数えました。

乗り降りの多い駅(2023年度・1日あたり)

駅路線乗降客数
品川JR山手線548,442人
新橋JR東海道線438,226人
浜松町JR東海道線253,334人
田町JR東海道線238,712人
品川京浜急行電鉄 本線233,916人
泉岳寺東京都 1号線浅草線195,118人
新橋東京地下鉄 3号線銀座線194,374人
表参道東京地下鉄 3号線銀座線168,791人

最寄り駅ごとの住宅地の地価(2026年の地価公示・地価調査・1㎡あたり)

最寄り駅地価地点
溜池山王711万円1
六本木一丁目408万円1
高輪ゲートウェイ348万円1
表参道332万円2
青山一丁目311.5万円2
広尾297万円5
麻布十番288.5万円4
外苑前282万円1

地点が2つ以上ある駅は真ん中の値です。国や県が毎年値段を出している土地で、実際に売れた値段とは別の数字です。

  • 学校小学校 21校・中学校 22校・高等学校 18校
  • 幼稚園・認定こども園29か所
  • 病院・診療所病院 12・診療所 806・歯科 605病床の多い病院は 東京慈恵会医科大学附属病院(1,075床)、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院(819床)、東京都済生会中央病院(535床)

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(国土数値情報の駅別乗降客数・学校・医療機関・幼稚園等、地価公示・地価調査)。2026-10-15に取得。学校は私立・国立を含みます。学校と病院は国のデータを作った時点の数なので、そのあとの開校や閉院は入っていないことがあります。保育所はこの数に入っていません。

港区の空き家の数

港区では、住宅のうち13.7%が空き家です(全国は13.8%)。このうち、売りにも貸しにも出ていない「使う予定のない空き家」は2,550戸あります。

住宅の数177,980戸
空き家24,360戸(13.7%)
売りに出ている空き家2,460戸
使う予定のない空き家2,550戸(住宅の1.4%・全国は5.9%)
そのうち一戸建て380戸
そのうち傷みや壊れがある510戸

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月時点)。数は調査からの推計で、10の位を四捨五入しているため、合計が合わないことがあります。「使う予定のない空き家」は、調査の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」です。

売らずに持ち続けると、年にいくらかかるか

値段を見たあとに、もうひとつ数えておく数字があります。固定資産税、空き家になったあとの火災保険、 草刈りと通風に通う時間。実家を売った人の調査では、維持と処分にかかった費用の最多回答は50〜100万円でした。

港区で実際に売れた土地は、㎡あたり320万円が真ん中の値です(国土交通省の成約データ)。 固定資産税の評価額はこれとは別の数字で、市から届く課税明細書で確かめます。

持ち続けると年にいくらか、数え方を見る →

東京都港区の実成約データを開くと、最初に目に入るのは中古マンションの件数です。戸建ての20倍近くあります。そのうえ、直近1年はマンションも戸建ても、前の1年より中央値が上がりました。

このページでは、港区のデータに出ている特徴を、売る人の判断に関わる順で説明します。査定の流れや必要書類のように、どの地域でも変わらない話は、別のページに任せています。

港区の実成約は、中古マンションが戸建ての20倍近い

国土交通省の不動産情報ライブラリで数えると、港区の中古マンションの成約は5,730件です。戸建ては301件、土地は93件です。マンションの中央値は9,500万円、面積あたりでは173万円/平方メートルでした。

この比率は、売る側の準備を変えます。マンションを売る人は、比べる相手に困りません。同じ築年帯、近い広さ、近い階数の成約が、短い期間でもいくつも見つかります。

査定額を受け取ったら、どの成約と比べた結果なのかを聞けます。答えが出てこない査定は、根拠が弱いと考えてよいでしょう。

戸建てを売る人は、逆の状況です。区全体で301件ですから、築年帯や用途地域で絞ると、比べる事例はすぐ数件になります。一件一件の条件の違いが、中央値に大きく影響します。

戸建ての中央値は45,000万円です。ただ、安いほうから4分の1の値は21,000万円、高いほうから4分の1の値は90,000万円で、幅があります。

中央値は、その幅の真ん中の一点に過ぎません。幅の広さごと見ておくほうが、値付けを誤りません。

マンションと戸建てで、査定のときに聞かれることや、そろえる書類は違います。違いは中古マンションを売るに整理してあります。

直近1年は、マンションも戸建ても前の1年より上がった

港区のデータで、直近1年の中央値をその前の1年と比べると、マンションも戸建ても、はっきり上がっています。種類を問わず両方そろって上がっているのが、港区の直近の特徴です。

上がっている局面で売るとき、気をつけたいのは査定の根拠の古さです。1年以上前の成約を基準にした査定は、今の水準より低く出ます。

査定書に載っている比較事例の成約時期を見て、直近1年のものが中心かどうかを確かめてください。古い事例ばかりなら、引き直しを頼んで構いません。

逆に、上がっているからといって、直近の高い成約だけを見て売り出し価格を決めるのも危険です。買い手も同じデータを見ています。

幅の上のほうに置いた価格は問い合わせが来ず、結局は値下げを重ねることになります。直近1年の成約の幅の中で、自分の物件の条件に見合う位置を選ぶのが、現実的な決め方です。

マンションの値段が落ちる場所は、築30年の手前ではなく、その先にある

港区の中古マンションを築年帯ごとに並べると、築46年以上の中央値は、築10年以内の半分以下です。ただ、下がり方は一定ではありません。

落ち幅がいちばん大きいのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところです。築20年を越えたあたりで大きく落ちるのではなく、築30年を越えた先で落ちています。

この形は、売る時期の決め方に関わります。築20年代の部屋は、まだ築10年代に近い水準の成約と比べてもらえる余地があります。

一方、築30年を越えた部屋は、比べる相手が築31〜45年の成約に移ります。築20年代の後半で売るか、もう少し住んでから売るかで、基準になる水準が変わるわけです。

築31〜45年の部屋を売るなら、段差を越えるための材料を先に集めます。大規模修繕の実施時期と次回の予定、長期修繕計画、修繕積立金の残高と値上げの予定です。

管理組合の総会議事録に載っています。同じ築年帯の中で順位を上げるのは、築年数ではなく、こうした記録です。

建築士の視点

築30年を越えたマンションで買い手が気にするのは、目に見えない部分です。給排水管や給湯設備の更新、外壁や防水の補修が、計画どおり進んでいるか。進んでいれば、その記録が値段を支えます。進んでいなければ、買い手は将来の一時金や値上げを見込んで、価格を下げて考えます。管理組合の記録を先に読み、説明できる状態で査定を受けてください。

成約は2LDKと1LDKに集まる。改装は「やるか」より「戻るか」で決める

港区のマンションの成約で、いちばん多い間取りは2LDKです。次が1LDKです。この二つに成約が集まっているので、同じ間取りなら比べる事例はすぐ見つかります。

逆に、3LDK以上や1K・ワンルームは、同じ棟や近い築年帯で見ると事例が減ります。間取りが多数派から外れる部屋ほど、査定額の根拠を細かく聞いておく必要があります。

改装についても、データに出ている事実があります。港区では、改装済みのマンションの中央値は、未改装より高く出ています。

ただし、これは「改装費を足した分だけ高く売れる」という意味ではありません。改装済みの部屋と未改装の部屋は、築年や立地の分布が同じとは限らないからです。

売る前に改装するかどうかは、二つの数字を並べてから決めてください。改装にかかる費用と、改装した場合としない場合で査定額がいくら変わるか、です。後者は、査定のときに担当者へ聞けば答えてもらえます。

費用のほうが大きければ、未改装のまま売るほうが合理的です。買い手が自分の好みで直す余地も残ります。

改装済みの成約が多い区では、未改装の部屋は「改装前提の価格」で比べられます。そのことを前提に値付けをしてください。

戸建ては、築10年を過ぎたところでいちばん落ち、築46年以上ではあまり下がらない

港区の戸建ては、マンションとは落ち方が逆です。築年帯ごとの中央値を並べると、いちばん大きく落ちるのは、築10年以内から築11〜20年へ移るところです。その先は下げ幅が小さくなり、築46年以上でも、築10年以内と比べてあまり下がっていません。

落ちる場所が前半に寄っているのは、値段の中身が早い段階で土地に移るからと読めます。建物の値段は新しいうちに大きく減り、その後は土地の値段が中心になります。

港区の戸建ては、土地の値段が中央値の大部分を占めると考えられます。だから、建物が古くなっても中央値が崩れにくいのでしょう。

売る側への意味は二つあります。築浅の戸建てを売るなら、築10年を越える前と越えた後で、比べられる成約の水準が変わります。築40年を越えた戸建てなら、建物の古さを理由に値段をあきらめる必要はありません。

値段を決めているのは土地です。土地の条件を正確に伝えることが、査定の精度を上げます。

戸建ての中央値は、第一種中高層住居専用地域でいちばん低く、商業地域でいちばん高い

港区の戸建ての成約を用途地域ごとに分けると、件数がいちばん多いのは商業地域です。中央値もそこがいちばん高く、いちばん低いのは第一種中高層住居専用地域でした。

用途地域は、都市計画法で定められた土地の使い方の区分です。商業地域は、店舗や事務所を含めて多くの種類の建物が建てられます。第一種中高層住居専用地域は、中高層の住宅のための地域で、建てられる用途が住宅中心に絞られます。

建てられる建物の大きさを決める容積率も、商業地域のほうが高い値が指定されるのが一般的です。同じ広さの土地でも、建てられるものが多い土地ほど買い手の層が広がり、値段に出ます。港区の戸建ての中央値の差は、土地の使える度合いの差を映しています。

もう一つ、前面道路の幅でも中央値に差が出ています。6m以上、4〜6m、4m未満の三つの区分で、中央値が違います。

道路の幅は、建てられる建物の大きさと、建て替えのときの敷地の後退に関わります。道路の幅と間口が値段にどう影響するかは、間口と前面道路で売却価格はどれだけ変わるかで実データを使って説明しています。

自分の土地の用途地域と前面道路の幅は、港区の都市計画情報と、購入時の重要事項説明書で確かめられます。査定の前に調べて、担当者に先に伝えてください。

土地は件数が少ない。面積あたりの中央値は、目安にとどめる

港区の土地の成約は93件で、三つの種類の中でいちばん少ない数です。面積あたりの中央値は320万円/平方メートルです。

ただ、件数が少ないため、一件の条件で中央値が動きます。自分の土地の値段をこの数字から逆算するのは避けてください。

港区では、土地の成約より、建物付きで成約した戸建ての件数のほうが多くなっています。古い戸建てを売る人は、古家付きで売るか、更地にして売るかを選ぶことになります。

答えは買い手の使い方で変わるので、先に決めずに両方の価格を出してもらってください。境界の確定や測量の進め方を含めて、土地を売るで整理しています。

港区で売るなら、査定額より先に「根拠の日付」と「比べた築年帯」を見る

港区のデータから出てくる注意点は、二つに絞れます。

一つ目は、根拠の日付です。直近1年はマンションも戸建ても上がっています。査定の比較事例が古ければ、それだけで水準がずれます。

二つ目は、比べた築年帯です。マンションは築30年を越えた先、戸建ては築10年を越えたところに段差があります。自分の物件と違う側の築年帯の成約で査定されていないか、事例の築年を確かめてください。

この二つを確かめたうえで複数の査定額を並べれば、高い数字を出した会社ではなく、根拠の確かな会社を選べます。売却の手順の全体は家を売る流れは7ステップに、かかる費用は不動産売却でかかる費用の一覧にまとめてあります。

港区で実際に売れた価格(売却事例)

個別の物件名は出せませんが、国土交通省に届け出られた成約価格を集計すると、 港区で実際に売れている価格帯はこの範囲です(2023Q3〜2026Q1)。 1件の事例より、成約の分布で見たほうが自分の家の位置が分かります。

戸建て

2億1,000万円 〜 9億円

成約301件のうち、真ん中の半分がこの範囲。中央値は4億5,000万円です。

中古マンション

4,600万円 〜 1億6,000万円

成約5,730件。中央値は9,500万円です。 1平方メートルあたりでは1,733,333円が中央値。

土地(1平方メートルあたり)

2,300,000円 〜 4,600,000円

成約93件。中央値は3,200,000円です。 土地相場は同じ市内でも差が大きいので、幅で見てください。

不動産の査定を受ける前に、この数字をどう使うか

  • 出てきた査定額が、上の範囲のどこにあるかを見ます。範囲から外れて高いときは、 その根拠を必ず聞いてください。売り出し価格は高く付けられても、成約価格は市場が決めます。
  • マンション査定は、同じ建物の成約があるかどうかで精度が変わります。 「この棟の取引を何件持っていますか」と聞くと、その会社の実力が分かります。
  • この数字は港区全体の集計です。駅からの距離・土地の形・築年数で位置は動きます。 最終的には複数社の査定で確かめます。

港区で「戸建て・マンション・土地」を売るとき、何が違うか

同じ不動産でも、価格の決まり方と準備するものが種別ごとに違います。 港区の成約データを添えて、違うところだけを並べます。

戸建て売却

成約301件・中央値4億5,000万円 (2億1,000万円〜9億円に半分が入る)

一戸建ての値段は、建物と土地を足したものです。建物の評価は年数とともに下がっていき、 ある時期から先は土地の値段が下限になります。築年数が経った家ほど、 「建物にいくら付くか」より「土地としていくらか」を先に確かめたほうが早いです。 雨漏りやシロアリのように、買い手が値引きの根拠にする不具合は、 査定の前に把握しておくと交渉で崩れません。

マンション売却

成約5,730件・中央値9,500万円/1平方メートルあたり1,733,333円が中央値

中古マンションの相場は、同じ建物で最近いくらで売れたかがそのまま参考になります。 だから査定の精度は「その棟の取引をどれだけ持っているか」で変わります。 部屋ごとの違いは階数・向き・リフォームの有無で出ますが、 建物全体の管理状態も見られます。修繕積立金が足りていない、 大規模修繕の予定が立っていないといった事情は、買い手側の調査で必ず出ます。 専有面積で割った1平方メートルあたりの単価にすると、他の部屋と比べやすくなります。

土地売却

成約93件・1平方メートルあたり中央値3,200,000円 (2,300,000〜4,600,000円に半分が入る)

土地の価格は、1平方メートルあたりいくらかで比べます。広さが違う土地どうしでも、 この単価にすればそろえて見られます。 売るときは、境界が確定しているかどうかで進み方が変わります。 確定していない場合は測量から始めることになり、その分だけ時間もお金もかかります。 隣地との立ち会いが要るので、こちらの都合だけでは進みません。 古い家が建っている土地は、解体してから売るか、そのまま売るかを選びます。 判断する前に解体の見積もりを2社以上から取ってください。 金額は建物の構造と、重機が入れるかどうかで大きく変わります。 解体すると住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるため、 いつ壊すかはタイミングの問題になります。

もう1つの売り方:不動産の買取

ここまでは買い手を探して売る方法(仲介)です。もう1つ、不動産会社に直接買ってもらう 買取という方法があります。マンションの買取も一戸建ての買取も土地の買取も同じ考え方で、 価格は仲介より下がる代わりに、いつ売れるかが読めます。 買取のメリットは、いつ現金になるかが決まること、内覧の対応が要らないこと、 買主が個人ではないので契約不適合責任を負わずに済む場合があることです。 住み替えの期限がある、相続で期限が決まっている、近所に知られたくないといった事情があるなら、 下がるぶんの費用を払う価値があります。急いでいないなら、まず仲介で試すほうが手元に残ります。 買取の査定を受けるときは、その金額が上に出した成約の範囲からどれだけ下なのかを見てください。 違いは 仲介と買取の違い にまとめました。

港区について、さらに詳しく書いた記事

このページは港区全体の相場をまとめたものです。 条件がはっきりしている場合は、下の記事のほうが早く答えにたどり着きます。

港区で家を売る前に、状況別に読む

同じ「家を売る」でも、相続と離婚と住み替えでは、つまずく場所も順番も違います。 当てはまるものから読んでください。

近くの市区町村と比べる

戸建て(土地+建物)の成約価格の中央値を、距離の近い地域と並べたものです。 売り出す前に隣の相場を知っておくと、査定額を見たときの判断がしやすくなります。

市区町村中央値この地域との差
中央区約2km3億3,500万円-1億1,500万円
千代田区約4km5億5,000万円+1億円
渋谷区約5km2億2,000万円-2億3,000万円
目黒区約5km1億3,000万円-3億2,000万円
文京区約6km1億3,000万円-3億2,000万円
品川区約6km9,000万円-3億6,000万円
新宿区約6km1億1,000万円-3億4,000万円
江東区約6km6,600万円-3億8,400万円

距離は国土地理院の代表点どうしを直線で結んだ目安です。中央値は売れた物件の顔ぶれで動くため、 差がそのまま土地の価値の差になるわけではありません。

よくある質問

港区のマンションは直近1年で上がっていると聞きました。今すぐ売ったほうがいいですか?

上がっていることと、これからも上がることは別です。港区のデータで言えるのは、直近1年の中央値がその前の1年より高い、という事実までです。売る時期を決めるなら、相場の向きより自分の事情を優先してください。そのうえで、査定の比較事例が直近1年の成約かどうかを確かめると、今の水準で値付けができます。

築15年の戸建てです。築10年以内の成約より、査定がかなり低く出ました。おかしいですか?

港区の戸建てのデータでは、築10年以内から築11〜20年へ移るところで中央値がいちばん大きく落ちます。築15年なら、比べる相手は築11〜20年の成約です。そこと比べて低すぎないかを見てください。築10年以内の成約を基準にした査定とは、そもそも比べる相手が違います。落ち幅の大部分は建物の分で、土地の値段は残っています。

1LDKのマンションを、改装してから売るほうが高く売れますか?

港区では改装済みのマンションの中央値は未改装より高く出ています。ただし、改装費がそのまま上乗せされるという意味ではありません。改装にかかる費用と、改装した場合としない場合の査定額の差を並べ、差が費用を下回るなら未改装で売るほうが手元に残ります。1LDKは貸す目的の買い手もいるため、内装より家賃の水準を見られることがあります。

港区で成約価格が高いのはどの地区ですか。

国土交通省に届け出られた戸建て(土地+建物)の成約を地区ごとに集計すると、中央値が高い順に新橋(54,000万円・19件)、西麻布(53,000万円・25件)、南青山(51,500万円・34件)です。低いほうは白金(19,000万円・27件)、高輪(24,500万円・28件)、白金台(25,000万円・21件)でした。同じ市内でも地区で差が出ます。件数が少ない地区は1件で中央値が動くため、8件に満たない地区は集計から外しています。

港区では築何年くらいの家が売れていますか。

地区ごとに、売れた家の築年数の中央値を出しました。新しいほうは白金台で築22年、古いほうは新橋で築39年です。築が古い地区ほど、買い手は建物より土地を見て値段を決めます。今の建物のまま売るか、解体して土地として売るかの判断は、この差から考えると外しにくくなります。

港区で取引が多いのはどの地区ですか。

戸建て(土地+建物)の成約件数が多いのは南青山(34件・中央値51,500万円)、高輪(28件・中央値24,500万円)、白金(27件・中央値19,000万円)の順です。件数が多い地区は比べられる事例が多いぶん、査定額の根拠を確かめやすくなります。

参照した情報源

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(港区の実成約データの充填元)・確認日 2026-08-22
  2. e-Gov法令検索「都市計画法」(第9条=用途地域の定義。商業地域・第一種中高層住居専用地域)・確認日 2026-08-22
  3. e-Gov法令検索「建築基準法」(第42条=道路の定義と後退・第48条=用途地域内の建築制限・第52条=容積率と前面道路の幅員)・確認日 2026-08-22

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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