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築40年の家に、値段はつくか

隣地に越境している家は売れるか。覚書の作り方と測量のタイミング【建築士監修】

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結論から

隣地への越境があっても家は売却できます。ただし黙って売ることはできず、越境の事実を覚書にまとめ、境界を測量したうえで買主に引き継ぐ必要があります。

隣地に越境している家は、売れるか

結論から言います。越境があっても、家は売れます。ただし、黙ったまま売ることはできません。

越境とは、自分の家の一部が隣の土地に、または隣の家の一部が自分の土地にはみ出している状態です。買主に事実を伝え、必要なら覚書を交わしたうえで進めます。

「境界がずれているから売れない」と思う人が多いです。実際は、覚書と測量があれば売買は成立します。隠さず進めることが大事です。

越境は珍しい話ではありません。古い住宅地では、むしろよくあることです。

越境の典型パターンを確認する

越境で多いのは、屋根の軒先、雨樋、ブロック塀、樹木の枝、そして給排水管です。

軒先や雨樋は、隣の敷地の上空にはみ出しているケースがあります。ブロック塀は境界線をまたいで建っていることが多いです。

樹木の枝は、育つと隣地へ伸びます。給排水管は地中を通り、隣の土地の下を通過していることもあります。

何十年も前からある越境は、両方の家が気づかないまま放置されていることも多いです。売却を機に、初めて表面化するケースもあります。

建築士の視点

越境は、目に見える場所だけとは限りません。基礎の際が数センチ越境しているケースや、給排水管が地中で隣地の下を通っているケースもあります。

軒先や雨樋は見れば分かりますが、基礎の際や地中の管は見ただけでは分かりません。図面と現況を照らし合わせないと、後者は見つかりません。測量士や建築士に、現地を見てもらってください。

越境物の覚書とは

覚書とは、越境の事実とその扱いを、隣地の所有者との間で書面にしたものです。

「今は越境を認めるが、将来建て替えるときは是正する」という内容が一般的です。口約束ではなく、書面に残してください。

覚書があるからといって、越境そのものが解消されるわけではありません。あくまで、今の状態をお互い認め合う書面です。

覚書は、次の代まで続く約束です。ないまま売ると、買主が引き継ぐ約束の中身が分からなくなります。

書く内容は、越境している部位、将来の是正方法、費用負担の考え方です。誰が作るかは決まっていません。売主・買主・隣地所有者、あるいは仲介の不動産会社が間に入ってまとめることもあります。

覚書や測量図は、売却の必要書類にもなります。書類の全体像は 不動産売却の必要書類 で確認してください。

買主とローンへの影響

越境がある家は、買主の住宅ローン審査で引っかかることがあります。金融機関は、担保になる土地と建物の範囲を見るからです。

境界が確定していない、または越境の扱いが書面にないと、担保評価がしにくくなります。審査の入口で止まることがあります。

建築士の視点

フラット35など、技術基準の適合を確認する住宅ローンでは、越境の扱いが審査に影響する場合があります。基準の中身は制度によって違うので、ここは金融機関や検査機関に個別で確認してください。

覚書があるだけで、買主の判断材料は変わります。現金で買う買主なら、ローン審査がないので担保評価で止まる心配がありません。ただし、相手は現金で買える人か買取業者に絞られると考えてください。

買主が気にするのは、越境が将来トラブルになるかどうかです。覚書があれば、その不安はかなり減ります。

測量はいつやるか

測量には、確定測量と現況測量があります。越境がある家では、境界を確定させる測量が必要になる場面が多いです。

タイミングは、査定のあとで、契約の前が目安です。査定の段階では、測量がなくても進められます。

測量は、契約の前に済ませます。確定測量には、隣地所有者の立ち会いと同意が要ります。

現況測量は、隣地の同意がなくても進められます。ただし、境界を確定したことにはなりません。どちらが必要かは、目的に合わせて確認してください。

越境があると、立ち会いの場で是正の話し合いも同時に進めることが多いです。時間がかかる作業です。売却を決めたら、査定が済んだ時点で土地家屋調査士に測量を頼んでください。

測量費用や、他にかかる売却費用は 不動産売却でかかる費用の一覧 にまとめてあります。金額はここでは出しません。見積もりを複数取って確認してください。

越境は、直してから売るか、そのまま売るか

越境が分かったとき、直してから売るべきか迷う人が多いです。答えは、部位で分けて考えます。

雨樋、エアコンの室外機、物置、自分の木の枝のように、動かせるものは売り出す前に直します。覚書に書く項目が減り、買主に引き継ぐ宿題も減ります。

基礎、屋根の軒、ブロック塀のように、直すには壊すしかないものは無理に直しません。ここは覚書で「建て替えのときに是正する」と決めておくのが現実的です。

古い家で、基礎や軒が越境しているなら、解体して更地で売る手もあります。建物の越境は、建物がなくなれば消えます。ただし塀や地中の管は残るので、そこは覚書が要ります。

更地にするかどうかの見極めは 更地で売るか、古家付き土地のまま売るか で整理しています。

直すときに気をつけたいのは、隣の敷地に入る作業です。足場を組む、塀を切るといった作業は、必ず隣地の所有者に先に話を通してください。

逆に、隣の物が自分の土地にはみ出している場合もあります。自分の土地の上にあっても、相手に伝えずに切ったり壊したりしないでください。相手に話して、直してもらうか、覚書に入れるかを決めます。

直したあとは、直した箇所の写真を残してください。契約のとき「ここは是正済み」と示せる材料になります。

直すか残すかで迷ったら、不動産会社と土地家屋調査士に現地で見てもらうのが早いです。直す費用と、残したときの買主の受け止め方を比べて決めます。

越境が見つかったときの選択肢を、部位ごとに並べました。直す費用と、残したときの買主の受け止め方を比べる材料にしてください。

選択肢向いている部位覚書気をつける点
売り出す前に直す雨樋・エアコンの室外機・物置・自分の木の枝書く項目が減る隣の敷地に入る作業は先に話を通す。直した写真を残す
直さず覚書で残す基礎・屋根の軒・ブロック塀建て替えのときに是正すると書く覚書があっても越境そのものは消えない
解体して更地で売る古い家で基礎や軒が越境している塀と地中の管の分は要る建物の越境は消えるが、塀と管は残る
相手に直してもらう、または覚書に入れる隣の物が自分の土地にはみ出している直してもらわない分は書く自分の土地の上でも、勝手に切ったり壊したりしない

隣の人が覚書に応じてくれないとき

覚書は、隣地の所有者が納得しないと作れません。こちらから強制はできません。断られたときにどう動くかを、先に決めておきます。

断る理由は、中身を知らないまま警戒しているケースが多いです。覚書の中身は、今の状態をお互い認めることと、建て替えのときの直し方を決めることです。今すぐ何かをしてもらう書面ではありません。

売主が直接説明すると、話がこじれることがあります。不動産会社か土地家屋調査士から、第三者として説明してもらってください。同じ内容でも、受け止め方が変わります。

それでも応じてもらえないなら、覚書なしで売る準備に切り替えます。越境の事実、頼んだ経緯、断られた理由を書面にして、買主に渡します。隠していないことが、あとで自分を守ります。

立ち会いを断られると、確定測量はできません。その場合は現況測量で今の状態を図にして、越境箇所の写真も残します。費用の考え方は 測量の費用は誰が払う? にまとめてあります。

覚書がないまま売ると、住宅ローンを使う買主は減りやすいです。現金で買える人か、買取業者が相手になりやすいです。値段より早く手放したいなら、この形で進める判断もあります。

頼んだ日、相手の返事、その場にいた人は、その都度メモしてください。買主や不動産会社に説明するとき、口頭より書いた記録のほうが伝わります。

まず、何から始めるか

越境が分かったら、隠さず不動産会社に伝えてください。査定の前に伝えると、覚書と測量を前提にした進め方を用意してもらえます。

境界について詳しく相談したいときは、土地家屋調査士が窓口になります。測量と覚書、両方の相談に乗ってもらえます。

隣地の所有者との関係が難しい場合は、訳あり物件として買取を扱う業者に相談する方法もあります。種類ごとの売り方は 訳あり・難あり物件を売る で整理しています。

売却全体の流れは 家を売る流れは7ステップ で確認してください。

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売ると決める前に、いくらくらいか見ておく

近くで実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「売る前に、直す前に読む本」(PDF・18ページ)も、このアドレスにお送りします。

よくある質問

隣の土地に越境している家は売れますか?

売れます。ただし越境の事実を黙って売ることはできません。屋根や塀がどこまで越境しているかを確認し、覚書を交わしたうえで買主に引き継ぐのが基本です。境界が未確定なら、測量も検討してください。

越境物の覚書には何を書けばいいですか?

越境している部位、今は越境を認めるという事実、将来建て替える際に是正するという約束を書きます。費用を誰が負担するかも書いておくと、次の所有者に引き継ぎやすくなります。

隣地に越境していると住宅ローンの審査に影響しますか?

影響することがあります。金融機関は担保になる土地・建物の範囲を見るため、境界や越境の扱いが書面にないと評価がしにくくなります。フラット35などは技術基準の確認が必要な場合もあるので、金融機関に個別に確認してください。

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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