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築40年の家に、値段はつくか

私道に面した家は売れるか。持分と掘削承諾の有無が分かれ目【建築士監修】

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結論から

私道に面した家でも売却はできます。ただし位置指定道路か42条2項道路かの確認、私道の持分の有無、掘削承諾・通行承諾が書面であるかどうかで、買主の付きやすさが大きく変わります。

私道に面した家は、売れるか

結論から言います。私道に面していても、家は売れます。ただし、黙って進めていい話ではありません。

確認するのは3つです。道路の種別、私道の持分の有無、掘削承諾・通行承諾の有無です。この3つで、売却の進め方が変わります。

「私道だから売れない」と思い込む人がいます。実際は違います。順番に確認すれば、売却の道筋は見えてきます。

私道に面した家は、珍しい話ではありません。古い住宅地では、むしろ普通にあります。

位置指定道路と42条2項道路の違い

私道でも、建築基準法上の「道路」として扱われることがあります。ここが分かれ目です。

行政の指定が鍵です。位置指定道路は、特定行政庁から道路の指定を受けた私道です。建築の際、この道路に接していれば接道義務を満たせます。

42条2項道路は、幅4m未満でも「道路とみなす」扱いを受けた道です。建て替えの際は、道路の中心線から2m下がる「セットバック」が必要になります。セットバックは避けられません。

道路の種類は、まず調べれば分かります。役所の道路調書や、建築計画概要書で確認できます。難しくはありません。

接道義務そのものや、再建築ができない土地の扱いは 再建築不可物件を売る で詳しく扱っています。私道の種類が分かったら、そちらも確認してください。

持分があるかないかで、何が変わるか

名義しだいです。私道は、敷地を誰が所有しているかで話が変わります。

自分も含めた共有名義なら、持分があります。持分がまったくない場合、他人の土地を通行しているだけ、という状態もあります。そこは要注意です。

持分の有無は、登記簿を見れば分かります。私道部分の地番を確認し、名義を調べてください。

火種はここです。持分がないと、舗装の補修費用を誰が負担するか、通行を続けられるかで揉めやすくなります。将来建て替えるときも、承諾を取り直す場面が出てきます。

持分の状況は、そのまま買主に引き継がれます。曖昧なまま売ると、あとで買主とトラブルになります。先送りは禁物です。

掘削承諾・通行承諾とは

私道の地中には、水道管・下水道管・ガス管が通っていることがよくあります。地中は見えません。

管を新設したり直したりするとき、私道を掘る必要が出ます。このとき私道の所有者から取る承諾が、掘削承諾です。承諾なしでは掘れません。

通行承諾は、私道を日常的に通るための承諾です。持分がない場合、特にこれが問題になります。

建築士の視点

私道は、舗装の見た目がきれいでも、地中の状態までは分かりません。給排水管がどこから引き込まれているか、誰の名義で入っているかは、掘ってみないと分からないこともあります。

位置指定道路の指定図や、給排水設備の図面と、現況を照らし合わせる作業が必要です。現場では、承諾書が交わされていない、口頭だけで済んでいる、というケースをよく見ます。

書面がないまま何十年も使ってきた私道は、少なくありません。売却を機に、初めて確認する人が多いです。

承諾が取れないと、買主が付きにくい理由

掘削承諾・通行承諾が書面で確認できないと、買主の住宅ローン審査に影響します。金融機関は、担保になる土地の権利関係を見るからです。書面がすべてです。

書面がなければ、審査で止まります。境界や越境の問題と同じ構造です。

商品によって基準が違います。フラット35など、技術基準の適合を確認する商品では、道路の種別や承諾の有無を求められる場合があります。道路調書で分かった種別と、承諾書の有無を伝えて、金融機関や検査機関に個別で確認してください。

例外はあります。現金で買う買主なら、金融機関の審査がないので、承諾書がなくても話は止まりにくくなります。ただし、そのぶん買い手は限られると考えてください。

私道の共有者や隣接所有者との合意には、時間がかかることが多いです。売却を決めたら、まず承諾書があるかを確かめてください。なければ、私道の共有者全員から署名をもらう段取りを始めます。

承諾書には、何を書いておくか

承諾書は、あるだけでは足りません。中身を見ます。買主の金融機関が見るのは、その書面で将来まで困らないかどうかです。

書いておくことは4つです。掘削の範囲、通行の範囲、承継、費用の扱いです。

掘削の範囲は、給水管・排水管・ガス管の新設と修繕まで含めます。「今回の工事だけ」という書き方だと、次に直すときにまた承諾がいります。

通行は、人だけでなく車両も入れておきます。駐車場に車を入れる家なら、ここが抜けると困ります。

いちばん大事なのが承継です。「承諾の効力は、この土地を取得した第三者にも及ぶ」という一文を入れます。

これがないと、売主あての承諾は買主に引き継がれません。買主はもう一度、私道の所有者に頭を下げることになります。

費用の扱いも書きます。承諾は無償なのか、舗装の復旧は誰が持つのか。曖昧なままだと、工事のたびに話がぶり返します。

署名は、私道の共有者全員から取ります。一人でも欠けると、金融機関が書面として認めないことがあります。実印と印鑑証明書を添えるよう求められることもあります。

承諾料を求められることもあります。決まった金額はありません。応じるかどうかは、売却の期限と相談して決めてください。

取るのは、売主のうちです。買主に任せると、承諾が取れなかったとき契約が白紙に戻る恐れがあります。書式は、不動産会社が持っていることが多いです。

越境の覚書と、考え方は同じです。隣地に越境している家は売れるか で覚書の作り方を書いています。

私道の持分は、家と一緒に売る

私道の持分は、家の敷地とは別の地番で登記されていることが多いです。売買契約書に敷地の地番だけ書くと、私道の持分は売主の手元に残ります。買主は、持分のない家を買ったことになります。

ここは見落としやすいところです。承諾書を整えても、持分の売り忘れがあると話が元に戻ります。契約書の「売買の目的物」に、私道の地番と持分の割合を、登記簿どおりに書いてください。

私道の持分も、敷地と一緒に移転登記が必要です。司法書士には、私道の地番があることを最初に伝えておきます。不動産会社が作る重要事項説明書にも、私道の負担を書く欄があります。

私道の持ち方には、もう一つ形があります。私道を細かく分筆して、各戸が一筆ずつ持ち合う形です。この形だと、自分の名義の一筆が、自分の家の前ではないことがあります。

登記簿を見るときは、家の前の道だけでなく、自分の名義になっている道の一筆を探してください。その一筆も、売買の対象に入れます。入れ忘れると、他人の家の前の道を自分が持ち続けることになります。

持分がまったくない場合は、売る前に共有者から持分を分けてもらう交渉もあります。応じてもらえるかは相手しだいで、金額にも決まりはありません。難しければ、前の節の承諾書で代えるのが現実的です。

私道の持ち方で、売るときにやることが変わります。登記簿を見て、自分がどれに当たるかを確かめてください。

持分の形登記簿での見え方売るときにすること抜けやすい点
共有名義で持分がある私道の地番に自分の名義で持分が載る契約書の目的物に私道の地番と持分割合を書き、敷地と一緒に移転登記する敷地の地番だけ書くと、持分が売主の手元に残る
持分がない私道の地番に自分の名義がない掘削・通行・承継・費用を書いた承諾書を、売主のうちに共有者全員から取る書面がないと、買主のローン審査で止まる
分筆して一筆ずつ持ち合い自分名義の一筆が、家の前の道でないことがある自分名義の一筆を探して、売買の対象に入れる入れ忘れると、他人の家の前の道を持ち続ける

まず、何から始めるか

隠しても意味はありません。私道に面していると分かったら、隠さず不動産会社に伝えてください。査定の前に伝えると、承諾書の有無を前提にした進め方を用意してもらえます。

登記簿と道路調書、過去の覚書があれば、まず確認してください。ない場合は、土地家屋調査士や建築士に相談する方法があります。

焦って進める話ではありません。

承諾が得られない、持分関係が複雑、という場合は、訳あり物件として買取を扱う業者に相談する選択肢もあります。種類ごとの売り方は 訳あり・難あり物件を売る で整理しています。

覚書や登記簿など、売却の必要書類全体は 不動産売却の必要書類 で確認してください。測量や書類にかかる費用は 不動産売却でかかる費用の一覧 にまとめてあります。金額はここでは出しません。

売却全体の流れは 家を売る流れは7ステップ で確認してください。

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近くで実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「売る前に、直す前に読む本」(PDF・18ページ)も、このアドレスにお送りします。

よくある質問

私道に面した家は売却できますか?

できます。ただし黙って進めることはできません。道路が位置指定道路か42条2項道路か、私道の持分があるかないか、掘削承諾・通行承諾が書面であるかを確認したうえで、買主に伝えて進めます。

私道の持分がない場合、家は売れますか?

売れます。ただし持分がないと、通行や補修の権利が曖昧になりやすく、買主が不安を持ちやすくなります。通行承諾を書面で取れているかを確認し、なければ隣接所有者と話をつけておくと進めやすくなります。

掘削承諾とは何ですか?なぜ必要ですか?

私道の地中を通る水道管・下水道管・ガス管を新設や修理で掘り返すときに、私道の所有者から取る承諾です。承諾が書面にないと、将来の工事ができない可能性があり、買主の住宅ローン審査にも影響します。

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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