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築40年の家に、値段はつくか

シロアリ被害のある家を売る。床の沈み・柱の食われの見分け方と告知義務【建築士監修】

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

シロアリ被害があっても家は売却できます。ただし被害を告知書に書かず売ることはできません。床の沈みや柱の空洞音で被害箇所を確認し、必要なら床下調査・駆除の見積もりを取ってから進めてください。

シロアリ被害のある家は、売れるか

結論から言います。シロアリ被害のある家でも、売ることはできます。ただし、被害を黙って売ることだけはできません。

シロアリは、床下や柱など見えない場所で進行します。気づいた時点で被害の範囲を確認し、告知書に事実を書いて売るのが基本です。駆除するかどうかは、そのあとで決めても構いません。

「被害があると売れないのでは」と思う人が多いです。実際は、被害が残ったまま売る人もいます。大事なのは、被害の場所と範囲、駆除したかどうかを告知書に書いて伝えることです。

見分け方:床が沈む、柱の音が変わる

自分でも気づける特徴はいくつかあります。まず床を歩いて、沈む・たわむ感覚がないか確かめてください。

浴室やキッチンの前、和室の畳の上は特に見ておきたい場所です。床の感覚は大事な手がかりです。

柱や束を軽く叩いてみてください。中が食われていると、乾いた高い音ではなく、こもった鈍い音がします。表面の木部は残っていても、中身が空洞ということがあります。

床下点検口があれば、覗いてみてください。基礎の立ち上がりに、泥でできた筋(蟻道)が伸びていたら、出入りの跡です。羽アリを室内で見た記録も、被害のサインになります。

床の沈み、柱のこもった音、基礎の蟻道、室内の羽アリは、自分でも気づけるサインです。

床下や壁の中は、専門業者の調査でないと確認できません。自分で判断せず、床下点検の実績がある業者に見てもらってください。

被害箇所と構造の関係(建築士の視点)

シロアリは、湿気の多い場所から食い進みます。土台や大引、床を支える束は特に注意が必要です。

水回りの直下や、基礎の換気口の近くに被害が集中しやすいです。湿気が全ての鍵です。

玄関の框(かまち)や、床下収納庫の下も見落としやすい場所です。ここは現場で何度も見てきました。北側の日当たりが悪い部屋も、湿気がこもりやすく注意が必要です。

原因は水回りとは限りません。床下の換気が悪いだけで、家全体の湿度が上がっていることもあります。基礎の立ち上がりが低く、雨で跳ねた水が土台に触れ続けている家もあります。

建築士の視点

土台や柱の脚部が食われていると、耐震性に関わる場合があります。どこまで進んでいるかは、床下に入って部材を確認しないと分かりません。

買主が住宅ローンを組む場合、フラット35の技術基準や既存住宅売買瑕疵保険の検査で、床下の状態を見られることがあります。シロアリの被害跡が問題になるかどうかは、検査機関や金融機関に個別で確認してください。

告知義務:どこまで書くか

理由は単純です。シロアリ被害を知っていて黙って売ると、契約不適合責任を問われます。

知っていて黙っていれば、それだけで問題になります。被害のない家として引き渡したことになり、契約の内容に合わない扱いになるからです。

告知書(物件状況等報告書)には、被害が出た場所と、どこまで進んでいたかをそのまま書いてください。被害に気づいた時期、駆除した記録、保証書の有無まで書きます。修繕済みでも、過去に被害があった事実は書いてください。

「もう直したから書かなくていい」とはなりません。そこを勘違いする人が多いです。駆除歴を隠して、あとで発覚すると、金額の減額や契約解除まで求められることがあります。

駆除業者の保証書や、点検の記録は、写真も含めて残しておいてください。告知書を書くときに、そのまま使えます。告知書の書き方や、売却で必要になる他の書類は 不動産売却の必要書類 で扱っています。

駆除するか、そのまま売るか

どちらにも理由があります。駆除してから売れば、買主が住宅ローンを組みやすくなります。ただ、駆除費用をそのまま価格に上乗せできるとは限りません。

そのまま売れば、時間もお金もかかりません。ただし住宅ローンを組む買主は付きにくく、価格は下がりやすいと考えてください。現金で買う買主や、リフォーム前提の買主なら、影響は小さくなります。

見積もりは、駆除業者だけでなく、複数社から取ってください。金額は建物の造りと被害の範囲で大きく変わります。この記事では相場の数字は出しません。

見積書には、被害の範囲と、駆除の方法、保証の年数を書いてもらってください。「シロアリ駆除一式」としか書かれていない見積もりは、あとで揉めやすいです。内訳を見てください。

リフォームするかどうかは、シロアリ以外の劣化もあわせて考える話です。判断の基準は 売る前にリフォームすべきか にまとめています。

駆除せずに売る場合は、訳あり物件として買取を扱う業者に相談する方法もあります。種類ごとの売り方は 訳あり・難あり物件を売る で整理しています。

駆除してから売るか、そのまま売るか、買取業者に売るかで、何が変わるかを並べました。数字ではなく、本文で書いた違いをまとめています。

売り方駆除の費用と時間住宅ローンを組む買主価格の考え方知らなかった被害への備え
駆除してから売るかかる組みやすくなる駆除費をそのまま上乗せできるとは限らない特約の内容を不動産会社と決める
駆除せずに売る(仲介)かからない限られる下がりやすいローンを組む買主は免責を嫌がることがある
訳あり物件の買取業者に売るかからない買取業者が買主なので関係しない査定で確認する免責で契約することが多い

告知したあと、別の場所から被害が見つかったら

告知書に全部書いたのに、引き渡し後に別の場所から被害が出てくることがあります。ここを心配する人は多いです。

告知した箇所については、買主はそれを承知で契約しています。契約の内容に入っているので、あとから責任を問われることは考えにくいです。

問題は、売主も知らなかった場所から見つかった場合です。契約不適合責任は、売主が知っていたかどうかを問いません。知らなかった被害でも、修理や減額を求められることがあります。

そこで、契約書に契約不適合責任の特約を入れる方法があります。責任を負わない、または期間を区切る、という書き方です。個人が売主の中古住宅では、こうした特約は珍しくありません。

ただし、知っていて告げなかった事実は、特約があっても責任を免れません。告知書を正直に書くのは、この特約を生かすためでもあります。特約は「知らなかったこと」に備えるものです。

特約の内容は、契約前に不動産会社と決めてください。買主が一般の人で住宅ローンを組む場合、免責を嫌がることもあります。その場合は、価格や特約の期間で折り合いをつける話になります。

買取業者が買主なら、免責で契約することが多いです。被害の全容がつかめない家は、この点でも買取が向いています。買取の進め方は 訳あり・難あり物件を売る に書いています。

駆除の保証は、買主に引き継げるか

駆除をした家なら、業者の保証書が手元にあるはずです。買主から「その保証は引き継げますか」と聞かれることがあります。

引き継げるかどうかは、業者と保証の内容によって違います。建物に付く保証もあれば、契約した人に付く保証もあります。名義を変えるのに手続きや費用が要る場合もあります。

ここは自分で判断せず、保証書に書かれた業者に直接聞いてください。聞くのは、買主に名義を変えられるかと、そのために何が要るかです。保証があといつまで残っているかも確かめておきます。

答えが分かったら不動産会社に伝えて、告知書にもそのまま書いてください。「引き継げるはず」と思い込んで伝え、違っていたら揉める元になります。

保証期間がもう切れていることもあります。その場合は、売る前に点検だけ受けておく方法があります。結果を書面でもらえれば、買主にいまの状態を説明するときに使えます。

引き渡しの日には、保証書の原本と、駆除や点検の記録をまとめて買主に渡してください。買主が次に点検を頼むとき、どこにどんな処理をしたかが分かります。

まず、何から始めるか

被害に気づいた時点で、隠さず不動産会社に伝えてください。査定の前に伝えておくと、駆除するか、特約をどうするか、買取にするかまで最初から相談できます。

駆除するかそのまま売るかは、見積もりと査定、両方を見てから決めても遅くありません。駆除の見積書は、被害の範囲、駆除の方法、保証の年数が書かれたもの同士で比べてください。

駆除費以外に売却でかかる費用の全体像は 不動産売却でかかる費用の一覧 で確認できます。売却全体の流れは 家を売る流れは7ステップ で確認してください。

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売ると決める前に、いくらくらいか見ておく

近くで実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「売る前に、直す前に読む本」(PDF・18ページ)も、このアドレスにお送りします。

よくある質問

シロアリ被害のある家は売れますか?

売れます。ただし被害があることを黙って売ることはできません。告知書(物件状況等報告書)に事実を書き、買主に伝えたうえで進めます。駆除するかどうかは、そのあとで決めても大丈夫です。

シロアリ被害があるかどうか、自分で見分けられますか?

床が沈む・たわむ感覚や、柱を叩いたときのこもった音は、自分でも気づけます。ただし床下や壁の中は見えないため、確実に判断するには専門業者の調査が必要です。気になる箇所があれば、床下点検の実績がある業者に相談してください。

シロアリ被害の告知義務とは、具体的に何をすればいいですか?

知っている事実を、告知書に隠さず書くことです。被害に気づいた時期、駆除した記録、保証書の有無、修繕済みかどうかを書いてください。書かずに売ると、あとで契約不適合責任を問われる可能性があります。

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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