愛知の家売却
武豊町の不動産売却・査定|戸建て相場2,400万円・成約201件
編集部
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結論から 武豊町は中古マンションの取引が少なく(3年弱で15件)、戸建て(201件)が中心の市場です。戸建ての中央値は2,400万円(よくある価格帯(真ん中の半分)で1,200万円〜3,200万円)、土地単価の中央値は1平方メートルあたり5.2万円です(国交省データ・2023〜2025年の取引実績)。最初の一歩は、実データで相場の位置をつかんでから、無料査定で自分の物件の価格を確かめることです。
① 武豊町の不動産相場(実データ)
国土交通省が公開する2023年第2四半期〜2026年第1四半期の成約データを見ると、武豊町の戸建て(土地と建物のセット)は201件、中央値2,400万円(よくある価格帯は1,200万円〜3,200万円)。土地の単価は中央値5.2万円/平方メートルです。
中古マンションは15件と少なく、中央値780万円(500万円〜2,000万円)ですが、件数が少ないため参考値にとどめて見る必要があります。
隣の半田市と比べると、市場の厚みの違いがはっきり出ます。半田市はマンションの成約件数も多く、マンションを含めた厚みのある市場です。
一方、武豊町はマンションの取引自体が少なく、戸建て・土地が主役の市場という違いが、このデータから読み取れます。土地単価も、武豊町は半田市よりやや低めの水準です。
この違いを踏まえると、武豊町で家や土地を売る場合は、マンション向けの相場情報をそのまま当てはめず、戸建て・土地のデータを軸に位置づけを確かめるのが現実的です。
② 中古マンションを売る場合
武豊町では中古マンションの取引自体が少ないのが実情です。2023年第2四半期〜2026年第1四半期の3年弱で15件、四半期ごとに見ても1件〜4件しか成約していない時期が大半です。中央値は780万円という数字はありますが、件数がここまで少ないと「町の相場」として一般化するのは無理があります。
マンションを売る場合は、町全体の相場より、同じ建物・同じ路線での過去の成約事例を個別に確認する方が確実です。取引の少なさそのものが、査定額の根拠を丁寧に説明できる会社を選ぶ理由になります。
③ 戸建てを売る場合
武豊町の戸建て(土地・建物)は201件の成約があり、中央値2,400万円、よくある価格帯(真ん中の半分)で1,200万円〜3,200万円です。土地単価は中央値5.2万円/平方メートル(よくある価格帯は3.0万円〜7.4万円)。
データの中には住宅としての実勢からかけ離れた高額な成約も混ざっており、事業用途など特殊な条件の取引が含まれていると見るのが自然です。中央値と価格帯の目安の幅で見るほうが、実際の売却価格の参考になります。
四半期ごとの中央値を追うと、2023年第2四半期は3,150万円(14件)でしたが、2024年には2,000万円台まで下がりました。2025年は第1四半期2,200万円・第2四半期2,500万円・第3四半期2,300万円で推移し、第4四半期は1,600万円まで下がっています。
ただし第4四半期は9件と少なく、直近の2026年第1四半期は2,500万円(15件)まで戻しているため、これだけで下落傾向と決めつけることはできません。
土地単価は、半田市より低めの水準です。武豊町の住宅地が半田市の中心部ほど駅前に密集していないためと考えられます。武豊町は市域の一部に市街化調整区域があり、国交省データでも14件の成約が市街化調整区域に区分されています。
調整区域の物件は建て替え・増改築に許可が必要な場合があるため、自分の土地がどの区域にあたるかを事前に確認しておくと、査定の話がスムーズです。築年数が古い戸建てほど、建物より土地の評価が価格の軸になりやすい傾向です。
築年数で、どこまで下がるか
武豊町の戸建ての成約を築年数別に見ると、中央値は築0〜10年が3,000万円(93件)、築11〜20年が2,300万円(18件)、築21〜30年が2,100万円(18件)です。築31〜45年になると1,100万円(38件)まで下がり、築46年以上は890万円(17件)です。
木造住宅の法定耐用年数は22年です。この年数を超えると建物そのものの評価はほとんど残らなくなり、価格は土地の値に近づいていきます。武豊町のデータでも、築21〜30年から築31〜45年にかけて中央値がほぼ半分まで下がっており、法定耐用年数を超えたあたりから建物評価が土地値に寄っていく動きと重なります。
古い家がいきなりゼロ円になるわけではありません。築46年以上でも17件の成約があり、中央値は890万円です。
建物より、「直せない条件」が効いている
前面道路の幅による差ははっきりしません。6m以上で中央値2,350万円(88件)、4〜6mで2,150万円(50件)、4m未満でも2,300万円(41件)と、大きな開きは見られません。
一方、土地の形では差が出ています。長方形の土地は中央値2,800万円(40件)、ほぼ長方形は2,550万円(24件)、不整形は1,600万円(30件)と、形が整っているほど水準が高くなっています。
間口は7〜10mの物件が中央値2,800万円(28件)、10m以上は2,100万円(78件)で、間口が広いほど有利とは一概に言えません。
建築士の視点
前面道路の幅や間口は、本来はリフォームでは変えられない条件です。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります(接道義務)。前面道路が4m未満の場合、建て替えのときに道路の中心から2mの位置まで敷地を後退させる「セットバック」が必要になることがあり、そのぶん建てられる面積が減ります。
武豊町の成約データでは、前面道路の幅による差がはっきり出ていません。町内で接道条件を満たす区画が多いためと考えられますが、個別の土地でセットバックが必要かどうかは別の話です。査定を受ける前に、前面道路の幅と接道の状況を自分で確認しておくと、根拠のある価格の説明を受けやすくなります。
一方、土地の形は差が出やすい条件です。不整形地は駐車や建物配置の自由度が下がりやすく、買い手が抱える「買った後の費用」が増える分、査定額に表れやすくなります。
売る前にやること、やらなくていいこと
土地の形や前面道路の幅は、法務局で取れる公図・地積測量図か、購入時の重要事項説明書で確認できます。前面道路が4m未満なら、過去にセットバック済みかどうかも先に調べておくといいでしょう。あとから発覚すると値引き交渉の材料になりやすいため、先に把握して伝えるほうが有利に働きます。
やらなくていいことが多いのはリフォームです。古い建物を直すかどうかは、費用をかける前に、査定で「直した場合と現況のままで、価格がいくら変わるか」を聞いてから判断すれば十分です。傷んだ箇所を直したからといって、その分がそのまま価格に上乗せされる保証はありません。
④ 武豊町の地域特性
武豊町は愛知県南部、知多半島の中央部に位置し、衣浦湾の西岸に面しています(武豊町公表)。面積は25.92平方キロメートルです(愛知県「土地利用の現況」)。人口は43,242人、世帯数は19,446世帯です(令和8年7月1日現在・武豊町公表)。
町の産業を語るうえで欠かせないのが、みそ・たまりの醸造業です。温暖な気候と良質な水に恵まれ、千葉県銚子・兵庫県龍野と並ぶ全国三大醸造郷の一つに数えられています(武豊町公表)。現在は7軒の製造・加工会社があり、うち5軒が伝統的な製法で造り続けています(武豊町公表)。
港も町の歴史の軸です。武豊港は1899年(明治32年)、愛知県で最初の開港場に指定されました。
1957年に周辺の港と統合され、衣浦港という重要港湾になりました(武豊町公表)。衣浦港は半田市・碧南市・刈谷市・西尾市・高浜市・東浦町・美浜町・武豊町の5市3町にまたがる港です(愛知県公表)。
交通は、JR武豊線(1886年開通・愛知県下で最初の鉄道)と名鉄河和線・名鉄知多新線、南知多道路の武豊ICが利用できます(武豊町公表)。南知多道路には2026年2月、半田ICと武豊ICの間に武豊北インターチェンジが新設され、市街地からのアクセスがさらに広がりました(武豊町公表)。
こうした立地は、売却の実務にも関わってきます。JR武豊線や名鉄河和線の駅からの距離、南知多道路の武豊ICや武豊北ICまでの車での時間は、名古屋・半田方面への通勤圏として物件を探す買い手が重視するポイントです。
衣浦港沿岸の産業とみそ・たまり醸造業が根付く町という性格もあり、査定を依頼する際は、自分の物件がどんな暮らし方に向いているかを担当者に伝えておくと、価格の説明に説得力が増します。
⑥ 売却でかかる費用。手取りは売れた価格より少ない
武豊町の相場を確かめたら、次に見ておくのは費用です。成約価格がそのまま手元に残るわけではありません。仲介で売ると、不動産会社に仲介手数料を払います。
ほかに、売買契約書に貼る印紙代や、登記まわりの費用もかかります。何にどんな費用がかかるかは不動産売却でかかる費用の一覧にまとめてあります。
住宅ローンが残っている家は、もう一つ確認が要ります。引き渡しまでにローンを完済し、抵当権を外す必要があるからです。
残債がいくらあるかは、金融機関の残高証明や返済予定表で先に確かめてください。売却額で残債を返しきれるかどうかで、売り出し価格の決め方が変わります。
税金は、売れた価格そのものではなく、もうけが出たときにかかります。もうけの計算には、その家を買ったときの金額が要ります。相続した実家だと、親が買ったときの売買契約書が見つからないことがよくあります。
書類が無いと税金の計算で不利になる場合があります。家を探す前に、契約書や領収書が残っていないか確かめておいてください。詳しくは買った金額が分からない家を売るときで説明しています。
⑤ 売却の進め方と相談先
武豊町で家や土地を売るときは、次の順番で進めます。まず国交省の取引データで自分の物件がどのあたりの価格帯に位置するかを把握し、次に複数の不動産会社に無料査定を依頼して具体的な金額を確認します。
そのうえで、マンション・戸建て・土地のどれに当たるか、相続や住み替えといった事情に応じた売り方を選び、最後に媒介契約を結んで売却活動に入ります。
不動産会社を選ぶ際は、提示された金額の大小だけで判断しないことが重要です。武豊町はマンションの成約がほとんどなく戸建て・土地中心の市場なので、この地域の戸建て・土地の取引実績をどれだけ把握しているかを確認してください。
加えて、提示された査定額がどんな根拠に基づくものかを具体的に説明できるか、専任媒介契約と一般媒介契約それぞれのメリット・デメリットを隠さず話してくれるかも見極めのポイントです。これらを踏まえて複数社を比較すれば、納得できる会社を選びやすくなります。