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空き家を、壊すか貸すか売るか

世田谷区に空き家の解体補助はある? 専用はないが不燃化特区なら出る

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

世田谷区の公式サイトでは、空き家専用の解体費補助を確認できませんでした。当たる見込みがあるのは、不燃化特区の助成と木造住宅耐震化支援の2つです。どちらも空き家専用ではありません。不燃化特区は区役所周辺地区・北沢三・四丁目地区・太子堂・若林地区・北沢五丁目・大原一丁目地区に限られ、区役所周辺地区は除却助成のみ令和8年10月30日まで申請を受け付けています。助成率と上限額は区の公開ページ本文に記載がなく、確認できませんでした。金額と申請の時期は、防災街づくり担当部 建築安全課(03-6432-7183)で確かめてください(2026年8月時点)。

世田谷区で空き家を持っている人が、最初につまずくところがあります。区の公式サイトを探しても、「空き家の解体にはこれ」という補助が見つかりません。

制度が何もないわけではありません。ただ、当たりそうな制度はどれも空き家専用ではない、という形になっています。

この記事は世田谷区の制度と、世田谷区の実成約データに絞って書きます。内容は2026年8月時点のものです。

世田谷区に空き家専用の解体補助は見当たらない。当たるのは一般制度のほう

世田谷区の公式サイトでは、空き家専用の解体費補助を確認できませんでした。空家等の対策の推進に関する条例のページにも、その記載はありません。

代わりに当たる見込みがあるのが、次の2つです。

  • 不燃化特区の助成(根拠は「世田谷区不燃化推進特定整備地区助成金交付要綱」)。指定区域内の老朽建築物が対象
  • 木造住宅耐震化支援。耐震診断で上部構造評点1.0未満と判定された木造住宅が対象で、除却工事への助成を含む

どちらも「空き家であること」を条件にしていません。裏を返せば、空き家だからという理由で門前払いにはならないということです。耐震化支援のほうは、助成対象建築物1棟につき1回限りと決まっています。

ここで大事な注意を1つ。**2つとも、助成率と上限額が区の公開ページ本文に記載されていませんでした。**パンフレットのPDFも取得できていません。

つまり「いくら出るか」は、この記事では書けません。金額は防災街づくり担当部 建築安全課(03-6432-7183)で直接確かめてください。

このほか、保育園整備を目的とした空き家の除却費補助への言及もあります。ただし「上限あり」とあるだけで、具体額は確認できませんでした。

築年数の経った戸建ての外壁とベランダ
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。

不燃化特区は区域と期限で決まる。住所が入っているかが最初の関門

不燃化特区は区内全域の制度ではありません。指定された地区に建物があることが前提です。

  • 区役所周辺地区
  • 北沢三・四丁目地区
  • 太子堂・若林地区
  • 北沢五丁目・大原一丁目地区

期限は地区で違います。区役所周辺地区は、除却助成のみ令和8年10月30日まで申請を受け付けています。建替え助成の受付は終了しました。

残りの3地区は随時受付で、最長で令和12年度まで延長されています。

対象になる老朽建築物は、耐用年数の3分の2を経過した木造・軽量鉄骨造の建築物です。築何年でこの線に届くかは構造で変わります。建てた年と構造が分かる書類を用意して、窓口に聞くのが早いです。

そのうえで、動く順番の話をします。

令和8年度にどれだけの予算枠が用意されているかは、公開情報では確認できませんでした。年度の途中で受付が終わる助成は珍しくありません。

区役所周辺地区にいたっては、除却助成の申請期限が令和8年10月30日です。残り時間は多くありません。

先に見積もりを取り、業者と契約してから補助を調べ始める。この順番がいちばん損をします。助成金は交付決定より前に契約や着工をすると対象外になるのが通例だからです。

世田谷区の要綱で申請の時期がどう定められているかは、公開ページの本文では確認できませんでした。だからこそ、契約書に判を押す前に建築安全課へ電話してください。聞くのは2点です。

  • 今年度の枠は残っているか
  • 契約や着工の前に申請が要るか

今年度の枠が埋まっていた場合は、来年度の受付開始に合わせて動くほうが確実です。ただし区役所周辺地区の除却助成は、来年度も同じ内容で受け付けるかどうかが分かりません。ここも同じ電話で確認してください。

解体費そのものは、建物の構造と、重機が入れる前面道路の幅で変わります。金額の目安ではなく確かめ方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる? にまとめました。見積もりは複数社から取ってください。

世田谷区に「空き家バンク」はない。窓口が2つに分かれている

世田谷区には、空き家バンクという名称の制度がありません。代わりに、性格の違う窓口が2つあります。

1つめが「せたがや空き家活用ナビ」です。運営しているのは空き家活用株式会社という民間事業者で、区と協定を結んでいます。

売買、賃貸、相続、解体まで相談でき、事業者のマッチングも行います。登録制で、利用は無料です。

2つめが「空き家等地域貢献活用相談窓口」。運営は世田谷トラストまちづくり 地域共生まちづくり課(03-6379-1621)です。

こちらは、自分の空き家を地域の公益活用に使ってほしい所有者に向けた窓口になります。「空き家等の地域貢献活用助成事業」への言及がありますが、成約したときの補助内容は本文に記載がなく、確認できませんでした。

売って現金にしたいのか、地域に使ってもらいたいのか。入口が違うので、先に決めておくと話が早く進みます。

世田谷区の実成約。マンション中心の市場で、戸建ては築が古くても落ちにくい

制度の話から、市場の話に移ります。

世田谷区で取引がいちばん多いのは中古マンションです。次が戸建てで、いちばん少ないのが土地でした。

この並びは、空き家の持ち主にとって2つの意味を持ちます。1つは、区分所有の住戸なら壊すという話にならないこと。もう1つは、更地にしたあとの出口が、この区ではいちばん薄い市場だということです。

築年数の落ち方は、戸建てとマンションで形が違います。

戸建ては、築10年以内に比べて築46年以上の中央値があまり下がりません。値が大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上へ移るところです。

中古マンションは落ち方が速く、築46年以上の中央値は築10年以内の半分以下になります。段差がいちばん大きいのは、築21〜30年から築31〜45年へ移るところでした。

築古の戸建てを「もう値が付かない」と思い込む人がいます。世田谷区のデータは、そうは言っていません。

土地の力で値が残っているためです。まず現況のまま査定を取ってください。

直近1年の動きも見ておきます。戸建ての中央値は、前の1年に比べてほぼ横ばいでした。中古マンションの中央値は、前の1年よりはっきり上がっています。

用途地域では、取引がいちばん多いのが第1種低層住居専用地域です。戸建ての中央値がいちばん高いのは近隣商業地域、いちばん低いのは第2種中高層住居専用地域でした。取引が多い地域が、値段で有利とは限りません。

前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は4m未満、4〜6m、6m以上です。前の道が何mあるかは、先に測っておいてください。

地区の差も大きく出ています。戸建ての成約が多いのは、北烏山・下馬・等々力・上祖師谷・奥沢の順です。中央値がいちばん高いのは奥沢で、いちばん低いのは喜多見でした。

中古マンションの成約が多いのは、弦巻・等々力・上馬・松原・南烏山の順です。間取りでいちばん多いのは3LDK、次が2LDKでした。

改装済みのマンションは、未改装より中央値が高く出ています。ただし、かけた改装費をそのまま価格に乗せられるとは限りません。直してから売るかどうかは、査定のときに「直した場合」と「現況のまま」の両方を聞いてから決めてください。

土地の1平方メートルあたり単価は、北沢がいちばん高く、上祖師谷がいちばん低くなっています。

区全体では、戸建ての成約価格の中央値が9,500万円です。成約は2,836件で、真ん中の半分は7,000万円〜14,000万円に入ります。

土地は1平方メートルあたりの中央値が88万円、成約は824件です。区全体の相場は 東京都世田谷区の不動産売却 にまとめています。

四つの出口を世田谷区の数字に当てはめる(売る・貸す・壊す・持ち続ける)

売る。 まずは現況のまま査定を取ります。戸建ては築が古くても中央値が残っており、更地にしないと売れない物件ばかりではありません。

更地にするか古家付きで出すかの比べ方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。

相続した空き家なら、譲渡所得から3,000万円を引ける制度(全国共通)が使える場合があります。この制度には「被相続人居住用家屋等確認書」が要り、世田谷区が交付しています。

仕組みは 相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度 にまとめました。

貸す。 入口は、せたがや空き家活用ナビか、地域貢献活用の相談窓口です。区が物件を預かって交渉するわけではないので、実際の相手は事業者になります。売るか貸すかで迷っているなら、家を売るか貸すか。判断の分かれ目 を先に読んでください。

壊す。 使えそうな助成は不燃化特区か耐震化支援で、どちらも空き家専用ではありません。区域に入っているか、耐震診断で1.0未満と出るか、という前提が付きます。金額は窓口で確認してください。

そして、契約より先に申請の要否を確かめる。ここだけは外さないでください。更地にすると土地の固定資産税が上がるのが一般的な点も、壊す前に確認しておく必要があります。

持ち続ける。 固定資産税と保険料は出続けます。世田谷区の直近1年は、戸建てが横ばい、中古マンションが上昇という形でした。

ただし持ち続ける間に建物が傷めば、戸建ては築46年以上の帯へ落ちていきます。当面決められないなら、まず査定だけ取って現在地を知っておくという手もあります。

制度の要件も受付期間も、年度ごとに変わります。この記事は2026年8月時点の公開情報にもとづくものです。

公開情報では確認できなかったことが4つあります。

  • 不燃化特区の助成率と上限額
  • 保育園整備を目的とした除却費補助の上限
  • 空き家等の地域貢献活用助成の金額
  • 令和8年度の予算枠

動き出す前に、防災街づくり担当部 建築安全課(03-6432-7183)で最新の内容を確かめてください。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

値段の目安レポート(無料)

世田谷区で売るなら、いくらくらいか

世田谷区で実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「空き家の三択 売る・貸す・持ち続ける」(PDF・18ページ)も、このアドレスにお送りします。

東京都世田谷区の実際の成約価格

2023Q3〜2026Q1/国交省データより集計データ最終更新: 2026年10月19日中央値 前年比: マンション+8.3%・戸建て-2.1%
成約価格(中央値)の推移 単位:万円
05,00010,0002023202420252026
中古マンション戸建て
種別中央値よくある価格帯㎡単価件数
中古マンション6,000万円3,500万円〜8,500万円約100.0万円6,189
戸建て等(土地+建物)9,500万円7,000万円〜14,000万円—2,836
土地——約88.0万円824

築年数別の中央値(同期間の実成約)

築年数中古マンション件数戸建て等件数
築10年以内8,400万円1,00610,000万円1,179
築11〜20年7,500万円1,4558,800万円485
築21〜30年6,500万円1,4398,700万円450
築31〜45年3,800万円1,25912,000万円416
築46年〜3,600万円9687,000万円219

参考: 改装済み中古マンションの中央値は5,500万円(924件)、未改装は4,950万円(1258件)。 差は約11%です。ただし改装される物件は築年数が経っていることが多く、リフォーム費用がそのまま上乗せされるわけではありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)(不動産情報ライブラリ/2026-10-19取得)。当社(家売却ラボ)が集計した参考値。実際の売却価格を保証するものではありません。

よくある質問

世田谷区の空き家を壊すとき、区の補助は使えますか?

空き家専用の解体費補助は、世田谷区の公式サイトでは確認できませんでした。空家等の対策の推進に関する条例のページにも記載がありません。当たる見込みがあるのは2つです。1つは不燃化特区の助成(根拠は世田谷区不燃化推進特定整備地区助成金交付要綱)で、指定区域内の老朽建築物が対象になります。老朽建築物とは、耐用年数の3分の2を経過した木造・軽量鉄骨造の建築物です。もう1つは木造住宅耐震化支援で、耐震診断で上部構造評点1.0未満と判定された木造住宅が対象になり、除却工事への助成を含みます。こちらは助成対象建築物1棟につき1回限りです。どちらも助成率と上限額が公開ページ本文に記載されておらず、金額は確認できませんでした。防災街づくり担当部 建築安全課(03-6432-7183)で確かめてください(2026年8月時点)。

不燃化特区の除却助成は、いつまでに何をすればいいですか?

対象区域は、区役所周辺地区・北沢三・四丁目地区・太子堂・若林地区・北沢五丁目・大原一丁目地区です。期限は地区で違います。区役所周辺地区は、除却助成のみ令和8年10月30日まで申請を受け付けています(建替え助成の受付は終了)。残りの3地区は随時受付で、最長令和12年度まで延長されています。令和8年度にどれだけの予算枠があるかは、公開情報では確認できませんでした。年度の途中で受付が終わる助成は珍しくないため、今年度の枠が残っているかを先に確認してください。あわせて、契約の前に申請が必要かどうかも聞いておきます。助成金は交付決定より前に契約や着工をすると対象外になるのが通例です。世田谷区の要綱で申請の時期がどう定められているかは公開ページ本文で確認できなかったので、業者と契約する前に建築安全課(03-6432-7183)へ電話してください(2026年8月時点)。

世田谷区に空き家バンクはありますか。貸す・活用の相談先を知りたいです

世田谷区には「空き家バンク」という名称の制度がありません。窓口は性格の違う2つに分かれています。1つが「せたがや空き家活用ナビ」で、空き家活用株式会社という民間事業者が区と協定を結んで運営しています。売買・賃貸・相続・解体まで相談でき、事業者のマッチングも行います。登録制で、利用は無料です。もう1つが「空き家等地域貢献活用相談窓口」で、運営は世田谷トラストまちづくり 地域共生まちづくり課(03-6379-1621)です。こちらは自分の空き家を地域の公益活用に使ってほしい所有者向けの窓口になります。「空き家等の地域貢献活用助成事業」への言及がありますが、成約したときの補助内容は本文に記載がなく、確認できませんでした(2026年8月時点)。

参照した情報源

  1. 世田谷区「不燃化特区(不燃化推進特定整備地区)」(世田谷区)・確認日 2026-08-27
  2. 世田谷区「不燃化推進特定整備地区助成金」(世田谷区)・確認日 2026-08-27
  3. 世田谷区「木造住宅耐震化支援」(世田谷区)・確認日 2026-08-27
  4. 世田谷区「せたがや空き家活用ナビ」(世田谷区)・確認日 2026-08-27
  5. 世田谷区「空き家等地域貢献活用相談窓口」(世田谷区)・確認日 2026-08-27
  6. 世田谷区「被相続人居住用家屋等確認書の交付」(世田谷区)・確認日 2026-08-27

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合・建築士監修を経て公開しています。

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