愛知の家売却
豊川市の不動産売却|戸建て相場2,500万円・成約713件
編集部
本記事にはプロモーションが含まれます。
結論から 豊川市の不動産は、戸建て(土地・建物)の中央値が約2,500万円です。中古マンションは65件と取引自体が少なく、参考程度に留めるのが確実です(国交省データ・2023〜2025年の取引実績)。農業と工業がともに盛んな市で、工業団地の近くか農地が広がる郊外かでも土地の値付けが変わります。実データで相場のレンジを確認したうえで、無料査定を利用して自分の物件の価格を確かめるのが着実な進め方です。
① 豊川市の不動産相場(実データ)
国土交通省の不動産情報ライブラリから、2023年第2四半期〜2026年第1四半期に成約した豊川市の取引を集計すると、戸建て(土地と建物のセット)は713件、中央値2,500万円(よくある価格帯は1,700万円〜3,300万円)。土地の単価は中央値6.5万円/平方メートルです。
中古マンションは65件にとどまり、中央値1,100万円(690万円〜1,500万円)、面積あたりの単価は中央値15万円/平方メートルでした。
四半期ごとの件数を見ると、戸建ては1期あたり34〜83件と厚みがあり、中央値は2,200万円〜2,950万円の間で行き来しています。直近5四半期(2025年〜2026年第1四半期)は2,300万円→2,550万円→2,800万円→2,300万円→2,500万円と動き、一定方向に伸びているとも縮んでいるとも言い切れない状況です。
中古マンションは1期あたり2〜8件しかなく、530万円〜1,600万円まで大きく振れるため、四半期の傾向を読むのは難しいデータです。
隣接する豊橋市と比べると、戸建ての中央値はどちらも2,500万円で同じ水準です。よくある価格帯(真ん中の半分)の幅も豊橋市1,600万円〜3,600万円、豊川市1,700万円〜3,300万円と近く、土地単価も豊橋市7.3万円/平方メートル、豊川市6.5万円/平方メートルと大きくは離れていません。
一方、中古マンションは豊橋市が65件と豊川市(65件)を大きく上回っており、中央値も1,500万円と豊川市の1,100万円より高めです。豊川市はマンションより戸建て・土地の取引が市場の中心だと分かります。
② 中古マンションを売る場合
豊川市の中古マンションは、2023年第2四半期〜2026年第1四半期の実績で65件と、戸建て(713件)に比べて取引自体が少ない状況です。中央値は1,100万円、安いほうから4分の1の値は690万円、高いほうから4分の1の値は1,500万円で、価格帯にはある程度の幅があります。
取引が少ない分、同じ路線・同じ築年帯の直近事例を見つけにくい場合があります。名鉄名古屋本線・豊川線やJR飯田線の駅に近いか、豊川駅・豊川稲荷駅周辺の中心部かどうかで需要の付き方が変わってきます。
面積あたりの単価(中央値15万円/平方メートル)を出発点にしつつ、無料査定で自分の物件に近い条件の事例を確かめるのが確実です。
③ 戸建てを売る場合
豊川市の戸建て(土地・建物)は中央値2,500万円、よくある価格帯(真ん中の半分)で1,700万円〜3,300万円。土地単価は中央値6.5万円/平方メートルです。713件という取引数の多さから、豊川市の住宅市場では戸建てが主役だと分かります。
土地単価は、御津・穂ノ原・大木といった工業団地や東名高速道路の豊川ICに近いエリアと、農地が広がる郊外とで差が出やすい傾向があります。豊川市は愛知県内3位の農業産出額を持つ農業のまちでもあり、大葉・スプレーマムを中心にバラ・トマト・イチゴなどの施設園芸が盛んな地域では、土地の使われ方も宅地専用の住宅街とは違います。
築年数が古い戸建てほど、建物より土地の評価(6.5万円/平方メートルが目安)が価格の軸になりやすく、周辺が工業団地に近いか農地に近いかで査定の見方も変わってきます。
築年数で見ると、下がり方はゆるやかでも値段はゼロにならない
豊川市の戸建てを築年数別の中央値で見ると、築10年以内が2,800万円(384件)、築11〜20年が2,000万円(41件)、築21〜30年が1,700万円(77件)、築31〜45年が1,300万円(115件)、築46年以上が800万円(47件)です。
木造住宅の法定耐用年数は22年で、この年数を超えると建物の評価はほとんど残らないとされます。豊川市の実データでは、年数を追うごとに中央値は下がり続けますが、築46年以上でも価格がゼロになるわけではありません。
土地の評価(中央値6.5万円/平方メートル)が下支えしているためで、「古い家だから値段がつかない」と決めつける必要はありません。
間口・前面道路・土地の形は、リフォームでは変えられない
戸建ての価格は、間口の広さでも差が出ます。間口10m以上の中央値は2,700万円(253件)、7〜10mは2,600万円(146件)、5〜7mは2,300万円(41件)、5m未満は2,200万円(29件)です。
前面道路の幅も、6m以上が2,750万円(332件)、4〜6mが2,400万円(276件)、4m未満だと2,000万円(57件)まで下がります。土地の形も、長方形が2,700万円(165件)である一方、不整形は2,200万円(57件)です。
建築士の視点
間口・前面道路の幅・土地の形は、いずれもリフォームでは変えられない条件です。建築基準法では、建物を建てる敷地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります(接道義務)。前面道路が4m未満だと、建て替えのときに道路の中心から2mの位置まで敷地を後退させる「セットバック」が必要になる場合があります。間口が狭いと駐車や工事車両の出入りに制約が出やすく、買い手が見込む「買った後にかかる費用」が増えるほど、査定額に反映されます。
査定を受けるときは、間口の広さ・前面道路の幅・接道の状況を先に伝えると、根拠のある価格が返ってきやすくなります。
建物の構造でも違いが出ます。木造は中央値2,400万円(547件)、軽量鉄骨造は3,000万円(64件)、鉄骨造は3,200万円(48件)です。工業団地の工場・倉庫に近い流通量の少ない鉄骨造住宅は、木造より高めの水準で成約しています。
売る前にやること、やらなくていいこと
間口の広さと前面道路の幅は、法務局で取れる公図・地積測量図か、購入時の重要事項説明書で確認できます。前面道路が4m未満なら、過去にセットバック済みかどうかも先に調べておくと、査定の場でそのまま伝えられます。
やらなくていいことが多いのはリフォームです。数十万円かけて直すかどうかは、査定時に「直した場合と現況のままで、価格がいくら変わるか」を聞いてから判断すれば十分です。とくに築年数が古い戸建ては、建物より土地の評価が価格の軸になりやすいため、直すより現況を正直に伝えるほうが手取りにつながるケースが多くあります。
④ 豊川市の地域特性
豊川市は愛知県東三河地方にあり、人口184,855人(日本人175,687人・外国人9,168人)、世帯数83,682世帯(2026年5月末時点)です。面積は161.14平方キロメートル(出典:豊川市「豊川市の位置・大きさ」)。
現在の豊川市は、1943年に宝飯郡豊川町・牛久保町・八幡村・国府町が合併して誕生し、1955年に三上村、1959年に御油町を編入。2006年に一宮町、2008年に音羽町・御津町、2010年に小坂井町を編入して今の市域になりました(出典:豊川市「豊川市が誕生してから現在に至るまでの経緯」)。
合併の歴史が長く、市内でエリアごとの性格が分かれているのはこのためです。
産業は農業と工業の両輪です。農業は愛知県内3位の産出額を誇り、大葉・スプレーマムを中心にバラ・トマト・イチゴなどの施設園芸が中心です(出典:豊川市「農業概要」)。
工業は東三河内陸工業地帯の中核として、輸送機器・一般機器・電気機器の工場が、御津(臨海型)・穂ノ原(旧豊川海軍工廠跡地)・大木(東名豊川IC近接)などの工業団地に集まっています(出典:豊川市「とよかわの工業」)。
交通はJR飯田線、名鉄名古屋本線・豊川線、東名高速道路の豊川ICが使えます。市の北部には標高789メートルの本宮山があり、山頂には砥鹿神社奥宮が立ちます(出典:豊川市「本宮山」)。
中心部には日本三大稲荷のひとつとされる豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)があり、初詣などで全国から参拝客が訪れます(出典:豊川市「豊川稲荷の魅力をもっと伝えたい」)。このどのエリアに近いかで、需要の性格も土地の値付けも変わってきます。
東三河の通勤圏と、稲荷の門前町は売却判断にどう効くか
豊川市はJR飯田線で豊橋方面に出やすい立地にあり、豊橋市への通勤・通学のしやすさが住宅需要を下支えする面があります。急いで売る事情がない場合は、勤め先や学校までの距離を査定担当者に具体的に伝えると、価格の説明に厚みが出ます。
もう一つの顔が、日本三大稲荷のひとつとされる豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)の門前町という性格です。中心部は参拝客の往来があるエリアで、郊外の農地・工業団地に近いエリアとでは、想定される買い手の層が違います。
豊川市は1943年の合併以降、複数の町村を編入して市域を広げてきた歴史があり(前述)、自分の物件がどのエリアの成り立ちに近いかによって、土地の使われ方も査定の見方も変わってきます。
御津・穂ノ原・大木の工業団地に近いエリアは、勤め先への近さを求める世帯からの需要が見込めます。一方、農地が広がる郊外は、広い土地を求める世帯や、農業を続ける買い手が候補になることがあります。
同じ豊川市内でも、エリアの性格によって想定する買い手が変わる点を先に伝えると、査定の話がかみ合いやすくなります。
⑤ 売却の進め方と相談先
豊川市で売却を考えるときは、①マンションか戸建てか、相続や住み替えかなど自分の状況を整理する、②実データで相場のレンジを確認する、③無料査定を複数社に依頼して価格を比べる、④媒介契約を結んで売り出す、という順番で進めると迷いにくくなります。
相談先を選ぶ基準は、提示された査定額の高さではありません。豊川市内のエリア別(中心部・工業団地周辺・農地が広がる郊外など)の取引を実際に把握しているか、査定額をどんな根拠で算出したのか数字で説明できるか、専任媒介と一般媒介の違いを隠さず伝えてくれるか——この3つを基準に複数社の無料査定を見比べると判断しやすくなります。