空き家を売る
豊川市の空き家、解体補助金は? 3分の2・上限20万〜40万円。老朽か倒壊危険かで変わる
編集部
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結論から 豊川市の老朽空家等解体費補助金は、補助対象工事に要する経費の3分の2で、老朽空家は上限20万円(密集市街地内は30万円)、倒壊危険空家は上限30万円(密集市街地内は40万円)です。対象は市内で1年以上使われていない戸建て・長屋で、居住用部分が延床面積の1/2以上あることが要件です。個人所有で、所有権以外の権利設定がなく、貸家として建てられたものでないことも求められます。市の調査で「老朽空家」か「倒壊危険空家」と判定されたうえで、工事の契約前に申請する必要があります。老朽空家の判定には昭和56年5月31日以前の着工という条件も付きます。受付は令和8年4月1日から12月28日までですが、予算の上限に達し次第終了します。窓口は建設部 建築課(0533-89-2144)です(2026年8月時点)。
豊川市の老朽空家等解体費補助金は、工事費の3分の2が出る制度です。補助率だけ見ると手厚めです。
ただし上限額は一律ではありません。「老朽空家」か「倒壊危険空家」か、市の判定によって20万円から40万円まで変わります。
この記事は豊川市の制度と、豊川市の実成約データに絞って書きます。内容は2026年8月時点のものです。
豊川市の解体補助は3分の2。老朽空家か倒壊危険空家かで上限が変わる
制度名は「老朽空家等解体費補助金」です。補助率は補助対象工事に要する経費の3分の2で、千円未満は切り捨てです。
上限額は、市の判定で二段階に分かれます。
- 老朽空家:20万円(密集市街地内は30万円)
- 倒壊危険空家:30万円(密集市街地内は40万円)
対象になるのは戸建てと長屋です。マンションなどの共同住宅は対象に入りません。
主な要件は次のとおりです。
- 市内で1年以上、住居として使われていないこと
- 居住用部分が延床面積の1/2以上であること
- 個人が所有していること
- 所有権以外の権利が設定されていないこと
- 貸家として建築されたものでないこと
- 市の調査で「老朽空家」または「倒壊危険空家」と判定されること
- 申請者は所有者本人(共有なら全員の同意)で、市税を滞納しておらず、暴力団員でないこと
老朽空家の判定には、もう一つ条件があります。昭和56年5月31日以前に着工されたものという条件です。倒壊危険空家には、この着工時期の条件は付いていません。
つまり、建てた時期そのものより、いまの傷み方の危険度で分かれる制度です。
受付期間は令和8年4月1日から12月28日までです。予算の上限に達し次第、期間内でも終了します。
市の判定を受けてから申請する。契約はその後になる
この補助金には、順番があります。工事の契約を結ぶ前に申請するという順番です。
先に業者と契約してしまうと、対象から外れます。工事が終わってからの申請でも間に合いません。
さらに豊川市の場合、申請の前にもう一段階あります。市の調査で「老朽空家」か「倒壊危険空家」と判定される必要があります。
つまり流れは、判定→申請→契約→着工という順序になります。「見積もりを取って、良さそうな業者とすぐ契約する」という進め方は、この制度と噛み合いません。
見積もりを複数社から取ること自体は、判定を待つ間に進めてかまいません。止めるべきは契約のタイミングだけです。
解体費は建物の構造や、重機が入る前面道路の状況で変わります。金額の目安ではなく確かめ方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる? にまとめてあります。
判定の申請方法や、必要な書類の詳細は、建設部 建築課(0533-89-2144)で確認してください。
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空き家バンクは「載せて終わり」ではない。成約後に補助が出る
壊す以外の道も見ておきます。豊川市には空き家バンク制度があります。
登録情報の一覧は、市のページで公開されています。ただし登録の具体的な要件は、公式ページの本文には書かれていませんでした。窓口で確認する必要があります。
豊川市の空き家バンクには、もう一つ特徴があります。登録物件が成約したあとに使える補助金です。
制度名は「空家バンク利活用費補助金」で、令和3年度に始まりました。対象は、空き家バンクに登録された物件を売買または賃貸借契約した所有者・賃借人が行う、改修工事または家財処分です。
補助額は、対象経費の1/2(千円未満切り捨て)です。上限は改修工事なら50万円、家財処分なら10万円のいずれか低いほうです。
受付は令和8年4月1日から、予算の上限に達し次第終了します。契約締結日から1年以内に申請する必要があります。
もう一つ、フラット35地域連携型という仕組みもあります。この利活用費補助金の交付を受ける人のうち、一定の要件を満たす場合が対象です。住宅金融支援機構との連携で、借入金利が一定期間下がります。
家財処分に使える補助が別枠であるのは、豊川市の特徴です。片付けが進まず放置している空き家にも、使える出口になり得ます。
戸建てが動いているのは伊奈町・白鳥町・三蔵子町など。地区で値も違う
制度の話から、市場の話に移ります。
豊川市で取引がいちばん多いのは戸建てです。次が土地で、いちばん少ないのが中古マンションでした。マンションは戸建てよりかなり少なく、査定に使える事例は限られます。
用途地域で見ると、取引がいちばん多いのは第1種住居地域です。戸建ての中央値がいちばん高いのは近隣商業地域、いちばん低いのは第1種低層住居専用地域でした。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は4m未満、4〜6m、6m以上です。自分の空き家の前の道が何mあるか、先に測っておくと話が早く進みます。
築年数の落ち方も見ておきます。
- 戸建ての築46年以上の中央値は、築10年以内の3分の1以下です
- いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです
直近1年の動きは、戸建て・マンションともに前の1年より上がっています。中古マンションのほうが、上がり方がはっきりしています。
地区別では、戸建ての成約が多い順に、伊奈町・白鳥町・三蔵子町・御油町・平尾町となっています。
同じ豊川市内でも、地区によって値は違います。戸建ての中央値がいちばん高いのは白鳥町、いちばん低いのは伊奈町でした。
土地の1平方メートルあたりの単価も同様です。高いのは三蔵子町、低いのは伊奈町でした。
成約件数がいちばん多い伊奈町は、価格帯としてはいちばん低い地区でもあります。自分の空き家がどの地区にあるかで、相場の見え方はかなり変わります。
豊川市全体では、戸建ての成約価格の中央値は2,500万円です。成約は713件で、真ん中の半分は1,700万円〜3,300万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が6.5万円、成約は605件です。市全体の相場は 豊川市の不動産売却 にまとめています。
マンションの間取りは3LDKがいちばん多く、次が4LDKでした。取引数自体が少ないため、同じ間取りでも一戸ごとの値差は大きく出やすいと考えておいてください。
売る・貸す・壊す・持ち続ける。豊川市の場合で整理する
四つの選択肢を、豊川市の数字と制度に当てはめます。
売る。 取引がいちばん多いのは戸建てです。まずは現況のまま査定を取ってください。解体すると土地の固定資産税が上がるのが一般的です。
更地にするか古家付きで出すかの比べ方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。
貸す。 空き家バンクに登録し、成約すれば利活用費補助金が使える組み合わせがあります。条件を満たせばフラット35地域連携型で金利も下がります。
貸す前提の判断軸は、家を売るか貸すか。判断の分かれ目 を土台にしてください。
壊す。 老朽空家等解体費補助金は補助率3分の2で、上限は判定によって20万円から40万円まで変わります。市の判定を受けてから申請し、契約はそのあとという順番だけは外さないでください。
持ち続ける。 固定資産税と保険料は出続けます。建物は人が住まないほうが早く傷みます。
豊川市のデータでは、築31〜45年から築46年以上に移るところに大きな段差がありました。持ち続ける年数が、そのまま段差との距離になります。
相続した空き家なら、税の特例も確認してください。譲渡所得から3,000万円を引ける制度です。
要件は、相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度 にまとめています。
補助金の要件も受付期間も、年度ごとに変わります。この記事は2026年8月時点の豊川市の公開情報にもとづくものです。
空き家バンクの登録要件の詳細と、両方の補助金の令和8年度予算総額は、公開情報では確認できませんでした。動き出す前に、建設部 建築課(0533-89-2144)で最新の内容を確かめてください。