空き家を売る
四日市市の空き家、解体補助金は? 最大50万円・バンク登録で奨励金
編集部
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結論から 四日市市の空き家の除却補助は2本です。特定空家等、または狭小敷地(75㎡未満)・無接道敷地に建つ空き家等の解体は、補助率4/5・上限50万円です。昭和56年5月31日以前の旧耐震の空き家の除却は20万円で、空き家・空き地バンクへの登録が要件に含まれます。どちらも受付期間は公開ページで確認できませんでした。あわせて、バンクに登録すると奨励金が登録時2万円・成約時2万円あります。バンク登録を条件に、リフォーム費用の1/3(上限50万円)などの流通促進補助も使えます。制度は年度で変わるため、都市計画課(059-354-8272)と建築指導課(059-354-8207)で最新の内容を確認してください(2026年8月時点)。
四日市市の空き家は、まず「バンクに載るか」を確かめる
四日市市の空き家支援は、空き家・空き地バンクを軸に組まれています。バンクに登録すると、登録時に2万円の奨励金が出ます。
成約すると、さらに2万円です。令和3年4月1日以降の登録で、1年以上の掲載と、市税の滞納がないことが条件です。
登録できるのは、一戸建ての空き家(予定を含む)の中古住宅です。地目が宅地の空き地も対象に入ります。運営は都市整備部 都市計画課です。
後で書くリフォーム補助も、バンクへの登録が条件になっています。買い手側への補助も市は用意しています。つまり四日市市は、空き家を流通に乗せる人にお金を出す組み立てです。
一方で、解体の補助は対象が絞られています。特定空家等、狭小・無接道の敷地、旧耐震の3つの枠だけです。普通に使えそうな空き家なら、壊す補助を探すより先に、バンクに載るかを確かめるほうが話が早く進みます。
バンクの登録要件の細部は、公開情報では確認できませんでした。物件の検索システムが別のサイトで運用されているためです。まず都市計画課(059-354-8272)に電話で確かめてください。
解体の補助は2本。特定空家・狭小・無接道と、旧耐震向け
一つ目は「四日市市特定空家等除却費補助制度」です。補助率は解体費用の4/5で、上限は50万円です。
対象は次のいずれかです。
- 特定空家等
- 狭小敷地(75㎡未満)に建つ空き家等
- 無接道敷地に建つ空き家等
狭小・無接道の枠には、重い条件が付いています。除却後の跡地を、自分の土地と一体として10年以上所有・管理することです。
壊してすぐ土地を売る計画とは、両立しない可能性があります。ここは申請の前に必ず確かめてください。
そもそも無接道の敷地は、建て替えができないことが多い土地です。補助で壊す道と、現況のまま売る道の両方を並べて比べてください。
売る側の事情は 再建築不可物件を売る。接道義務・価格が下がる理由・売り方 にまとめています。
二つ目は「四日市市旧耐震空き家除却促進補助金」です。補助額は20万円です。要件は次のとおりです。
- 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられたこと
- 1年以上居住されていない空き家を除却すること
- 空き家・空き地バンクに登録すること
- 市税の滞納がないこと
壊す補助のほうにも、バンクが組み込まれています。
どちらの制度も、受付期間は公開ページに書かれていませんでした。令和8年度の受付状況も確認できていません。使うつもりなら、受付が生きているかを最初に電話で確かめてください。
見積もりは進めていい。業者と契約するのは、市の回答の後
解体の補助金は一般に、交付決定の前に工事契約を結ぶと対象から外れます。業者を決めてから市役所へ相談する順番だと、補助だけが消えます。
四日市市の2つの除却補助は、申請手順の細部が公開ページで確認できませんでした。だからこそ、契約の前に市へ聞くことが要ります。
建築指導課には建築安全・空き家対策係があります(059-354-8207)。対象になるか、どの順番で申請するかを先に確かめてください。
見積もりを取るところまでは、いま進めてかまいません。解体費は建物の構造と、重機が入れる道があるかで大きく変わります。
だから複数の会社から取って比べる価値があります。金額の見方と業者の選び方は 空き家・古家の解体費用は何で決まる? 見積もりの取り方と業者選び にあります。
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。
直す費用は市が1/3持つ。ただし入口はどれもバンク登録
売る・貸すための補助は3本あります。
「空き家流通促進補助金」は、1年以上居住されていない一戸建てが対象です。空き家・空き地バンクへの登録が条件になります。リフォーム費用の1/3で、上限は50万円です。
家財の処分にも上限10万円が出ます。インスペクション(建物状況調査)は上限8万円です。残置物の片付けと建物の調査まで対象に入るのが特徴です。
買い手側には「空き家取得活用補助金」があります。取得後のリフォーム費用の1/3で、上限は50万円です。加算対象区域では60万円になります。
取得後1年未経過であること、市外からの転入者等であること、3年以上定住する意思が要件です。売り手から見れば、買い手が補助を使える市場だということです。バンクに載せる理由が、もう一つ増えます。
市街化調整区域の空き家には「市街化調整区域における空き家賃貸活用補助金」があります。貸すためのリフォーム費用の1/3で、上限は50万円です。
用途変更の許可申請書類の作成費も、上限30万円まで対象です。調整区域で貸すときの壁になる、手続きの費用に踏み込んだ制度です。
一つ注意があります。売るためのリフォームは、慎重に考えてください。四日市市の実成約では、改装済みの中古マンションの中央値は未改装より高くありません。
かけた費用が売値に乗るとは限らない市場です。リフォーム補助は、貸す前提か、バンクで買い手の幅を広げる目的で使うほうが合います。
売るか貸すかの比べ方は 家を売るか貸すか。判断の分かれ目と貸した場合の収支 を土台にしてください。
四日市市の実成約。築46年以上の戸建ては中央値が3分の1を割る
制度から市場に話を移します。
四日市市で取引がいちばん多いのは戸建てで、次が土地です。中古マンションはいちばん少ない種別でした。空き家が戸建てなら、比べられる成約事例が多い市場です。
戸建ての成約価格の中央値は1,900万円です。成約は1,257件で、真ん中の半分は1,000万円〜3,000万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が4.2万円で、成約は841件です。市全体の価格帯は 四日市市の不動産売却 にまとめています。
築年数の落ち方を見ます。戸建ては、築46年以上の中央値が築10年以内の3分の1以下です。
いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところでした。いま築40年前後の空き家なら、段差の手前に立っていることになります。
マンションは、落ちる場所がもっと早く来ます。築31〜45年の中央値は、築10年以内の半分以下です。段差は築21〜30年から築31〜45年に移るところにあります。
取引自体が少ないので、査定額は会社によって幅が出やすいはずです。査定は複数社で取ってください。間取りは3LDKがいちばん多く、次が4LDKでした。
用途地域にも特徴があります。戸建ての中央値がいちばん高いのは第2種中高層住居専用地域です。いちばん低いのは第1種低層住居専用地域でした。
取引がいちばん多いのは第1種住居地域です。低層の住宅専用地だから高く売れる、とは言えない並びになっています。自分の空き家の用途地域を先に調べておくと、査定の根拠が読みやすくなります。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は6m以上、4〜6m、4m未満です。前の道の幅は、査定の前に自分でも測っておけます。
直近1年の動きです。戸建ての中央値は、前の1年に比べてほぼ横ばいでした。
中古マンションはやや上がっています。戸建てについて、待てば上がるという材料はいまの数字には出ていません。
売るか、貸すか、壊すか、持ち続けるか。分かれ目はここ
売るなら。 戸建て中心の市場で、事例は多いほうです。まず現況のまま査定を取ってください。壊すかどうかは、査定の数字を見てからで間に合います。更地にすると住宅用地の特例が外れ、土地の固定資産税が上がるのが一般的です。相続した空き家なら、譲渡所得から3,000万円を引ける特例の要件も見てください。詳しくは 相続した空き家を売る。譲渡所得から3,000万円を引ける制度 にあります。
貸すなら。 入口はバンクです。市街化調整区域なら、賃貸活用の補助も候補になります。改装に踏み込む前に、賃料で費用を回収できる年数を計算してください。
壊すなら。 特定空家等・狭小・無接道・旧耐震のどれかに当てはまるかが分かれ目です。当てはまりそうなら、業者と契約する前に市へ電話してください。狭小・無接道の枠を使う場合は、跡地を10年以上所有・管理する要件も忘れずに確かめてください。
持ち続けるなら。 固定資産税と管理の手間は出続けます。空けたままの建物は傷みが早く進みます。四日市市の値段の段差は、築46年の手前にあります。持ち続けた年数のぶんだけ、その段差に近づいていきます。
この記事は、2026年8月時点の四日市市の公開情報にもとづいています。除却系2制度の受付期間と令和8年度の受付状況、バンクの登録要件の細部は確認できませんでした。制度は年度ごとに変わります。
バンクの運営は都市計画課(059-354-8272)です。空き家対策の係は建築指導課(059-354-8207)にあります。どの制度がどちらの担当かも含めて、最初の電話で確かめてください。