空き家を売る
岩倉市の空き家|解体補助は木造60万円・非木造20万円が上限
編集部
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結論から 岩倉市の解体補助は二つあります。木造住宅は『木造住宅耐震改修等補助金』の解体工事区分で上限60万円、非木造の空き家は『岩倉市民間非木造空き家除却補助金』で上限20万円です。木造は市の無料耐震診断で判定値0.7未満、または容易な耐震診断で倒壊危険性ありと判断されたことが条件で、非木造は旧基準住宅の1棟全解体が条件です。いずれも1敷地1度限りで、申込先は市役所都市整備課計画営繕グループです。補助率や令和8年度の実施予定件数、受付開始日、予算上限は公式ページに記載がなく、0587-38-5814での確認が必要です。空き家バンクは登録0件で、貸す選択肢の入口はいまのところ薄いのが2026年8月時点の実情です。
岩倉市の空き家、壊すなら木造60万円・非木造20万円が上限
岩倉市には、空き家を解体するときに使える補助制度が二つあります。建物が木造か非木造かで、使う制度も上限額も変わります。
木造住宅なら、「木造住宅耐震改修等補助金」のうち「解体工事」の区分が対象です。上限は60万円(1戸あたり)です。
対象になるのは、岩倉市の無料耐震診断を受けて判定値が0.7未満だった木造住宅です。「容易な耐震診断」で倒壊の危険性があると判断された住宅も、対象に入ります。
非木造の空き家には、別の制度があります。「岩倉市民間非木造空き家除却補助金」で、上限は20万円(1戸あたり)です。
こちらは、旧基準の非木造住宅を1棟まるごと解体する工事が対象です。部分的な解体では対象になりません。
どちらの制度も、1つの敷地につき1度しか使えません。一度使うと、同じ敷地での二度目の申請はできない仕組みです。
申込先は、市役所の都市整備課 計画営繕グループです。工事を決める前に、まず事前相談から始めてください。
補助率が定率かどうかは、公式ページに記載がありませんでした。令和8年度の予算件数、受付開始日、予算の上限も同様です。動き出す前に、都市整備課 計画営繕グループ(0587-38-5814)で確認してください(2026年8月時点)。
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。
木造は先に「無料耐震診断」。契約より前に判定を受けておく
木造住宅の解体補助には、順番があります。業者との契約より前に、済ませておくべき手続きです。
対象になるかどうかは、耐震診断の結果で決まります。無料耐震診断を受けて判定値が0.7未満と出るか、「容易な耐震診断」で倒壊の危険性ありと判断されるか、どちらかが必要です。
診断も判定も受けないまま解体業者と契約を進めると、あとから対象外とわかる恐れがあります。まず都市整備課 計画営繕グループに相談し、診断の受け方を確認してください。
支払いの仕組みも押さえておきます。岩倉市には、令和4年4月から「代理受領制度」があります。
この制度を使うと、補助金は所有者ではなく、市から工事業者へ直接支払われます。所有者がいったん全額を立て替える必要がなくなる仕組みです。
非木造の空き家除却補助金でも、契約や着工の前に窓口で条件を確認しておく点は同じです。旧基準の非木造住宅を1棟まるごと壊す工事にあたるかどうかは、図面や築年の資料をそろえて相談したほうが話が早く進みます。
解体費用の実額は、建物の構造や、重機が入れる前面道路の幅で変わります。相場の目安ではなく確かめ方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる? にまとめました。
診断の申し込み方法や判定にかかる期間は、都市整備課 計画営繕グループ(0587-38-5814)で確認してください。代理受領制度の使い方も、同じ窓口で聞けます。
空き家バンクは登録0件。「貸す」の入り口はいまは薄い
壊す以外の道も見ておきます。岩倉市には空き家バンクがあります。
愛知県宅地建物取引業協会と、平成29年11月14日に協定を結んで運営している制度です。登録できるのは、市内に建築された物件で、現に使用していない物件です。今後使用しなくなる予定の物件も、対象に含まれます。
ただし、正直に書いておきます。現在の登録物件数は0件です。市の公式ページにも「現在登録されている物件はありません」と明記されています。
登録すること自体はできても、いま借り手や買い手と直接つながる実績が、公開情報からは見えません。成約時に補助が出るかどうかの記載もありませんでした。
貸す方向で考えるなら、空き家バンクだけに絞らず、通常の不動産仲介と並行して動いたほうが現実的です。
もう一つ、岩倉市には「岩倉市版すまいの終活ナビ」という仕組みもあります。解体費用や土地の売却価格を、無料で試算できるツールです。
具体的な金額はこの記事では書きませんが、自分の空き家がどのくらいになりそうか、まず試算だけ先にしておく手はあります。
売るか貸すか、決めきれずに止まっている場合の考え方は、家を売るか貸すか。判断の分かれ目 にまとめました。
岩倉市の実成約。曽野町は戸建てが安く、土地は逆に高い
制度の話から、市場の話に移ります。
岩倉市で取引がいちばん多いのは戸建てです。次が土地で、いちばん少ないのが中古マンションでした。
用途地域で見ると、取引がいちばん多いのは第1種住居地域です。戸建ての中央値がいちばん高いのも同じ第1種住居地域で、いちばん低いのは第1種中高層住居専用地域でした。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は4m未満、4〜6m、6m以上です。自分の空き家の前の道が何mあるか、先に測っておくと話が早く進みます。
築年数の落ち方には、岩倉市らしい特徴があります。
- 戸建ては、築10年以内に比べて築46年以上の中央値が3分の1以下まで下がります
- いちばん大きく落ちるのは、築10年以内から築31〜45年に移るところです
- 築31〜45年から築46年以上にかけての下げ幅は、そこまで大きくありません
値下がりの多くが、早い段階で先に起きるということです。築30年を超えた時点で、下落の大部分はすでに終わっている可能性があります。
直近1年の動きも見ておきます。戸建て、中古マンションとも、中央値は前の1年に比べてやや下がっています。
マンションの間取りでいちばん多いのは3LDK、次が4LDKでした。
地区別に見ると、戸建ての成約が多い順に、八剱町・石仏町・下本町・中本町・曽野町となっています。中古マンションは、新柳町・下本町・栄町・西市町の順で成約が多くなっています。
ここで目を引くのが曽野町です。戸建ての成約件数は上位に入る一方、戸建ての中央値は市内でいちばん低くなっています。
ところが、土地の1平方メートルあたり単価で見ると、曽野町は市内でいちばん高い地区です。低いのは川井町でした。
同じ地区でも、古家が建った状態の評価と、更地にしたときの土地の評価は別に動くことがあります。曽野町の空き家を考えるなら、この差を意識したほうがよさそうです。
古家付きのまま売るか、更地にして土地として売るかの比べ方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。
岩倉市全体では、戸建ての成約価格の中央値は3,100万円です。成約は195件で、真ん中の半分は2,400万円〜3,800万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が7.9万円、成約は109件です。市全体の相場は 岩倉市の不動産売却 にまとめています。
売る・貸す・壊す・持ち続ける。岩倉市の場合で整理する
四つの選択肢を、岩倉市の数字と制度に当てはめます。
売る。 取引がいちばん多いのは戸建てです。まずは現況のまま査定を取ってください。曽野町のように、古家の評価と土地の評価が離れている地区もあります。
貸す。 空き家バンクの登録物件は、現在0件です。バンクだけに頼らず、通常の不動産仲介にも早めに相談してください。
壊す。 木造なら上限60万円、非木造なら上限20万円の補助があります。木造は無料耐震診断で判定値0.7未満と出ること、非木造は旧基準住宅の1棟全解体であることが条件です。契約の前に、都市整備課 計画営繕グループへの事前相談を済ませてください。
持ち続ける。 固定資産税と保険料は出続けます。岩倉市のデータでは、直近1年で戸建て・マンションとも中央値がやや下がっていました。
相続した空き家なら、譲渡所得から3,000万円を引ける特例(全国共通)も確認してください。対象になる家屋の条件は、相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度 にまとめてあります。
補助金の要件も、受付期間も、年度ごとに変わります。この記事は2026年8月時点の岩倉市の公開情報にもとづくものです。
補助率が定率かどうかは、公開情報では確認できませんでした。令和8年度の実施予定件数・受付開始日・予算上限、空き家バンクの成約時補助も同様です。動き出す前に、都市整備課 計画営繕グループ(0587-38-5814)で最新の内容を確かめてください。