物件タイプ別に売る
小牧市のマンション売却|実データで見る相場と査定前の準備【建築士監修】
編集部
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結論から 小牧市の中古マンションは、集計できた243件の成約価格の中央値が1,300万円、1平方メートルあたりの単価は中央値で16万円です(国土交通省の実取引データ)。ただし価格の幅は890万円から1,900万円まで開きます。自分の部屋がどこに入るかは、専有面積・築年数・駅からの距離と、管理の状態で決まります。まず単価で位置をつかみ、管理組合の書類をそろえてから複数社の無料査定を受ける。この順番なら判断を誤りません。
小牧市の中古マンションは、いくらで売れているか
小牧市でマンションを売ろうと考えたとき、最初に知りたいのは価格です。国土交通省の不動産情報ライブラリで、実際に成約した取引を集計しました。
集計できた取引は243件。成約価格の中央値は1,300万円です。
ただし、この1つの数字で自分の部屋の値段は決まりません。同じ小牧市内でも、価格の下から4分の1の位置は890万円、上から4分の1の位置は1,900万円です。
上と下でこれだけ開きます。専有面積・築年数・駅からの距離・階数が違えば、評価も変わります。
自分の部屋の位置をつかむなら、1平方メートルあたりの単価で見ます。小牧市の中古マンションの単価は、中央値で16万円です。
専有面積に掛ければ、おおまかな金額が出ます。ここを起点にして、上げる条件と下げる条件を足し引きします。
注意したいのは、比べる相手を間違えないことです。今ネットに出ている売り出し価格は、まだ売れていない価格です。売主が希望を乗せた数字も混ざります。
基準にするのは、実際に成約した取引です。この記事の数字は、その成約データを集計したものです。
集計の期間と件数は、この記事の下の表に出しています。戸建て・土地を含めた市全体の相場は小牧市の不動産売却にまとめました。
同じ市のなかでも、駅からの距離と土地の形で価格は変わります。まず自分の地域の実際の成約価格を見ます。
相場より効くのは、同じ建物の中で売れた金額
マンションの価格は、市全体の相場より、同じ建物の中の成約事例に強く引っ張られます。理由は単純です。
買い手が比べるのは、まず同じマンションの別の部屋だからです。構造も管理も共用部分も同じなので、差が出るのは階数・向き・広さ・内装の状態だけになります。
同じ建物の過去の成約は、仲介を依頼した不動産会社がレインズ(不動産流通機構のシステム)で確認できます。査定を受けるときは、この事例を出してもらってください。「小牧市の相場から」ではなく「この建物の何階が、いくらで売れたか」で説明できる会社は、価格の根拠がはっきりしています。
同じ建物の中で価格差が出やすいのは、次の点です。
- 階数と向き:上階と南向きは評価が上がりやすい部分です。
- 角部屋かどうか:窓の数が増えるため、明るさと風通しで差が出ます。
- 専有面積と間取り:同じ広さでも、部屋数の切り方で買い手の層が変わります。
- 内装の状態:水回りを入れ替えた履歴があるかどうかは、内見で必ず見られます。
- 駐車場:使える区画があるか、待ちの状態かで判断が変わります。
立地の条件も、小牧市の中では差になります。小牧駅まで歩けるのか、バスを使うのか。市の東部にある桃花台ニュータウンでは、新交通システムの桃花台線(ピーチライナー)が廃止されました。
いまは代替バスの「ピーチバス」が同じ区間を走っています(小牧市の公表)。鉄道かバスかは、買い手の生活の組み方に関わります。査定でも聞かれる点なので、先に整理しておいてください。
査定の前に、管理組合の書類をそろえる
戸建ての売却なら、建物と土地の状態を見ればほぼ足ります。マンションは、自分の部屋の中だけで話が終わりません。
共用部分がどう管理され、修繕のお金がどれだけ積み立てられているか。ここが価格に出ます。
先にそろえたいのは、次の書類です。
- 購入時の売買契約書:買った金額が分かると、税金の計算ができます。
- 間取り図:専有面積と部屋の切り方を伝えるために使います。
- 管理費・修繕積立金の金額が分かる書類:毎月の負担は、買い手が最初に確認する数字です。
- 管理規約:ペットや楽器、リフォームの制限が書かれています。
- 直近の総会議事録:修繕の予定や、値上げの議論が読めます。
- 長期修繕計画書:次の大規模修繕がいつ来るかが分かります。
手元にそろっていなくても、査定は依頼できます。修繕の履歴や滞納の有無は、仲介会社が管理会社へ書類の発行を依頼して確認するのが一般的です。発行までに数日から1週間程度かかることがあります。
宅地建物取引業法施行規則は、区分所有建物について説明すべき項目を定めています(同施行規則第16条の2)。管理費の額、修繕積立金に関する規約の内容とすでに積み立てられている額、管理の委託先、維持修繕の実施状況の記録などです。戸建てにはない項目です。
大規模修繕については、国土交通省が「長期修繕計画作成ガイドライン」を示しています。2021年の見直しで、計画期間の目安は「大規模修繕工事を2回含む30年以上」とされました。
買い手が気にするのは、前回いつ工事をしたか、次はいつで、積立金が足りているかです。総会議事録と計画書があれば、その場で答えられます。
マンション売却に共通する準備と手順は中古マンションを売る。戸建てと違う準備と進め方にまとめています。
内見で見られるのは、間取りよりも「明るさ」と「におい」です。どちらもお金をかけずに変えられます。
管理費・修繕積立金の滞納は、買い手に引き継がれる
滞納があっても、売却はできます。ただし、そのままにして進めるのは危ないです。建物の区分所有等に関する法律には、管理費などの未払い分の扱いが定められています(同法第7条・第8条)。
債務者である区分所有者の特定承継人に対しても請求できる、という内容です。特定承継人とは、その部屋を買った人です。滞納分は、買い手に引き継がれる場合があります。
だから買い手は、滞納の有無を必ず確認します。住宅ローンの審査でも見られる部分です。
売り出す前に、自分の部屋に滞納があるかを確かめてください。あるなら、清算してから売り出すか、事情を前提に価格と条件を相談するかを決めます。
隠して進めると、契約の直前で発覚して話が止まります。先に伝えたほうが、まとまるのが早いです。
仲介は買い手を探すため数か月単位の時間がかかり、内見の対応も続く。買取は不動産会社が直接買うため、数日から1か月程度で現金化できることがある。価格は仲介のほうが高くなるのが一般的だが、差がどれだけ出るかは物件によって大きく変わる。
仲介で売るか、買取に出すか
小牧市でマンションの買取を調べる人は、たいてい期限を持っています。転勤、相続の手続き、住み替えの資金。時期が決まっているなら、買取は現実的な選択肢です。
違いは2つです。仲介は、不動産会社が買い手を探します。売れるまでの期間は読めず、内見の対応も続きます。
買取は、不動産会社が自分で買います。買い手を探す期間が要らないため、引き渡しの日を先に決められます。
価格は、一般に買取のほうが低くなります。会社がリフォームして売り直す前提だからです。
ただし、下がる幅は物件によって大きく変わります。割合の目安を当てにせず、両方の査定を同時に取って、金額と引き渡し日を並べて比べてください。
どちらを選んでも、最初にやることは同じです。今いくらで売れるかを、複数社に出してもらうことです。数字が2つ以上ないと、比べる土台ができません。
売ったときに出ていくお金
手取りを知りたいなら、費用を先に押さえます。マンションの売却で出ていくのは、主に次のものです。
- 仲介手数料:宅地建物取引業法で上限が決まっています。
- 印紙税:売買契約書に貼ります。契約金額で額が変わります。
- 抵当権抹消の登記費用:住宅ローンが残っている場合に必要です。
- 管理費・修繕積立金の精算:引き渡し日で日割りにします。
- 譲渡所得税・住民税:売って利益が出た場合にかかります。
譲渡所得は、売却価格から取得費と譲渡費用を引いて計算します。所有期間が5年を超えるかどうかで税率が変わり、この5年は売った年の1月1日時点で数えます。年末に売る場合は、ここで結果が変わることがあります。
自分が住んでいた家を売って利益が出たときは、要件を満たせば譲渡所得から最高3000万円を控除できる特例があります。所有期間の長さは問われません。要件の中身はマイホーム売却の3000万円特別控除で確認してください。
費用の全体像は不動産売却でかかる費用の一覧、手数料の計算方法は仲介手数料の計算方法にまとめています。金額の目安をこの記事で作ることはしません。契約金額とローンの状況で変わるため、実額で確かめてください。
小牧市で会社を選ぶときに聞く3つのこと
進め方は決まっています。実データで単価の位置をつかむ。管理組合の書類を集める。
進め方は、複数社に無料査定を依頼して根拠を聞いて比べ、納得した会社と媒介契約を結んで売り出す、という順です。
査定額の高さだけで会社を決めないでください。高い数字を出して契約を取り、後から値下げを持ちかける進め方もあります。聞くのは次の3つです。
- 小牧市内でマンションの取引実績があるか:戸建てや土地だけの実績とは別に確かめます。
- 同じ建物の成約事例を出せるか:レインズで確認した金額と階数を、その場で説明できるかを見ます。
- 管理の状態をどう評価したか:修繕積立金の残高や次の大規模修繕を、価格にどう織り込んだかを聞きます。
この3つに数字で答えられる担当者なら、売り出し価格の相談もかみ合います。答えが曖昧なら、他の会社の話も聞いてから決めます。
媒介契約は3つの型から選びます。専任媒介と専属専任媒介は、宅地建物取引業法で契約期間の上限が3か月と定められています。販売状況の報告も、専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上と法律で決まっています。
報告が来ない、問い合わせの中身が伝わってこない。そういう会社は、更新の時期に見直せます。
まず査定を取って、数字を手元に置いてください。売るか持ち続けるかの判断も、価格が分かってからのほうが早く決まります。