空き家を売る
小牧市の空き家|解体補助金は令和7年度で廃止。今使える制度は
編集部
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結論から 小牧市に空き家専用の解体・除却補助金は、令和8年度時点で公式サイト上に存在しません。旧制度の小牧市空き家等除却工事費補助金は令和7年度で廃止されています。理由は、市内899棟の空き家のうち約8割の691棟が中古住宅として売却・賃貸などの利活用を期待できると分かり、市が除却推進から利活用へ方針転換したためです。今使えるのは、空き家バンク(登録には不動産会社との媒介契約が必要)、空き家管理事業者登録制度、中古住宅取得に加算がある定住促進奨励金です。窓口は都市政策部 都市計画課 居住推進係(0568-39-6534)です(2026年8月時点)。
小牧市で空き家の解体補助金を探すと、まず見つからないことに気づきます。
結論から言うと、空き家専用の解体・除却補助金は、令和8年度時点で公式サイト上に存在しません。以前あった制度は、令和7年度で廃止されています。
この記事は小牧市の制度と、小牧市の実成約データに絞って書きます。内容は2026年8月時点のものです。
小牧市空き家等除却工事費補助金は令和7年度で廃止された
小牧市には以前、「小牧市空き家等除却工事費補助金」という空き家専用の解体補助がありました。この制度は、令和7年度で廃止されています。
廃止の理由は、市が明記しています。空家等対策計画の中間見直しで、市内899棟の空き家のうち約8割が分かりました。691棟は、中古住宅として売却・賃貸などの利活用が期待できるという内容です。
この結果を受けて、市は方針を転換しています。解体を進める方向ではなく、既存の建物を活かす方向へ、です。
旧制度の補助率や上限額は、廃止後の現行ページには記載がなく、この記事では確認できません。「以前は補助が出た」という情報を頼りに動くと、当てが外れます。
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。
再開や新設の予定があるかどうかも、公式ページ上では確認できていません。解体を検討している場合は、都市政策部 都市計画課 居住推進係(0568-39-6534)へ先に確認してください。
なお、解体費用に限らず市の補助制度の多くは、業者との契約より先に申請と承認が必要になる仕組みです。今後小牧市で新しい解体補助ができた場合も、契約前に窓口へ確認する順番を崩さないでください。
空き家バンクは2系統。登録には媒介契約が要る
解体しない場合、空き家バンクが入口になります。小牧市は2つの窓口を並行して運営しています。
1つ目は、市が直接運営する全国版空き家・空き地バンクです。LIFULL HOME’S、アットホームという民間の全国ポータルに、市を通じて情報を載せる仕組みです。
登録できる空き家には条件があります。
- 小牧市内にある建物であること
- 居住者がいないこと
- 床面積の2分の1以上が居住用であること(分譲マンション・区分所有長屋の空き室も対象)
- 不動産事業者と、売却または賃貸の媒介契約を締結していること
- 所有者や関係者が暴力団等でないこと
見落としやすいのは、媒介契約の条件です。バンクに登録する時点で、すでに不動産会社と媒介契約を結んでいる必要があります。「まずバンクに載せてから、不動産会社を探す」という順番では登録できません。
登録手数料は無料です。2つ目は、愛知県宅地建物取引業協会が運営する窓口で、空き家総合相談窓口(052-522-2567)が受け付けています。
どちらの窓口も、成約したときに補助が出るかどうかは公式ページに記載がなく、この記事では確認できていません。
壊さない・急がないなら。管理制度と定住促進奨励金
解体も賃貸もまだ決めきれない。そういう場合に使える制度が、小牧市には別にあります。
空き家管理事業者登録制度は、空き家の見回りや管理を頼める事業者を市が紹介する仕組みです。市の入札参加資格者、シルバー人材センター、宅地建物取引業協会などが対象になります。
契約は所有者と事業者が直接結びます。市はあくまで紹介する立場で、契約そのものには関与しません。
中古住宅として活用するなら、定住促進奨励金も確認する価値があります。空き家専用の制度ではありませんが、中古住宅の取得に加算がつきます。
- 三世代同居:基礎40万円+新婚加算10万円+中古住宅加算10万円
- 三世代近居:基礎10万円+各加算10万円
- 市内就業者新生活応援:基礎10万円+中古住宅加算10万円
対象は契約日が令和7年5月1日以降の取得です。定住してから6か月以内に申請し、市税を完納していて、3年間定住する誓約が必要です。
令和8年8月14日時点で、予算2,900万円に対して執行率は10.7%です。枠には余裕がありますが、要件を満たすかどうかは個別の確認が要ります。
このほか、耐震性が低い木造住宅には木造住宅耐震改修補助金があります。対象や金額はこの記事では確認できておらず、窓口での確認が必要です。
解体を選ぶ場合、費用の実額は業者の見積もりでしか分かりません。小牧市版すまいの終活ナビでは、民間連携の解体費用・売却価格シミュレーターを試せます。ただし目安であり、確定額ではありません。
相場の考え方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる?にまとめました。
小牧市の実成約データ
制度の話から、市場の話に移ります。
小牧市で取引がいちばん多いのは戸建てです。次が土地で、いちばん少ないのが中古マンションでした。
用途地域で見ると、取引がいちばん多いのは第1種住居地域です。戸建ての中央値がいちばん高いのも同じ第1種住居地域で、いちばん低いのは市街化調整区域でした。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は6m以上、4〜6m、4m未満です。
築年数の落ち方も見ておきます。
- 戸建ては、築10年以内に比べて築46年以上の中央値が半分以下まで下がります
- いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです
- 中古マンションは、築10年以内に比べて築31〜45年の中央値が3分の1以下まで下がります
- マンションがいちばん大きく落ちるのは、築11〜20年から築21〜30年への移行です
直近1年の動きは、戸建てとマンションで逆方向です。戸建ての中央値は前の1年に比べてはっきり上がっている一方、中古マンションの中央値はやや下がっています。
マンションの間取りでいちばん多いのは3LDK、次が4LDKでした。改装済みの物件の中央値は、未改装より高くなっています。ただし改装費をそのまま上乗せできるとは限りません。
地区別に見ると、戸建ての成約が多い順に、大字久保一色・光ケ丘・大字本庄・新町・大字小牧原新田となっています。戸建ての中央値がいちばん高いのは大字北外山、いちばん低いのは城山でした。
中古マンションは、城山・小牧・中央・大字二重堀・篠岡の順で成約が多くなっています。土地の1平方メートルあたり単価は、大字北外山がいちばん高く、大字大草がいちばん低くなっています。
小牧市全体では、戸建ての成約価格の中央値は2,900万円です。成約は567件で、真ん中の半分は2,100万円〜3,500万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が8.0万円、成約は335件です。市全体の相場は小牧市の不動産売却にまとめています。
売る・貸す・壊す・持ち続ける。小牧市の場合で整理する
四つの選択肢を、小牧市の数字と制度に当てはめます。
売る。 取引がいちばん多いのは戸建てです。直近1年の中央値ははっきり上がっており、今は売り時を検討する材料になります。
古家のまま出すか更地にするかで迷うなら、小牧市の土地売却の記事も参考にしてください。
貸す。 空き家バンクへの登録が入口ですが、先に不動産会社との媒介契約が要ります。順番を間違えないよう、早めに相談してください。
壊す。 空き家専用の解体補助は、令和8年度時点でありません。複数社から見積もりを取り、構造と重機が入るかどうかで費用が変わる前提で進めてください。
持ち続ける。 空き家管理事業者登録制度を使えば、見回りや管理を頼める事業者が見つかります。契約は所有者と事業者の直接契約です。
売るか貸すか、まだ決めきれない場合の考え方は、家を売るか貸すか。判断の分かれ目にまとめました。
相続した空き家なら、譲渡所得から3,000万円を引ける制度も確認してください。対象になる家屋の条件は全国共通です。
詳しくは相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度にまとめています。
制度は年度で変わります。この記事は2026年8月時点の小牧市の公開情報にもとづくものです。
旧・除却補助金の補助率や上限額、空き家バンクの成約時補助の有無は、公開情報では確認できませんでした。解体系補助の再開・新設の予定も同様です。動き出す前に、都市政策部 都市計画課 居住推進係(0568-39-6534)で最新の内容を確かめてください。