空き家を売る
稲沢市の空き家|除却補助は金額未公開。空き家バンク登録なら5万円加算
編集部
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結論から 稲沢市の空き家(不良住宅)除却補助は、費用の一部を予算の範囲内で補助するとのみ公式ページに記載があり、補助率・上限額は確認できません。対象は市内で1年以上不使用の木造・個人所有の空き家で、市の現地確認により『不良住宅』と判定されたものです。別枠で『空き家スッキリ補助制度』があり、空き家バンク等に登録済みの一戸建てなら補助率5分の4・上限5万円が受けられます。窓口はまちづくり部 建築課 住宅グループ(0587-32-1418)です(2026年8月時点)。
稲沢市の除却補助、公式ページに金額の記載がない
稲沢市には「空き家(不良住宅)の除却補助」という制度があります。名前だけ見ると、他の市と同じような解体補助に見えます。
ただ、公式ページを読むと、補助率や上限額が具体的に書かれていません。「費用の一部を予算の範囲内において補助します」という一文だけです。
根拠になるはずの交付要綱へのリンクをたどると、ページが表示されません。検索結果のスニペットには金額らしき数字が出ることもありますが、一次情報で確認できない以上、この記事では書きません。
対象になる空き家の要件は、公式ページから読み取れます。
- 市内で1年以上使用されていない空き家(長屋・共同住宅は全戸が1年以上不使用であること)
- 延べ面積の1/2以上が居住用だったもの
- 木造であること
- 個人所有であること
- 所有権以外の権利設定がないこと(権利者の同意があれば可)
これに加えて、住宅地区改良法に定める「不良住宅」と同等と判断されることが条件です。傾きが一見して分かる、屋根が大きく崩れているといった状態を、職員が現地で確認して判断します。
申請の手順にも特徴があります。まず「不良住宅セルフチェックシート」で自己点検をして電子申請を行い、そのあとで職員の現地確認を受ける流れです。
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。
契約より先に、セルフチェックと現地確認を済ませる
稲沢市の除却補助で押さえておきたいのは、金額より先に「順番」です。
業者に声をかけて契約してから補助を調べ始めると、この制度の手順とかみ合いません。まず自己点検、次に電子申請、そのあとに職員の現地確認という順番が決まっています。
現地確認では、傾きや屋根の崩れなど、見た目で分かる劣化の程度が判断材料になります。契約前に一度、建築課へ相談しておくと話が早く進みます。
受付期間についても、公式ページには記載がありません。検索結果の見出しには「令和7年度の受付は終了しました」という表示がありましたが、ページ本文にはその記載がなく、令和8年度の受付が始まっているかどうかはこの記事では確認できませんでした。
補助率・上限額・受付期間のいずれも、まちづくり部 建築課 住宅グループ(0587-32-1418)に直接問い合わせて確認してください。要綱そのものを見せてもらうのが確実です。
解体費用の実額は、建物の構造や、重機が入れる前面道路の幅で変わります。相場の目安ではなく確かめ方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる? にまとめました。
空き家バンク登録なら「空き家スッキリ補助」で5分の4・上限5万円
除却補助とは別枠で、もう一つ制度があります。「空き家スッキリ補助制度」です。
この制度は、除却補助よりも条件がはっきりしています。補助率は5分の4、上限は5万円です。
対象になるのは、市内の個人所有一戸建てのうち、空き家バンクなどの不動産情報サイトに登録されているものだけです。登録が前提条件になっている点が、除却補助と違います。
このほかの条件もあります。
- 市税の滞納がないこと
- 暴力団関係者でないこと
- 事前の確認が必要
上限5万円という金額は、解体費用全体からすれば大きくありません。ただ、空き家バンクへの登録自体が「売る」「貸す」の入口にもなるので、除却よりも先に検討する価値があります。
稲沢市の空き家バンクは、稲沢市ではなく愛知県宅地建物取引業協会が運営しています。市は登録の窓口にはなりますが、実際の交渉や契約には直接関与しません。登録の具体的な要件や、成約時に別の補助が出るかどうかは、公式ページに記載がなく確認できませんでした。
貸すか売るか迷っている段階でも、相談だけ先に受けておく手はあります。判断の分かれ目は、家を売るか貸すか。判断の分かれ目 にまとめました。
稲沢市には「稲沢市版すまいの終活ナビ」という相談の入口もあります。売る・貸す・壊す・持ち続けるのどれを選ぶか迷っている段階で使える窓口です。
相続した空き家を売る場合、譲渡所得から3,000万円を引ける制度(相続空き家の特例、全国共通)が使える場合があります。この制度の対象になる家屋の条件や期限は、相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度 にまとめてあります。
稲沢市の実成約。土地の動きが戸建てと肩を並べる
制度の話から、市場の話に移ります。
稲沢市で取引がいちばん多いのは土地です。次が戸建てで、いちばん少ないのが中古マンションでした。土地だけの取引が戸建てと同じかそれ以上あり、更地や古家付きの動きが活発だとわかります。
用途地域で見ると、取引がいちばん多いのは市街化調整区域です。戸建ての中央値がいちばん高いのは第1種中高層住居専用地域で、いちばん低いのは市街化調整区域でした。取引が多い地域ほど値が高いとは限らないということです。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は4m未満、4〜6m、6m以上です。自分の空き家の前の道が何mあるか、先に測っておくと話が早く進みます。
築年数の落ち方も見ておきます。
- 戸建ては、築10年以内に比べて築46年以上の中央値が3分の1以下まで下がります
- いちばん大きく落ちるのは、築31〜45年から築46年以上に移るところです
- 中古マンションは、築11〜20年に比べて築31〜45年の中央値が半分以下まで下がります
- マンションがいちばん大きく落ちるのは、築11〜20年から築21〜30年に移るところです
戸建てとマンションで、値下がりが加速するタイミングがずれています。マンションを持っているなら、築30年を待たずに動いたほうがいい場合もあります。
直近1年の動きも、戸建てとマンションで逆方向です。戸建ての中央値は前の1年に比べてはっきり下がっている一方、中古マンションの中央値ははっきり上がっています。
マンションの間取りでいちばん多いのは3LDK、次が4LDKでした。改装済みのマンションは未改装より中央値が高くなっていますが、改装費をそのまま上乗せできるとは限りません。
地区別に見ると、戸建ての成約が多い順に、小沢・駅前・祖父江町祖父江・平和町・北島町となっています。中古マンションは、下津北山・長野・国府宮・駅前・朝府町の順で成約が多くなっています。
戸建ての中央値がいちばん高いのは小沢、いちばん低いのは祖父江町大牧でした。同じ稲沢市内でも、地区によって値は大きく違います。土地の1平方メートルあたり単価は、国府宮がいちばん高く、祖父江町山崎がいちばん低くなっています。
古家付きのまま売るか、更地にして土地として売るかの比べ方は、更地で売るか、古家付き土地のまま売るか にまとめています。
稲沢市全体では、戸建ての成約価格の中央値は2,400万円です。成約は334件で、真ん中の半分は1,400万円〜3,600万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が3.9万円、成約は434件です。市全体の相場は 稲沢市の不動産売却 にまとめています。
売る・貸す・壊す・持ち続ける。稲沢市の場合で整理する
四つの選択肢を、稲沢市の数字と制度に当てはめます。
売る。 取引がいちばん多いのは土地です。戸建てより土地としての需要のほうが強い地域なので、古家のまま出すか更地にするかの判断が結果を左右します。
貸す。 空き家バンクへの登録が入口になります。運営は愛知県宅地建物取引業協会なので、登録要件は協会側か窓口で確認してください。登録すれば「空き家スッキリ補助制度」(5分の4・上限5万円)も視野に入ります。
壊す。 除却補助は補助率・上限額とも公式ページに記載がなく、この記事では確認できませんでした。まず自己点検と電子申請、そのあとに職員の現地確認という順番だけは押さえてください。
持ち続ける。 固定資産税と保険料は出続けます。稲沢市のデータでは、直近1年で戸建ての中央値がはっきり下がっていました。持ち続ける年数が、そのまま下落と向き合う年数になります。
相続した空き家なら、3,000万円特別控除も忘れずに確認してください。対象になる家屋の条件は全国共通です。
補助金の要件も、受付期間も、金額も、年度ごとに変わります。この記事は2026年8月時点の稲沢市の公開情報にもとづくものです。
除却補助の補助率・上限額、令和8年度の受付実施の有無、空き家バンクの登録要件は、公開情報では確認できませんでした。動き出す前に、まちづくり部 建築課 住宅グループ(0587-32-1418)で最新の内容を確かめてください。