空き家を売る
知立市の空き家、解体補助金は? 上限20万円。契約前に危険空家の判定が必要
編集部
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結論から 知立市危険空家解体促進費補助金は、木造住宅の空き家に対し1戸あたり上限20万円を補助します。対象は市内で1年以上使われていない木造住宅で、床面積の2分の1以上が住宅用だったもの、昭和56年5月31日以前建築、個人所有、所有権以外の権利設定がないことが条件です(権利者の同意があれば可)。木造住宅の不良度評点が100以上の「危険空家」であることも条件で、交付申請の14日前までに危険空家判定を受け、契約は交付決定後に結ぶ順番です。解体工事は申請年度の1月末までに完了、申請は12月までです。窓口は建築課 建築係(0566-95-0128)です(2026年8月時点)。
知立市で空き家を持っている方、これから相続する方に向けて書きます。
この市には、危険な空き家を壊すための補助制度があります。ただし対象になる条件と、申請の順番が決まっています。順番を間違えると、補助そのものが受けられません。
似た名前の制度に「耐震化促進費助成」がありますが、対象は人が住んでいる家です。空き家には使えません。混同しないよう、あとで整理します。
制度は年度ごとに内容が変わります。この記事の内容は2026年8月時点で確認できたものです。
知立市危険空家解体促進費補助金は上限20万円。契約前に「危険空家」判定が必要
制度名は「知立市危険空家解体促進費補助金」です。空き家専用の制度です。
補助額は1戸あたり上限20万円です。
対象になる空き家には、いくつも条件があります。
- 市内で1年以上使用されていない空家であること(長屋・共同住宅は全戸1年以上未使用であること)
- 延べ床面積の2分の1以上が居住用だったこと
- 木造住宅であること
- 昭和56年5月31日以前に建築されたこと
- 個人所有であること
- 所有権以外の権利が設定されていないこと(権利者の同意があれば可)
- 木造住宅の不良度評点が100以上の「危険空家」に該当すること
ここがいちばん見落とされやすい点です。交付申請の14日前までに、危険空家の判定を受けておく必要があります。
契約は、交付決定を受けたあとに結びます。先に契約してしまうと、補助の対象から外れる可能性があります。
判定には日数がかかります。余裕を持って動いてください。
期限も決まっています。解体工事は、申請した年度の1月末までに完了させます。申請自体は12月までです。
令和8年度の予算上限や件数枠は、公式ページに記載がありませんでした。申請を考えているなら、早めに建築課 建築係(0566-95-0128)に相談してください。
外壁の色あせは、買い手が値段を下げる理由にはなりにくい部分です。塗り替えの費用は、売値に戻ってきません。
「耐震化促進費助成」と混同しない。空き家には使えない制度
知立市には、もうひとつ「木造住宅解体」を助成する制度があります。名前は「既設民間住宅等耐震化促進費助成」です。
名前も金額も似ていますが、対象がまったく違います。**この制度は、現に人が住んでいる住宅が対象です。**空き家には使えません。
対象になる住宅の条件です。
- 昭和56年5月31日以前に着工されたこと
- 在来軸組工法または伝統構法で、2階建て以下であること
- 床面積30平方メートル以上であること
- 耐震診断の判定値が1.0未満であること
補助の上限は20万円です。受付は申請年度の12月末まで、先着順です。
自分の空き家がどちらの制度に当てはまるか、見た目だけでは判断がつきません。解体前に、建築課 建築係(0566-95-0128)へ確認してください。どちらの制度も窓口は同じです。
解体費用そのものの相場は、建物の構造や、重機が入れる前面道路の幅で変わります。金額の目安ではなく確かめ方は、空き家・古家の解体費用は何で決まる? にまとめました。
知立市空き家バンクは愛知県宅建協会が運営。市は交渉に関与しない
壊す以外の道を考えるなら、空き家バンクが入口になります。
知立市空き家バンクは、愛知県宅地建物取引業協会と結んだ協定にもとづいて運営されています。協定は令和3年6月25日に結ばれました。
市の案内には、交渉や契約には市が関与しないと明記されています。登録の要件や、成約時の補助があるかどうかは、公式ページに記載がありませんでした。登録を考えるなら、まず窓口に条件を確認してください。
空き家の相談窓口は、分野ごとに分かれています。空き家総合相談窓口は愛知県宅建協会が運営し、電話番号は052-522-2567です。受付は9時から17時まで、土日祝は休みです。
令和5年度には、空き家管理ポータルサイトが新設されました。有償の管理業者を紹介するサイトで、業者への依頼そのものには市は関与しません。
毎月第2火曜には、不動産・空家無料相談所も開かれています。予約制です。
相続した空き家を売る場合は、3,000万円を引ける制度(全国共通)が使える場合があります。対象になる家屋の条件や期限は、相続した空き家を売る。3,000万円を引ける制度 にまとめてあります。
知立市の実成約。戸建てが中心で、地区ごとの差が大きい
制度の話から、市場の話に移ります。
知立市で取引がいちばん多いのは戸建てです。次が土地で、いちばん少ないのが中古マンションでした。
築年数の落ち方は、戸建てと中古マンションで違います。戸建ては、築10年以内に比べて築31〜45年の中央値が3割ほど下がります。
中古マンションは、同じ比較で半分以下まで下がります。下がり方は、マンションのほうが急です。
中古マンションの値段がいちばん大きく落ちるのは、築11〜20年から築21〜30年に移るところです。
用途地域で見ると、戸建ての中央値がいちばん高いのは第1種中高層住居専用地域です。いちばん低いのは第1種低層住居専用地域でした。取引がいちばん多いのは第1種住居地域です。
前面道路の幅でも、戸建ての中央値に差が出ています。区分は6m以上、4〜6m、4m未満です。自分の空き家の前の道が何mあるか、先に測っておくと話が早く進みます。
直近1年の動きを見ると、戸建ての中央値は前の1年とほぼ横ばいでした。中古マンションの中央値は、はっきり上がっています。マンションの間取りでいちばん多いのは3LDK、次が4LDKでした。
地区別に見ると、戸建ての成約が多い順に、新林町・昭和・牛田町・八橋町・山屋敷町となっています。同じ知立市内でも、地区によって値は違います。戸建ての中央値がいちばん高いのは長篠町、いちばん低いのは逢妻町でした。
中古マンションの成約は、内幸町・南新地・南陽・逢妻町・谷田町本林の順に多くなっています。土地の1平方メートルあたり単価は、新林町がいちばん高く、牛田町がいちばん低くなっています。
知立市全体では、戸建ての成約価格の中央値は3,650万円です。成約は254件で、真ん中の半分は2,900万円〜4,300万円に入ります。
土地は1平方メートルあたりの中央値が13万円、成約は162件です。市全体の相場は 知立市の不動産売却 にまとめています。
売る・貸す・壊す・持ち続ける。知立市の場合で整理する
四つの選択肢を、知立市の数字と制度に当てはめます。
売る。 取引がいちばん多いのは戸建てです。地区による差が大きいので、まずは現況のまま査定を取ってください。売るか貸すかで迷っている段階なら、家を売るか貸すか。判断の分かれ目 も参考にしてください。
貸す。 空き家バンクへの登録が入口になります。運営は愛知県宅地建物取引業協会なので、登録要件は協会か窓口で確認してください。売る・貸す・解体の全体像は、空き家の活用方法。貸す・売る・解体、選び方の全体像 にまとめました。
壊す。 解体補助は上限20万円です。木造住宅で、不良度評点100以上の「危険空家」であることが条件です。契約より前に判定を受け、交付決定を待つ、この順番だけは外さないでください。解体は申請年度の1月末までに終える必要があります。
持ち続ける。 固定資産税と保険料は出続けます。知立市の直近1年は、戸建てがほぼ横ばい、中古マンションははっきり上がっていました。動くタイミングは、この違いも見たうえで判断する価値があります。
相続した空き家なら、3,000万円特別控除も忘れずに確認してください。対象になる家屋の条件は全国共通です。
補助金の要件も、受付の状況も、年度ごとに変わります。この記事は2026年8月時点で確認できた知立市の公開情報にもとづくものです。
令和8年度の予算上限・件数枠は、公開情報では確認できませんでした。空き家バンクの登録要件や成約時の補助有無、リフォーム・家財処分補助の有無も確認できませんでした。動き出す前に、建築課 建築係(0566-95-0128)で最新の内容を確かめてください。