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何から始めるか。売却の手続きと流れ

住宅ローンの返済が苦しいとき、家を売る前に知っておくこと【任意売却】

本記事にはプロモーションが含まれます。

結論から

住宅ローンの返済が苦しくなったら、滞納する前に金融機関へ相談するのが最初の一歩です。あわせて「今の家がいくらで売れそうか」と「ローンの残債」の2つを確かめます。売却額が残債を上回れば通常の売却で完済でき、下回る場合は金融機関と調整して売る任意売却という手もあります。借金そのものの整理は弁護士の領域で、公的な無料相談窓口もあります。一人で抱え込まず、まず相談してみてください。

この記事の範囲について この記事は、住宅ローンの返済が苦しいときの「家の売却」に関する実務を整理したものです。任意整理・個人再生・自己破産といった、債務整理そのものの手続きは、弁護士など法律の専門家の領域です。どれが自分に向くかの判断も、同じく専門家の領域です。判断が必要なときは、下記の公的窓口や弁護士にご相談ください。

何より先に、滞納する前に金融機関へ相談する

返済が苦しいと感じたときに、最初にやることは一つです。滞納する前に、住宅ローンを借りている金融機関へ連絡することです。そこが最初の分かれ目です。

数か月先まで返済が苦しくなりそうだと分かった時点で、相談してみてください。相談すれば、返済条件の変更(リスケジュール)に応じてもらえる場合があります。

毎月の返済額を一時的に減らす、返済期間を延ばすなど、対応の形は金融機関や状況によって変わります。応じてもらえるかどうかは、相談してみなければ分かりません。まずは聞いてみることです。

ここで一番伝えたいのは、滞納する前なら、条件変更や任意売却など、複数の道を比べながら選べるということです。

選択肢は他にもあります。借入先が民間の金融機関だけでなく、住宅金融支援機構(フラット35など)の場合もあります。

その場合も、返済方法の変更について相談できる窓口が用意されています。借入先がどこであっても、まずは今の借入先に直接問い合わせることが最初の一歩です。

抱え込まなくて大丈夫です。一人で判断しようとせず、家族など身近な人に状況を話すだけでも、次に何をすればよいかが見えやすくなることがあります。

まず確かめる2つの数字

金融機関への相談と並行して、次の2つの数字をそろえておきます。

  • 今の家がいくらで売れそうか(売却の見込み額)
  • 住宅ローンの残債(今いくら残っているか)

この2つを並べると、取れる選択肢が見えてきます。

  • 売却見込み額 > 残債(アンダーローン): 通常の売却で完済でき、手元にお金が残る可能性があります。
  • 売却見込み額 < 残債(オーバーローン): 売っても借金は残ります。不足分は自己資金で埋めるか、金融機関と調整する任意売却が必要です。

売却見込み額は、国が公開する実際の成約価格をもとに、お住まいの市区町村のページ で目安を確かめられます。査定額と実際に売れる価格(成約価格)は同じものではありません。査定額と売却額は違う。家を売る前に確かめること もあわせて確認しておきましょう。

正確な額は無料査定で確認します。

滞納・督促期限の利益の喪失代位弁済競売の申立て開札・引き渡し この間なら、任意売却を選べる 市場で普通に売るので、競売より高くなりやすい 開札まで進むと、売り方も引き渡しの時期も選べなくなる
住宅ローンの滞納は、督促・期限の利益の喪失・代位弁済・競売の申立て、という順で進む。開札まで進むと売り方も引き渡しの時期も選べなくなるが、その手前であれば任意売却を選べる。市場で普通に売るため、競売より高くなりやすい。

滞納が続くと、何が起きるか

焦らなくて大丈夫です。住宅ローンは、滞納したその日にすぐ家を失うわけではありません。ただ、滞納が続くと、一般的には次のような順番で進んでいきます。

  1. 金融機関からの督促: 支払いが遅れると、まず督促の連絡や書面が届きます。
  2. 期限の利益の喪失: 滞納がさらに続くと、分割で返済する権利(期限の利益)を失います。残っているローンを一括で返すよう求められることがあります。
  3. 保証会社による代位弁済: 一括返済に応じられない場合、保証会社がローン残高を金融機関に立て替えて支払います。以後の請求先は、金融機関から保証会社に変わります。
  4. 競売の手続き: それでも返済のめどが立たない場合、裁判所を通じた競売の手続きに進むことがあります。

何か月滞納すると次の段階に進むかは、金融機関との契約内容によって変わるため、この記事では断定しません。大事なのは、この流れには段階があり、途中で選べる手段があるという点です。

督促の連絡が来た段階でも、任意売却など競売以外の道を検討できます。

競売の詳しい流れと回避の考え方を整理しました。競売とは。住宅ローンの滞納で家が競売になる流れと、回避する方法 で確認できます。先に流れを知っておくと安心です。

任意売却という選択肢

売っても住宅ローンが残ってしまう場合が、オーバーローンです。この場合でも、金融機関の同意を得て、通常の売却に近い形で市場で売る「任意売却」という手もあります。

競売と比べた一般的な特徴は次のとおりです。

  • 競売: 裁判所を通じた強制的な売却。相場より安くなりやすく、引っ越しの時期も選びにくく、手続きの情報が公開されます。
  • 任意売却: 金融機関の同意のもと、市場に近い価格で売る。引っ越しの時期を相談できることがあり、手取りが競売より残りやすい傾向があるとされます。ただし、金融機関との調整が前提です。

任意売却ができるかどうか、どう進めるかは、金融機関との交渉や残債の状況によって変わります。適用可否はケースによるため、専門家に相談しながら進めるのが安全です。

仕組みの詳しい中身をまとめました。任意売却とは。競売との違い・メリット・デメリットを整理 で確認できます。判断の前に目を通しておくと安心です。

なお、任意売却は返済が滞っている状態を経て進むため、信用情報に影響が残ることがあります。この点も含めて、金融機関や専門家に確認しながら進めるとよいでしょう。

滞納の連絡が来てから任意売却の準備を始めるより、返済が苦しいと感じた段階で動き始めるほうが、買い手を探す時間に余裕が持てます。

建築士の視点:家の傷みと売却額

建築士の視点

返済に追われている局面では、家の手入れどころではないという方が多いと思います。ただ、二級建築士として現場を見てきた立場から、一つだけお伝えしたいことがあります。家を直さないまま時間が過ぎると、傷みが進んで売却額が下がることがあるということです。

特に雨漏りとシロアリは、放置している間にも進行します。雨漏りは天井裏や柱を傷め、シロアリは土台を食い荒らします。どちらも、発見が遅れるほど直す範囲が広がり、買い手がついたあとの価格交渉でも、大きな減額の材料にされやすい劣化です。

大きな費用をかけて全面的にリフォームする必要はありません。内装の古さだけであれば、そのまま売る前提で査定を取って進められるケースも多くあります。まずは現状を知ることです。

ただ、雨漏りやシロアリのような「放置すると進む劣化」があるかどうかだけは、先に把握しておく価値があります。

やってはいけないこと

返済が苦しいときほど、次のような判断は避けてください。

  • 督促を開けずに放置する: 内容を確認しないままにしていると、状況が動いていることに気づくのが遅れます。対応できる段階を過ぎてしまうことがあります。
  • カードローンなど金利の高い借入で住宅ローンの支払いを埋める: その場をしのげても、返済の総額はかえって増えます。次の返済はさらに苦しくなります。一時しのぎのつもりが、傷を深くしてしまうことがあります。
  • 「何とかなる」で数字を見ないままにする: 収入や状況が急に好転する見込みがないときは、まず残高と毎月の返済額を確かめてください。

最初の一歩、3つ

今日からできることは、次の3つです。同時並行で進めてかまいません。

  1. ローン残高を確認する: 返済予定表を確認するか、借りている金融機関に照会します。
  2. 家の査定を取る: 売却額の見当をつけます。査定は無料で受けられるのが一般的です。
  3. 金融機関に相談する: 返済が苦しいことを伝え、条件変更や今後の進め方を確認します。

この3つを同時に進めることで、「売っていくら残るか」と「返済をどう調整できるか」の両方が見えてきます。

4つの道を並べて比べる

返済が苦しいときに取れる道は、この記事で見てきたとおり大きく4つです。段階ごとに、選べる道が変わります。

選択肢お金の面引っ越しの時期前提になる状態注意点
返済条件の変更(リスケジュール)毎月の返済額を減らす・期間を延ばせる場合がある家は売らない滞納する前に金融機関へ相談する応じてもらえるかは相談してみないと分からない
通常の売却ローンを完済し、手元にお金が残る可能性がある—売却見込み額が残債を上回っている(アンダーローン)査定額と成約価格は同じではない
任意売却市場に近い価格で売れ、競売より手取りが残りやすい傾向とされる相談できることがあるオーバーローンでも可。金融機関の同意が要る信用情報に影響が残ることがある
競売相場より安くなりやすい選びにくい滞納が続き、返済のめどが立たない状態手続きの情報が公開される

選ぶのは自分です。滞納する前なら、表の上の道から順に検討できます。逆に競売は、自分で選ぶというより、動かないまま行き着く最後の段階です。

売ると決めた場合、家の状態の判断材料も一つ添えます。中古マンションの実成約データがあります。改装済みと未改装を比べられたのは294市区町村です。

うち207市区町村は改装済みのほうが中央値が高い結果でした。69市区町村は未改装のほうが高い結果でした。直せば必ず高く売れるわけではないので、全面リフォームより、雨漏りやシロアリを止めるのが先です。

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産取引価格情報)を家売却ラボが集計

借金そのものの相談先

選択肢は複数あります。売却で完済できない残債や、他の借入もあって返済全体が苦しい場合は、借金の整理(債務整理)という手もあります。

任意整理・個人再生・自己破産など複数の方法があり、どれが向くかは収入・資産・借入の状況によって変わります。これは法律の専門家の領域です。

  • 法テラス(日本司法支援センター): 収入等の条件を満たせば、無料の法律相談や費用の立替えが受けられる公的機関です。
  • 弁護士への相談: 債務整理の具体的な進め方は、弁護士に相談できます。

まずは「売るといくら残るか」を確かめ、そのうえで返済の相談を並行して進めると、全体像が見えて動きやすくなります。一人で抱え込まず、まず相談してみてください。

見本(愛知県豊橋市の戸建ての例) 見本: 値段の目安レポートの表紙。目安の幅と、土地・建物それぞれの値段が載っている 見本: 土地の計算のページ。㎡単価・広さ・補正率を掛けた式が載っている

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売ると決める前に、いくらくらいか見ておく

近くで実際に売れた取引と比べて、土地と建物を分けて計算します。比べた取引も、掛けた数字も、全部レポートに載せます。

レポートを作ると、このアドレスにリンクが届きます。届くのはそのメール1通です。無料です。名前・電話番号・番地は聞きません。

あわせて、資料「売る前に、直す前に読む本」(PDF・18ページ)も、このアドレスにお送りします。

よくある質問

住宅ローンを滞納すると、すぐ家は競売になりますか?

すぐではありません。滞納が続くと、金融機関からの督促、期限の利益の喪失、保証会社による代位弁済を経て、競売の手続きに進むのが一般的な流れです。段階があるため、金融機関や専門家に相談すれば、任意売却など競売以外の選択肢を検討できます。具体的な進み方は金融機関・専門家にご確認ください。

任意売却と競売は何が違いますか?

競売は裁判所を通じて強制的に売られる手続きで、相場より安くなりやすく、時期も選べません。任意売却は、金融機関の同意を得たうえで、通常の売却に近い形で市場で売る方法です。一般に競売より条件が整いやすいとされますが、金融機関との調整が前提になります。適用できるかはケースによります。

売っても住宅ローンが残る場合はどうなりますか?

売却後に残った債務は、原則として返済義務が残ります。残債の返済方法や、返済が難しい場合の債務整理(任意整理・個人再生・自己破産など)については、弁護士や法テラスなどの公的窓口で相談できます。どの方法が向くかは状況によって変わるため、専門家に相談するのが確かです。

返済が苦しいとき、家を直してから売ったほうがいいですか?

大きな費用をかけた全面的なリフォームは、必ずしも必要ありません。ただし雨漏りやシロアリなど、放置すると進行する劣化がある場合は、先に把握しておくと売却額の目減りを防ぎやすくなります。修繕の要否は、査定や建築士など専門家に確認しながら判断するのが安全です。

参照した情報源

  1. 独立行政法人 住宅金融支援機構(返済が困難になったときのご相談)(住宅金融支援機構)・確認日 2026-07-16
  2. 法テラス(日本司法支援センター)借金・多重債務の相談窓口(日本司法支援センター)・確認日 2026-07-16
  3. 国土交通省 不動産情報ライブラリ(実際の成約価格・地価)(国土交通省)・確認日 2026-07-16

本記事は下書きにAIを活用し、出典との照合を経て公開しています。建物・査定に関する記述は建築士が確認していますが、任意売却・債務整理など税金・法律の手続きは監修の対象外です。判断は弁護士等の専門家にご相談ください。

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